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	<title>あたらしい眼科オンラインジャーナル &#187; ドライビングシミュレータ</title>
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		<title>運転外来における高齢視野障害患者の運転の特徴</title>
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		<pubDate>Sat, 30 Aug 2025 15:20:38 +0000</pubDate>
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				<category><![CDATA[記事]]></category>
		<category><![CDATA[ドライビングシミュレータ]]></category>
		<category><![CDATA[高齢視野障害患者]]></category>

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		<description><![CDATA[《第13回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科42（8）：1031.1036，2025c運転外来における高齢視野障害患者の運転の特徴平賀拓也＊1國松志保＊1岩坂笑満菜＊1佐藤菜摘子＊1千葉るい＊1黒田有里＊1桑名潤平＊2 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第13回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科42（8）：1031.1036，2025c運転外来における高齢視野障害患者の運転の特徴平賀拓也＊1國松志保＊1岩坂笑満菜＊1佐藤菜摘子＊1千葉るい＊1黒田有里＊1桑名潤平＊2伊藤誠＊2広田雅和＊3溝田淳＊1井上賢治＊4＊1西葛西・井上眼科病院＊2筑波大学システム情報系＊3帝京大学医療技術部視能矯正学科＊4井上眼科病院CCharacteristicsofOlderDriverswithVisualFieldImpairmentinaDrivingAssessmentClinicTakuyaHiraga1）,ShihoKunimatsu-Sanuki1）,EminaIwasaka1）,NatsukoSato1），RuiChiba1）,YuriKuroda1）,JunpeiKuwana2）,MakotoItoh2）,MasakazuHirota3）,AtsushiMizota1）andKenjiInoue4）1）NishikasaiInouyeEyeHospital,2）InstituteofSystemsandInformationEngineering,UniversityofTsukuba,3）COrthoptics,FacultyofMedicalTechnology,TeikyoUniversity,4）InouyeEyeHospitalCDepartmentof目的：高齢視野障害患者の自動車事故のリスクと運転行動を，ドライビングシミュレータ（DS）を用いて検討した．対象と方法：運転外来を受診したC162例に対し，視力検査，Humphrey視野検査（HFA24-2），認知機能検査（MMSE），DSを施行した．DS時には据え置き型眼球運動計測装置にて視線の広がりを求めた．HFA24-2データを基に両眼重ね合わせ視野（IVF）を算出し，DS事故とCIVFの不一致率を調べた．対象を若年群（50歳未満：34名），中年群（50歳以上C70歳未満：76名），高齢群（70歳以上：52名）に分類して比較検討した．結果：高齢群は若年群，中年群と比較して，視野障害度に差がないもののCMMSEスコアは低く，DS事故は多く，水平方向の視線の広がりは小さく（p＜C0.005），DS事故とCIVFの不一致率は有意に高かった（p＜0.0001）．結論：70歳以上のドライバーは，視野障害やその他の要因による自動車事故のリスクを理解する必要がある．CPurpose：Toinvestigatemotorvehiclecollision（MVC）riskanddrivingbehaviorinolderdriverswithvisual.eld（VF）impairmentCusingCaCdrivingsimulator（DS）C.CSubjectsandMethods：ThisCstudyCinvolvedC162Cpatients（patientage：＜50years［n＝34］C,50-70years［n＝76］C,and.70years［n＝52］）fromCourCdrivingCassessmentCclinicCwhoCunderwentDS（HondaCMotorCo.）testingCwithCtheCHumphreyCFieldCAnalyzerC24-2CSITA-SCprogram（HFA24-2）C.CWeCcalculatedCtheCintegratedVF（IVF）basedConCtheCHFAC24-2Cdata.CEyeCmovementsCduringCtheC5-minuteDStestweremeasuredwitheyetracking（TobiiProNano）,andthestandarddeviationofthexcoordi-natewasusedtoassessthehorizontalspreadofsearch.ThediscordancebetweenMVCsintheDSandtheIVFwasdeterminedbyexaminingeye-trackingdatainarecordingoftheDStest.Results：Althoughtherewerenosigni.cantdi.erencesinHFA24-2meandeviationvaluesamongthethreeagegroups,MVCsintheDSincreasedandChorizontalCspreadCofCsearchCwasClowerCinCtheColdestgroup（p＜0.0001,Cp＝0.0004）C.CDiscordanceCbetweenCDSCMVCsCandCtheCIVFCincreasedCwithage（i.e.,8.3％,9.9％,Cand37.5％；p＜0.0001）C.CConclusion：DriversCaged＞70CyearsshouldbeawareoftheriskofMVCsduetoVFimpairmentandotherfactors.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C42（8）：1031.1036,C2025〕Keywords：ドライビングシミュレータ，高齢視野障害患者．drivingsimulator,DS,olderdrivers.はじめにわが国では，社会全体の高齢化に伴い，高齢運転者の自動車事故が問題となっている．わが国のC2023年のC70歳以上の運転免許保有者数はC1,362万人（運転免許保有者のC16.6％）に達しており，2001年のC70歳以上の運転免許保有者数C396万人（当時の運転免許保有者数のC5.2％）と比較して，高齢運転者の人数および比率は大幅に増加している1）．一方で，交通事故死者数はC2001年からC2023年にかけて，飲酒運転防止対策などにより年々減少傾向にある．しかし，2023年の年齢層別免許保有者C10万人あたり死亡事故件数は，70.〔別刷請求先〕平賀拓也：〒134-0088東京都江戸川区西葛西C3-12-14西葛西・井上眼科病院Reprintrequests：TakuyaHiraga,NishikasaiInouyeEyeHospital,3-12-14Nishikasai,Edogawa-ku,Tokyo134-0088,JAPANC0910-1810/25/\100/頁/JCOPY（97）C103174歳でC2.92件，75.79歳でC4.19件，80.84歳でC5.67件，85歳以上ではC9.75件と，年齢が高くなるにつれて多くなっており，高齢運転者の死亡事故のリスクは高いといえる2）．視野障害を伴う多くの眼疾患は加齢により増加し，視野障害を自覚しないまま進行することが多い．視野障害をきたす代表的な疾患である緑内障の有病率は，40歳以上ではC5.0％だが，70歳代ではC10.5％，80歳以上ではC11.4％と高齢者に多い3）．視野障害が進行すると自動車事故のリスクが増加するとの報告も多く4.7），自動車事故を減少させるためには，視野障害患者のなかでも，とくに高齢視野障害患者に対する安全運転指導が必要と考える．では，高齢視野障害患者にはどのような特徴があるのだろうか．西葛西・井上眼科病院（以下，当院）はC2019年C7月に，速度一定の条件下で，視野障害患者が事故を起こしやすい場面を再現するアイトラッカー搭載ドライビングシミュレータ（drivingsimulator：DS）を用いた「運転外来」を開設した8）．この外来では，DSを使用して，視野障害が原因の事故発生リスクについて患者およびその家族に説明を行っている．筆者らは過去に，運転時に水平方向への視線の広がりが大きいほどCDS事故が少ないこと9,10），DS事故のなかには視野障害では説明できないCDS事故と視野障害との不一致例があること11）を報告してきた．今回，高齢視野障害患者の視線の広がりやCDS事故と視野障害の不一致率を若年・中年視野障害患者と比較することにより，高齢視野障害患者の運転の特徴を明らかにして，どのような運転指導が適切か検討した．CI対象と方法2019年C7月からC2024年C2月までに，当院運転外来を受診した視野障害患者C183例（緑内障C149例，網膜色素変性17例，脳血管障害・脳腫瘍C17例，男性：女性＝143：40）に対して，視力検査，Humphrey視野計CSITACStandard24-2プログラム（HFA24-2），両眼開放CEstermanテスト，運転調査（1週間あたりの運転時間，運転目的，過去C5年間の事故歴の有無），認知機能検査（mini-mentalCstateCexami-nation：MMSE）を行い，DSを施行した．また，HFA24-2をもとに，既報に基づき12,13）両眼重ね合わせ視野（integrat-edvisual.eld：IVF）を作成し，上下半視野ごとの平均網膜感度を算出した．視力検査，MMSE，DSは同一日に実施し，視力は普通自動車免許取得基準（両眼でC0.7以上，一眼でC0.3以上）を満たす患者を対象とした．HFA24-2および両眼開放CEster-manテストはCDS実施日の前後C3カ月以内に実施した結果を使用した．HFA24-2では，固視不良がC33％以上，偽陽性がC15％以上，偽陰性がC20％以上の場合は対象から除外した．運転評価のためのCDSはエコ＆安全運転教育用CDSであるHondaセーフティナビ（本田技研工業）を改変したものを使用した．運転条件を統一するために速度は一定とし，ハンドル操作はなく危険を感じたらブレーキを踏むのみとしており，所要時間は練習走行約C3分，本走行約C5分とした．運転場面は，信号や右折車，止まれの標識，側方からの飛び出しなどがあり，14場面中の事故件数を記録した11）．また，運転時の視線の動きは，据え置き型視線計測装置CTobiiCProX3-120およびCTobiiProNano（TobiiTechnology社）を使用し，サンプリングレートをC100CHzに統一して解析した．解析にあたっては，5分間の走行中の視線の動きをC10ミリ秒ごとに記録し，走行中のすべての視線指標記録の水平方向（x），垂直方向（y）の視線の座標位置（視線の動きの標準偏差，視線水平/垂直Cstandarddeviation：SD）を求め「視線の広がり」と定義した（図1）．視線の広がりの数値が大きいほど眼の動きが大きく，数値が小さいほど眼の動きが小さいことを示している9）．さらに，サンプリングレートをC100CHzで測定し，0.5°内にC60ミリ秒以上視線が留まったものを「注視」と定義した．つぎに，IVF網膜感度がC20CdB以下の視野障害部位と一致する事故・一致しない事故に分類した．