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改良型プローブを使用した両眼マイクロパルス毛様体光凝固 術後に両眼に黄斑浮腫を発症した1 症例

2023年3月31日 金曜日

《原著》あたらしい眼科40(3):410.414,2023c改良型プローブを使用した両眼マイクロパルス毛様体光凝固術後に両眼に黄斑浮腫を発症した1症例馬場口紘成藤代貴志杉本宏一郎相原一東京大学医学部附属病院眼科CACaseofMacularEdemainBothEyesafterBilateralMicropulseCyclophotocoagulationUsingtheImprovedProbeKouseiBabaguchi,TakashiFujishiro,KoichiroSugimotoandMakotoAiharaCDepartmentofOphthalmology,TheUniversityofTokyoHospitalC目的:MicroPulseCP3DeviceRev2プローブを使用した両眼マイクロパルス毛様体光凝固術(MP-CPC)後に両眼に黄斑浮腫を発症した症例を経験したので報告する.症例:48歳,男性.落屑緑内障による両眼高眼圧の治療のため当院を受診した.両眼にCMP-CPCを行い,右眼,左眼とも術後C28日で黄斑浮腫を発症した.右眼は術後C56日の時点で自然軽快したが,左眼は黄斑浮腫の程度が強く,術後C42日でトリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射(STTA)を行い,術後C79日で改善を得た.結論:MicroPulseCP3DeviceRev2プローブによるCMP-CPCで黄斑浮腫を発症した初めての報告である.MP-CPC後の黄斑浮腫の治療にCSTTAが有効である可能性がある.CPurpose:Toreportacaseofmacularedema(ME)inbotheyesafterbilateralmicropulsecyclophotocoagula-tion(MP-CPC)usingtheMicroPulseP3DeviceRev2(IridexCorp.)probe.Casereport:A48-year-oldmalewasreferredtoourhospitalfortreatmentofhighintraocularpressureinbotheyesduetoexfoliationglaucoma.Bilater-alCMP-CPCCwasCperformed,CyetCMECdevelopedCinCbothCeyesCatC28-daysCpostoperative.CAtC56-daysCpostoperative,CtheMEinhisrighteyeresolvedspontaneously,yetat42-dayspostoperative,theMEinhislefteyewassevere,sosub-Tenon’sCcapsuleCtriamcinoloneCacetonideinjection(STTA)wasCadministeredCandCimprovementCwasCachievedCat79-dayspostoperative.Conclusion:Thisisthe.rstreportedcaseofMEinbotheyesafterbilateralMP-CPCwiththeMicroPulseP3DeviceRev2probe,andSTTAmaybeane.ectivetreatmentforMEafterMP-CPC.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)40(3):410.414,C2023〕Keywords:緑内障,マイクロパルス毛様体光凝固術,MicroPulseP3DeviceRev2,黄斑浮腫,トリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射.glaucoma,micropulsetransscleralcyclophotocoagulation,MicroPulseP3DeviceRev2,macularedema,sub-Tenon’striamcinoloneacetonideinjection.Cはじめに緑内障は視神経と視野に特徴的な変化を有する疾患であり,通常は眼圧を十分に下降させることにより視神経障害を改善もしくは抑制しうる.現在,緑内障に対するエビデンスに基づいた唯一の治療法は眼圧下降のみである.眼圧を下降させる方法としては点眼加療,レーザー治療,観血的治療などがある.これまでは点眼やレーザー治療による眼圧下降が不十分な場合は手術で眼圧下降を行っていたが,社会的な理由(高齢,僻地)などにより入院や通院が困難で,加療ができずに失明に至る患者もおり課題が残っていた.近年日本に導入されたマイクロパルス毛様体光凝固術(micropulseCtransscleralcyclophotocoagulation:MP-CPC)は合併症が少なく安全に眼圧下降を得られ,入院や頻回の通院を必要としない治療として注目されている1).今回,新型のプローブ(MicroPulseCP3CDeviceRev2)を用いて両眼にCMP-CPCを行い両眼とも術後黄斑浮腫(macu-laredema:ME)を発症した患者を経験したので報告する.