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	<title>あたらしい眼科オンラインジャーナル &#187; 眼圧下降効果</title>
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		<title>難治性緑内障に対するAhmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術成績</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Jul 2025 15:23:25 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[Ahmed緑内障バルブ]]></category>
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		<description><![CDATA[《第35回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科42（7）：898.903，2025c難治性緑内障に対するAhmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術成績韓昇熙木嶋理紀菊地香澄田川義晃董震宇新海晃弘石田晋北海道大学大学 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第35回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科42（7）：898.903，2025c難治性緑内障に対するAhmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術成績韓昇熙木嶋理紀菊地香澄田川義晃董震宇新海晃弘石田晋北海道大学大学院医学研究院眼科学教室CSurgicalOutcomesandComplicationsofAhmedGlaucomaValveImplantationinPatientswithRefractoryGlaucomaShokiKan,RikiKijima,KasumiKikuchi,YoshiakiTagawa,DongZhenyu,AkihiroShinkaiandSusumuIshidaCDepartmentofOphthalmology,FacultyofMedicineandGraduateSchoolofMedicine,HokkaidoUniversityC目的：難治性緑内障に対するCAhmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術成績を検討する．対象および方法：北海道大学病院においてC2017年C12月.2023年C9月にCAhmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術を施行し，術後C6カ月以上の経過観察が可能だった連続症例C73例C82眼を，診療録をもとに後ろ向きに検討した．surgicalsuccessを術後C6カ月以降，眼圧がC5CmmHg以上C21CmmHg以下で推移し，観察期間中に眼内炎や光覚消失等の重篤な合併症を生じず，かつ追加の緑内障手術を施行しなかった症例と定義し，チューブ先端の挿入部位別の生存率を検討した．結果：男性C56眼，女性C26眼，手術時平均年齢はC59.5±17.8歳，平均経過観察期間はC25.5±19.5カ月だった．チューブ挿入部位は前房C10眼，毛様溝C57眼，硝子体腔C15眼だった．眼圧は術前C27.8±11.0CmmHg，術後C24カ月C13.4±4.3CmmHgと有意に低下した（p＜0.01）．術後C24カ月の累積生存率は全体でC86.3％，挿入部位別では前房C52.5％，毛様溝C92.4％，硝子体腔C86.7％だった．結論：難治性緑内障において，Ahmed緑内障バルブを用いたチューブシャント手術は有意に眼圧を下降させた．CPurpose：ToCinvestigateCtheCoutcomesCofCAhmedCGlaucomaValve（AGV,CNewCWorldMedical）implantationCforrefractoryglaucoma.SubjectsandMethods：Thisstudyinvolved82eyesof73glaucomapatientswhounder-wentAGVimplantationfromDecember2017toSeptember2023andwerefollowedforatleast6-monthspostop-erative.CInclusioncriteria：patientsCwithCnoCseriouscomplications（endophthalmitisCorClossCofvision）andCnoCneedCforadditionalglaucomasurgeryduringthefollow-upperiod.Results：Meanpatientageatsurgerywas59.5±17.8Cyears,andthemeanfollow-upperiodwas25.5±19.5months.TheAGVinsertionsiteswereanteriorchamber（n＝10eyes）,Cciliarysulcus（n＝57eyes）,CandCvitreouscavity（n＝15eyes）.CMeanCintraocularpressure（IOP）preCsur-geryCwasC27.8±11.0CmmHg,CyetC13.4±4.3CmmHgCatC24-monthsCpostoperative,Csigni.cantlylower（p＜0.01）.CAtC24Cmonths,thecumulativesurvivalratewas86.3％overall,andbyinsertionsitewas52.5％intheanteriorchamber,92.4％CinCtheCciliaryCsulcus,Cand86.7％CinCtheCvitreousCcavity.CConclusion：InCpatientsCwithCrefractoryCglaucoma,CAGVimplantationsigni.cantlyreducedIOP.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）42（7）：898.903,C2025〕Keywords：Ahmed緑内障バルブ，眼圧下降効果，合併症，毛様溝．Ahmedglaucomavalve,IOPreductione.ect,complications,ciliarysulcus.Cはじめに高度な患者，線維柱帯切除術の成功が見込めない患者，ほかロングチューブシャント手術は緑内障に対して施行されるの濾過手術が技術的に施行困難な患者が適応とされてい濾過手術の一つであり，代謝拮抗薬を併用した線維柱帯切除る1）．術が不成功に終わった患者，手術既往により結膜の瘢痕化が当施設でも上記に従い，いわゆる難治性の緑内障に対して〔別刷請求先〕韓昇熙：〒060-8648札幌市北区北C15条西C7丁目北海道大学大学院医学研究院眼科学教室Reprintrequests：ShokiKan,DepartmentofOphthalmologyFacultyofMedicineandGraduateSchoolofMedicineHokkaidoUniversity,North15West7,Kitaku,Sapporo-city060-8638,JAPANC898（114）ロングチューブシャント手術を実施している．また，当施設の患者では視野障害が後期であったり，角膜内皮細胞数が少なかったり，房水産生低下が予想されたりする例が多い．そのため，術直後の低眼圧による合併症を避けるための圧調整弁を有するCAhmed緑内障バルブ（AhmedCglaucomavalve：AGV）を使用する機会が多い．しかし，チューブの閉塞や露出，内皮障害，濾過胞瘢痕化による眼圧上昇など，術後に留意する点数が多くあり2），また報告ごとに頻度が異なる3.12）のは患者背景が異なるためと考えられる．そのため，当施設でのCAGVを用いたロングチューブシャント手術の術後成績および合併症について調査した．CI対象および方法2017年C12月.2023年C9月に北海道大学病院でCAGVを用いたチューブシャント手術を施行し，術後C6カ月以上の経過観察が可能だったC73例C82眼を対象とし，診療録をもとに後ろ向きに検討した．術後C6カ月以降に眼圧がC5CmmHg以上C21CmmHg以下で推移し，追加の緑内障手術を必要とせず，かつ術後合併症による眼内炎や光覚消失を生じなかった患者を，術後の緑内障点眼使用数にかかわらずCsurgicalsuc-cess症例と定義した．手術前後の眼圧の推移，緑内障点眼剤数の推移，術後合併症，累積生存率について検討した．