今回はリプレイ画像を用いて，対象物（信号，止まれの標識，右折してくる対向車，側方からの飛び出し）を注視せず，対象物が視野障害に重なり，DS事故が起きたと考えられる場合を「DS事故とCIVFの一致」（図2a），対象物を注視した，あるいは対象物が視野障害に重ならずにCDS事故が起きた場合を「DS事故とCIVFの不一致」と定義した（図2b）．また，DS事故とCIVFの不一致件数を全CDS事故件数で割った値を「DS事故とCIVFの不一致率」とした．対象物と視野障害部位の重なりの判定は，DS施行後に，医師および視能訓練士の計C3名以上がリプレイ映像を確認し，DS事故が視野障害部位と一致しているかどうかを判定した．解析にあたっては，対象を若年群（50歳未満），中年群（50歳以上C70歳未満），高齢群（70歳以上）に分けて，年齢，性別，1週間の運転時間，MMSECtotalscore，完全矯正視力（logMAR），視野障害度〔meandeviation：MD（dB）〕，Estermanスコア，IVF上下半視野平均網膜感度（dB），DS事故件数，視線の広がり（ピクセル），DS事故とCIVFの不一致率を比較した．比較にあたってはCKruskal-Wallis検定を行い，Steel-Dwass検定を用いて多重比較を行った．年齢とCDS事故件数，水平方向の視線の広がりの比較にあたっては，Spearmanの順位相関係数を用いて検討した．統計学的検討にはCJMPバージョンC14.0を用い，p＜0.05を統計学的に有意と判定した．本研究は，当院倫理委員会の承認のもと（「視野障害患者に対する高度運転支援システムに関する研究」（課題番号：C201906-1）に行い，各対象者よりインフォームドコンセントを得た．aVerticaleyeposition（ピクセル）02004006008001,0001,2001,4001,6001,80001002003004005006007008009001,000Horizontaleyeposition（ピクセル）bVerticaleyeposition（ピクセル）02004006008001,0001,2001,4001,6001,80001002003004005006007008009001,000Horizontaleyeposition（ピクセル）図1視線の動き（視線の広がり）が大きい例と小さい例の比較走行中のすべての視線指標記録をCxy座標軸にプロットしたもの．Ca：全視線指標が中央にまとまって分布している．視線の動きの幅が小さいことを示す．Cb：全視線指標が水平方向にばらついて分布している．視線の動きの幅が大きいことを示す．CII結果運転外来を受診したC183例のうち，車酔いによりCDSを途中で中止したC5例，視野検査の信頼性が低かったC3例，認知症の疑いがあったC2例，視線解析の信頼性がC50％以下であったC11例を除いたC162例〔年齢C22.87歳，61.2C±13.9歳（平均±SD），男性：女性＝126：36〕を対象とした．対象疾患の内訳は，緑内障C133例，網膜色素変性C16例，脳血管障害・脳腫瘍C13例，視野良好眼のCMD値はC.11.95±7.15CdB，視野不良眼のCMD値はC.18.27±8.31CdBであった．対象としたC162例を，若年群（50歳未満：34例），中年群（50歳以上C70歳未満：76例），高齢群（70歳以上：52例）のC3群に分けて比較した結果を表1に示す．高齢群は若年群および中年群と比較してCMMSECtotalscore，視力良好眼，視力不良眼の視力は有意に低かった（p＝0.0002，p＝0.0083，Cp＝0.013，Kruskal-Wallis検定）．一方で，性別，1週間の運転時間，視野良好眼，視野不良眼のCMD値，Estermanスコア，IVF上半・下半視野の平均網膜感度は年齢群による有意差はみられなかった．また，高齢群ほど，DS事故件数（99）は有意に多く，水平方向の視線の広がりは有意に小さかった（p＝0.0004，p＜0.0001，Kruskal-Wallis検定）．しかし，垂直方向の視線の広がりについては年齢群による有意差はみられなかった．DS事故とCIVFの不一致率は，年齢とともに増加した（8.3C±25.4％，9.9C±27.3％，37.5C±44.7％，p＜C0.0001）（図3）．年齢とCDS事故件数，年齢と水平方向の視線の広がりは，それぞれ有意な相関が認められた（rs＝0.28，p＝0.0003，rs＝.0.40，p＜0.0001，Spearman順位相関係数）（図4a,b）．CIII考按筆者らは，高齢視野障害患者の運転の特徴について，若年群（50歳未満）34例，中年群（50歳以上C70歳未満）76例，高齢群（70歳以上）52例に分けて比較検討した．その結果，高齢群は若年群および中年群と比較して，認知機能，視力が低下し，DS事故件数が多く，DS事故とCIVFの不一致率が高く，水平方向の視線の広がりが小さかった．若年群および中年群と比較して，高齢群の認知機能や視力が低下していたのは，加齢に伴い認知機能が低下しているたあたらしい眼科Vol.42，No.8，2025C1033IVFIVF図2DS事故とIVFの一致例（上段）とDS事故とIVFの不一致例（下段）上段：下方視野障害のために，白いトラックが見えず衝突した例．C●は視線の位置．Ca：IVFのグレースケール．Cb：通常CDS画面．Cc：運転場面にCIVFを重ねたもの．下段：白いトラックを何度も見ていたにも関わらずに衝突した例．視線の位置（C●）がトラックに重なった時点で，ブレーキを踏めば停止できる距離であった．d：IVFのグレースケール．Ce：通常CDS画面．Cf：運転場面にCIVFを重ねたもの．表1患者背景若年群（n＝34）中年群（n＝76）高齢群（n＝52）p値年齢（歳）C41.1±7.3C60.4±6.0C76.8±4.8＜C.0001＋性別（男性：女性）28：660：2C038：1C0C0.66＋＋1週間の運転時間（h/w）C9.1±12.5C6.6±12.2C4.5±8.8C0.48＋MMSEtotalscoreC29.2±1.3C29.1±1.3C27.9±2.1C0.0002＋視力良好眼視力（logMAR）C.0.04±0.08C.0.03±0.08C.0.0004±0.01C0.0083＋視力不良眼視力（logMAR）C0.13±0.07C0.17±0.05C0.26±0.06C0.013＋視野良好眼CMD（dB）C.13.74±8.56C.11.61±6.97C.11.26±6.33C0.42＋視野不良眼CMD（dB）C.19.15±9.06C.17.90±7.27C.19.19±7.10C0.50＋EstermanスコアC75.6±28.3C85.5±18.7C80.1±18.2C0.067＋IVF上半視野の平均網膜感度（dB）C18.47±9.88C21.37±9.16C19.69±8.74C0.53＋IVF下半視野の平均網膜感度（dB）C22.24±9.97C24.79±8.72C23.00±8.32C0.51＋DS事故件数（件）C0.9±1.4C1.0±1.7C2.1±2.1C0.0004＋DS事故とCIVFの不一致率（％）C8.3±25.4C9.9±27.3C37.5±44.7＜C.0001＋水平方向の視線の広がり（ピクセル）C205.7±42.4C189.7±42.2C159.4±33.3＜C.0001＋垂直方向の視線の広がり（ピクセル）C96.0±23.1C87.1±21.2C89.8±19.7C0.15＋平均±SD値/＋Kruskal-Wallis検定＋＋Fisher正確確率検定MMSE：mini-mentalstateexamination,logMAR：logarithmoftheminimumangleofresolution,MD：meandevi-ation,IVF：integratedvisual.eld,DS：drivingsimulator（n＝162）100DS事故と視野障害との不一致利率（％）806040200若年群中年群高齢群8.3±25.4％9.9±27.3％37.5±44.7％年齢群Kruskal.Wallis検定，Wilcoxon検定図3DS事故-視野障害との不一致率（年齢群別）水平線は全体平均，ひし形の中央線は各群の平均値，ひし形の縦の長さは平均のC95％信頼区間を表している．ひし形の横の長さは被験者数に対応している．若年群・中年群と比較して，高齢群はCDS上の事故と視野障害との不一致率が高い．Cab40035030025020015010050DS事故件数（件）76500202530354045505560657075808590202530354045505560657075808590年齢（歳）年齢（歳）図4年齢とDS事故件数の相関（a），年齢と水平方向の視線の広がりの相関（b）a：年齢とCDS事故件数は有意な相関が認められた（rs＝0.28，p＝0.0003，Spearman順位相関係数）．b：年齢とCDS事故件数は有意な相関が認められた（rs＝.0.40，p＜0.0001，Spearman順位相関係数）．め11），また，緑内障患者が高齢になるほど罹病期間が長く，進行例が多くなるためと考える．今回は，高齢群で水平方向への視線の動きが小さく，DS事故件数が多くなっていた．水平方向への視線の動きは，左右からの車や自転車，歩行者の飛び出しなど，危険を発見するために必要である14）．Romoserらは，高齢ドライバーC18名（年齢C72.87歳，平均C77.7歳）と経験豊富な若年ドライバーC18名（年齢C25.55歳，平均C35歳）を対象に，視線の動きを記録しながら，DSを走行させ，3カ所の交差点進入時のCscanningbehaviorについて評価した．その結果，高齢ドライバーは，交差点進入時に前方の進路方向を注視し，左右の危険な場所をCscanしていないため，若年ドライバーと比較してCscanningCperformanceが劣っており，高齢ドライバーは交差点での事故のリスクが高い可能性があると報告している15）．筆者らの検討でも高齢群ほど水平方向への視線の広がりが小さく，DS事故件数が多かったことから，高齢視野障害患者では，左右への視線の動きが小さいことが，DS事故の増加につながる可能性があると考えた．CLeeSSらは，高齢緑内障患者では，scanningbehaviorを変えることで，運転技能と安全性が向上する可能性があると報告している16）．深野らは，過去にCDS事故と視線の動きの関連について，水平方向への視線の広がりが大きい群と，それが小さい群に分けて比較検討した．その結果，水平方向への視線の広がりが大きい群は，DS事故件数が少なく，危険を予測しながら運転していたと報告している10）．今回の結果では，高齢群において水平方向の視線の動きが小さく，DS事故件数が多い傾向が見られた．このことから，高齢視野障害患者に対して，危険を予測しながら運転するように指導する安全運転教育を行うことで，視線の動きが左右に広がり，自動車事故の減少が期待できると考えた．今回，高齢群では視野と一致しない自動車事故が増えていた．小原らは過去に，高齢群は若年群および中年群と比較して，DS事故とCIVFの不一致率が高かったと報告している11）．今回，症例数を増やしても同様の結果が得られた．高齢視野障害患者は，視野障害が原因ではない認知機能や判断力，運動能力の低下による事故が増えるため，DS事故とIVFの不一致率が高くなったと考えた．自動車の運転は，認知，判断，操作のC3要素で成り立っている17）．交通事故は，このC3要素のいずれかで運転者のミスが生じることにより発生する．高齢視野障害患者は，認知，判断，操作の能力が低下することに加えて，視野障害により認知の失敗のリスクが高くなり，さらに運転事故のリスクは高くなることが考えられるため，高齢視野障害患者の運転指導においては，視野障害部位にあわせて，どのような運転場面で事故リスクが高まるかを周知し，注意喚起を行うことが重要である．今回の結果から，高齢視野障害患者では視線の左右の動きが小さかったことから，危険予測をするように目を左右によく動かすように指導する必要がある．さらに，高齢視野障害患者では視野と一致しないCDS事故が増えることから，視野障害に起因する事故と，それ以外の運動能力の低下などで起きた事故とを分けて説明することも大事である．今後は，運転外来受診後に再度CDSを行うことにより，視線の広がりやCDS事故件数に改善がみられるのか，DSを用いた訓練が可能であるかどうかを検討していきたい．本研究は，トヨタモビリティー基金およびCJSPS科研費21K09737の助成を受けたものである．