〔別刷請求先〕馬場口紘成:〒113-8655東京都文京区本郷C7-3-1東京大学医学部附属病院眼科Reprintrequests:Kouseibabaguchi,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TheUniversityofTokyoHospital,7-3-1Hongo,Bunkyo-ku,Tokyo113-8655,JAPANC410(128)I症例患者:48歳,男性.既往歴:重症アトピー性皮膚炎.手術歴:2001年に両眼水晶体再建術,2019年に右眼,2021年に左眼眼内レンズ強膜内固定術.現病歴:2013年に両眼落屑緑内障(pseudoexfoliationsyndrome:PE)の診断を受け,近医で点眼加療を受けていた.両眼にカルテオロール塩酸塩ラタノプロストC1回,ブリモニジン酒石酸塩・ブリンゾラミドC2回,リパスジル塩酸塩水和物C2回を点眼していたが,2022年C3月に右眼眼圧C38mmHg,左眼眼圧C29CmmHgと両眼眼圧上昇を認めたため,緑内障治療目的に東京大学医学部附属病院に紹介となった.初診時所見:視力は右眼矯正視力(0.7)(logMAR換算値0.16),左眼矯正視力(1.2)(logMAR換算値C.0.08).眼圧はGoldmann圧平眼圧計で右眼C28CmmHg,左眼C22CmmHg.角膜に異常はなく,前房炎症もなかった.両眼とも落屑物質が虹彩縁にみられCPEと診断した.両眼眼内レンズ強膜内固定後で正位,両眼底とも光干渉断層計(opticalCcoherencetomography:OCT)上で黄斑浮腫はなかった.網膜静脈分枝閉塞症などの血管閉塞性病変の合併もなかった.重症アトピー症候群のため瞼裂は非常に狭小で眼瞼肥厚を認めた.Humphrey30-2静的視野検査では平均偏差(meandeviation:MD)値は右眼C.23.28CdB,左眼C.3.05CdBと右眼で,進行した視野障害を認めた(図1).CII経過眼瞼の状態が悪く術野の確保が困難であるため,手術加療が困難であると判断し,MP-CPCを行う方針となった.2022年3月に右眼MP-CPC,2022年4月に左眼MP-CPCを,それぞれCCycloG6GlaucomaLaserSystem(Iridex社)を用いて行った.CMicroPulseCP3CDeviceRev2プローブを用い,麻酔はC2%リドカイン塩酸塩水和物CTenon.下麻酔C3Cml,レーザー設定は出力C2,500CmW,dutycycle31.3%,経結膜で上下半球それぞれ片道C20秒かけて往復しC2往復ずつ(計C80C×2秒)照射した.両眼とも眼内レンズ強膜内固定後であるが,4時,10時方向の眼内レンズ固定部位へも他の部位と同様に照射した.術中にとくに疼痛の訴えはなかった.術後点眼としてガチフロキサシン点眼C4回,0.1%ベタメタゾン吉草酸エステル点眼C4回をC1週間使用した.右眼は術後C7日で眼圧C16CmmHg,28日後C15CmmHg,56日後C22CmmHg,77日後C23CmmHgと眼圧下降を認めたが,98日後にC40CmmHgと再上昇した.眼瞼の状態が悪く線維柱帯切除術後の濾過胞維持が困難と予想され,Ahmed-FP7によるチューブシャント手術を予定している.術後の前房炎図1静的視野検査MD値:右眼C.23.28CdB,左眼C.3.05CdB.右眼でとくに進行した視野障害を認めた.症は軽度であった.術後C28日の時点でごく軽度のCMEを認めたが,術後C56日の時点では自然軽快しており,以降再発なく経過している(図2).矯正視力は術前ClogMAR換算値0.16に対して,MEを発症した術後C28日の時点でC0.40と低下を認め,ME改善後も視力は変化していない.左眼は術後C7日で眼圧C13CmmHg,28日後C14CmmHg,49日後C20CmmHg,79日後C15CmmHgと眼圧下降を認めた.術後の前房炎症は軽度であった.術後C7日後の時点では,MEを認めなかったが,術後C28日で著明なCMEを認め,術後C42日でトリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射(sub-Tenon’striamcinoloneacetonideinjection:STTA)(20mg)を行った.術後C79日でCMEはほぼ消失した(図3).矯正視力は術前logMAR換算値C.0.08に対して,MEを発症した術後C28日の時点でC0.52と悪化を認めたが,術後C79日でCMEがほぼ消失するとC0.10と回復した.この間,高眼圧に対する治療としては,MP-CPC術後点眼以外に点眼の追加や内服の追加は行わなかった.STTA後に点眼の追加は行わず,非ステロイド性抗炎症薬(snon-steroidalCanti-in.ammatorydrugs:NSAID)点眼は使用しなかった.CIII考按MP-CPCは従来型の連続波CPCと比較して遷延性低眼圧,ME,視力低下,眼球勞などの重篤な合併症の率が少ないことが特徴である2,3).MP-CPCは従来型プローブとしてC2017年に日本に導入されたが,先端が大きいため狭瞼裂症例で照射困難をきたすことがあり,先端部分の面積が小さく改良され,プローブ先端が眼球面に沿うように形状が改良されたRev2プローブが導入された.MP-CPCによって組織に供給されるエネルギーに影響を与える既知の因子として,出力,時間,dutyCcycle(実際の照射時間:CycloCG6CGlaucomaCLaserSystemでは,照射時間のC31.3%),sweep時間(プローブを眼球に押し当てて結膜上を滑らす片道移動時間)の四つの変数が報告されている4.6).MP-CPCの有効性と安全性眼圧(mmHg)504030201000306090視力(logMAR)0.800.30-0.200306090MP-CPC術後日数(日)図2右眼経過術後C28日でごく軽度の黄斑浮腫を発症したが,経過観察のみで術後C56日で軽快した.