緑内障点眼剤数は緑内障配合点眼薬についてはC2剤とし，炭酸脱水酵素阻害薬内服は回数を点眼とは別に計算した．術後合併症のうち一過性高眼圧については，術後C6カ月以内で緑内障点眼の有無を問わず眼圧C22CmmHg以上となり，その後眼圧が低下して追加の緑内障手術が不要だったものと定義した．チューブ先端は，無硝子体眼および硝子体手術を同時に実施する必要のある患者では硝子体腔へ，水晶体を温存する必要のある患者では前房へ，それ以外の患者では毛様溝へ挿入し，必要に応じて白内障手術を併施した．手術はCTenon.下麻酔による局所麻酔または，全身麻酔にて施行した．AGVは全例CFP7を使用し，結膜を切開後，上直筋と外直筋または下直筋と外直筋の間に留置した．チューブは原則自己強膜弁で被覆したが，線維柱帯切除術後などで強膜の菲薄がある場合は保存強膜を用いた．2022年C3月.2023年C9月の連続症例には術中にトリアムシノロンアセトニドC40Cmg後部CTenon.下注射（posteriorCsub-Tenoninjection：STTA）を原則施行したが，明らかなステロイドレスポンダーの患者には投与を避けた．また，終了時にデキサメタゾンの結膜下注射を施行した．術後点眼として抗菌薬点眼とベタメタゾン点眼を使用し，白内障手術を併施したものについては非ステロイド性抗炎症薬（non-steroidalanti-in.ammatoryCdrugs：NSAIDs）点眼も併用した．また，術後の緑内障点眼追加については各担当医の判断で行われた．統計解析は眼圧や点眼剤数についてはCWilcoxonの符号付き順位検定を，累積生存率についてはClog-rank検定を，その他の検定にはC|2検定や対応のないCt検定を適宜使用し，p＜0.05をもって有意差ありと判定した．本研究はヘルシンキ宣言に則り行われ，北海道大学病院倫理委員会の承認を得て実施した（承認番号CNo.016-0056）．診療録を用いた後ろ向き研究のため，インフォームド・コンセプトはオプトアウトによって取得された．CII結果男性C56眼，女性C26眼，手術時平均年齢はC59.5C±17.8歳，平均経過観察期間はC25.5C±19.5カ月だった．緑内障病型は，広義の原発開放隅角緑内障がC35眼（42.7％），血管新生緑内障がC14眼（17.1％），ぶどう膜炎続発緑内障・落屑緑内障がともにC7眼（8.5％）ずつ，アトピー性緑内障・小児緑内障がともにC5眼（6.1％）ずつ，外傷緑内障がC3眼（3.7％），その他のものがC3眼（3.7％）であった．過去の内眼手術の平均回数はC2.5C±1.0（0-5）回で，うち緑内障手術については平均C1.8±1.1（0-5）回であった．眼圧の変化・緑内障点眼剤数の変化を図1に示す．術前平均眼圧はC27.8C±11.0CmmHg，術後平均眼圧はC6カ月C15.8C±6.7mmHg，12カ月C14.4C±5.1CmmHg，24カ月C13.4C±4.3CmmHg，36カ月C13.2C±3.4CmmHg，48カ月C14.9C±4.0CmmHg，60カ月C16.7±5.8CmmHgと下降し，観察期間中どの観察時点でも有意な低下を認めた．緑内障点眼剤数については，術前平均C3.8±0.9であり，術後C36カ月までのすべての時点で術前と比較し有意に低下したが，42カ月以降は有意差がなかった．炭酸脱水酵素阻害薬の内服については，術前はC1日あたり平均C1.3C±1.1錠だったが，術後は内服を必要とした患者はいなかった．全体の累積生存率は，術後C6カ月でC93.9％，12カ月で90.5％，24カ月でC86.3％，36カ月でC81％，60カ月でC57.8％だった（図2a）．チューブの挿入部位は，毛様溝へ挿入した患者がC57眼（69.5％）ともっとも多く，ついで硝子体腔がC15眼（18.3％），前房がC10眼（12.2％）であった．チューブ先端の挿入部位別の累積生存率は図2bのとおり有意差がみられ（log-rank検定，p＝0.01），術後6，12，24，36，48，60カ月は挿入部位別でそれぞれ前房C70.0％，52.5％，52.5％，52.5％，52.5％，52.5％，毛様溝C100％，98.0％，92.4％，85.3％，85.3％，68.2％，硝子体腔C86.7％，86.7％，86.7％，86.7％，86.7％，0％であった．術後合併症の種類・割合は表1のとおりとなり，一過性の高眼圧がC40眼（48.8％）ともっとも多くみられた．また，重篤な合併症として駆逐性出血，水疱性角膜症が各C1眼ずつ生mmHg剤数＊＊＊p＜0.001，＊＊p＜0.01，＊p＜0.05（mean±SD）505303202＊404101＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊00術前136121824303642485460カ月n＝82n＝60n＝42n＝38n＝29n＝21n＝14n＝12n＝10n＝9Wilcoxonの符号付き順位検定．図1術後眼圧・緑内障点眼剤数の変化左軸が眼圧，右軸が点眼剤数，下方に症例数（n）．どの観察時点でも眼圧は術前と比較し有意な低下をした．緑内障点眼剤数は，術後C36カ月までは術前と比較して有意に低下したが，42カ月以降は有意差がなかった．Cab100％100％80％80％生存率生存率20％20％0％0％60％60％40％40％01224生存期間（月）生存期間（月）log-rank検定，p＝0.01図2累積生存率a：全症例，Cb：チューブ挿入部位別．術後C24カ月で全体C86.3％，挿入部位別で前房C52.5％，毛様溝C92.4％，硝子体腔C86.7％で部位別では有意差がみられた．じ，駆逐性出血を起こした眼が光覚消失し，水疱性角膜症を生じた眼は，後に全層角膜移植を行い視力は改善した．術中にCSTTAを施行したものがC21眼，施行しなかったものがC61眼であった．その患者の内訳を表2に示す．施行時期の選定の違いにより，経過観察期間は有意にCSTTA施行眼が短かった．手術時年齢もCSTTA施行眼が有意に若年であった．チューブ先端の挿入部位も有意差があり，STTA施行眼は施行しなかった眼よりも硝子体腔に挿入した割合が高かったが，挿入位置として一番多いのは毛様溝だった（それぞれC52％，75％）．一過性高眼圧がみられたのはそれぞれ12眼（57.1％），28眼（45.9％）であり，STTA施行の有無と一過性高眼圧に有意な関連性はみられなかった（C|2検定，Cp＝0.37）．一過性高眼圧の発症時期はCSTTAを施行した眼でC2.4C±1.5カ月，STTAを施行しなかった眼でC1.6C±1.0カ月とCSTTA施行した眼でやや遅い傾向はあるものの，有意差はみられなかった（対応のないCt検定，p＝0.056）．またそのときの最高眼圧についてもそれぞれ平均C31.4C±13.0mmHg，31.2C±5.5CmmHgと有意差はなかった（対応のないt検定，p＝0.94）．累積生存率についても図3に示すとおり有意差はみられなかった（log-rank検定，p＝0.90）．表1術後合併症の発生症例数術後合併症発生症例数一過性の高眼圧（2C2CmmHg以上）チューブ先端の位置不良（挿入しなおした症例）インプラントの露出（追加の結膜縫合，または強膜パッチを実施した症例）40眼（C48.8％）4眼（4C.9％）3眼（3C.7％）複視の自覚2眼（2C.4％）駆逐性出血1眼（1C.2％）水疱性角膜症1眼（1C.2％）光覚消失1眼（1C.2％）表2STTA施行あり/なしの症例の内訳STTA施行あり20例21眼STTA施行なし54例61眼p値経過観察期間C10.9±6.4カ月C24.1±13.2カ月＜C0.001＊＊＊手術時年齢C52.8±21.8歳C61.7±15.8歳C0.05＊性別男15眼（71％）41眼（67％）C0.72女6眼（29％）20眼（33％）チューブ先端位置前房2眼（10％）8眼（13％）C0.02＊毛様溝11眼（52％）46眼（75％）硝子体腔8眼（38％）7眼（12％）術前平均眼圧（mmHg）C31.9±11.1CmmHgC27.6±10.0CmmHgC0.07過去の内眼手術回数（うち緑内障手術回数）C2.3±1.3回（C1.7C±1.2回）C2.6±1.0回（C1.9C±1.0回）C0.23C0.57術前緑内障点眼剤数C4.0±0.8回C3.7±0.9回C0.09術前炭酸脱水酵素阻害薬内服数C1.5±1.1錠/日C1.3±1.1錠/日C0.67III考按今回の患者の術前の緑内障手術の既往は平均C1.8C±1.1回であり，多くの患者は代謝拮抗薬を併用した線維柱帯切除術を施行したが，良好な眼圧下降が得られなかったことが推測できる．複数回の代謝拮抗薬を併用した線維柱帯切除術が不奏効であった患者が多かったにもかかわらず，今回累積生存率はC2年でC86.3％であり，AGVを用いたチューブシャント手術は難治性の緑内障に対してよい適応であると考える．わが国での既報では，豊田ら3）が血管新生緑内障に対する手術成績を報告しており，過去の緑内障手術回数が平均C3回程度とかなり難治性の患者が対象だったが，術後C2年の累積生存率はC71.4.83.3％と，今回の検討同様に良好な結果であった．