利益相反：利益相反公表基準に該当なし文献1）警察庁交通局運転免許課：運転免許統計（令和C5年版）．警察庁CWebサイト．https://www.npa.go.jp/publications/Cstatistics/koutsuu/menkyo/r05/r05_main.pdf2）警察庁交通局：令和C5年における交通事故の発生状況について．警察庁CWebサイト．https://www.npa.go.jp/bureau/Ctra.c/bunseki/nenkan/060307R05nenkan.pdf3）疫学調査委員会：日本緑内障学会多治見疫学調査報告書（2000-2001年），日本緑内障学会，20124）JohnsonCCA,CKeltnerJL：IncidenceCofCvisualC.eldClossCinC20,000CeyesCandCitsCrelationshipCtoCdrivingCperformance.CArchOphthalmolC101：371-375,C19835）OwsleyCC,CBallCK,CMcGwinCGCetal：VisualCprocessingCimpairmentCandCriskCofCmotorCvehicleCcrashCamongColderCadults.JAMAC279：1083-1088,C19986）McGwinG,XieA,MaysAetal：Visual.elddefectsandtheCriskCofCmotorCvehicleCcollisionsCamongCpatientsCwithCglaucoma.InvestOphthalmolVisSciC46：4437-4441,C20057）TanabeCS,CYukiCK,COzekiCNCetal：TheCassociationCbetweenprimaryopen-angleglaucomaandmotorvehiclecollisions.InvestOphthalmolVisSciC52：4177-4181,C20118）平賀拓也，國松志保，野村志穂ほか：運転外来にて認知機能障害が明らかになったC2例．あたらしい眼科C38：1325-1329,C20219）平賀拓也，國松志保，深野佑佳ほか：運転外来におけるドライビングシミュレータ事故に関与する因子．臨眼77：C1296-1302,C202310）深野佑佳，國松志保，平賀拓也ほか：運転外来における視野障害患者のドライビングシミュレータ事故と視線の動きの関連．臨眼78：1220-1226,C202411）小原絵美，野村志穂，國松志保ほか：西葛西・井上眼科病院運転外来における視野障害と事故との関連．あたらしい眼科40：257-262,C202312）Nelson-QuiggJM,CelloK,JohnsonCA：PredictingbinocC-ularCvisualC.eldCsensitivityCfromCmonocularCvisualC.eldCresults.InvestOphthalmolVisSciC41：2212-2221,C200013）CrabbCDP,CFitzkeCFW,CHitchingsCRACetal：ACpracticalCapproachCtoCmeasuringCtheCvisualC.eldCcomponentCofC.tnesstodrive.BrJOphthalmolC88：1191-1196,C200414）UdagawaCS,COhkuboCS,CIwaseCACetal：TheCe.ectCofCcon-centricCconstrictionCofCtheCvisualC.eldCtoC10CandC15CdegreesConCsimulatedCmotorCvehicleCaccidents.CPLosCOneC13：e0193767,C201815）RomoserCMR,CPollatsekCA,CFisherCDLCetal：ComparingCtheCglanceCpatternsCofColderCversusCyoungerCexperienceddrivers：scanningCforChazardsCwhileCapproachingCandCenteringCtheCintersection.CTranspCResCPartCFCTra.cCPsy-cholBehavC16：104-116,C201316）LeeCSS,CBlackCAA,CWoodJM：ScanningCbehaviorCandCdaytimeCdrivingCperformanceCofColderCadultsCwithCglauco-ma.JGlaucomaC27：558-565,C201817）三村將，藤田佳男：2．安全運転と認知機能．日老医誌C55：191-196,C2018＊＊＊</p>
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		<title>西葛西・井上眼科病院運転外来における ドライビングシミュレータ施行後の運転追跡調査</title>
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		<pubDate>Sat, 29 Jun 2024 15:21:55 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[《第12回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科41（6）：707.712，2024c西葛西・井上眼科病院運転外来におけるドライビングシミュレータ施行後の運転追跡調査岩坂笑満菜＊1國松志保＊1平賀拓也＊1深野佑佳＊1小原絵 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第12回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科41（6）：707.712，2024c西葛西・井上眼科病院運転外来におけるドライビングシミュレータ施行後の運転追跡調査岩坂笑満菜＊1國松志保＊1平賀拓也＊1深野佑佳＊1小原絵美＊1野村志穂＊1黒田有里＊1伊藤誠＊2高橋政代＊3田中宏樹＊1溝田淳＊1井上賢治＊4＊1西葛西・井上眼科病院＊2筑波大学システム情報系＊3ビジョンケア＊4井上眼科病院CFollow-UpSurveyafterDrivingSimulatorTestingattheNishikasai-InouyeEyeHospitalDrivingAssessmentClinicEminaIwasaka1）,ShihoKunimatsu-Sanuki1）,TakuyaHiraga1）,YukaFukano1）,EmiObara1）,ShihoNomura1）,YuriKuroda1）,MakotoItoh2）,MasayoTakahashi3）,HirokiTanaka1）,AtsushiMizota1）andKenjiInoue4）1）NishikasaiInouyeEyeHospital,2）InstituteofInformationandSystemsEngineering,UniversityofTsukuba,3）4）InouyeEyeHospitalCVisioncare,目的：運転外来にてドライビングシミュレータ（DS）を施行したのち，追跡調査を行い，その効果を調べた．対象および方法：運転外来を受診したC144例に対して，Humphrey視野計中心C24-2SITA-Standard（HFA24-2），DSを施行した．HFA24-2から両眼重ね合わせ視野（IVF）を作成した．DS施行後C2年以上経過し，運転状況を聴取できた48例を対象に，運転中止群と継続群の背景因子を比較した．結果：DS施行後に運転中止したのはC13例（27％）であった．運転中止群は，継続群と比較し，年齢，視力，IVF上半視野の平均網膜感度に差はないが，IVF下半視野の平均網膜感度が有意に低下していた（p＝0.004）．緑内障患者C46名では病期が進行するにつれ，運転を中止していたものが多かった（p＝0.025）．運転継続群では，運転時間は，DS施行時と比べ減少しており（p＝0.011），より運転に注意をするようになったと述べられていた．結論：DS施行後の追跡調査では，患者の運転時間・意識の変化を確認でき，視野障害患者の安全運転指導のために運転外来が有効であることがわかった．CPurpose：Toinvestigatethee.ectofadrivingsimulator（DS）anddrivingcessationinadrivingassessmentclinic.SubjectsandMethods：Thisstudyinvolved144patientswhounderwentDS（HondaMotorCo.）testingandtheCHumphreyCFieldCAnalyzerC24-2CSITA-Sprogram（HFA24-2；CarlCZeissCMeditecAG）C.CWeCcalculatedCtheintegratedvisual.eld（IVF）basedontheHFA24-2data.Forty-eightpatientswhosedrivingstatuswasavailableforCmoreCthanC2CyearsCafterCDSCwereCinterviewed,CandCweCcomparedCmeandeviation（MD）andCIVFCinCpatientsCwhocontinuedorceaseddriving.Results：Thirteenpatients（27％）ceaseddriving.Theceased-drivinggrouphadlowerinferior-hemi.eldIVFsensitivity（p＝0.004）C.Of46glaucomapatients,thenumberofthosewhoceaseddriv-ingwashigherinthesevereglaucomagroup（p＝0.025）C.Thecontinued-drivinggroupstatedthattheydroveless（p＝0.011）C,andbecamemorecautiousaboutdriving.Conclusion：The.ndingsinthisfollow-upsurveyafterDStestingshowedchangesinpatients’drivingtimeandawareness,indicatingthatDSmightbeusefulforimprovingdrivingsafetyinpatientswithvisual.eldimpairment.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C41（6）：707.712,C2024〕Keywords：ドライビングシミュレータ，運転中止，運転継続，追跡調査．drivingsimulator,drivingcessation,continuedriving,follow-upsurvey.Cはじめにり運転外来を開設し，アイトラッカー搭載ドライビングシ西葛西・井上眼科病院（以下，当院）では，2019年C7月よミュレータ（DS）を用いて，自動車運転能力の評価を行って〔別刷請求先〕岩坂笑満菜：〒134-0088東京都江戸川区西葛西C3C-12-14西葛西・井上眼科病院Reprintrequests：EminaIwasaka,NishikasaiInouyeEyeHospital,3-12-14Nishikasai,Edogawa-ku,Tokyo134-0088,JAPANC0910-1810/24/\100/頁/JCOPY（103）C707いる．運転外来では，速度一定の条件下で，視野障害患者が事故を起こしやすいと予想される場面を織り込んだCDSを用いて走行する（5分間）．その後，リプレイ機能を用い，運転場面ごとの視線の動きを確認しながら，患者およびその家族に，視野障害が原因で事故が起こりうることを知らせている1,2）．過去に須藤らは，自治医科大学眼科にてCDSを施行した後期緑内障患者C30例を対象に，ドライビングシミュレータ施行後C2.17カ月後の追跡調査を行ったところ，DS施行後，運転を中止していたのはC5例であり，運転を中止した患者の理由は「自分が見えていないのを確認した」「視野が狭いことを実感した」であった．