術後C98日で眼圧C40mmHgと上昇を認め,チューブシャント手術を予定している.眼圧(mmHg)504030201000306090視力(logMAR)0.800.30-0.200306090MP-CPC術後日数(日)図3左眼経過術後C28日で著明な黄斑浮腫を発症し,術後C42日でCSTTAを行った.黄斑浮腫発症に伴い視力低下を認めたが,術後C79日でCMEが改善すると視力も改善傾向を認めた.(130)表1MP-CPCと黄斑浮腫についての既報術前眼圧最終受診眼圧Sweep時間黄斑浮腫視力低下低眼圧眼球勞既報(mmHg)(mmHg)エネルギー(J)(秒)(%)(%)(%)(%)Limetal11)C31.5±12.0C23.8±11.8(術後C2年)31.3.C125.2C10C1.4C13.9C0.5C3.4CWilliamsetal10)C31.9±10.251%眼圧低下(術後C8カ月)75.1.C225.4C-5.0C17.0C8.8C0CLimetal12)C35.2±11.0C31.8±13.2(術後C3年)31.3.C112.7C-2.3C32.6C7.0C4.7CChamardetal13)C24.9±7.1C18.9±6.3(術後C6カ月)C75.1C15C1.4C14.3C1.1C0CdeCrometal15)C23.5±9.4C16.8±9.2(術後C2年)100.2.C112.7C-1.4C24.7C0.7C0のバランスには出力(W)C×時間(s)C×dutycycle(0.313)で計算されるエネルギー(J)が関与すると報告されており7,8),SanchezらはC112.150CJのエネルギーを理想的なレーザーパラメーターとして報告している9).MP-CPC後の合併症として知られるCMEは,その頻度は決して高くなくC1.1.5%程度ではあるが10),視力低下をきたしうる重要な合併症の一つである.従来型プローブを用いた既報ではCLimらはC62.8C±12.2JのCMP-CPC後にC1.4%でMEを発症し,いずれも発症後C3カ月以内に自然消退したと報告している11).また,別の報告ではC31.3J.112.7JのMP-CPC後にC2.3%でCMEを発症し,2カ月以内に自然消退したと報告している12).ChamardらはC75.1CJのCMP-CPC後1週間でC1.1%の症例にCMEを認めたが,自然消退したと報告している13).本症例では両眼ともC125.2CJのCMP-CPC後28日でCMEを発症した.左眼はCSTTAを行ったが,両眼ともCMEの発症時期や軽快までの期間は既報と同程度であった.また,MP-CPC術後に両眼CMEを発症した報告はこれまでになく,きわめてまれと考える(表1)10.14).MEの治療に関して,一般的なCMEの治療としてはNSAIDs点眼やステロイド点眼,長期に効果が持続するSTTAが有効である15).既報ではCMP-CPC後のCMEは自然治癒したが,本症例では左眼のCMEの程度が強く,STTAを行い,STTA後C37日(MP-CPC後C79日)で改善を得た.MP-CPC後のCMEは症例数が少ないためにまだ確立した治療法はなく,STTAの治療が適切であるかどうか今後の検討が必要である.既報との相違点としては,まずCME発症の既報は従来型のCMP-CPCプローブを用いて行われたのに対して,今回は新プローブのCRev2を用いていることと,sweep時間も既報のなかでは長いC20秒であったことである.MEが発症した理由として,一つめは,本症例では重症アトピー症候群および長期間のCFP受容体作動薬使用により眼瞼の状態がきわめて悪く,瞼裂が非常に狭小であった.その平均値±標準偏差ためCRev2を用いても治療に十分な照射スペースを確保することがむずかしく,今回のような狭瞼裂に対しては従来型のプローブよりも容易に照射可能であるが,照射の向きが従来型のプローブと異なり,従来型のプローブでは眼球に対して垂直に照射するのに対して,Rev2では視軸に対して平行に照射する.そのため従来型プローブとCRev2で同じエネルギー照射量であったとしても,Rev2の照射は網膜側に向かうため,エネルギーが散乱することで網膜方向へある程度のレーザーエネルギーが伝わり,炎症性のCMEを惹起した可能性が考えられた.二つめは,sweep時間は術者によって異なる因子であり,片道約C5秒.30秒の間で報告されている4).レーザープローブのCsweepの時間を変化させることで治療効果や副作用を比較した報告はまだないが,同じレーザー出力の設定であってもsweep時間が長くなるほど組織の熱変性が大きくなると考えられ,今回は片道C20秒でレーザープローブをCsweepさせたため,既報のなかではプローブのCsweep時間が長いために熱変性が大きくなり炎症性のMEが生じた可能性が考えられた.三つめは,本症例は両眼とも眼内レンズ強膜内固定術後であり,後.