海外からの報告は緑内障手術既往があるものが半数を超える報告7）もあるが，半数未満からC2割程度のものが多く4.6,8.11），なかにはC9割が緑内障初回手術のもの6）もあり，対象患者が大きく異なることが推測される．また，今回チューブの挿入部位別に検討したところ，毛様溝へのチューブ挿入症例の生存率が良好な結果となった．既報では前房と毛様溝4,5），あるいは前房と硝子体腔6）へのチューブ挿入例を比較し，術後眼圧や累積生存率には有意差がないことが報告されている．今回の検討では，挿入部位により患者の年齢や緑内障の病型などの疾患背景の偏りが大きく，単純な比較はむずかしいと考える．前房へのチューブ挿入は，毛様溝と比較すると術後の角膜内皮細胞の減少率が大きいことが知られており5），また，硝子体腔への挿入は硝子体の郭清が必要である．毛様溝へのチューブ挿入は，手技の煩雑さや前房出血・誤挿入のリスクはある4,5）ものの，今回は追加の硝子体手術が必要なほど出血が遷延した患者はなかった．このことからも，硝子体手術未実施の患者に対しては，毛様溝へのチューブ挿入はよい適応であると考えられる．AGVを用いたチューブシャント手術の合併症として頻度が高く，治療上問題となるものが一過性の高眼圧である．こ100％80％60％40％STTAありSTTAなし20％0％01224364860生存期間（月）log-rank検定，p＝0.90図3STTA施行の有無と累積生存率STTA施行あり群となし群で累積生存率に有意差はみられなかった．生存率れはプレート周囲組織が炎症細胞やサイトカインに曝露することで，術後数週.数カ月に発症する眼圧上昇といわれており2），頻度はC23.4.73.2％C7.11）と報告によるばらつきが大きい．今回はC48.8％であり，既報と同程度と考えられた．一過性高眼圧を抑制する手段として術中のトリアムシノロンアセトニドの後部CTenon.下注射の報告7,8）があったため，2022年C3月.2023年C9月までのステロイドレスポンダーの既往がある症例を除く連続症例にトリアムシノロンアセトニドの後部CTenon.下注射を施行したが，施行した群と施行しなかった群で，一過性高眼圧期発症の頻度や最高眼圧，累積生存率には有意差はみられなかった．既報7,8）では一過性高眼圧の頻度をC2.3割に抑え，発症までの時期を遅らせたり7），最高眼圧を低下させたり8）することが報告されているが，累積生存率やC6カ月以降の眼圧や点眼数には有意差がないとされている．今回の患者で一過性高眼圧の頻度が低下しなかった原因の一つは，施行した群としなかった群で年齢に有意差があり，施行群のほうが若年だったため，術後発症のステロイドレスポンダーが混在した可能性が考えられた．また，手術時の年齢が若年であることがリスク因子であるとの報告10）もあり，今後年齢をそろえての比較が必要と考えられた．今回術後の緑内障点眼追加については，各担当医の判断に委ねられており，統一基準がなかったが，術後早期の緑内障点眼追加による房水産生抑制が一過性高眼圧抑制に効果的という報告11）もあり，点眼の基準を揃えての検討も必要である．その他の合併症として，術後眼内炎がなく，駆逐性出血による光覚消失がC1例だけだった．難治性の患者が多かったが，重篤な合併症が少なかった．この点からも難治性の症例に適した術式であると考えられた．また，複視の自覚についてはC2例だけであるが，中心視野が障害されている患者も多いため，実際に眼球運動障害が出現していた患者はもっと多いことが推測される．Robbinsら12）はC4％程度に斜視が出現することを報告しており，斜視が出現した患者は若年で，視力が良好であったと報告している．今後の適応拡大によって，より若年で視機能良好である眼が対象になった場合，術前のインフォームドコンセントが重要となる．CIV結論難治性緑内障に対するCAGVを用いたロングチューブシャント手術は有効である．また，硝子体手術が未実施の患者に対しては，毛様溝へのチューブ挿入がよい適応である．術後合併症として，一過性高眼圧や複視には注意が必要である．利益相反：利益相反公表基準に該当なし文献1）日本緑内障学会緑内障診療ガイドライン改訂委員会：緑内障診療ガイドライン（第C5版）．日眼会誌C126：85-177,C2022C2）浪口孝治：チューブシャント手術の術後管理．眼科手術C37：35-38,C20243）豊田泰大，徳田直人，塚本彩香ほか：血管新生緑内障に対する緑内障チューブシャント術（プレートのあるもの）の中期成績．あたらしい眼科39：1539-1543,C20224）BayerA,OnolM：ClinicaloutcomesofAhmedglaucomavalveCinCanteriorCchamberCversusCciliaryCsulcus.CEye（Lond）31：608-614,C20175）KimCJY,CLeeCJS,CLeeCTCetal：CornealCendothelialCcellCchangesandsurgicalresultsafterAhmedglaucomavalveimplantation：ciliarysulcusversusanteriorchambertubeplacement.SciRepC11,C12986,C20216）QinCVL,CKaleemCM,CContiCFFCetal：Long-termCclinicalCoutcomesCofCparsCplanaCversusCanteriorCchamberCplace-mentCofCglaucomaCimplantCtubes.CJCGlaucomaC27：440-444,C20187）TuralbaAV,PasqualeLR：HypertensivephaseandearlycomplicationsCafterCAhmedCglaucomaCvalveCimplantationCwithintraoperativesubtenontriamcinoloneacetonide.ClinCOphthalmolC11：1311-1316,C20148）YazdaniS,DoozandehA,PakravanMetal：AdjunctiveTriamcinoloneCAcetonideCforCAhmedCGlaucomaCValveImplantation：ARandomizedClinicalTrial.EurJOpthal-molC27：411-416,C20179）Nouri-MahdaviK,CaprioliJ：Evaluationofthehyperten-siveCphaseCafterCinsertionCofCtheCAhmedCglaucomaCvalve.CAmJOphthalmolC136：1001-1008,C200310）OzalpCO,C.lguyCS,CAtalayCECetal：RiskCfactorsCforChyper-tensiveCphaseCafterCAhmedCglaucomaCvalveCimplantation.CIntOphthalmolC42：147-156,C202211）PakravanCM,CRadCSS,CYazdaniCSCetal：E.ectCofCearlyCtreatmentCwithCaqueousCsuppressantsConCAhmedCglauco-maCvalveCimplantationCoutcomes.COphthalmolC121：1693-1698,C201412）RobbinsCL,CGosekiCT,CLawCSKCetal：StrabismusCafterCAhmedCglaucomaCvalveCimplantation.CAmCJCOphthalmolC222：1-5,C2021＊＊＊</p>
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		<title>緑内障実臨床におけるアイベータとアイラミドの有用性・ 安全性・認容性について</title>
		<link>https://www.atagan.jp/article/20230720.htm</link>