一方，運転を継続していたのは25例であり，全例から「より注意深く運転するようになった」という回答が得られた．患者はCDSを行うことにより，運転時に注意すべき点を理解し，その後の運転に活かされ，DSは有用であったと報告している3）．今回，筆者らは，DS施行後C2年以上経過した患者に運転追跡調査を行った．また，患者本人の運転意識，運転状況を調査し，DSの有用性について検討したので報告する．CI対象および方法2019年C7月.2023年C2月に，当院の運転外来に受診し，DSを施行した視野障害患者C144例のうち，DS施行後C2年以上経過し運転追跡調査を施行したC48例（平均年齢C65.7C±12.5歳，緑内障C46例，網膜色素変性C2例，男：女＝36：12）を対象とした．全例に対して，DS施行時に視力検査，Humphrey自動視野計中心C24-2SITA-Standard（HFA24-2），両眼開放Estermanテスト，運転状況の聴取，認知機能検査（Mini-MentalCStateExamination：MMSE），DSを施行した．なお，HFA24-2をもとに，既報に基づき4,5），両眼重ね合わせ視野（integratedCvisual.eld：IVF）を作成し，上下半視野の平均網膜感度を算出した．視力検査，運転調査，MMSE，DSは同日に実施し，HFA24-2，両眼開放CEstermanテストはCDS施行日の前後C3カ月以内に実施した結果を使用した．運転評価のためのCDSは，エコ＆安全運転教育用ドライビングシミュレータであるCHondaセーフティナビ（本田技研工業）を改変したものを使用した．運転条件を統一するため，速度は一定とし，ハンドル操作はなく，危険を感じたらブレーキを踏むのみとしている．所要時間は，練習コースをC3分間，評価コースをC5分間走行し，赤信号や左右からの飛び出しなど，全C15場面の事故の有無を記録した6）．運転追跡調査時には，視力検査，HFA24-2，両眼開放Estermanテストを施行し，対面にて，〔①運転時間の変化（中止・減少・変化なし・増加），②運転中止または減少の理由，③CDS施行後の自動車事故の有無，④CDS施行後の感想〕の聞き取りを行った．運転追跡調査にて，運転中止と回答したものを運転中止群，運転時間が減少，変化なし，増加と回答したものを運転継続群のC2群に分け，両群を比較検討した．運転中止・継続群の比較にあたっては，Wilcoxon順位和検定，Fisher正確確率検定を使用し，運転継続群のCDS施行前後の比較にはCWilcoxon符号付順位和検定，Fisher正確確率検定を使用した．さらに緑内障患者のC46名については，病期をCHFA24-2のCmeandeviation（MD）によりC3期（初期：＞.6CdB，中期：C.6.C.12CdB，後期：＜C.12CdB）7）に分類し，病期別に運転継続群と中止群の割合が異なるのかを検討をした（Cochran-Armitage検定）．本研究は，当院倫理委員会の承認のもと（「視野障害患者に対する高度運転支援システムに関する研究」（課題番号：201906-1）各対象者にインフォームド・コンセントを得た．CII結果運転外来を受診したC144例中，DS施行後C2年以上経過したC48例に対して運転追跡調査を施行した．運転中止群はC48例中C13例（27％），運転継続群はC35例（73％）であった．運転中止群と運転継続群を比較した結果，運転中止群は，女性が多く（p＝0.061），視野良好眼のCHFA24-2のCMD，Ester-manスコアが悪い傾向があった（p＝0.054，p＝0.081）．また，IVF下半視野の平均網膜感度は，有意に低かった（p＝0.0040）（表1）．運転中止群と継続群でCMMSEスコアに有意差はなく，認知機能に差はみられなかった．運転継続群のCDS施行前後の患者背景を表2に示す．DS施行前と施行後C2年以上の背景を比較したところ，視力に変化はなく，視野良好眼のCMD値，Estermanスコアが悪化していた（p＝0.0003，0.0004）．また，1週間の運転時間は，C4.5±5.8時間からC3.5C±5.8時間と，運転時間が減少していた（p＝0.011，Wilcoxon符号付順位和検定）．運転時間が減少した理由として，「見えにくさの増加」と回答した例がもっとも多かった．また，DS施行前は，35例中C11例が過去C5年間に事故を起こしていたが，DS施行後は軽微な事故を起こしたC1例のみだった．運転継続群C35例中，33例（94％）が運転時に注意を払うようになったと回答した．緑内障患者C46名を，DS施行時の病期別に分類したところ，初期C11例，中期C15例，後期C20例であった．初期では，運転中止した例はいなかったものの，中期ではC15例中C5例（33.3％），後期ではC20例中C8例（40.0％）が運転を中止しており初期より中期，後期と進行した病期であるほど，運転を中止した割合が有意に高かった（p＝0.0250）．運転中止群はC13例中C11例が，DS施行後C1年以内に運転を中止していた．運転中止の理由として，「DS後自主的に中止，または家族から勧められたため（6例）」がもっとも多表1運転中止群と運転継続群の患者背景運転継続群（n＝35）運転中止群（n＝13）p値年齢（歳）C61.4±12.9C67.5±9.6C0.18＋性別（男：女）29：67：6C0.061＋＋MMSEtotalscoreC28.81±1.93C27.85±2.82C0.36＋1週間の運転時間（h/w）C4.5±5.8C8.2±13.1C0.63＋過去C5年間の事故歴あり11例（C31.4％）6例（4C6.2％）C0.50＋＋視力良好眼視力ClogMARSC.0.03±0.09C0.001±0.09C0.17＋視力不良眼視力ClogMARSC0.17±0.35C0.27±0.38C0.19＋視野良好眼CMD（dB）C.10.56±6.48C.14.64±5.85C0.054＋視野不良眼CMD（dB）C.19.03±8.20C.20.58±5.48C0.31＋EstermanスコアC86.80±16.90C79.10±16.82C0.081＋IVF上半視野の平均網膜感度（dB）C20.80±7.73C19.66±6.94C0.59＋IVF下半視野の平均網膜感度（dB）C22.95±6.71C15.72±8.52C0.0040＋DSでの衝突件数（件）C1.55±1.18C2.92±2.93C0.37＋【運転目的別】仕事で使用（％）16（C45.7％）5（3C8.5％）C0.75＋＋平均±標準偏差/＋：Wilcoxon順位和検定，＋＋：Fisher正確確率検定表2運転継続群のDS施行前後の患者背景DS施行前DS施行後p値視力良好眼視力ClogMARSC.0.03±0.09C0.0006±0.14C0.10＋視力不良眼視力ClogMARSC0.17±0.34C0.18±0.32C0.55＋視野良好眼CMD（dB）C.10.56±6.48C.12.14±6.47C0.0003＋視野不良眼CMD（dB）C.19.03±8.20C.20.37±7.62C0.25＋EstermanスコアC86.80±16.90C82.39±17.38C0.0004＋1週間の運転時間（h/w）C4.5±5.8C3.5±5.8C0.011＋事故歴DS施行前C5年間で事故あり11例（31％）DS施行後C2年以上で事故あり1例（3％）C0.0029＊＊平均±標準偏差/＋：Wilcoxon符号付順位和検定，＊＊：Fisher正確確率検定DS後n＝13n＝13運転中止の理由運転減少の理由図1運転中止と減少の理由く，ついで「事故を起こしたため（3例）」であった（図1）．査を実施したところ，48例中C13例が運転を中止していた．視野障害度と運転中止との関連については，Ramuluらは，CIII考按1,135名のドライバー（73.93歳）をC10年間経過観察した今回，DS施行後C2年以上経過したC48例に，運転追跡調ところ，正常者のC15％，片眼緑内障患者のC21％，両眼緑内MD－10.60dBMD－13.84dB左眼視力＝（0.2）右眼視力＝（0.8）IVFとDS場面を被せたもの．視野障害部位と青い車が一致し，車に気づかず衝突した．図2運転を中止した事例64歳，男性，緑内障．運転歴：46年．過去C5年間の事故歴：なし．運転時の自覚症状：なし．DS結果：15場面中C2場面で事故．運転外来での指導内容：IVFでは左下方の視野障害を認めるが，視力良好の右眼は，左眼と比べて下半視野障害が重症なことから，左右からの飛び出しに反応が遅れることを説明した．患者は「見えていない部位がよくわかり，勉強になった」と述べていた．DS後の運転追跡調査：患者から「ふだんから左右を注意して運転していたが，左側の縁石に乗り上げて消火栓と衝突し廃車になった．」と報告があった．事故の原因が，自身の視野障害によって起きた可能性があることを理解し，運転を中止した．障患者のC41％が運転を中止していると報告している8）．Takahashiらは，正常者C148名と緑内障患者C211名をC3年間経過観察したところ，正常者のC7％，軽度緑内障患者のC5％，中等度緑内障患者のC0％，重度緑内障患者のC31％が運転を中止し，視野障害が高度になるに従い，運転を中止している例が増えていた9）．TamらもC50歳以上の緑内障患者C99名のうち，19名（19％）が運転を中止しており，中期・後期の緑内障患者は，初期の緑内障患者と比較して，運転中止の割合が高かったと報告している10）．筆者らも，緑内障患者46例では，緑内障の病期が進行するに従い，運転を中止している例が多く，既報と同様の結果であった．今回，運転中止群が，運転継続群と比較して，Estermanスコアが低い傾向にあった．運転に関する視機能を評価の方法では，視野良好眼のCMD値，両眼重ね合わせ視野CIVFのほかに，80°の範囲で周辺視野を評価できるCEsterman視野検査がよいとされている11）．一方で，路上運転の結果とCEsterman視野の結果からは，視野欠損のある個々のドライバーの運転能力を予測できなかったとする報告もある12）．筆者らの研究からは，運転の継続・中止には，Estermanスコアの低下も関与している可能性があると考える．筆者らは，運転中止群・継続群の比較を行ったところ，運転中止群は，IVF下半視野の平均網膜感度が，運転継続群に比べ有意に低かった．運転外来を受診する患者は，視野障害の重症例が多く，すでにCIVF上半視野の平均網膜感度は両群ともに低下していた．しかし，運転中止群は継続群に比べて，IVF下半視野の平均網膜感度が低かったことから，IVF下半視野の平均網膜感度の低下が運転中止に関与することが考えられた．今回の運転追跡調査では，運転中止群のC13例中C11例（84.6％）がCDS施行後C1年以内に運転を中止していたことがわかった．その理由として，「DS後自主的に中止，または家族から運転中止を勧められた」と回答した例が多かった．DS施行後に，視野障害が原因で事故を起こしたことを理解し，運転を中止した症例もあった（図2,3）一方，運転継続MD－12.64dBMD－24.29dB左眼視力＝（1.0）右眼視力＝（1.2）図3DS無事故例での運転中止事例58歳，男性，緑内障．運転歴C35年．過去C5年間の事故歴：物損事故C1回運転時の自覚症状：なしDS結果：15場面で事故・違反なし．運転外来での指導内容：DSではC15場面とも無事故であったが，下方視野障害のため，左右からの飛び出しへの反応が遅れる可能性があることを伝えた．患者は，「日常生活の運転は控えるが，65歳くらいまで仕事での運転は続けたい」と述べていた．DS後の運転追跡調査：急な上り坂にある駐車場を左折時に，左側の柱と衝突した（廃車になった）．患者から「柱がまったく見えなかった．普段の道より，上り坂のほうが，下方が見えにくいと感じた．そのために，柱が見えずに衝突したのだと思う」と述べていた．運転は危険だと理解し，仕事での運転を中止した．群は，DS施行後C2年以上経過で，1週間の運転時間は減少と，緑内障患者が多く，網膜色素変性はC2例，脳出血・脳梗し，DS施行前には，35例中C11例（31％）が過去C5年間に自塞の症例がないなど，疾患に偏りがみられた．これは，当院動車事故を起こしていたが，DS施行後はC1例のみ，しかもの患者は緑内障が多いことに加えて，緑内障患者はC2.3カ軽微な事故であった．運転継続群のC35例中C33例が「運転月ごとと，定期的に通院されており，運転追跡調査をしやす時に注意を払うようになった」と回答が得られた．運転継続かったことが考えられる．