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	<title>あたらしい眼科オンラインジャーナル &#187; 感染症</title>
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		<title>白内障手術時の切開創に発症した真菌感染の1例</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Oct 2013 15:33:36 +0000</pubDate>
		<dc:creator>admin</dc:creator>
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		<category><![CDATA[感染症]]></category>
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		<description><![CDATA[《原著》あたらしい眼科30（10）：1475.1478，2013c白内障手術時の切開創に発症した真菌感染の1例池川泰民鈴木崇鳥山浩二宇野敏彦大橋裕一愛媛大学大学院医学系研究科感覚機能医学講座視機能外科学分野TunnelF [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《原著》あたらしい眼科30（10）：1475.1478，2013c白内障手術時の切開創に発症した真菌感染の1例池川泰民鈴木崇鳥山浩二宇野敏彦大橋裕一愛媛大学大学院医学系研究科感覚機能医学講座視機能外科学分野TunnelFungalInfectionafterCataractSurgeryYasuhitoIkegawa,TakashiSuzuki,KojiToriyama,ToshihikoUnoandYuichiOhashiDepartmentofOphthalmology,EhimeUniversity,GraduateSchoolofMedicine白内障術後に発症した手術切開創の真菌感染の1例を経験した．症例は76歳，男性で，左眼白内障術後3カ月目に虹彩炎が出現し，トリアムシノロンアセトニドのTenon.下注射を施行し，一旦改善するも，再び前房炎症とともに創口から虹彩上に連続する白色病変が出現した．摘出した白色病変のグラム染色より菌糸を検出したため，真菌感染と診断した．抗真菌薬の局所投与，全身投与を行うも所見の改善を得られなかったため，病巣部の強角膜切除，角膜全層移植術，虹彩切除を行ったところ，所見の改善が得られた．切除した虹彩の組織中に菌糸を認めた．白内障手術創口から虹彩へ連続する病変を認めた場合，真菌感染も考慮し，速やかに生検すべきであるWereportacaseoftunnelfungalinfectionaftercataractsurgery.A76-year-oldmalewhodevelopediritisinhislefteye3monthsaftercataractsurgeryrespondedtosub-Tenon’sinjectionoftriamcinoloneacetonide.Howev-er,heshowedawhitishlesionbetweenirisandcataracttunnel,alongwithin.ammationintheanteriorchamber.Sincegramstainingofcollectedspecimensdisclosedfungalhyphaeandspores,weconsideredfungalinfectionandadministeredtopicalandsystemicantifungalagents.Sincetheinfectionresistedantifungaltherapy,excisionofthefocusinscleraandiris,andpenetratingkeratoplastywereperformed.Thefocusdisappearedandhasnotrecurredsincethesurgery.Histologicaltestingrevealedhyphaeintheexcisediris.Whenalesionappearsbetweenirisandcataracttunnelaftersurgery,fungalinfectionshouldbeconsideredandbiopsyshouldberequired.