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		<pubDate>Sun, 30 Jul 2023 15:20:02 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[《第33回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科40（7）：939.945，2023c緑内障実臨床におけるアイベータとアイラミドの有用性・安全性・認容性について新田耕治＊1堂本美雪＊1佐々木允＊1杉山和久＊2＊1福井県済生会 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第33回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科40（7）：939.945，2023c緑内障実臨床におけるアイベータとアイラミドの有用性・安全性・認容性について新田耕治＊1堂本美雪＊1佐々木允＊1杉山和久＊2＊1福井県済生会病院眼科＊2金沢大学医薬保健研究域医学系眼科学教室CTheSafety,E.cacy,andAcceptabilityofAIBETAandAILAMIDECombinationOphthalmicSuspensionforGlaucomainReal-WorldClinicalPracticeKojiNitta1）,MiyukiDomoto1）,MakotoSasaki1）andKazuhisaSugiyama2）1）DepartmentofOphthalmology,Fukui-kenSaiseikaiHospital,2）DepartmentofOphthalmology,KanazawaUniversityGraduateSchoolofMedicalScienceC目的：アイベータ（ブリモニジン酒石酸塩・チモロールマレイン酸塩配合点眼薬）およびアイラミド（ブリモニジン酒石酸塩・ブリンゾラミド配合点眼薬）の実臨床における有用性・安全性・認容性を比較検討すること．対象および方法：2020年C1月.2022年C5月に福井県済生会病院でアイベータあるいはアイラミドを開始した患者を対象とし，6カ月後までの眼圧，眼圧下降率と有害事象の頻度，アンケート調査による点眼のさし心地などについて検討した．結果：アイベータ群（96例C96眼）は，プロスタノイドCFP受容体作動薬（以下，FP）に追加した症例がもっとも多く，一方，アイラミド群（91例C91眼）はCFPあるいはプロスタノイドCEP2受容体選択性作動薬にアイラミドを追加した症例がもっとも多かった．使用後眼圧値は，両群とも開始前よりすべての時点で有意に下降した．眼圧値の両群比較では，6カ月後でアイベータ群では有意に低値であった．眼圧下降率は，アイベータ群ではC6カ月後C19.4％，アイラミド群は6カ月後C14.5％であった．追加成分別の眼圧下降率は，2成分追加ではアイベータ群C20.1％，アイラミド群C17.5％であった．点眼のさし心地，点眼後の刺激感，結膜充血，点眼後の見え方への影響などに関しては，アイベータ群のほうが認容性は良好であった．結論：実臨床における有用性は両者で同等であり，安全性・認容性の点ではアイベータ群のほうが良好であった．CPurpose：ToCevaluateCtheCsafety,Ce.cacy,CandCacceptabilityCofCAIBETACandCAILAMIDECCombinationCOph-thalmicSuspension（Senju）eyedropsforthetreatmentofglaucoma.Subjectsandmethods：ThisstudyinvolvedglaucomapatientsinwhomtreatmentwithAIBETAorAILAMIDEwasinitiatedbetweenJanuary2020andMay2022.CInCallCpatients,CweCexaminedCintraocularpressure（IOP）C,CfrequencyCofCadverseCevents,CandCcomfortCofCusingCtheeyedropsbyquestionnaire.Results：IntheAIBETAgroup（96eyeof96cases）C,themajorityofpatientswereadditionallyprescribedprostanoidFPreceptoragonists（FP）C.IntheAILAMIDEgroup（91eyesof91cases）,themajorityCofCpatientsCwereCadditionallyCprescribedCFPCorCaCselectiveCprostanoidCEP2CreceptorCagonist.CAtCallCtimeCpointsCafterCtheCstartCofCtherapy,CIOPCsigni.cantlyCdecreasedCinCtheCbothCgroups.CAtC6CmonthsCafterCtheCstartCofCtherapy,IOPwassigni.cantlylowerintheAIBETAgroupthanAILAMIDEgroup.At6monthsafterthestartoftherapy,theIOPreductionratewas19.4％intheAIBETAgroupand14.5％intheAILAMIDEgroup.TheIOPreductionrateinpatientswhoreceivedtwoadditionalcomponentwas20.1％intheAIBETAgroupand17.5％intheCAILAMIDECgroup.CPatientCacceptabilityCwasCbetterCinCtheCAIBETACgroupCthanCinCtheCAILAMIDECgroupCinCtermsofcomfortandirritationoftheeyedrops.Conclusions：Thee.cacyinclinicalpracticewassimilarforbothgroups,yetthesafetyandacceptabilitywerebetterintheAIBETAgroup.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C40（7）：939.945,C2023〕Keywords：アイベータ，アイラミド，処方パターン，眼圧下降効果，認容性．Aibeta,Ailamide,prescriptionpat-terns,intraocularpressureloweringe.ect,acceptability.C〔別刷請求先〕新田耕治：〒918-8503福井市和田中町舟橋C7-1福井県済生会病院眼科Reprintrequests：KojiNitta,M.D.,Ph.D.,DepartmentofOphthalmology,Fukui-kenSaiseikaiHospital,7-1WadanakamachiFunabashi,Fukui-city,Fukui918-8503,JAPANCアイベータ配合点眼液（以下，アイベータ）がC2019年C12月に，0.1％ブリモニジン酒石酸塩とC0.1％ブリンゾラミドを配合したアイラミド配合点眼（以下，アイラミド）がC2020年C6月に上市された．緑内障患者を長期間管理する場合，眼圧下降効果の面で治療を強化する場合もあれば，点眼による有害事象のために治療方針を見直すこともある．また，濾過手術などの観血的手術を施行し一時的に眼圧下降効果を認めても，患者によってはその後眼圧が上昇し治療強化のために点眼再開を考慮しなければならないこともある．今回筆者らは，アイベータおよびアイラミドが実臨床においてどのような処方パターンで使用され，どの程度の眼圧下降効果が得られるかなど薬剤の有用性について評価した．また，アイベータおよびアイラミドの有害事象の頻度など，安全性と点眼の使用感などの認容性についてもあわせて比較検討した．CI対象および方法本研究は，診療録から調査した後ろ向き研究である．ヘルシンキ宣言に従い，福井県済生会病院倫理委員会での承認を得て実施された．対象は，2020年C1月.2022年C5月に福井県済生会病院を受診した緑内障患者のうち，主治医が治療強化を必要と判断しアイベータあるいはアイラミドが開始された患者を対象とした．本検討に際して対象とした選択基準は，つぎのとおりである．1）治療強化時の眼圧がC21CmmHg以下の患者．2）直近1年以内にレーザー治療を含む緑内障手術の既往のない患者．3）緑内障治療薬による有害事象（prostaglandin-associ-atedperiorbitopathy：PAPなどによる）が原因で点眼を継続できなくなった切り替え患者．除外基準は，つぎのとおりである．1）治療強化時の眼圧がC22CmmHg以上の患者．2）角膜や網膜疾患を有する患者（表1）．評価項目は，アイベータあるいはアイラミドを開始してC1カ月後，3カ月後，6カ月後の眼圧値，眼圧下降率とした．また，アイベータあるいはアイラミドを開始後にさらに治療を強化した場合や有害事象によりアイベータあるいはアイラミドを継続できなかった場合を死亡と定義し，両群の生存率や中止した原因についても検討した．なお，中止症例に関しては，点眼を継続できた期間の眼圧データに関しては解析対象とした．また，両群の有害事象の頻度も比較検討した．認容性に関しては，患者にアンケート調査を施行した（調査症例の患者に対して別途行った）（表2）．質問内容は，CQ1.点眼の点し心地はどうですか？CQ2.点眼後にしみるなどの刺激感がありますか？CQ3.点眼後に充血しますか？CQ4.点眼後にかゆみや腫れがありますか？CQ5.点眼後に霞むなど見にくくなることがありますか？のC5問とし，アイベータあるいはアイラミドを使用している患者に尋ねた．SD法（5段階での評価尺度：1点が一番悪い結果）により各質問に該当する点数を患者自身が〇で囲み，両群の点数を評価した．経時変化の統計解析には，点眼開始前の値を基準としたDunnett検定を行った．