運転中止・継続には，疾患による群が，視野良好眼のCMD値，Estermanスコアが悪化してい違いがみられるのかを，今後は症例を増やして検討したい．たにもかかわらず，DS後に事故をほとんど起こしていなか今回は，DS施行後の運転追跡調査を行うことにより，患ったのは，運転を控え，安全運転のための意識を高めていた者の運転時間・意識の変化を確認することができた．運転中ためと考えられ，運転外来の効果があったと考える．止群は，自身の運転のリスクを理解し運転を中止し，運転継運転追跡調査の問題点としては，聞き取り調査の対象は患続群は運転時の意識を改め安全運転を心がけていることがわ者本人であり，家族などからの事実確認を行っていないことかった．運転外来受診後は，DSを通して，自身の視野障害があげられる．患者本人が「運転を中止した」といっていてのリスクをより理解し，その後の生活に活かされていることも，後日「運転用の眼鏡がほしい」と，運転を継続しているがわかり，運転外来の有用性が確認された．と思われる発言が聞かれることがある．運転中止群が，全員が運転を中止しているかは定かでなく，聞き取り調査の限界利益相反：利益相反公表基準に該当なしと考える．また，今回の対象は，48例中緑内障患者がC46例文献1）平賀拓也，國松志保，野村志穂ほか：運転外来にて認知機能障害が明らかになったC2例．あたらしい眼科C38：1325-1329,C20212）高橋佑佳，國松志保，平賀拓也ほか：西葛西・井上眼科病院における職業運転手の運転機能評価．臨眼C76：1259-1263,C20223）須藤治子，國松志保，保沢こずえほか：後期緑内障患者に対するドライビングシミュレータ後の運転調査．眼臨紀6：C626-629,C20134）Nelson-QuiggJM,CelloK,JohnsonCA：Predictingbinoc-ularCvisualC.eldCsensitivityCfromCmonocularCvisualC.eldCresults.InvestOphthalmolVisSciC41：2212-2221,C20005）CrabbCDP,CFitzkeCFW,CHitchingsCRACetal：ACpracticalCapproachCtoCmeasuringCtheCvisualC.eldCcomponentCofC.tnesstodrive.BrJOphthalmolC88：1191-1196,C20046）小原絵美，野村志穂，國松志保ほか：西葛西・井上眼科病院運転外来における視野障害と事故との関連．あたらしい眼科40：257-262,C20237）AndersonCDR,CPatellaVM：AutomatedCstaticCperimetry.C2ndEdition,StLouis,CVMosby,19998）RamuluCPY,CWestCSK,CMunozCBCetal：DrivingCcessationCandCdrivingClimitationCinCglaucoma.COphthalmologyC116：C1846-1853,C20099）TakahashiCA,CYukiCK,CAwano-TanabeCSCetal：Associa-tionCbetweenCglaucomaCseverityCandCdrivingCcessationCinCsubjectsCwithCprimaryCopen-angleCglaucoma.CBMCCOph-thalmolC18：122,C201810）TamCALC,CTropeCGE,CBuysCYMCetal：Self-perceivedCimpactCofCglaucomatousCvisualC.eldClossCandCvisualCdisabili-tiesConCdrivingCdi.cultyCandCcessation.CJCGlaucomaC27：C981-986,C201811）CrabbDP,ViswanathanAC,McNaughtAIetal：Simulat-ingbinocularvisual.eldstatusinglaucoma.BrJOphthal-molC82：1236-1241,C199812）FarajiY,Tan-BurghouwtMT,BredewoudRAetal：Pre-dictivevalueoftheEstermanvisual.eldtestontheout-comeoftheon-roaddrivingtest.TranslVisSciTechnolC11：20,C2022＊＊＊</p>
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		<title>西葛西・井上眼科病院運転外来における視野障害と 事故との関連</title>
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		<pubDate>Mon, 27 Feb 2023 15:25:37 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[《原著》あたらしい眼科40（2）：257.262，2023c西葛西・井上眼科病院運転外来における視野障害と事故との関連小原絵美＊1野村志穂＊1國松志保＊1平賀拓也＊1高橋佑佳＊1黒田有里＊1井上順治＊1小野浩＊2桑名潤平 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《原著》あたらしい眼科40（2）：257.262，2023c西葛西・井上眼科病院運転外来における視野障害と事故との関連小原絵美＊1野村志穂＊1國松志保＊1平賀拓也＊1高橋佑佳＊1黒田有里＊1井上順治＊1小野浩＊2桑名潤平＊3伊藤誠＊3友岡清秀＊4井上賢治＊5＊1西葛西・井上眼科病院＊2本田技研工業＊3筑波大学システム情報系＊4順天堂大学医学部衛生学・公衆衛生学講座＊5井上眼科病院CRelationshipBetweenVisualFieldImpairmentandMotorVehicleCollisionsinaDrivingAssessmentClinicEmiObara1）,ShihoNomura1）,ShihoKunimatsu-Sanuki1）,TakuyaHiraga1）,YukaTakahashi1）,YuriKuroda1）,JunjiInoue1）,HiroshiOno2）,JunpeiKuwana3）,MakotoItoh3）,KiyohideTomooka4）andKenjiInoue5）1）NishikasaiInouyeEyeHospital,2）HondaMotor,CompanyLimited,3）Informationandsystems,UniversityofTsukuba,4）DepartmentofPublicHealth,FacultyofMedicine,JuntendoUniversity,5）InouyeEyeHospitalC目的：視野障害患者に対してアイトラッカー搭載ドライビングシミュレータ（ETDS）を施行し，若年群・中年群・高齢群ごとに，視野障害度と運転能力について検討する．対象および方法：運転外来を受診した視野障害患者C57例を対象とし，視力検査，Humphrey視野計中心C24-2SITA-Standard（HFA24-2），両眼開放CEsterman検査を施行し，HFA24-2をもとに，両眼重ね合わせ視野（IVF）を作製し，上下半視野平均網膜感度を算出した．また，運転アンケート，認知機能検査CMini-MentalStateExamination（MMSE）を施行した．年齢を若年群，中年群，高齢群に分け，ETDS上の事故数や，ETDS上の事故とCIVFとの不一致率を検討した．結果：ETDS上の事故数は全部でC87件，そのうち視野障害と不一致な事故はC39件あった．視力良好眼の視力，MMSEtotalscore，IVF下半視野平均網膜感度は，若年群，中年群，高齢群間でそれぞれ有意な差があった（p＝0.015，0.042，0.012）．ETDS上の事故と視野障害との不一致率は，若年群ではC9.1％，中年群ではC12.5％に対し，高齢群ではC37.9％と，有意差が認められた（p＝0.026）．結論：高齢視野障害患者およびその家族には，視野障害と一致しない事故が増えることもふまえて，運転に関する助言をすることが大切である．CPurpose：ToCexamineCtheCrelationshipCbetweenCvisualC.eldCimpairmentCandCmotorCvehiclecollision（MVC）Cusingadrivingsimulatorwitheyetracker（ETDS）C.SubjectsandMethods：Fifty-sevenpatientsofdrivingassess-mentclinic（age：＜50years：n＝11,50to70years：n＝22,and＞70years：n＝24）underwentCETDS,CandCtheCHumphreyCFieldCAnalyzerCCentralC24-2SITA-Standard（HFA24-2）andCbinocularCHumphreyCEstermanCVisualCField.CCognitiveCimpairmentCwasCassessedCusingCtheCMiniCMentalCStateExamination（MMSE）C.CWeCcalculatedCtheCintegratedvisual.eld（IVF）basedonHFA24-2data.Theconcordance/discordancebetweenMVCsintheETDSandtheIVFwasdeterminedbyexaminingeyetrackerdatainarecordingoftheETDStest.Results：ThetotalnumberofMVCsontheETDSwas87,ofwhich39wereinconsistentwiththeIVF.Amoungtheyoung,middle-age,andelderlygroups,signi.cantdi.erencesinVA,totalMMSEscore,andmeansensitivityoftheinferiorIVFwasCfoundCtoCbeCsigni.cantlyClowerCwithage（p＝0.015,C0.042,CandC0.012,respectively）C,CandCdiscordanceCbetweenCETDSCMVCsCandCtheCIVFCincreasedCwithage（9.1％,12.5％,Cand37.9％,respectively）（p＝0.026）C.CConclusion：CDriversover70yearsoldshouldbeinformedabouttheriskofMVCsduetovisual.eldimpairmentandotherfac-tors.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C40（2）：257.262,C2023〕〔別刷請求先〕小原絵美：〒134-0088東京都江戸川区西葛西C3-12-14西葛西・井上眼科病院Reprintrequests：EmiObara,NishikasaiInouyeEyeHospital,3-12-14Nishikasai,Edogawa-ku,Tokyo134-0088,JAPANC0910-1810/23/\100/頁/JCOPY（119）C257Keywords：ドライビングシミュレータ，視野障害，高齢ドライバー．drivingsimulator,visual.eldimpairment,olderdriver.Cはじめにわが国の令和C2年C10月C1日時点での「65.74歳人口」は1,747万人（総人口のC13.9％），「75歳以上人口」はC1,872万人（同C14.9％）であり，65歳以上人口はC3,619万人，総人口に占める割合はC28.8％となっている．これは，昭和C25年の65歳以上人口が総人口のC5％に満たなかったことから考えると，高齢化率が上昇を続けていることを示している．一方で，平成C22年から令和C2年にかけて，交通事故死者数は年々減少傾向にある．このなかでC65歳以上の高齢者の事故件数も減少傾向にあるが，全体に占める割合は年々高くなっている．