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	<title>あたらしい眼科オンラインジャーナル &#187; 星芒状滲出斑</title>
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		<title>視神経網膜炎を発症したネコひっかき病の1例</title>
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		<pubDate>Sun, 31 Aug 2008 03:19:03 +0000</pubDate>
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			<content:encoded><![CDATA[<p>&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-Page1（117）11630910-1810/08/\100/頁/JCLSあたらしい眼科25（8）：11631166，2008cはじめにネコひっかき病（catscratchdisease：CSD）は，グラム陰性桿菌であるBartonellahenselaeの感染により惹起される疾患であり，ネコのノミが中間ベクターとして考えられている．CSDは若年者での報告が多く，秋から冬にかけて発症し，温暖地域に好発するといわれている．多くの症例では，発熱，リンパ節腫脹，皮膚症状といった全身症状を呈するが，眼症状を伴うことも知られている．今回筆者らは視神経網膜炎を発症し，B.henselae抗体が陽性であったことよりCSDと診断した症例を経験したので報告する．I症例患者：31歳，女性．主訴：発熱，頭痛，左眼視力低下と眼痛．現病歴：平成18年11月1日より40℃以上の発熱，頭痛が出現，市販薬を内服するも改善なく，11月4日他院内科を受診し，アジスロマイシン，ロキソプロフェンナトリウム内服開始となる．11月6日再診時WBC（白血球）11,600/μl，CRP（C反応性蛋白）11.4mg/dlと上昇がみられた．11月9日再診時，CRPは改善しておりアジスロマイシン内服は中止，その頃から左眼違和感を自覚し，また左眼視力低下を自覚したため，翌日近医眼科を受診するも原因不明であ〔別刷請求先〕中島史絵：〒181-8611東京都三鷹市新川6-20-2杏林大学医学部眼科学教室Reprintrequests：ChikaeNakashima,M.D.,DepartmentofOphthalmology,KyorinUniversitySchoolofMedicine,6-20-2Shinkawa,Mitaka-shi,Tokyo181-8611,JAPAN視神経網膜炎を発症したネコひっかき病の1例中島史絵渡辺交世慶野博岡田アナベルあやめ杏林大学医学部眼科学教室NeuroretinitisinaCaseofCatScratchDiseaseChikaeNakashima,TakayoWatanabe,HiroshiKeinoandAnnabelleAyameOkadaDepartmentofOphthalmology,KyorinUniversitySchoolofMedicine今回，筆者らは急性期のネコひっかき病の1例を経験したので報告する．症例は，31歳，女性．発熱，頭痛に続く左眼視力低下と眼痛を自覚し，当科を紹介受診した．初診時の左眼矯正視力は0.08，前眼部から中間透光体にかけての異常はなかったが，左眼視神経乳頭上に白色の硝子体混濁と黄斑部の網膜下液がみられた．視野検査では左眼にMariotte盲点の拡大が検出され，蛍光眼底造影では視神経乳頭上の占拠性病変による低蛍光がみられた．経過中，黄斑部に星芒状滲出斑が出現したためネコひっかき病を疑いBartonellahenselae血清抗体価を測定し，クラリスロマイシン内服を開始した．B.henselaeに対する免疫グロブリンIgG，IgM抗体がともに上昇していたことよりネコひっかき病と確定した．治療開始後1カ月で左眼の視力は1.0へ回復し，視野もほぼ正常化した．Wereportacaseofacutecatscratchdisease（CSD）.Thepatient,a31-yaer-oldfemale,presentedwithreducedleftvisionandeyepainafterrecentlyexperiencingfeverandheadache.Herbest-correctedvisualacuitywas0.08OS.Theanteriorsegmentandocularmediawerenormalinthelefteye,butfunduscopydisclosedawhiteopacityoverlyingtheopticdisc,withsubretinaluidinthemacula.Anenlargedblindspotwasdetectedbyvisualeldtesting；uoresceinangiographyshowedtheopticdisctobeblockedbytheopacity.Sixdaysafterpre-sentation,maculastarchangesappearedandsystemicclarithromycinwasadministeredforasuspecteddiagnosisofCSD.Elevatedimmunoglobulin（Ig）GandIgMBartonellahenselaeantibodieswerelaterconrmed；recoveryofvisualacuityandvisualeldwereobservedby1month.