両群の比較にはunpaired-t検定を行った．生存解析にはCKaplan-Meier法による生命表解析を行った．統計解析には，SPSSを使用し，統計的有意水準は5％とした．データの表示は平均値±標準偏差とした．CII結果解析対象は，アイベータ群C96例C96眼（男C50例，女C46例），アイラミド群C91例C91眼（男C43例，女C48例）である．臨床的背景は表3のとおりである．アイラミド群はアイベータ群と比較して，緑内障は進行している症例群で緑内障点眼成分数も有意に多かった．開始前の眼圧に両群で有意差は認めなかった．今回，アイベータあるいはアイラミドを使用された処方パターンは表4,5のとおりである．アイベータ群では，プロスタノイドCFP受容体作動薬（以下，FP）に追加（45眼）がもっとも多く，ついで，以前の緑内障レーザー治療あるいは手術を機に点眼をすべて中止し術後の経過に応じて点眼治療を再開する際にCPAPによる顔貌の変化を気にするためにアイベータを開始したパターンが18眼あった．一方，アイラミド群はCFPあるいはプロスタノイドCFP2受容体選択的作動薬（以下，EP2）に追加（25眼）がもっとも多く，ついでCFPもしくはCEP2とCb遮断薬を併用あるいはCFP/Cb配合薬を使用した状態にアイラミド追加（23眼）が多かった．使用後眼圧値は，アイベータ群ではC1カ月後C12.0CmmHg，3カ月後C11.6CmmHg，6カ月後C11.6CmmHgで開始前よりすべての時点で有意に下降した（p＜0.0001）．アイラミド群でもC1カ月後C12.7mmHg，3カ月後C12.4mmHg，6カ月後12.5CmmHgで開始前よりすべての時点で有意に下降した（p＜0.0001）．また，眼圧値の両群比較では，6カ月後でアイベータ群では有意に低値であった（p＝0.0450）（図1）．眼圧下降率は，アイベータ群ではC1カ月後C19.8％，3カ月後C20.8％，6カ月後C19.4％で，アイラミド群はC1カ月後C14.8％，3カ月後C15.6％，6カ月後C14.5％で，3カ月後の眼圧下降率に有意差を認めた（p＝0.0400）．追加成分別の眼圧下降率は，1成分追加ではアイベータ群C14.7％，アイラミド群C9.7％であった．2成分追加ではアイベータ群C20.1％，アイラミド群17.5％であった．両群には有意差を認めなかったが，1成分表1選択基準と除外基準【選択基準】1）治療強化時の眼圧がC21CmmHg以下の患者2）直近C1年以内にレーザー治療を含む緑内障手術の既往のない患者3）緑内障治療薬による有害事象が原因で点眼を継続できなくなった患者（PAP：Prostaglandin-associatedperiorbitopathyなどによる）【除外基準】1）治療強化時の眼圧がC22CmmHg以上の患者2）角膜や網膜疾患を有する患者表2認容性に関するアンケート項目Q1.点眼の点し心地はどうですか？CQ2.点眼後にしみるなどの刺激感がありますか？CQ3.点眼後に充血しますか？CQ4.点眼後にかゆみや腫れがありますか？CQ5.点眼後に霞むなど見にくくなることがありますか？表3臨床的背景アイベータ群（n＝96）アイラミド群（n＝91）p値開始後経過観察期間C11.9±9.7カ月（3.C31カ月）C13.6±4.3カ月（3.C25カ月）C0.1861開始前眼圧C14.8±3.2CmmHg（8.C21mmHg）C15.1±3.2CmmHg（9.C21mmHg）C0.5909年齢C70.5±10.4歳（C27.C90歳）C66.6±13.2歳（C39.C91歳）C0.0098HFA30-2MD値C.7.9±8.7CdB（C2.09.C.35.0dB）C.12.07±9.2CdB（C1.63.C.32.49CdB）C0.0015開始直前の薬剤成分数C0.90±1.1C1.93±1.0＜C0.0001病型CNTG65眼52眼C0.0158CPOAG18眼22眼CPE4眼12眼CSOAG3眼5眼CPACG6眼0眼NTG：正常眼圧緑内障，POAG：原発開放隅角緑内障，PE：偽落屑，SOAG：続発開放隅角緑内障，PACG：原発閉塞隅角緑内障．追加でもC2成分追加でもアイベータ群のほうが平均眼圧下降率は良好であった．アイベータあるいはアイラミドを開始してから，さらに治療を強化した場合や有害事象によりアイベータあるいはアイラミドを継続できなかった場合を死亡と定義し，両群の生存率も検討した結果，12カ月生存率は，アイベータ群C78.9％，アイラミド群C70.3％であった（図2）．治療強化したのは，アイベータ群C10眼（10.4％），アイラミド群C5眼（5.5％），有害事象により休薬したのは，アイベータ群C9眼（9.4％），アイラミド群C26眼（28.6％）であった．休薬した理由は，霧視や羞明などの視力障害が理由だったのは，アイベータ群C2眼（2.1％），アイラミド群C4眼（4.4％），アレルギー性結膜炎が理由だったのは，アイベータ群C4眼（4.2％），アイラミド群C17眼（18.7％），眼瞼炎が理由だったのは，アイベータ群C2眼（2.1％），アイラミド群C5眼（5.5％）であった（表6）．点眼による有害事象の頻度は表7のとおりである．霧視や羞明などの視力障害を認めたのは，アイベータ群C2眼（2.1％），アイラミド群C9眼（9.9％）であり，アイラミド群で有意に高率であった（p＝0.0233）．アレルギー性結膜炎は，アイベータ群C5眼（5.2％），アイラミド群C22眼（24.2％）であり，アイラミド群で有意に高率であった（p＝0.0002）．眼瞼炎を認めたのは，アイベータ群C4眼（4.2％），アイラミド群6眼（6.6％）で両群に差はなかった．それぞれの点眼の認容性を評価するために点眼後の使用感に関するアンケートを施行した．協力を得られたのはアイベータ群C57例（平均年齢C73.8歳），アイラミド群C66例（平均年齢C67.9歳）であった．点眼のさし心地は，アイベータ群C4.05±0.79点，アイラミド群C3.53C±1.26点で，アイベータ群は有意にさし心地良好であった（p＝0.011）．しみるなど点眼後の刺激感に関しては，アイベータ群C4.32C±0.86点，アイラミド群C3.86C±1.30点とアイベータ群が有意に刺激感を感じなかった（p＝0.033）．結膜充血に関しては，アイベ表4アイベータの処方パターン変更前変更後眼数変更理由成分数に変化なし7眼CEP2＋bアイベータC2アドヒアランスを重視（2C→C1本）CCAI/bアイベータC2アドヒアランスを重視（使用感）CFP/bアイベータC1PAPの改善目的CFP＋CAI/bFP＋アイベータC1アドヒアランスを重視（使用感）CEP2＋CAI/bEP2＋アイベータC1アドヒアランスを重視（使用感）bアイベータC7治療強化CFP＋bFP＋アイベータC4治療強化C1成分追加FP＋a2CEP2＋アイベータC3治療強化C18眼Ca2アイベータC2治療強化CFPアイベータC1PAPの改善目的イオンチャネルアイベータC1治療強化FPCFP＋アイベータC45治療強化2成分追加71眼CTLE後C※アイベータC12治療強化処方なし※アイベータC8PAPなどの副作用を危惧iStent後C※アイベータC4治療強化SLT後C※アイベータC2治療強化※以前の緑内障レーザー治療あるいは手術を機に点眼をすべて中止し，術後の経過に応じて点眼治療を再開する際に，プロスタグランジンによる副作用を危惧した症例，または緑内障進行の状況によりアイベータを開始した症例．FP：プロスタノイドCFP受容体作動薬，EP2：プロスタノイドCEP2受容体選択性作動薬，Cb：b遮断薬，CAI：炭酸脱水酵素阻害薬，a2：a2受容体作動薬，PAP：プロスタグランジン関連眼窩周囲症．表5アイラミドの処方パターン変更前変更後眼数変更理由成分数に変化なし4眼CFP＋bアイラミドC2角膜上皮障害・BAC濃度を考慮4ボトルを整理CFP/b＋アイラミドC1アドヒアランスを重視（4C→C2本）3ボトルを整理CFP/b＋アイラミドC1アドヒアランスを重視（3C→C2本）a2アイラミドC13治療強化CCAIアイラミドC9治療強化C1成分追加EP2アイラミドC4治療強化C32眼CROCKアイラミドC3治療強化イオンチャネルアイラミドC2治療強化CFP＋アイベータCFP/b＋アイラミドC1治療強化FP/bFP/b＋アイラミドC19治療強化CFPCFP＋アイラミドC17治療強化C2成分追加55眼CEP2CEP2＋アイラミドC8治療強化CFP＋bFP＋b＋アイラミドC4治療強化CFP＋ROCKCFP＋ROCK＋アイラミドC3治療強化CFP/b＋a1＋ROCKCFP/b＋a1＋ROCK＋アイラミドC2治療強化CFP＋b＋ROCKCFP＋b＋ROCK＋アイラミドC2治療強化FP：プロスタノイドCFP受容体作動薬，EP2：プロスタノイドCEP2受容体選択的作動薬，Cb：b遮断薬，CAI：炭酸脱水酵素阻害薬，a1：a1受容体遮断薬，Ca2：a2受容体作動薬，ROCK：Rhoキナーゼ阻害薬，BAC：塩化ベンザルコニウム．