近年，交通事故において致死率の高い高齢者の人口の増加が，交通事故死者数が減りにくい要因の一つとなっており，今後，高齢化がさらに進むことをふまえると，高齢者の自動車運転対策は重点的に取り組むべき課題である（令和C3年版高齢社会白書Chttps://www8.cao.go.jp/kourei/whitepaper/w-2021/zenbun/03pdf_index.html）．視野障害をきたす代表的な疾患である緑内障は，40歳以上の成人の有病率はC5.0％だが，80歳以上の有病率はC11.4％と高齢者に多い1）．視野障害が進行すると自動車事故のリスクが増えると報告されており2.6），高齢視野障害患者のCqual-ityoflife（QOL）の維持にあたっては，自動車運転能力の評価は欠かせない．しかし，高齢視野障害患者では，運動能力や認知機能が低下している場合もあり，それらも事故の要因として考慮しなければならない7）．西葛西・井上眼科病院（以下，当院）では，2019年C7月より運転外来を開設し，アイトラッカー搭載ドライビングシミュレータ（以下，ETDS）を用いて，自動車運転能力の評価を行っている．運転外来では，速度一定の条件下で，視野障害患者が事故を起こしやすいと予想される場面を織り込んだCETDSを用いて，視野障害が原因で事故が起きたり，事故が起こりそうになった場面を，リプレイ機能を用いて再現し，患者およびその家族に，視野障害が原因で事故が起こりうることを知らせている．今回筆者らは，視野障害患者に対してCETDSを施行し，年齢群ごとに，視野障害度，認知機能とCETDS上の事故との関連を調べた．また，高齢視野障害患者のCETDS上の事故の特徴についても検討したので報告する．CI対象および方法2019年C7月.2020年12月に当院の運転外来を受診し，ETDSを施行した視野障害患者C57例（緑内障C53例，網膜色素変性C2例，視神経萎縮C2例，男：女＝47：10）を対象とした．全例に対して，視力検査，Humphrey自動視野計中心C24-2SITA-Standard（HFA24-2），両眼開放CEsterman検査，運転アンケート，認知機能検査CMini-MentalCStateExamination（MMSE），ETDSを施行した．なお，HFA24-2をもとに，既報に基づき8,9），両眼重ね合わせ視野（inte-gratedvisual.eld：IVF）を作製し，上下半視野平均網膜感度を算出した．また，Huらの定義10）を参考に，IVF網膜感度がC20CdB以下の領域を視野障害部位として，IVFにて視野障害がある患者を対象とした．視力検査，運転アンケート，MMSE，ETDSは同一日に実施した．HFA24-2，両眼開放CEsterman検査はCETDS実施日からC3カ月前後以内に実施した結果を使用した．運転アンケートでは，運転歴，運転時間，運転目的，過去C5年間の事故歴の有無の聞き取りを行った．MMSEは，認知症スクリーニングテストであり，11項目の質問項目があり，orientationCMMSE10点，recallCMMSE6点，attentionCMMSE5点，languageCMMSE9点の計C30点満点であり，23点以下が認知症疑いとされている11）．ETDSは，エコ＆安全運転教育用ドライビングシミュレータであるCHondaセーフティナビ（本田技研工業）を改変したものである．このシステムは，超短焦点液晶プロジェクター（NECCViewLightNP-U321HJD）を用いて，ETDSの映像を無地の白い壁に投射することにより，設置スペースをとらずに，一般乗用車のフロントガラスからの眺め（画角：上方C19°，下方C9°，右側C35°，左側C35°）を再現した（図1）．運転条件を統一するために，速度は一定とし，ハンドル操作はなく，所要時間は練習走行C3分，本走行約C5分である12）．運転場面は，信号や右折車，止まれの標識，側方からの飛び出しなど全C15場面あり，それぞれの運転場面での事故の有無やブレーキ反応時間を記録した．また，運転時の視線の動きは，据え置き型視線計測装置（TobiiProX3-120）にてサンプリングレートC120Hzで測定し，0.5°内にC60msec以上視線が留まったものを「視線が停留」と定義した．さらに，個々の事故場面について，リプレイ画像での視線の位置にIVFを重ね合わせ，IVF網膜感度がC20CdB以下の視野障害部位と一致する事故・一致しない事故に分類した．今回はリプレイ画像にて，視線が，対象物（左右から車，右折してくる対向車，信号や止まれの標識）に停留せず，対象物が視野障害部位に重なり確認できずに事故が起きたと考えられる場合を「視野障害と一致した事故」と定義した（図2a）．一方，対象物に視線が停留した，あるいは対象物に視野障害部位に重ならずに事故が起きた場合を「視野障害と一致しない事図1運転外来で使用しているアイトラッカー搭載ドライビングシミュレータ（ETDS）①：据え置き型視線計測装置（TobiiCProX3-120），②：超短焦点プロジェクター．CNECCViewLightNP-U321HJD，③：HONDAセーフティナビ（Sナビ）．Ca図2aETDS上の事故と視野障害との一致例下方視野障害のために，白いトラック（.）が見えず衝突した．●は視線の位置．左：通常CDS画面，中央：運転場面に両眼重ね合わせ視野を重ねたもの，右：両眼重ね合わせ視野グレースケール．b図2bETDS上の事故と視野障害との不一致例白いトラック（.）を何度も見ていたにもかかわらず，衝突した．視線の位置（●）がトラックに重なった時点で，ブレーキを踏めば停止できる距離であった．左：通常CDS画面，中央：両眼重ね合わせ視野を重ねたもの，右：両眼重ね合わせ視野グレースケール．表1各年齢群別の比較平均±SD値p値＊若年群（n＝11）中年群（n＝22）高齢群（n＝24）視力良好眼の視力（logMAR）C視力不良眼の視力（logMAR）C視野良好眼のCMD値（dB）C視野不良眼のCMD値（dB）CEstermanスコアCMMSEtotalscoreCIVF上半視野平均網膜感度（dB）CIVF下半視野平均網膜感度（dB）C1週間の運転時間（時間）CETDS上の事故と視野障害との不一致率C.0.050±0.040C0.48±0.81C.10.3±5.7C.15.9±7.9C87.0±18.6C29.5±0.9C20.3±9.7C25.5±5.4C9.6±10.3C9.1±30.2C.0.020±0.10C0.14±0.32C.11.1±6.4C.17.4±7.4C86.5±13.0C28.4±1.5C19.4±8.3C22.7±4.4C4.8±6.6C12.5±32.5C0.030±0.090C0.26±0.36C.11.8±5.6C.20.2±7.0C81.8±16.6C27.3±2.7C19.8±5.4C17.7±8.3C4.3±5.1C37.9±45.1C0.0150.220.820.260.26C0.0420.820.0120.220.026不一致率10080604020050歳未満50～70歳未満70歳以上9.1±30.2％12.5±32.5％37.9±45.1％＊：Wilcoxon検定図3ETDS上の事故と視野障害との不一致率（年齢群別）水平線は，全体平均，ひし形の中央線は各群の平均値，ひし形の縦の長さは平均のC95％信頼区間を表している．ひし形の横の長さは被験者数に対応している．若年群・中年群と比較して，高齢群は，ETDS上の事故と視野障害との不一致率が高い．故」と定義した（図2b）．また，視野障害部位と一致しないETDS事故件数を，全CETDS事故件数で除した値を，ETDS上の事故と視野障害部位との不一致率とした．つぎに，若年群（50歳未満，11名），中年群（50.70歳未満，22名），高齢群（70歳以上，24名）に分けて，完全矯正視力（logMAR），視野障害度（meandeviation：MD），Estermanスコア，MMSEtotalscore，IVF上下半視野平均網膜感度（dB），1週間の運転時間，ETDS上の事故と視野障害との不一致率とを比較した．比較にあたっては，Krus-kal-Wallis検定を行ったのち，Steel-Dwass検定により多重比較を行った．本研究は，当院倫理委員会の承認のもと〔「視野障害患者に対する高度運転支援システムに関する研究」（課題番号：C201906-1）〕各対象者にインフォームド・コンセントを行い，＊Kruskal-Walli同意を得た後に実施した．また，この研究は，国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構（NEDO）の委託業務（JPNP18012）である．CII結果今回CETDSを施行したC57名の平均年齢は，62.8C±14歳（33.84歳）であった．視野良好眼の平均偏差（meandevia-tion：MD）値はC.11.2±5.8dB，視野不良眼のCMD値はC.18.4±7.4CdBであった．3例は車酔いのためCETDSを途中で中止したため，中止するまでの運転場面（13場面，9場面，7場面）を対象とした．一人あたりのCETDSの事故件数はC2.3±1.9件であった．若年群，中年群，高齢群のC3群を比較した結果を表1に示す．視力良好眼の視力は有意な差がみられ，視力不良眼の視力には年齢群による差はみられなかった．視力良好眼，不良眼のCMD値，Estermanスコア，IVF上半視野平均網膜感度では年齢群による差がみられなかったのに対し，IVF下半視野平均網膜感度では有意な差がみられた（p＝0.012，Kruskal-Wallis検定）．MMSECtotalscoreは，若年群ではC29.5±0.93点，中年群ではC28.4C±1.5点，高齢群ではC27.3C±2.7点と，有意な差がみられた（p＝0.042，Kruskal-Wallis検定）．1週間の運転時間では年齢群による差はみられなかった．ETDS上で起きた事故は全体でC87件あり，そのうち視野と一致しない事故は全部でC39件あった．39件の内訳は，信号・止まれの標識の場面がC20件，対向車が右折してくる場面がC11件，左右から車などの対象物が飛び出してくる場面がC8件であった．ETDS上の事故と視野障害との不一致率を比較すると，若年群ではC9.1C±30.2％，中年群ではC12.5C±32.5％，高齢群ではC37.9C±45.1％と，有意な差がみられた（p＝0.026，Kruskal-Wallis検定）（図3）．高齢群は，中年群と比較して，ETDS上の事故と視野障害との不一致率が高い傾向があった（p＝0.068，Steel-Dwass検定）（図3）．CIII考按今回，若年群，中年群，高齢群に分けたCETDS上の事故と視野障害との不一致率は，高齢群ではC37.9C±45.1％と，若年群のC9.1C±30.2％，中年群のC12.5C±32.5％と比較して多くなっていることがわかった．運転外来では，ETDSを施行し，その走行映像を振り返ることで，実際の運転場面で視野障害によりどこが見えにくいのかを自覚してもらうことができる．患者は，リプレイ画像を見ることにより，赤信号や左右から飛び出してくる車などの対象物が視野障害部位に重なるために認識できなくなることが理解できる．一方で，視線計測装置を用いることで，実際に対象物を「見た」にもかかわらず事故が起きる，視野障害とは一致しない事故も存在することがわかった．視野と一致しない事故が起きた場面を患者と振り返ると，対象物を認識していたにもかかわらず，ブレーキを踏むタイミングが遅れたために衝突した例や，「止まれ」の標識を見ながら止まらないという交通ルールを理解していない，認知機能低下が疑われる例がみられた．ただし，ETDS上の事故と視野障害との不一致率は，多重比較を行ったところ，高齢群は中年群と比較して，不一致率が高い傾向があるものの，有意差が認められなかった．これは，対象の人数が少ないためだと思われ，今後症例を増やして検討する必要があると考えた．今回，若年群，中年群，高齢群では，高齢群が若年群・中年群と比較して，視力良好眼の視力，IVF下半視野平均網膜感度が低くなっていた．これは，対象者の多くが緑内障患者であり，高齢者ほど罹病期間が長く，進行例が多くなるためだと考えている．では，高齢視野障害患者の運転指導においては，どのようなことに気をつければよいのだろうか．過去の高齢者の自動車事故についての報告では，米国のアラバマ州で，70歳以上の高齢者ドライバーC2,000名に対して過去C5年間の事故歴の有無を聴取したものがある．Hum-phrey視野計でC60°までの視野を測定し左右の視野検査結果を重ね合わせるCbinocularCdrivingCvisual.eldを行ったところ，緑内障患者は正常者と比較してC1.65倍事故が多く，CbinocularCdrivingCvisual.eldの左方，上方，下方視野感度の低下が事故歴の有無に関与していた13）．