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）30（10）：1475.1478,2013〕Keywords：白内障，感染症，真菌．cataract,infection,fungus.はじめに白内障術後に発症する感染症として眼内炎が知られている．しかしながら，まれではあるが，白内障手術時の創口部に認められる感染も存在する1.3）．特に晩発性の創口部感染のなかには，真菌感染が含まれる．本疾患は，病因診断が困難であり，ときに視力予後が不良となる症例もあることから術後炎症の原因の一つとして考える必要がある．今回，筆者らは術後晩発性に白内障手術時の創口部から虹彩まで進展した真菌感染症を経験したので，その臨床経過について報告する．I症例患者：76歳，男性．主訴：左眼視力低下．職業：農家．現病歴：平成22年10月左眼白内障手術を近医で施行（上方強角膜切開，創口部の縫合あり）．術3カ月後に虹彩炎が出現したため，トリアムシノロンアセトニドのTenon.下注射，ステロイド薬点眼にて炎症は軽快した．平成23年6月に左眼の視力低下を自覚し，近医受診したところ，前房内炎症，虹彩上の結節病変を認めたため，バンコマイシン点眼，ミコナゾール点眼を開始するも改善なく6月13日に愛媛大学病院眼科へ紹介受診となった．初診時所見：視力は左眼0.03（矯正不能）．眼圧は両眼とも15mmHgであった．細隙灯顕微鏡検査において左眼の結膜充血，角膜浮腫，前房内炎症を認め，白内障手術の創口下から虹彩上へと連続する羽毛状の白色病変が観察された．また，術創口部に縫合糸を1糸認めた（図1）．硝子体や網膜は〔別刷請求先〕池川泰民：〒791-0295愛媛県東温市志津川愛媛大学医学部眼科学教室Reprintrequests：YasuhitoIkegawa,M.D.,DepartmentofOphthalmology,EhimeUniversity,GraduateSchoolofMedicine,Shitsukawa,Toon-shi,Ehime791-0295,JAPAN0910-1810/13/\100/頁/JCOPY（131）1475図1初診時前眼部写真虹彩上に白色病変を認め（A），強角膜下に連続している（B）のが確認できる．角膜浮腫，前房内炎症，散瞳不良のため，詳細な観察ができなかったが，超音波Bモード検査では明らかな硝子体混濁は認めなかった．前眼部OCT（光干渉断層計）では，強角膜の術創内から虹彩上へと連続する高輝度像を認めた（図2）．経過：初診時所見・前眼部OCT所見より，創口部の感染を疑い，サイドポートを作製したのちに27ゲージ注射針にて白色病変の一部を除去し，グラム染色による塗抹標本を作製し，確認したところ，菌糸と胞子が多数確認された（図3）（後の培養検査は陰性）．そのため，真菌感染と診断し，白色病変を除去後，アムホテリシンB（10μg/0.1ml）にて灌流しながら前房洗浄を行い，術終了時にアムホテリシンB（10μg/0.1ml）の前房内投与を行った．術後，ボリコナゾール点滴（150mg×2/day）を5日間施行，1％ボリコナゾール1時間ごと点眼，0.2％ピマリシン眼軟膏1日5回施行するも，術2日目より再度白色病変が出現（図4A）した．0.2％ピマリシン眼軟膏を中止し，ミコナゾール1時間ごと点眼を追加するも効果なくさらに白色塊が増大した．そこで白内障創口上の結膜を切除，創口内をミコナゾールにて洗浄したところ，白色塊は一時的に縮小するも再度増大した（図4B）．そのため，根治治療を目指して，感染病巣の除去を目的とした病巣部虹彩切除＋病巣部強角膜切除＋保存角膜を使用した全層角膜移植術を同年7月4日に施行した．術中所見：白色塊をまず，Simcoe針にて除去し，その後図3白色病変の塗抹標本（グラム染色）菌糸（A）と胞子（B）を認める．1476あたらしい眼科Vol.30，No.10，2013（132）図4経過中の前眼部写真A：2011/6/17，B：2011/6/21．白色病変の再発を認める．結膜を切開し，創口部を観察したところ，創口部内の挫滅を認めたため，直径3mmのトレパンにて創口部を中心とした強角膜を切除した．さらに白色病変が存在していた虹彩を全幅切除した．切除部の強角膜には3.5mmのトレパンにて作製した保存角膜片を10-0ナイロン糸で縫合し，終了した．術中採取した創口部の強角膜，虹彩の病理検査を施行し，グロコット染色を行ったところ，強角膜からは菌糸は検出されなかったが，虹彩から組織内に侵入する菌糸を検出した（図5）．術後経過：術後，1％ボリコナゾール1時間ごと点眼を術後投与したところ，白色病変の再発は認めず，前房炎症も軽快傾向を示したため，術後2日目に0.1％デキサメタゾン点眼（1日4回）を追加したところ，結膜充血，角膜浮腫の改善が認められたため，抗真菌薬，ステロイド薬の局所投与を漸減中止するも，前房内炎症・白色病変の再発は認めていな（133）く，前眼部OCTにおいても異常像は認められていない（図6）．