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）25（8）：11631166,2008〕Keywords：ネコひっかき病，視神経網膜炎，バルトネラヘンセラ，星芒状滲出斑．catscratchdisease,neurore-tinitis,Bartonellahenselae,maculastar.&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-Page21164あたらしい眼科Vol.25，No.8，2008（118）り，11月13日他大学病院眼科を受診．両視神経炎疑いにて11月15日精査目的に当科紹介受診となる．既往歴：幼少期よりくも膜胞の指摘あり．生活歴：ペット飼育やネコとの接触歴はないが，平成18年7，8月にダニに刺傷されることが多かった．初診時眼所見：視力は右眼1.2（n.c.），左眼0.07（0.08×1.00）で，眼圧は右眼13mmHg，左眼11mmHgであった．直接対光反射は両眼とも異常はなかったが，左眼にはわずかながら相対的瞳孔求心路障害を認めた．前眼部・中間透光体の異常はなく，眼底は右眼は正常であったが，左眼は視神経乳頭上に白色綿状の硝子体混濁と黄斑部の網膜下液がみられた（図1，6）．蛍光眼底造影では，左眼視神経上に占拠性病変による低蛍光がみられたが，蛍光漏出はなかった（図2）．限界フリッカー値は右眼は異常なかったが，左眼は20Hz以下と低下しており，左眼動的視野検査にてMariotte盲点の拡大を含めた中心暗点が検出された（図3）．図1初診時眼底写真VD＝1.2（n.c.），VS＝（0.08）．左眼視神経乳頭上に白色綿状の硝子体混濁，黄斑部の網膜下液を認める．図2初診時蛍光眼底写真（HRA2）右：フルオレセイン蛍光造影，左：インドシアニングリーン蛍光造影．左眼視神経上に占拠性病変を認めたが，蛍光漏出はない．図3初診時（左）と治療後半年（右）の動的視野検査初診時は中心暗点の拡大を認めたが，治療後はほぼ正常化した．&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-Page3あたらしい眼科Vol.25，No.8，20081165（119）初診時全身所見：体温37.4℃，脈拍72回/分，血圧84/50mmHg，全身に明らかなリンパ節腫脹はなかった．血液検査所見：Hb（ヘモグロビン）9.0g/dl，RBC（赤血球）447万/μl，Plt（血小板）20.1万/μl，WBC7,300/μl（seg63.6%，eosin1.6%，baso0.0%，mono7.8%，lymph27.1%），血沈1時間値84mm，2時間値118mm，AST（アスパラギン酸・アミノ基転移酵素）34IU/l，ALT（アラニン・アミノ転移酵素）62IU/l，CRP2.4mg/dl，Ig（免疫グロブリン）G2,315mg/dl，CH5080.6IU/ml，RF10IU/ml未満，b-Dグルカン（），エンドトキシン（）．感染症抗体：梅毒定性検査（），HCV（C型肝炎ウイルス）抗体（），HIV（ヒト免疫不全ウイルス）抗体（），CMV（サイトメガロウイルス）IgM（），CMVIgG（＋），マイコプラズマ抗体（），オウム病抗体（），EBV（Epstein-Barrウイルス）IgM（），EBVIgG（＋），VZV（水痘・帯状疱疹ウイルス）IgG（＋），HTLV（ヒトT細胞白血病ウイルス）-1抗体（），トキソプラズマ抗体（）．心電図：異常なし．画像検査：頭部CT（コンピュータ断層撮影）では前頭葉から側頭葉にかけて低吸収域があり，眼窩部MRI（磁気共鳴画像）では左眼視神経乳頭部に浮腫がみられた．胸部X線上異常はなかったが，腹部超音波では脾腫，脾臓内に低吸収域を認めた．また，腹部骨盤CTでは中等度の脾腫がみられた．培養：血液・尿とも細菌，真菌は検出されなかった．経過：自然経過観察にて視神経上の混濁および黄斑部の網膜下液は減少傾向を示した．初診後6日目に星芒状滲出斑が出現し（図4），ネコひっかき病を疑い，クラリスロマイシンの内服の開始と同時にBartonella血清抗体価を測定した．免疫蛍光抗体法（IFA）で測定したところ，結果はB.hense-laeIgM128倍（基準値16倍未満），B.henselaeIgG256倍（基準値64倍未満），B.quintanaIgM20倍未満（基準値16倍未満），B.quintanaIgG64倍（基準値64倍未満）であったことより，ネコひっかき病と診断した．眼所見はその後も改善傾向を示し（図5），左眼視力は（1.0）に改善，視野検査もほぼ正常となり（図3），OCT（光干渉断層計）上も黄斑部の網膜下液の減少を認めた（図7）．抗生物質開始4カ月後のB.henselae抗体価は酵素抗体法（EIA）で測定したところ，IgG1,024倍と高値であったが，IgM20倍未満と陰性化した．II考按CSDはネコとの接触や咬傷の既往歴と関連があり，発熱，頭痛，倦怠感，食欲不振，皮膚症状，リンパ節腫脹などの全身症状を呈する疾患である．眼所見を伴うこともあり，Par-inaud症候群が有名である．Parinaud症候群とはリンパ節図4初診後6日の左眼眼底写真黄斑に星芒状滲出斑を認めた．図5治療後1カ月の左眼眼底写真VS＝（1.2）．視神経乳頭上の混濁，網膜下液はほとんど消失した．図6初診時の左眼OCT網膜下液の貯留を認める．図7治療後半年の左眼OCT網膜下液は減少した．&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;&#8212;-Page41166あたらしい眼科Vol.25，No.8，2008（120）腫脹に急性濾胞性結膜炎を呈するものであるが，今回の症例ではそのような所見はなかった．