一方CDeshmukhらは，インドの高齢緑内障ドライバー100名，正常者C50名の事故歴を調べたところ，緑内障が重症になるほど運転を中止したり，制限をしているため，緑内障患者に事故が多いということはなく，高齢緑内障ドライバーは正常高齢者と比較して事故が多いということもなかったと報告している14）．このように，高齢視野障害患者が事故のリスクが高いかどうか，エビデンスは存在しない．これまで，当院では，高齢者ドライバーに対してCETDSを行った結果，認知機能障害が疑われたC2症例を報告している7）．これらC2症例は，いずれも視野と一致しないCETDS上の事故場面があり，MMSEの点数が低いことから，認知機能の低下を疑い，認知症専門病院に紹介した．今回，MMSEが良好でも視野障害と一致しないCETDS上の事故は起きており，認知機能の低下だけではなく，運動能力や判断力の低下なども影響していると思われた．視野障害患者の運転指導にあたっては，どのような運転場面でリスクがあるかを知らせ，注意喚起をすることが大切である．さらに，70歳以上の高齢者ドライバーに対しては，視野障害に加えて，認知機能や判断力，運動能力の低下などによる影響も考慮するべきだと考える．そして，患者およびその家族に視野障害も事故の原因になりうることを説明し，治療を継続することも重要である．文献1）日本緑内障学会：「日本緑内障学会多治見疫学調査」報告，C20122）JohnsonCCA,CKeltnerJL：IncidenceCofCvisualC.eldClossCinC20,000CeyesCandCitsCrelationshipCtoCdrivingCperformance.CArchOphthalmolC101：371-375,C19833）OwsleyCC,CBallCK,CMcGwinCGCJrCetal：VisualCprocessingCimpairmentCandCriskCofCmotorCvehicleCcrashCamongColderCadults.JAMAC279：1083-1088,C19984）McGwinG,XieA,MaysAetal：Visual.elddefectsandtheCriskCofCmotorCvehicleCcollisionsCamongCpatientsCwithCglaucoma.InvestOphthalmolVisSciC46：4437-4441,C20055）HaymesCSA,CLeblancCRP,CNicolelaCMTCetal：RiskCofCfallsCandCmotorCvehicleCcollisionsCinCglaucoma.CInvestCOphthal-molVisSciC48：1149-1155,C20076）TanabeCS,CYukiCK,COzekiCNCetal：TheCassociationCbetweenprimaryopen-angleglaucomaandmotorvehiclecollisions.InvestOphthalmolVisSciC52：4177-4181,C20117）平賀拓也，國松志保，野村志穂ほか：運転外来にて認知機能障害が明らかになったC2例．あたらしい眼科C38：1325-1329,C20218）Nelson-QuiggJM,CelloK,JohnsonCA：Predictingbinoc-ularCvisualC.eldCsensitivityCfromCmonocularCvisualC.eldCresults.InvestOphthalmolVisSciC41：2212-2221,C20009）CrabbCDP,CFitzkeCFW,CHitchingsCRACetal：ACpracticalCapproachCtoCmeasuringCtheCvisualC.eldCcomponentCofC.tnesstodrive.BrJOphthalmolC88：1191-1196,C200410）HuS,SmithND,SaundersLJetal：PatternsofbinocularvisualC.eldClossCderivedCfromClarge-scaleCpatientCdataCfromCglaucomaCclinics.COphthalmologyC122：2399-2406,C201511）FolsteinCMF,CFolsteinCSE,CMcHughPR：C“Mini-mentalCstate”.Apracticalmethodforgradingthecognitivestateofpatientsfortheclinician.JPsychiatrResC12：189-198,C197512）Kunimatsu-SanukiS,IwaseA,AraieMetal：Anassess-mentofdriving.tnessinpatientswithvisualimpairmenttoCunderstandCtheCelevatedCriskCofCmotorCvehicleCacci-dents.BMJOpenC5：e006379,C2015C109-116,C201613）KwonCM,CHuisinghCC,CRhodesCLACetal：Association14）DeshmukhAV,MurthyGJ,ReddyAetal：OlderdriversbetweenCglaucomaCandCat-faultCmotorCvehicleCcollisionCandCglaucomaCinIndia：drivingChabitsCandCcrashCrisks.CJinvolvementCamongColderCdrivers.COphthalmologyC123：CGlaucomaC28：896-900,C2019＊＊＊</p>
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		<title>運転外来にて認知機能障害が明らかになった2 例</title>
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		<pubDate>Mon, 29 Nov 2021 15:18:14 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[《第9回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科38（11）：1325.1329，2021c運転外来にて認知機能障害が明らかになった2例平賀拓也＊1國松志保＊1野村志穂＊1小原絵美＊1黒田有里＊1井上順治＊1井上賢治＊2＊1 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第9回日本視野画像学会原著》あたらしい眼科38（11）：1325.1329，2021c運転外来にて認知機能障害が明らかになった2例平賀拓也＊1國松志保＊1野村志穂＊1小原絵美＊1黒田有里＊1井上順治＊1井上賢治＊2＊1西葛西・井上眼科病院＊2井上眼科病院CTwoCasesofAdvancedGlaucomainwhichDrivingSimulatorTestingRevealedCognitiveImpairmentTakuyaHiraga1）,ShihoKunimatsu-Sanuki1）,ShihoNomura1）,EmiObara1）,YuriKuroda1）,JunjiInoue1）andKenjiInoue2）1）NishikasaiInouyeEyeHospital,2）InouyeEyeHospitalC西葛西・井上眼科病院運転外来では視野障害患者に，ドライビングシミュレータ（以下，DS）を施行している．今回筆者らは，DSを行った際に認知機能障害が疑われた緑内障患者C2例を報告する．症例C1：77歳，男性．DSを施行したところ，15場面中C3場面にて事故を起こした．DSリプレイ映像にて自分の視野障害を理解できなかった．認知機能検査CMini-MentalCStateExamination（MMSE）はC23点（30点満点）であった．症例C2：84歳，女性．DSのC15場面中C7場面にて事故を起こした．DSでは信号や止まれの標識を見ながら停止しなかった．MMSEはC22点であった．結論：高齢緑内障患者で，認知機能が低下し，自分の視野障害を理解できない場合は，家族を交えて説明し，必要に応じて，認知症専門病院への受診を勧めることも大事である．CPurpose：ToCreportCtwoCelderlyCcasesCwithCadvancedCglaucomaCinCwhichCcognitiveCimpairmentCwasCdetectedbydrivingsimulator（DS）testingattheNishikasaiInoueEyeHospital.CaseReports：Case1involveda77-year-oldmalewithadvancedglaucomawhofailedin3outof15DStestscenarios.Thepatientscored23outof30ontheMini-MentalStateExamination（MMSE）C,atestforcognitivefunction,andfailedtounderstandthathisvisual.eldChadCnarrowed.CCaseC2CinvolvedCanC84-year-oldCfemaleCwithCadvancedCglaucomaCwhoCfailedCinC7CoutCofC15DSCtestscenarios.Thepatientscored22outof30ontheMMSE.TheDStestresultsshowedthatshefailedtoignoretheredstopsignal4times,andreplaywitheye-trackingrevealedthatalthoughshewatchedtheredstopsignalorsign,shefailedtostop.Conclusion：Inelderlyglaucomapatientswithsuspectedlossofcognitivefunction,thepatientmightbeunabletounderstandtheirownvisual.eldimpairment.Insuchcases,itisimportanttoexplainthesuspectedcognitiveimpairmenttothepatientandtheirfamily,andifnecessary,referthepatienttoademen-tiaspecialistforconsultation.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C38（11）：1325.1329,C2021〕Keywords：ドライビングシミュレータ，MMSE，認知症．drivingsimulator,MMSE,dementia.はじめに日本では，高度な視野障害を認めても，中心視力が良好であれば運転免許の取得・更新は十分可能である．しかし，信号や道路標識を認識し，右折・左折時の歩行者や自転車の確認をするためには，視力だけでなく，十分な視野が必要であり，自動車運転を継続している視野障害患者では，視野障害による安全確認の不足が原因の交通事故を引き起こしうる1）．そのため，眼科診療の場での的確な助言が必要と考えられる．近年，高齢ドライバーの事故が増加しており，とくに認知機能低下による自動車事故が問題になっている．視野障害をきたす代表的な疾患である緑内障は，加齢に伴い有病率は増加する2）．高齢緑内障患者のうち，視野障害に加えて認知機能が低下している場合は，安全に運転できる可能性はさらに〔別刷請求先〕平賀拓也：〒134-0088東京都江戸川区西葛西C3-12-14西葛西・井上眼科病院Reprintrequest：TakuyaHiraga,NishikasaiInouyeEyeHospital,3-12-14Nishikasai,Edogawa-ku,Tokyo134-0088,JAPANC0910-1810/21/\100/頁/JCOPY（87）C1325低くなると思われる．