C942あたらしい眼科Vol.40，No.7，2023（94）15.1アイベータアイラミド10012.712.412.515＊80＊＊眼圧（mmHg）1014.8＊＊＊＊12.011.611.6累積生存率（％）6040開始前13620観察期間（月）＊：p＜0.050図1両群の眼圧推移アイベータ群もアイラミド群も開始前よりすべての地点で有意に036912151821242730眼圧が下降した．眼圧値の両群比較では，C6カ月後でアイベータ観察期間（月）群では有意に低値であった．C図2両群の生命表解析点眼を開始してからさらに治療を強化した場合や有害事象により点眼を継続できなかった場合を死亡と定義し両群の生存率も検討した結果，12カ月生存率は，アイベータ群C78.9％，アイラミド群C70.3％であった．表6生命表解析における死亡理由の内訳アイベータ（n＝96眼）アイラミド（n＝91眼）p値治療強化（内服・点眼・レーザー・手術）10眼（C11.5％）5眼（5C.5％）C0.2155副作用により点眼が継続できず休薬9眼（9C.4％）26眼（C28.6％）C0.0008休薬理由視力障害（霧視や羞明）2眼（2C.1％）4眼（4C.4％）C0.3698アレルギー性結膜炎4眼（4C.2％）17眼（C18.7％）C0.0017眼瞼炎2眼（2C.1％）5眼（5C.5％）C0.2193味覚障害1眼（1C.0％）C0.3290表7点眼による有害事象の頻度アイベータ（n＝96眼）アイラミド（n＝91眼）p値視力障害（霧視や羞明）2眼（2C.1％）9眼（9C.9％）C0.0233アレルギー性結膜炎5眼（5C.2％）22眼（C24.2％）C0.0002眼瞼炎4眼（4C.2％）6眼（6C.6％）C0.4610刺激感（しみるやチクチク）5眼（5C.2％）4眼（4C.4％）C0.7952流涙1眼（1C.0％）1眼（1C.1％）C0.9697味覚障害1眼（1C.0％）C0.3290後頭部痛1眼（1C.1％）C0.3031Cータ群C4.61C±1.17点，アイラミド群C4.02C±1.38点とアイベータ群が有意に結膜充血を感じなかった（p＝0.005）．掻痒感や眼瞼腫脹感に関しては，アイベータ群C4.43C±1.39点，アイラミド群C4.03C±1.12点と両群に差を認めなかった．点眼後の見え方への影響については，アイベータ群C4.30C±1.05点，アイラミド群C3.20C±1.34点とアイラミド群が有意に不良であった（p＜0.001）．5問のアンケートを通じて，総じてアイベータ群のほうがアイラミド群より認容性は良好であった（図3）．CIII考察当院におけるアイベータおよびアイラミドの実臨床における使用実態を後ろ向きに検討した．眼圧値および眼圧下降率については，アイベータ群のほうがC6カ月後の眼圧値が有意に低値で，3カ月後の眼圧下降率が有意に高率であった．原発開放隅角緑内障または高眼圧症に対する第一選択薬の眼圧下降効果の報告では，チモロールは平均C3.7CmmHgの眼圧下降が期待できるとし，一方，ブリンゾラミドは平均2.42CmmHgの眼圧下降が期待できると報告されている1）．このことより，チモロールとブリンゾラミドの眼圧下降作用の違いが，アイラミドと比較してアイベータのほうの眼圧下降効果が強かった原因であった可能性がある．また，アイラミド群ではC2成分追加症例がC60.4％（55/91）に対し，アイベータ群ではC2成分追加症例がC74.0％（71/96）と有意差はなさし心地刺激感結膜充血掻痒感や眼瞼腫脹視力障害（霧視など）■アイベータ■アイラミド図3両点眼の認容性に関する患者でのアンケート調査結果5問のアンケートを通じて，総じてアイベータ群のほうがアイラミド群より認容性は良好であった．いものの高率（p＝0.0611）であった影響も考えられる．アイベータおよびアイラミドの処方変更前と変更後の状況をみてみると，アイベータ群では，FPから追加されるパターンと緑内障レーザー治療あるいは手術を施行してC1年以上経過して治療強化が要する際に開始されるパターンが多かった．一方，アイラミド群は，FPもしくはCEP2に追加されるパターンと，FPもしくはCEP2とCb遮断薬の併用あるいはCFP/b遮断薬配合剤を使用中に追加されるパターンが多かった．両群に共通するCFPもしくはCEP2に追加されるパターンが多かった理由は，緑内障点眼治療の第一選択としては，FPもしくはCEP2による点眼治療が推奨されており，FPもしくはCEP2点眼による治療を施行しているにもかかわらず眼圧が目標眼圧に達成されていない，あるいは，緑内障の進行を認め，2成分を追加することがその時点での最良の治療を判断した症例が多かったことに起因すると考えられた．安全性においては，各群の有害事象の頻度は，アイベータ群18眼/96眼（18.8％），アイラミド群C43眼/91眼（47.3％）であった．いずれも軽微で重篤な有害事象はなかった．なかでも，ブリモニジン特有のアレルギー性結膜炎の発現率については，アイベータ群C5眼（5.2％），アイラミド群C22眼（24.2％）であり，アイベータ群のほうがアレルギー結膜炎の発現頻度が低率であった．海外の報告では，ブリモニジンC0.2％とブリモニジンC0.2％/チモロールC0.5％配合剤のCrandom-izedtrial（12カ月）において，アレルギー性結膜炎の発現頻度が配合剤のほうが低率であったとの結果が報告されている2）．また，ブリモニジンC0.2％とブリモニジンC0.2％/チモロールC0.5％配合剤における眼アレルギーについて研究した報告では，ブリモニジンC0.2％でC17.6％，ブリモニジンC0.2％/チモロールC0.5％配合剤でC8.8％であり，配合剤のほうが発現頻度は低率であったことが示されている3）．これについては，Cb遮断薬の作用によると推察されている．1）チモロールがブリモニジンによるアレルギー反応を抑制する可能性がある4）．2）チモロールのわずかな血管収縮作用が炎症の兆候や症状を軽減する可能性がある5.8）．3）アドレナリン作動薬は細胞間隙を広げ，アレルゲンになりうる薬物の上皮下組織への到達を増加させるが，チモロールはこれを抑制しアレルギーを減少させる可能性がある9,10）．以上のことから，ブリモニジンによるアレルギー反応が，チモロールとの配合効果により頻度が減少し，アイベータ群とアイラミド群でアレルギー性結膜炎の頻度に差が生じた可能性がある．両群の開始後経過観察期間に差はなかったが，それぞれの点眼を開始する前にすでにブリモニジンを点眼していた症例が，アイベータ群でC5眼に対し，アイラミド群でC14眼とアイラミド群で有意に高率（p＝0.0283）であったことも影響した可能性がある．認容性に関して検討したところ，アイベータ群のほうが良好であった．アイベータのCpHはC6.9.7.3，アイラミドのpHはC6.3.6.8であり，涙液のCpH7.4に近いほど不快感や刺激感が生じにくいと考え，pHの違いがさし心地の結果に影響したと思われた．また，アイラミドでは一過性の霧視などの視力障害が出現する頻度が高率であった．これは，アイベータは澄明な水性点眼11），アイラミドは白色の懸濁性点眼12）と性状の違いが影響した可能性がある．本研究の問題点は短期間の後ろ向き観察研究であることである．長期的には両点眼の有用性・安全性・認容性に関する評価が変わる可能性がある．また，アイラミド群は緑内障が進行した症例が多いため，両群の臨床的背景が異なることも本研究の限界である．なるべく臨床背景を揃えるために両点眼開始直前の眼圧をC21CmmHg以下の症例に限定して解析した．直近C1年以内にレーザー治療を含む緑内障手術の既往がある症例は除外したが，1年以上前に緑内障手術を施行されている症例は含まれているため，今回の結果に手術の影響が含まれている可能性がある．実臨床において濾過手術を施行したにもかかわらず手術の効果が減衰する場合もある．その場合は点眼を再開することになるため，今回はなるべくreal-worldの治療成績を評価するために手術症例をすべて除外するのではなく，直近C1年以内に緑内障手術の既往がある症例を除外して解析した．CIV結論本研究において，アイベータ群とアイラミド群の有効性・安全性・認容性を比較した結果，有用性は両群で同等で，安全性・認容性はいずれもアイベータ群のほうが良好であった．緑内障患者は長期にわたり点眼を継続する必要があるため，眼圧下降効果のみならず安全性や認容性も考慮に入れて薬剤を選択する必要がある．緑内障治療にはさまざまな選択肢があり，FP/Cb遮断薬配合剤に追加加療する場合やCb遮断薬が使用できない患者には，アイラミドが処方パターンとしては有用であると思われた．いずれにしても両ブリモニジン配合剤は，患者個々の状況に応じた緑内障治療の選択肢となりうる薬剤と考えられた．