が残っておらず無硝子体眼であったこともCME発症に関与していた可能性がある.ME発症時の僚眼へのCMP-CPCに関して,両眼発症の報告はなく不明だが,片眼でCMP-CPC術後にCMEを生じた場合は僚眼のCMP-CPCによるCMEの発症リスクが通常より高い可能性も十分考えられる.治療の際は僚眼への適応を慎重に考え,術前にはCME発症リスクについて患者に十分に説明したうえで理解を得る必要があると考える.また術後は,眼圧だけでなく,OCTで黄斑部の定期的な検査の必要があると考えられた.CIV結論今回,筆者らはCRev2を使用して両眼にCMP-CPCを行い,両眼にCMEを発症した症例を経験した.Rev2によるMP-CPCでCMEを発症した初めての報告であり,ME発症にはCRev2の照射角度やエネルギー,sweep時間,眼瞼の状態などが関与していた可能性がある.MP-CPC後のCMEの治療としてCSTTAが有効である可能性があるが,さらなる検討が必要である.利益相反:利益相反公表基準に該当なし文献1)山本理紗子,藤代貴志,杉本宏一郎ほか:難治性緑内障におけるマイクロパルス経強膜的毛様体凝固術の短期治療成績.あたらしい眼科C36:933-936,C20192)AquinoMC,BartonK,TanAMetal:MicropulseversuscontinuousCwaveCtransscleralCdiodeCcyclophotocoagulationCinrefractoryCglaucoma:aCrandomizedCexploratoryCstudy.CClinExpOphthalmolC43:40-46,C20153)VarikutiCVNV,CShahCP,CRaiCOCetal:OutcomesCofCmicro-pulsetransscleralcyclophotocoagulationineyeswithgoodcentralvision.JGlaucomaC28:901-905,C20194)AbdelmassihY,TomeyK,KhoueirZ:Micropulsetranss-cleralcyclophotocoagulation.JCurrGlaucomaPractC15:C1-7,C20215)KabaCQ,CSomaniCS,CTamCECetal:TheCe.ectivenessCandCsafetyCofCmicropulseCcyclophotocoagulationCinCtheCtreat-mentCofCocularChypertensionCandCglaucoma.COphthalmolCGlaucomaC3:181-189,C20206)NguyenCAT,CMaslinCJ,CNoeckerRJ:EarlyCresultsCofCmicropulseCtransscleralCcyclophotocoagulationCforCtheCtreatmentCofCglaucoma.CEurCJCOphthalmolC30:700-705,C20207)JohnstoneCMA,CShaozhenCS,CPadillaCSCetal:Microscopereal-timevideo(MRTV)C,high-resolutionOCT(HR-OCT)&histopathology(HP)toCassessChowCtranscleralCmicro-pulselaser(TML)a.ectsCthesclera,CciliaryCbody(CB)C,muscle(CM)C,secretoryCepithelium(CBSE)C,Csuprachoroi-dalspace(SCS)&CaqueousCout.owCsystem.CInvestCOph-thalmolVisSciC60:2825,C20198)SanchezCFG,CPeirano-BonomiCJC,CBrossardCBarbosaCNCetal:UpdateConCmicropulseCtransscleralCcyclophotocoagula-tion.JGlaucomaC29:598-603,C20209)SanchezFG,Peirano-BonomiJC,GrippoTM:Micropulsetransscleralcyclophotocoagulation:aChypothesisCforCtheCidealCparameters.CMedCHypothesisCDiscovCInnovCOphthal-molC7:94-100,C201810)WilliamsCAL,CMosterCMR,CRahmatnejadCKCetal:ClinicalCe.cacyandsafetypro.leofmicropulsetransscleralcyclo-photocoagulationinrefractoryglaucoma.JGlaucomaC27:C445-449,C201811)LimCEJY,CAquinoCCM,CLimCDKACetal:ClinicalCe.cacyCandCsafetyCoutcomesCofCmicropulseCtransscleralCdiodeCcyclophotocoagulationCinCpatientsCwithCadvancedCglauco-ma.JGlaucomaC30:257-265,C202112)LimEJY,AquinoCM,LunKWXetal:E.cacyandsafe-tyofrepeatedmicropulsetransscleraldiodecyclophotoco-agulationCinCadvancedCglaucoma.CJCGlaucomaC30:566-574,C202113)ChamardC,BachouchiA,DaienVetal:E.cacy,safety,andCretreatmentCbene.tCofCmicropulseCtransscleralCcyclo-photocoagulationCinCglaucoma.CJCGlaucomaC30:781-788,C202114)deCCromCR,CSlangenCC,CKujovic-AleksovCSCetal:Micro-pulseCtrans-scleralCcyclophotocoagulationCinCpatientsCwithglaucoma:1-andC2-yearCtreatmentCoutcomes.CJCGlauco-maC29:794-798,C202015)ReichenbachCA,CWurmCA,CPannickeCTCetal:MullerCcellsCasCplayersCinCretinalCdegenerationCandCedema.CGraefesCArchClinExpOphthalmolC245:627-636,C2007***

眼虚血症候群による血管新生緑内障に対してマイクロパルス毛様体光凝固術を施行した1例

2020年8月31日 月曜日

《第30回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科37(8):989.993,2020c眼虚血症候群による血管新生緑内障に対してマイクロパルス毛様体光凝固術を施行した1例牧野想*1,2藤代貴志*2杉本宏一郎*2坂田礼*2村田博史*2朝岡亮*2本庄恵*2相原一*2*1国立国際医療研究センター病院眼科*2東京大学医学部附属病院眼科CMicropulseCyclophotocoagulationforNeovascularGlaucomaCausedbyOcularIschemicSyndromeSoMakino1,2)C,TakashiFujishiro2),KoichiroSugimoto2),ReiSakata2),HiroshiMurata2),RyoAsaoka2),MegumiHonjo2)andMakotoAihara2)1)DepartmentofOphthalmology,CenterHospitalofNationalCenterforGlobalHealthandMedicine,2)DepartmentofOphthalmology,TheUniversityofTokyoHospitalC目的:内頸動脈狭窄に伴う眼虚血症候群による血管新生緑内障に対して内頸動脈血行再建術を施行した場合,術後に急激な眼圧上昇をきたすという報告がある.今回,頸動脈ステント留置術(carotidarterystenting:CAS)に先行したマイクロパルス毛様体光凝固術(micropulsecyclophotocoagulation:MPCPC)で眼圧コントロールできた症例を報告する.症例:68歳,男性.右視野異常を自覚し前医受診,開放隅角緑内障の診断で眼圧降下薬点眼を開始されたが,その後眼圧の再上昇と急速な視野障害の進行あり当院紹介となった.右眼矯正視力低下,眼圧高値,虹彩ルベオーシス,全周隅角閉塞を認めた.頸動脈超音波検査で右内頸動脈高度狭窄あり,右眼虚血症候群による血管新生緑内障と診断,脳外科のCCASに先行して右眼CMPCPCを施行した.CAS後,虹彩ルベオーシス消退と眼圧低下を認め,以後経過良好である.結論:内頸動脈狭窄に伴う血管新生緑内障に対して,CASに先行したCMPCPCで急激な眼圧上昇を抑えることができた.CPurpose:Toreportacaseofneovascularglaucoma(NVG)causedbyocularischemicsyndrome(OIS)follow-inginternalcarotidartery(ICA)stenosisinwhichintraocularpressure(IOP)wascontrolledbymicropulsecyclo-photocoagulation(MPCPC)C.Casereport:A68-year-oldmalewhohadbeenusingeye-dropmedicationforlower-ingincreasedIOPdueopen-angleglaucomainhisrighteyewasreferredtoourhospitalaftertheIOPonce-againincreasedandvisual-.elddefectworsened.Examinationofhisrighteyerevealedavisualacuityof(0.2)C,anIOPof21CmmHg,CrubeosisCiridis,CandCaCclosedCangleCbyCperipheralCanteriorCsynechia.CCarotidCultrasonographyCshowedCseverestenosisoftherightICA,andwediagnosedNVGcausedbyOIS.WeperformedMPCPC,followedbycarot-idarteryCstenting(CAS)C.AfterCCAS,CtheCrubeosisCiridisCfadedCandCIOPCdecreased,CandCtheCpatientCmadeCsteadyCprogress.Conclusion:ForNVGcausedbyICAS,MPCPCfollowedbyCAScansuppressasuddenriseinIOP.