ドライビングシミュレータ（以下，DS）では，同一の運転条件で被検者の運転能力を調べることができる．筆者らは，速度一定の条件下で，視野障害患者が事故を起こしやすいと予想される場面を織り込んだ視野障害患者用CDSを開発し，70歳未満の後期緑内障患者〔両眼ともCHumphrey視野計24-2プログラム（HFA24-2）にて，meandeviation（MD）C.12CdB以下〕では，視野障害度が高いほど，DSでの衝突が多いこと3），右折してくる対向車との衝突事故には，年齢が高く，視力が悪いだけでなく，中心下方C24°内の視野障害度が高いことが関与していること4）を報告した．そして，西葛西・井上眼科病院（以下，当院）では，このCDSを用いて2019年C7月に日本の眼科医療機関では初めてとなる「運転外来」を開設した．「運転外来」では，視野障害患者に対して認知機能検査CMini-MentalCStateExamination（MMSE；CorientationCMMSE10点，recallCMMSE6点，attentionCMMSE5点，languageCMMSE9点の計C30点満点）を実施したあと，DSを行い，その後リプレイ映像を見ることにより，運転場面ごとに視野障害の与える危険性を患者自身に認識させている．今回，筆者らは，高齢緑内障患者に対して，DSの結果とMMSEを照らし合わせることにより，認知機能障害の可能性を明らかにすることができたC2例を経験したので報告する．CI症例〔症例1〕77歳，男性（落屑緑内障）．2019年C7月に左眼がぼやけるため近医を受診し，眼圧高値（右眼C28CmmHg，左眼C48CmmHg）を認めたため，手術目的にて同年C7月に当院に紹介となった．運転歴：18歳時からC59年間．自宅から車の修理工場まで片道徒歩C5分の道をC1日に何度も車で往復している．過去C5年間の事故歴はなく，運転時，視野障害の自覚はない．20年前に両眼とも白内障手術を施行され，「よく見えるようになった」ため，術後は，眼科での定期検査は受けていなかった．初診時視力は右眼（1.0），左眼（0.8），眼圧は右眼25CmmHg，左眼C50CmmHg．HFA24-2にて，MDは右眼C.24.73CdB，左眼C.22.86CdB．両眼重ね合わせ視野で中心約10°の求心性視野障害を認めた．身体障害者手帳は視野障害5級に該当した．同年C8月にCDSを施行したところ，15場面中C3場面（左からの飛び出しC1回，右折してくる対向車との衝突C2回）にて事故を起こした．また，ブレーキを踏むタイミングが遅れる場面や，警戒しすぎて走行中に停止指定位置以外で停止してしまう場面もあった．DS後にリプレイ映像を見ながら説明していたところ，停止線オーバーをした赤信号の場面（図1）で，「信号を見ているときは信号しか見えず，車を見ているときは車しか見えない」「君たちは見えるのか」と問われた．自分と他人の見え方は同じだと思っていたようで，何度説明しても，自身に視野障害があることを理解することが困難だった．MMSECtotalCscoreはC30点中C23点（orientationMMSEは10点中10点，recallMMSEは6点中3点，CattentionMMSEはC5点中C1点，languageMMSEはC9点中9点）と認知症が疑われたため，同年C9月に認知症専門病院を紹介し，「混合型認知症」と診断され，運転免許の自主返納を認知症専門医から勧められ，同年C11月に返納した．〔症例2〕84歳，女性（原発開放隅角緑内障）．2011年から近医で緑内障治療を行っていたが，点眼アドヒアランス不良のため，2019年C10月に当院へ紹介となった．運転歴：50歳からC34年間．テニススクールに週C1回C40分，買い物のため，週C1回C30分運転をしている．過去C5年間の事故歴は，物損事故がC3回であった．運転時，視野障害の自覚はない．初診時視力は右眼（0.8），左眼（1.0），眼圧は右眼C18CmmHg，左眼C19CmmHg．HFA24-2にて，MD値は右眼.18.08CdB，左眼C.13.14CdB．両眼重ね合わせ視野では，左上方に視野障害が認められた．身体障害者手帳は視野障害C5級に該当した．同年C12月にCDSを施行したところ，15場面中C7場面（信号無視C3回，止まれの見落としC2回，左からの飛び出しC2回）で事故を起こした．リプレイ映像で確認したところ，赤信号や一時停止の標識は視野障害部位には一致せず（図2），赤信号や止まれの標識を確認しているのにもかかわらず，停止せずに走行していることがわかった．MMSECtotalCscoreはC30点中C22点（orientationMMSEはC10点中C7点，recallMMSEはC6点中C5点，attentionMMSEはC5点中C1点，lan-guageMMSEはC9点中C9点）であり，認知症による判断力の低下が疑われたため，認知症専門病院受診を勧めた．その結果，「軽度認知機能障害」と診断され，経過観察となった．眼科担当医より，移動にあたっては，なるべく公共の交通手段を利用するように勧めたところ，家族の説得もあり，2020年C7月に運転を中止した．CII考按今回，筆者らは，高齢緑内障患者に対して，DSの結果とMMSEを照らし合わせることにより，認知機能障害の可能性を明らかにすることができたC2例を報告した．DSを用いた高齢者に対する安全運転のための教育は，自動車教習所での高齢者講習時などに行われているが，非眼科医療機関で行うため，個々の眼疾患を把握して教育することは不可能である．一方，眼科医療機関でCDSを用いた場合は，視野障害の程度を把握したうえで運転アドバイスができると両眼重ね合わせ視野図177歳，男性（緑内障）上：Humphrey視野計中心C24-2プログラムにて，MD値は右眼C.24.73dB，左眼C.22.86CdBであった．下：DSを施行したところ，赤信号の場面で停止線オーバーをしたため，リプレイ映像で説明しようとしたところ，「信号を見ていると，信号しか見えない．黄色い車を見ていると，黄色い車しか見えない．」と述べた，「君たちは見えるのか」と問われた．リプレイ映像の黄色矢印は注視点（赤）の位置を示している．いう利点がある．筆者らは，日本の眼科医療機関としては初めてとなる「運転外来」を開設した．アイトラッカー搭載DSを用いて，走行中の視線を記録して，リプレイ映像を見ながら，対象物を認識できなかったことにより，事故が起こりうることを，患者や家族に説明している．そして，視野検査結果と照らし合わせてどのような運転場面で注意が必要かを助言している．しかし，症例C1では，視野障害により事故が起こりうることを説明しても，自身の視野障害を理解できなかった．また，症例C2では，リプレイ機能を用いて，患者の視線を確認したところ，信号や一時停止を確認しながら，通り過ぎていたことがわかった．両症例とも，MMSEの点数が低かったことから認知症が疑われた．MMSEは，認知症スクリーニングテストとして有用な検査であり，orientationMMSE（時間と場所の見当識），recallMMSE（3単語の即時再生，遅延再生），attentionCMMSE（100からC7を順に引く計算），languageMMSE（復唱，3段階命令，図形模写，書字作文，読字理解，物品呼称）の四つに分類され，11項目の質問形式で構成されている5）．O’Connorらは，高齢者ドライバーC419名を対象に，MMSEscore25点未満の認知機能低下（cognitiveCimpairment：CI）群C172名と，25点以上の非認知機能低下（nocognitiveim-両眼重ね合わせ視野図284歳，女性（緑内障）上：Humphrey視野計中心C24-2プログラムにて，MD値は右眼C.18.08dB，左眼C.13.14CdBであった．下：DSを施行したところ，信号や止まれの標識の場面で，停止せずに通り過ぎてしまった．「止まれ」の標識の場面で，注視点（赤点）に両眼視野の結果を重ねると（左図），止まれの標識は視野障害部位には一致せず（右図），止まれの標識を確認しているのにもかかわらず，停止せずに，通り過ぎたことがわかった．リプレイ映像の黄色矢印は注視点（赤）を示している．pairment：NCI）群C247名に分けて，運転能力とCMMSEスコアとの関連を検討した．その結果，CI群はCMMSECtotalscore，attentionMMSE，NCI群はCMMSEtotalscore，ori-entationMMSEと運転能力が関連しており，自動車運転能力の予測に対するCMMSEが有用であったと報告している6）．本症例はCMMSEtotalscoreは，症例C1がC30点中C23点，症例2が30点中22点，attentionMMSEが2例とも5点中1点と低下しており，2例とも既報と一致していた．近年は，認知症の高齢ドライバーによる交通死亡事故が報道されることが多く，警察庁では，2017年に道路交通法を改訂し，75歳以上のドライバーで，特定の事故を起こした場合は，3年ごとの高齢者講習での認知機能検査を待たずに，すみやかに認知機能検査を受けることになった．また，高齢者が自動ブレーキ装置のついた車種のみ運転できる限定免許の導入を検討するなど，高齢ドライバーの事故の削減のための対策が検討されている．今後，眼科医療機関でも，高齢視野障害患者に対しては，認知機能や身体能力が低下していることを念頭に置いて，患者指導をする必要があると考えられる．緑内障は，自覚症状に乏しい疾患であるが，本症例のように，認知機能低下が加わった場合，視野障害が原因と思われる事故を起こしていても，そのことを理解できないことが考えられる．また，視野障害と一致しない事故場面がある場合，MMSEの結果をふまえて判断することで，DSでの事故が，認知機能の低下によるものか，身体能力の低下によるものかを区別することができる．いずれの場合でも，家族を交えてよく説明し，公共の交通手段を利用するよう勧めることが大事である．また，MMSEが低値の場合，認知症専門病院への受診を勧めることも必要である．高齢者の緑内障に対するCDSは，視野障害に対する運転適性の評価だけでなく，ときには認知症の検出にも役立つことがあると考えられた．高齢視野障害患者の運転指導のためには，アイトラッカー搭載CDSを用い，認知機能検査結果を考慮して眼科医療機関で指導を行うことが有効であると考えられた．文献1）青木由紀，国松志保，原岳ほか：自治医科大学緑内障外来にて交通事故の既往を認めた末期緑内障患者のC2症例．あたらしい眼科C25：1011-1016,C20082）IwaseA,SuzukiY,AraieM：TajimiStudyGroup,JapanGlaucomaSociety：Theprevalenceofprimaryopen-angleglaucomaCinJapanese：theCTajimiCStudy.COphthalmologyC111：1641-1648,C20043）Kunimatsu-SanukiS,IwaseA,AraieMetal：Anassess-mentofdriving.tnessinpatientswithvisualimpairmenttoCunderstandCtheCelevatedCriskCofCmotorCvehicleCacci-dents.BMJOpenC5：e006379,C20154）Kunimatsu-SanukiS,IwaseA,AraieMetal：Theroleofspeci.cCvisualCsub.eldsCinCcollisionsCwithConcomingCcarsCduringCsimulatedCdrivingCinCpatientsCwithCadvancedCglau-coma.BrJOphthalmol101：896-901,C20175）FolsteinCMF,CFolsteinCSE,CMcHughPR：C“Mini-mentalCstate”.Apracticalmethodforgradingthecognitivestateofpatientsfortheclinician.JPsychiatrResC12：189-198,C19756）OC’ConnorCMG,CDuncansonCH,CHollisAM：UseCofCtheCMMSECinCtheCpredictionCofCdriving.tness：RelevanceCofCspeci.csubtests.JAmGeriatrSoc67：790-793,C2019＊＊＊</p>
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