文献1）LiCT,CLindsleyCK,CRouseCBCetal：ComparativeCe.e-ctivenessof.rst-linemedicationsforprimaryopen-angleglaucoma：Asystematicreviewandnetworkmeta-analy-sis.OphthalmologyC123：129-140,C20162）SherwoodMB,CravenER,ChouCetal：Twice-daily0.2％brimonidine0.5％CtimololC.xed-combinationCtherapyCvsCmonotherapywithtimololorbrimonidineinpatientswithglaucomaCorCocularhypertension：aC12-monthCrandom-izedtrial.ArchOphthalmolC124：1230-1238,C20063）MotolkoMA：ComparisonCofCallergyCratesCinCglaucomaCpatientsCreceivingCbrimonidine0.2％CmonotherapyCversusC.xed-combinationCbrimonidine0.2％-timolol0.5％Cthera-py.CurrMedResOpinC24：2663-2667,C20084）OsborneSA,MontgomeryDM,MorrisDetal：Alphaganallergymayincreasethepropensityformultipleeye-dropallergy.Eye（Lond）C19：129-137,C20055）VanCBuskirkCEM,CBaconCDR,CFahrenbachWH：CiliaryCvasoconstrictionaftertopicaladrenergicdrugs.AmJOph-thalmolC109：511-517,C19906）RosenfeldCE,CBarequetCD,CRabinaCGCetal：E.ectCofCbrimo-nidineCtartrateConCbasophilCactivationCinCglaucomaCpatients.CIntJOphthalmolC13：509-512,C20207）LeeCAJ,CMcCluskeyP：FixedCcombinationCofCtopicalCbri-monidine0.2％andtimolol0.5％forglaucomaanduncon-trolledintraocularpressure.ClinOphthalmolC2：545-555,C20088）YehCPH,CChengCYC,CShieCSSCetal：BrimonidineCrelatedCacutefollicularconjunctivitis：Onsettimeandclinicalpre-sentations,CaClong-termCfollowup.Medicine（Baltimore）C100：e26724,C20219）ButlerP,MannschreckM,LinSetal：ClinicalexperiencewithCtheClongtermCuseCof1％Capraclonidine.CIncidenceCofCallergicreactions.ArchOphthalmolC113：293-296,C199510）AlvaradoJA：ReducedCocularCallergyCwithC.xed-combination0.2％CbrimonidineC.0.5％Ctimolol.CArchCOph-thalmolC125：717,C200711）アイベータ配合点眼液添付文書，千寿製薬株式会社，2020年C12月改訂（第C2版）12）アイラミド配合懸濁性点眼液添付文書，千寿製薬株式会社，2021年9月改訂（第2版）＊＊＊</p>
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		<title>0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の 6 カ月の眼圧下降効果と安全性の検討</title>
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		<pubDate>Sun, 30 Jan 2022 15:22:57 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[《原著》あたらしい眼科39（1）：105.111，2022c0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の6カ月の眼圧下降効果と安全性の検討清水美穂＊1池田陽子＊2,3森和彦＊2,3上野盛夫＊3今泉寛子＊1吉 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《原著》あたらしい眼科39（1）：105.111，2022c0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の6カ月の眼圧下降効果と安全性の検討清水美穂＊1池田陽子＊2,3森和彦＊2,3上野盛夫＊3今泉寛子＊1吉井健悟＊4木下茂＊5外園千恵＊3＊1市立札幌病院眼科＊2御池眼科池田クリニック＊3京都府立医科大学眼科学＊4京都府立医科大学生命基礎数理学＊5京都府立医科大学感覚器未来医療学Six-MonthEvaluationoftheSafetyandE.cacyof0.002％OmidenepagIsopropylfortheReductionofIntraocularPressureinPrimaryOpenAngleGlaucomaMihoShimizu1）,YokoIkeda2,3）C,KazuhikoMori2,3）C,MorioUeno3）,HirokoImaizumi1）,KengoYoshii4）,ShigeruKinoshita5）andChieSotozono3）1）DepartmentofOphthalmology,SapporoCityGeneralHospital,2）Oike-IkedaEyeClinic,3）DepartmentofOphthalmology,KyotoPrefecturalUniversityofMedicine,4）DepartmentofMathematicsandStatisticsinMedicalSciences,KyotoPrefecturalUniversityofMedicine,5）DepartmentofFrontierMedicalScienceandTechnologyforOphthalmology,KyotoPrefecturalUniversityofMedicineC0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の眼圧下降効果と安全性について検討した．市立札幌病院と御池眼科池田クリニックでエイベリスを投与した広義原発開放隅角緑内障（POAG）患者C56例C56眼のうち新規/追加投与例を追加群，他剤からの切替え例を切替え群とし，投与前，1，3，6カ月後の眼圧と安全性を検討した．6カ月眼圧測定可能であった追加群C19例，切替え群C20例では，追加群で投与前，1，3，6カ月の全期間で有意に下降（p＜0.001/＜0.001/0.001）し，切替え群はC1カ月後のみ有意に下降（p＝0.003）した．中心角膜厚は投与前と比較しC6カ月で有意に肥厚した．球結膜充血例はC14例で点眼継続，1例で中止，虹彩炎C3例と.胞様黄斑浮腫C1例は投与を中止した．CPurpose：ToCevaluateCtheCsafetyCandCe.cacyCofC6-monthComidenepagCisopropylCophthalmicCsolution0.002％（EYBELIS；SantenPharmaceutical）eye-dropinstillationforintraocularpressure（IOP）reductioninJapanesepri-maryopen-angleglaucoma（POAG）patients.Subjectsandmethods：Thisstudyinvolved56eyesof56JapanesePOAGpatientswhowerenewlyadministeredEYBELISforIOPreduction.Thepatientsweredividedintothefol-lowing2groups：.rstadministration/additionaldruggroup,andswitchinggroup.IOPatpre-treatmentandat1-,3-,and6-monthsposttreatmentinitiationandadverseeventswerecomparedbetweenthe2groups.Results：InbothCgroups,CIOPCsigni.cantlyCdecreasedCoverCtheCentireCperiodCinCtheCorderCofCpre-treatment,C1-,C3-,C6-monthsCposttreatmentinitiation,respectively,withsigni.cantIOPdecreaseonlyat1-monthpostinitiation.At6-monthspostCtreatmentCinitiation,CmeanCcentralCcornealCthicknessCwasCsigni.cantlyCincreased.CConclusion：EYBELISCwasCfoundsafeande.ectiveforIOPreduction,yetwasdiscontinuedin5ofthe56patientsduetocysticmacularede-ma,iritis,andconjunctivalhyperemia.