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)C37(8):989.993,C2020〕Keywords:眼虚血症候群,血管新生緑内障,内頸動脈狭窄症,内頸動脈ステント留置術,マイクロパルス毛様体光凝固術.ocularischemicsyndrome(OIS)C,neovascularglaucoma(NVG)C,internalcarotidarterystenosis(ICAS)C,carotidarterystenting(CAS)C,micropulsecyclophotocoagulation(MPCPC)C.Cはじめにによる急性の視力低下・視野障害と,慢性的な循環不全によ内頸動脈狭窄症(internalcarotidarterystenosis:ICAS)る眼虚血症候群(ocularCischemicsyndrome:OIS)に分けに伴う眼症状は,内頸動脈内壁から.脱したプラークの塞栓られる1).OISは多彩な眼症状を呈するが,そのなかでも血〔別刷請求先〕牧野想:〒113-0033東京都文京区本郷C7-3-1東京大学医学部附属病院眼科Reprintrequests:SoMakino,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TheUniversityofTokyoHospital7-3-1Hongo,Bunkyo-ku,Tokyo113-0033,JAPANCabc図1前医における右眼のHumphrey視野検査の経過a:X.1年C10月施行.上図:右眼.上方と鼻側下方の視野欠損を認める.下図:左眼.有意な視野欠損は認めない.b:2週間後.下方の視野障害の悪化傾向を認める.Cc:3カ月後.中心鼻側下方の視野障害の悪化傾向を認める.管新生緑内障(neovascularglaucoma:NVG)を生じた際には治療に難渋することが多い1).OISに伴うCNVGの加療は汎網膜光凝固術が標準的であるが,対症療法にすぎず,効果は限定的ないし無効であるという報告も多い2).さらに,ICASに伴うCOISによるCNVGに対する根本的治療は内頸動脈血行再建術であるが,施行後には急激な眼圧上昇をきたすという報告もある3).今回,東京大学医学部附属病院(以下,当院)眼科にて,ICASに伴うCOISに合併したCNVGと診断し,内頸動脈血行再建術前にマイクロパルス毛様体光凝固術を施行して眼圧コントロールができたC1例を経験したので報告する.CI症例症例はC68歳,男性.狭心症の既往があり,約C20年前に経皮的冠動脈形成術をC3カ所施行されて以降,アスピリン100CmgとクロピドグレルC75Cmgを内服している.飲酒歴はないが,10本/日C×40年間の喫煙歴がある.CX.1年C8月に右眼の視力低下とまだら状の視野異常を自覚され,前医を受診.初診時の右眼矯正視力は(0.3C×sphC.1.0D(cyl.0.5DAx60°),右眼眼圧は18mmHgであった.X.1年C10月にCHumphrey視野検査(HumphreyC.eldanalyzer:HFA)30-2が施行され,右眼の上方と鼻側下方の視野欠損を認めた(図1a).頭蓋内精査目的に磁気共鳴画像診断装置(magneticCresonanceimaging:MRI)画像検査施行のうえで脳外科にコンサルトされたが,全脳と視神経に異常所見は認めなかった.以上から,右眼開放隅角緑内障の診断で,カルテオロール塩酸塩/ラタノプロスト右眼1回/日にて点眼加療が開始された.点眼加療開始後C2週間で右眼眼圧はC15CmmHgまで低下したが,HFA30-2において右眼下方の視野障害は悪化傾向であった(図1b).3カ月後のCX年C1月には右眼眼圧はC21CmmHgに再上昇し,HFA30-2において右眼の中心鼻側下方の視野障害の悪化傾向を認めた(図1c)ため,精査加療目的に当院眼科外来に紹介となった.当院初診時の視力は右眼0.15(0.2C×sph.0.50D(cyl.0.75CDAx60°),左眼0.7p(1.0pC×sph.1.00D(cyl.0.50DCAx140°)であり,眼圧は右眼C21mmHg,左眼C12mmHgであった.瞳孔径は右眼C4Cmm,左眼C2.5Cmmと左右差を認め,直接対光反射も右眼は遅鈍,左眼は迅速であったが,swingingC.ashlighttestにおいて両眼ともに縮瞳は維持されていた.細隙灯顕微鏡検査において,右眼に虹彩ルベオーシス,両眼白内障軽度を認める以外は,前眼部に異常所見は認めなかった(図2a,b).隅角鏡検査において,右眼は下方のみCSha.er分類でCGrade3,その他CGrade0で周辺虹彩前癒着による閉塞を認めた.左眼は全周CGrade4であった.眼底検査では色調の左右差や出血,白斑,動脈狭窄などの明らかな異常所見は認めなかった.以上から,右眼CNVGと診断し,原因精査目的に同日に血液検査と頸動脈超音波検査を施行した.血液検査においては,活性化部分トロンボプラスチン時間(activatedCpartialCthromboplastintime:APTT)36.3秒,フィブリノゲンC401Cmg/dlと軽度凝固能異常を認める以外は,炎症反応や糖尿病を含めた全身疾患を示唆する所見は認めなかった.