その他網脈絡膜炎，視神経乳頭浮腫，星芒状滲出斑，網膜動静脈閉塞などがあり，視神経網膜炎は12%に発症したとの報告がある1）．本症例は明らかなネコとの接触はなかったが，ダニの刺傷歴はあった．Solleyらは24例中2例でネコとの接触がなかったがCSDと診断した症例を報告している2）．また，CunninghamらはネコのノミからB.henselaeが検出されていることからノミはベクターとして考えられると報告している3）．イヌなどネコ以外の動物と接触し，それらの動物よりB.henselaeが検出されたと報告4）されていることより，今回の症例はダニを介したB.henselaeの感染であった可能性も考えられる．本症例では，全身症状として弛張熱を呈したが，CSDに伴う発熱として藤井ら5）や萎澤ら6）も弛張熱を呈した後に網脈絡膜炎を生じ，B.henselae抗体が陽性であったことからCSDと診断した症例を報告しており，特徴的な臨床経過の一つと思われた．CSDの診断方法としては，B.henselae抗体価測定，リンパ節生検，髄液PCR（polymerasechainreaction）による細菌の検出などがある．抗体価測定は簡便であり，この検査法が普及したことよりCSDの診断率は向上した．ただし，非典型的な所見を伴っていたが抗体価が陽性であったためCSDと診断した症例もあり，そういった症例では特異性の高い検査の検討も必要である．抗体価測定には，EIAとIFAの2種類がある．EIAではIgG抗体価64倍以上，IgM抗体価20倍以上であった場合を陽性としており，IFAでは急性期においてIgM抗体陽性，IgG抗体価が1：256以上，急性期・回復期ペア血清で4倍以上の抗体上昇のいずれかを認めた場合を陽性としている．本症例では治療前はIgG，IgM抗体とも陽性であり，治療後4カ月目の測定ではIgG抗体は高値のままであったが，IgM抗体は陰性化した．これは本症例がCSDの急性期であったためと考えられる．一方，Rothovaらは全例ともIgMが陰性であったがIgGが高値であった症例を報告していること9）や，CSDの眼症状は全身症状を呈した後しばらく経ってから生じることが多いことより，感染の晩期に生じるのではないかと考えられている．そのため，眼症状はB.henselae自体の直接の感染によって発症するのではなく，何らかの免疫反応が関連して発症する可能性も推測されている．しかし，今までの報告のなかにもIgMが高値であったのちに陰性化した急性期の報告もあり68），CSDの眼症状は晩期だけでなく急性期にも生じることがあると考えられる．CSDは一般的に予後良好な疾患であり，自然治癒することが多いと考えられているが，抗生物質やステロイドの使用で病期が短縮することがある2,6,7）．抗生物質としてはニューキノロン，マクロライド，テトラサイクリン，ペニシリンなどさまざまなものが報告がされているが，効果的な薬剤あるいは治療期間についてはまだはっきりとした報告がない．また，抗結核薬の併用が有効であったとの報告2）や，抗炎症を目的としてステロイドの併用が有効であったとの報告がある4,8,10）．しかし，依然として確立された治療法は現在のところなく予後不良例の報告2）もある．予後不良例では，血管閉塞症などの合併症を生じていることが多い．当施設でも治療に抵抗し，中心暗点が残存したため視力予後が不良であった症例を経験している11）．B.henselae抗体価測定の普及によりCSDと診断された症例は増加しているため，今後さらなる治療法の検討が必要と考える．文献1）川野庸一，山本正洋：ネコひっかき病の眼病変．眼科44：1099-1105,20022）SolleyWA,MartinDF,NewmanNJetal：Catscratchdiseaseposteriorsegmentmanifestation.Ophthalmology106：1546-1553,19993）CunninghamET,KoehlerJE：OcularBartonellosis.AmJOphthalmol130：340-349,20004）山之内寛嗣，泉川欣一，久松貴ほか：犬が感染源と考えられたBartonellahenselae感染症の1例．感染症学雑誌78：270-273,20045）藤井寛，清水浩志，阿部祥子ほか：弛張熱と眼底隆起性病変を伴う網脈絡膜炎を認めた猫ひっかき病の女児例．小児科臨床57：1012-1016,20046）萎澤幸恵，酒井勉，永井祐喜子ほか：Bartonellahenselae感染による視神経網膜炎の1例．眼科47：987-992,20057）辰巳和弘，佐々由季生，三松栄之ほか：猫ひっかき病に伴う両眼の視神経網膜炎の1例．眼科42：213-217,20008）石田貴美子，猪俣孟，藤原恵理子ほか：視神経網膜炎を伴った猫ひっかき病の1例．臨眼54：1503-1507,20009）RothovaA,KerkhoF,HooftHJetal：Bartonellaserolo-gyforpatientswithintraocularinammatorydisease.Ret-ina18：348-353,199810）北善幸，竹内忍：猫ひっかき病による視神経網膜炎の臨床経過．眼科47：1119-1124,200511）宮本裕子，河原澄枝，岡田アナベルあやめほか：両眼の前眼部炎症および視神経乳頭炎を呈したネコひっかき病の1例．臨眼54：792-796,2001＊＊＊</p>
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