また，眼底検査において硝子体内や網膜の炎症所見など異常は認められなかった．視力は，術後1年時点において左眼0.6（1.2）と向上している．II考察白内障手術時に作製した創口部への感染の報告は，眼内炎と比較すると少ない．わが国では江本らによる創口部感染の報告1）があり，海外では真菌による創口部の感染の報告2,3）が散見される．その報告の多くの原因真菌がAspergillus属であった．創口部感染の多くは角膜炎として発症しており，発見も容易であると思われる1.3）．創口部感染で角膜炎として発症する機序として，角膜切開創から角膜実質へ病原体が進展する可能性が考えられる．また，国内や海外で散見される創口部感染は，術あたらしい眼科Vol.30，No.10，20131477後晩発性に発症するものもある1.3）．創口部感染の多くの報告で原因菌が真菌であることより，晩発性の創口部感染のなかには真菌感染が含まれることを意識しておく必要がある．本症例では，細隙灯顕微鏡検査において虹彩から上方隅角に連続する白色病変を認める強角膜の炎症は乏しく，詳細は不明で，隅角検査においても角膜浮腫より，その病巣の把握は困難であった．しかしながら，前眼部OCTにおいて，白色病変が創口部と一致した強角膜内に連続していることで創口部感染と診断可能であった．そのため，虹彩上や隅角における感染・炎症所見の観察に前眼部OCTは非常に有用である可能性がある．本症例において，真菌がいつ眼内に移行したかについては不明であるが，白内障手術時の落下真菌がステロイド薬点眼やトリアムシノロンアセトニド注射により炎症がマスクされ徐々に虹彩内に真菌が侵入していったのではないかと考えられる．本症例では，培養検査では陰性であったが白色病変の塗抹標本において，糸状菌と思われる菌糸像が唯一確認された．糸状菌は，発育が緩徐であるため，進展も比較的時間を要したと思われる．また，抗真菌薬の局所投与，全身投与では効果が少なく内科的治療に抵抗性を示した．このことから一つに，真菌が長期のステロイド薬投与によりバイオフィルムを形成して無効であった可能性や，ボリコナゾールの投与量がやや不十分だった可能性が考えられる．もう一つに，治療開始時にピマリシン眼軟膏を投与しており，今回の症例においては感染巣が眼内であったため，ピマリシン眼軟膏が他の薬剤の角膜透過性を阻害したことが考えられる．さらに，手術中摘出した病理検査では，強角膜は真菌が確認できなかったのに対して，虹彩では真菌が確認できている．このことは，病巣が虹彩内まで進展していた可能性を示唆している．そのため，白色病変が再発を繰り返したことは，強角膜内の真菌に対して抗真菌薬の効果があったのに比べて虹彩内に進展した真菌は抗真菌薬の効果が乏しかった可能性が考えられる．今回，白内障術後晩発性に発症した創口部の真菌感染の1例を報告した．病態の確認は前眼部OCTが有用であり，虹彩にまで進展した症例では外科的に感染病巣を摘出する必要がある可能性が示唆された．文献1）江本宜暢，平形明人，三木大二郎ほか：Penicillium感染による白内障術後眼内炎の1例．眼臨紀1：122-127,20082）RoyA,SahuSK,PadhiTRetal：Clinicomicrobiologicalcharacteristicsandtreatmentoutcomeofsclerocornealtunnelinfection.Cornea31：780-785,20123）JhanjiV,SharmaN,MannanRetal：Managementoftunnelfungalinfectionwithvoriconazole.JCataractRefractSurg33：915-917,20074）HariprasadSM,MielerWF,LinTKetal：Voriconazoleinthetreatmentoffungaleyeinfections：areviewofcur-rentliterature.BrJOphthalmol92：871-878,20085）LauD,FedinandsM,LeungLetal：Penetrationofvori-conazole1％eyedropsintohumanaqueoushumor.Apro-spectiveopenlavelstudy.ArchOphthalmol126：343-346,2008＊＊＊1478あたらしい眼科Vol.30，No.10，2013（134）</p>
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