頸動脈超音波検査においては右内頸動脈(internalCcarotidartery:ICA)近位部高度狭窄を認め,遠位部は血流速度の低下を認め,右眼CNVGの原因として右abc図2細隙灯顕微鏡検査写真a:初診時の右眼(左図)と左眼(右図)の前眼部写真.瞳孔径の左右差と右眼の虹彩ルベオーシスを認める.Cb:初診時.右眼の虹彩ルベオーシス(.)を認める.Cc:CAS施行C2週間後.右眼の虹彩ルベオーシスは消退した.図3フルオレセイン蛍光眼底造影写真a:動脈相,b:静脈相.明らかな無灌流域や虚血部位の存在は認めない.ICASによるCOISが考えられた.脳神経外科にコンサルトし,右眼CNVGに対して,本症例においては狭心症の既往から追加で施行された頭部磁気共鳴血管画像(magneticresonance抗血小板薬C2剤を内服もしており,線維柱帯切除術などの手angiography:MRA)においても右CICA高度狭窄の所見で術は出血のリスクが高いと考えた.また,内頸動脈血行再建あり,脳神経外科にて頸動脈造影検査,さらにその翌週に内術後の眼圧上昇のリスクも考慮し,CASに先行して右眼マ頸動脈ステント留置術(carotidarterystenting:CAS)が予イクロパルス毛様体光凝固術(micropulseCcyclophoto-定された.coagulation:MPCPC,power2,000CmW,dutyCcycleC31.1C%,上下半周C80秒ずつ照射)を施行した.2週間後にCCASが施行され,頸動脈の良好な拡張と頭蓋内CICAへの流入の改善を確認したうえで手術は終了した.CAS施行C2週間後の眼科再診時には,隅角閉塞所見は著変ないものの,虹彩ルベオーシスは消退(図2c)し,眼圧も右眼C10CmmHg(左眼C10CmmHg)まで下降した.MPCPC施行後約C5週間の時点で眼圧は右眼C17CmmHg,左眼C17CmmHgと有意な上昇は認めないものの,右眼結膜充血軽度,角膜全面の点状表層角膜炎,前房内セルC0.5+を認め,遷延性虹彩毛様体炎が疑われたためサンベタゾン点眼(右眼C4回/日)を追加した.そのC1カ月後には右眼の前房内炎症は改善したため,サンベタゾン点眼は中止した.このとき,右眼C19mmHg,左眼C16CmmHgと軽度右眼眼圧上昇を認めたが,以降はCMPCPCとCCAS施行後C8カ月までの経過において右眼眼圧C12.16CmmHg,左眼眼圧C12.15CmmHgと眼圧コントロールは良好であった.一方,右眼の視力はCMPCPCとCAS施行直後の(0.2Cp)からC8カ月後には(0.05)と低下傾向にあったが,原因は白内障の進行であると考えられた.CAS施行後C4カ月にはフルオレセイン蛍光眼底造影検査(.uoresceinCfundusangiography:FAG)を施行し(図3),明らかな無灌流域や虚血部位の存在はないことを確認し,汎網膜光凝固術の必要性はないと判断した.CII考按ICASに伴う慢性的な循環不全によりCOISは引き起こされる1)が,OISはとくに高度狭窄から完全閉塞に至った頸動脈病変によって同側性に引き起こされる4).本症例においても頸動脈超音波検査やCMRA検査において右CICAの高度狭窄が明らかとなり,これに伴い右眼COISが引き起こされたと考えられた.OISは多彩な所見を呈する疾患であり,前眼部所見としては対光反射減弱,ぶどう膜炎,白内障,虹彩萎縮,虹彩ルベオーシス,後眼部所見としては点状または斑状の網膜出血,軟性白斑,網膜動脈の狭小化,網膜や視神経乳頭の新生血管,硝子体出血を認めることがあり,とくに前眼部病変より後眼部病変のほうが高頻度に出現するとされる5).一方,本症例においては眼底における虚血を疑う所見に乏しかったが,前眼部に対光反射減弱,虹彩ルベオーシスを認めた.NVGは局所的な血管新生刺激による線維血管膜の増殖に伴う房水流出抵抗の増大によって起こる高眼圧状態とそれによって引き起こされる緑内障であり,3大原因疾患として,糖尿病網膜症(33%),網膜中心動脈閉塞症(33%),眼虚血症候群(13%)があげられ6),これらの疾患でCNVGの原因の約C80%を占める.つまり,NVGを疑った際にはこれらの疾患の可能性を考える必要がある.さらに,本症例のように眼底所見からは糖尿病網膜症を疑う両眼性の網膜出血や白斑,網膜中心動脈閉塞症を疑う網膜色調の変化などの特徴的所見を認めない場合には,とくにCOISを疑い,頸動脈病変の有無の検索目的に頸動脈超音波検査の施行,血管炎などの全身疾患の有無の検索目的に採血検査の施行が必要であると考えられる.また,検鏡的には判断困難な虚血の状態の確認目的にCFAGも有用であると考えられたが,肝機能・腎機能などの他臓器を含めた全身状態の確認ができていなかったこと,頸動脈超音波検査においてCICAの狭窄部位遠位の血流は速度の低下はあるものの保たれていたこと,脳神経外科での精査加療が急がれると判断したことから,本症例では術前には行わなかった.本症例では,全身状態の確認ができ,脳神経外科によるCCAS施行後の経過も安定した時点でCFAGを施行し,明らかな無灌流域や網膜・視神経乳頭新生血管の存在は認めなかった.ICASに伴うCOISの症例において,ICAの血行再建によって虹彩ルベオーシスの消退,眼底における白斑の消失,視力などの視機能改善が得られたという報告がある7).また,ICASの症例においては,おもに外頸動脈から側副血行路が形成されることにより眼動脈血流は維持される場合も多いとされ,本症例においても頸動脈超音波検査の結果も考慮すると,側副血行路が形成された可能性や,慢性的な比較的虚血状態にはあるものの,網膜血流の完全な途絶はなかった可能性が考えられた.一方,ICASに伴うCOISに続発したCNVGの症例において,ICA血行再建により急激な眼圧上昇を認めたという報告もある3,8).これは,とくに慢性の経過にて閉塞隅角をきたした場合,低下していた房水産生機能が血行再建により回復することによって眼圧上昇を生じると考えられている9).そのため,閉塞隅角をきたした症例においては,CASなどのICA血行再建術前に房水産生機能の抑制や房水排出機能の促進を図る必要がある.さらに,OISに伴うCNVGの標準的加療は汎網膜光凝固術であるが,対症療法にすぎず効果は限定的ないし無効であるという報告も多く2),また,標準術式である線維柱帯切除術においては新生血管からの出血が必発で手術予後は不良である6).さらに,本症例においては抗血小板薬をC2剤内服しており,手術における出血リスクはさらに高い状態であると考えられたため,観血的治療は予後不良であると予想された.以上から,MPCPCによる加療を行った.本症例で施行したCMPCPCは,経強膜的に毛様体へ短時間でCon-o.するレーザーエネルギーを当て,onサイクルで熱障害を与え,o.サイクルで冷却し組織を保護する方法であり,毛様体の炎症による房水産生低下と細胞生化学的カスケードの活性化によるぶどう膜流出路からの房水排出促進により眼圧下降が得られると考えられている10,11).従来の毛様体光凝固術に比べて,組織障害が少なく,眼球癆や交感性眼炎といった重大な合併症の報告が少ない非観血的治療法である12).本症例のように,眼圧下降が望まれるが線維柱帯切除術などの観血的治療において出血リスクが高い症例において,MPCPCは有用な治療の選択肢であることが示せた.さらには,ICASに伴うCNVGの加療において,CAS施行後に新生血管の病勢が軽減されたうえで線維柱帯切除術などの観血的治療を検討する際の事前治療手段としてもCMPCPCは有用である可能性を示せた.今回筆者らは,ICASに伴うCOISによりCNVGを生じて閉塞隅角をきたした本症例において,MPCPCをCCASに先行して施行したことにより,ICA血行再建術後の急激な眼圧上昇を予防することができた.MPCPCは,高眼圧を伴うICASに対する血行再建術を,重大な眼合併症なく速やかに施行するための事前治療手段の一つとして有効である可能性がある.利益相反:利益相反公表基準に該当なし文献1)栂野哲也,福地健郎,太田亜紀子ほか:内頸動脈閉塞症に伴う血管新生緑内障のC1例.眼紀C55:889-894,C20042)梶浦祐子,安積淳,井上正則:眼虚血症候群:その臨床経過と治療成績.臨眼C46:1022-1024,C19923)佐藤茂,西田武生,内堀裕明ほか:眼虚血症状より内頸動脈狭窄症が発見され,CarotidArteryCStentingを施行した3例.あたらしい眼科C33:606-612,C20164)KimCYH,CSungCMS,CParkSW:ClinicalCfeaturesCofCocularCischemicCsyndromeCandCriskCfactorsCforCneovascularCglau-coma.KoreanJOphthalmolC31:343-350,C20175)Terelak-BorysB,SkoniecznaK,Grabska-LiberekI:Ocu-larCischemicCsyndrome─aCsystematicCreview.CMedCSciCMonitC18:RA138-144,C20126)HavensSJ,GulatiV:Neovascularglaucoma.DevOphthal-molC55:196-204,C20167)矢澤由加子,佐藤祥一郎,板橋亮ほか:ステント留置術が有効であった左総頸動脈起始部狭窄による眼虚血症候群の1例.臨床神経学C51:114-119,C20118)福永健作,井上正則:頸動脈内膜血栓.離術後に眼圧上昇をみた眼虚血症候群のC1例.眼紀52:960-964,C20019)CoppetoCJR,CWandCM,CBearCLCetal:NeovascularCglauco-maandcarotidarteryobstructivedisease.AmJOphthal-molC99:567-570,C198510)LiuCGJ,CMizukawaCA,COkisakaS:MechanismCofCintraocu-larCpressureCdecreaseCafterCcontactCtrans-scleralCcontinu-ouswaveNd:YAGlasercyclophotocoagulation.Ophthal-micResC26:65-79,C199411)FeaAM,BosoneA,RolleTetal:Micropulsediodelasertrabeculoplasty(MDLT):aCphaseCIICclinicalCstudyCwithC12monthsfollow-up.ClinOphthalmolC2:247-252,C200812)MaCA,CYuCSWY,CWongCJKW.CMicropulseClaserCforCtheCtreatmentCofglaucoma:ACliteratureCreview.CSurvCOph-thalmolC64:486-497,C2019***