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C39（1）：105.111,C2022〕Keywords：オミデネパグイソプロピル，EP2，眼圧下降効果，中心角膜厚，球結膜充血．omidenepagisopropyl,EP2,IOPreductione.ect,centralcornealthickness,conjunctivalinjection.Cはじめに動薬として日本で開発され，緑内障，高眼圧症治療薬の製造オミデネパグイソプロピル（エイベリス，参天製薬）は，販売承認を取得した点眼液である1）．その作用機序は，EP22018年C9月に世界で初めて，プロスタノイド受容体CEP2作受容体を介した平滑筋弛緩作用により，おもにぶどう膜強膜〔別刷請求先〕清水美穂：〒060-8604北海道札幌市中央区北C11条西C13丁目C1-1市立札幌病院眼科Reprintrequests：MihoShimizu,M.D.,DepartmentofOphthalmology,SapporoCityGeneralHospital,1-1,Nishi13-Chome,Kita11-Jo,Chuo-Ku,Sapporo,Hokkaido060-8604,JAPANC流出路から，さらには線維柱帯流出路からの房水排出促進作用により眼圧を下降させ，1日C1回点眼でラタノプロストに非劣性の優れた眼圧下降効果を有するとされている1,2）．先に筆者らはC0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期（1カ月）眼圧下降効果と安全性について報告した3）．今回はC6カ月の眼圧下降効果と安全性についてレトロスペクティブに検討し報告する．CI対象および方法対象は，市立札幌病院と御池眼科池田クリニックに通院中の広義原発開放隅角緑内障（primaryCopenCangleCglauco-ma：POAG）患者のうちC2018年C12月.2020年C2月にエイベリスを処方した両眼有水晶体患者C56例（男性C11例，女性45例，平均年齢C64.4C±11.7歳）である．エイベリス新規投与を新規群，追加投与を追加群とし，両群合わせて新規投与群と設定，また，プロスタグランジン（prostaglandin：PG）関連薬やその他点眼薬からのC1対C1対応もしくは配合剤からの切替え投与した患者を切替え群とし，投与前，1，3，6カ月後の眼圧，中心角膜厚を測定した．眼圧測定については，エイベリス点眼前の複数回（1.3回）の平均眼圧値をベースライン眼圧として採用した．エイベリスの追加投与は，経過からより眼圧下降が必要と思われる患者に対し，1日C1回で眼圧下降効果が従来型のCPG関連薬と眼局所症状の副作用が出現しないエイベリスについて説明し，エイベリスを希望した患者に処方した．切替え例の場合，従来型のCPG関連薬の副作用である眼局所症状を辛く嫌だと感じている患者にエイベリス点眼について説明し，患者が希望した場合に処方した．片眼投与の場合はその投与眼を，両眼の場合は右眼のデータを選択した．投与前の眼圧下降薬については，合剤は2，内服はC1錠をC1として点眼数をスコア化した．病型別では，狭義CPOAG17例（男性C6例，女性C11例），正常眼圧緑内障（normalCtensionglaucoma：NTG）39例（男性C5例，女性34例）であった（表1a）．眼圧解析は，6カ月以内に投与を中止したC13例，来院なしまたは転居のため投与打ち切りとしたC4例を除外した狭義CPOAG10例（男性C4例，女性C6例），NTG29例（男性C4例，女性C25例）で，安全性は全症例（56例）で検討した．眼圧は，各施設とも同一験者が圧平眼圧計で測定し，黄斑の評価は光干渉断層計（opticalCcoherencetomography：OCT）を用いた．測定機器はCOCT，角膜厚の順に，御池眼科池田クリニック：RS-3000Advance（ニデック），EM-3000（トーメーコーポレーション），市立札幌病院：スペクトラリス（ハイデルベルグ社製），CEM-530（ニデック製）を使用した．眼底所見は，受診時には毎回診察し，またエイベリス投与前，投与後1，3，6カ月時点で必ず，および患者が視力低下などの訴えがあった場合にCOCTを実施し，黄斑部の精査確認を行った．眼圧の変化および角膜厚の変化が経過時間で差があるかについて，経過時間を固定効果とし，投与前（0），1，3，6カ月を符号化し，被験者はランダムな効果とする混合モデルにより分析した．また，経過時間を量的データとした混合モデルにより，眼圧および角膜厚の増加または減少の傾向性があるかの傾向性の検定を実施した．統計解析にはCTheCRsoftware（version4.0.3）を用い，有意水準は5％未満とした．なお，この研究はヘルシンキ宣言を基礎として厚生労働省の臨床研究に関する倫理指針に準拠し，市立札幌病院倫理審査委員会，京都府立医科大学倫理審査委員会による研究計画書の承認を得て実施した．症例データに関しては匿名化したのち，臨床にかかわらない共筆者が統計解析を行った．表1a対象の内訳全症例（男/女）56（C11/45）その内C⇒6カ月眼圧測定可能例（男/女）39（C8/31）年齢（歳）C64.4±11.7C60.3±12.3狭義CPOAG17（C6/11）10（C4/6）CNTG39（C5/34）29（C4/25）病型病型表1b6カ月眼圧測定可能例の内訳新規群（男/女）追加群（男/女）切替え群（男/女）17（C4/13）2（0C/2）20（C4/16）年齢（歳）C56.6±14.0C52.5C64.1±10.2狭義CPOAG3（3C/0）1（0C/1）6（1C/5）CNTG14（C1/13）1（0C/1）14（C3/11）POAG：開放隅角緑内障，NTG：正常眼圧緑内障．年齢は平均±標準偏差を示す．C106あたらしい眼科Vol.39，No.1，2022（106）表2新規投与群の投与前，1，3，6カ月後の眼圧変化期間眼圧（mmHg）p値＊投与前C14.1±3.91カ月C11.9±3.1＜0.0013カ月C11.7±3.1＜0.0016カ月C12.0±2.40.001眼圧は平均±標準偏差を示す．＊投与前との比較（混合モデルによる検定）．表3a切替え群の内訳ならびに投与前1，3，6カ月後の眼圧変化症例数投与前切替え前眼圧1M後眼圧3M後眼圧6M後眼圧（男/女）（％）点眼数（mmHg）（mmHg）（mmHg）（mmHg）全体20（5/15）C2.0C13.3±3.2C11.8±1.6＊C12.7±4.2C12.8±2.7C切替点眼PG11（2/9）C2.0C13.9±1.1C11.4±0.9＊C11.6±1.4C11.6±1.5（55.0）Cb5（1/4）C1.0C14.2±5.0C10.5±2.1C13.2±4.3C13.0±1.7（25.0）2（1/1）CPG＋b（10.0）C3.0C12.0C13.0C13.0C13.0Ca1刺激薬1（0/1）C1.0C18C18C17C18（5.9）Cab1（1/0）C1.0C11C11C10C10（5.0）PG：プロスタグランジン，Cb：b遮断薬，Cab：ab遮断薬．眼圧は平均C±標準偏差を示す．＊p＜0.05vs切替前眼圧（混合モデル）．表3bPGからの切替え群の内訳ならびに投与前，1，3，6カ月後の眼圧変化PG関連薬内訳ビマトプロストラタノプロストタフルプロストトロボプラスト症例数（男/女）（％）6（0/6）（54.5）3（1/2）（27.3）1（0/1）（9.0）1（0/1）（9.0）投与前点眼数C1.6C2.5C3.0C1.0C切替前眼圧（mmHg）C13.5±2.1C12.3±2.1C19.0C11.0C1カ月後眼圧（mmHg）C12.1±2.0＊C11.6±2.5C11.0C11.0C3カ月後眼圧（mmHg）C13.6±3.2C11.6±2.5C10.0C11.0C6カ月後眼圧（mmHg）C13.3±3.0C12.3±3.1C10.0C11.0C眼圧は平均±標準偏差を示す．＊p＜0.05vs切替前眼圧（混合モデル）．II結果対象の背景は，表1に示すように，男女比はC1：3で女性が多く，平均年齢はC64.4C±11.7歳だった．そのうちC6カ月以内に投与を中止したC13例と，打ち切りとしたC4例を除外したC39例についての解析では，新規投与群C19例（うち新規17例，追加C2例），切替え群C20例であり，追加群（2例）についての前投薬は，1％ドルゾラミド塩酸塩，2％カルテオロール塩酸塩がそれぞれC1例ずつだった．切替え群の切替え前の点眼は，PG関連薬C11例（55.0％），b遮断薬C5例（25.0％），PG＋b配合剤C2例（10.0％），ab遮断薬C1例（5.0％），Ca1刺激薬C1例（5.0％）であった（表3a）．眼圧解析の結果であるが，新規投与群のエイベリス投与前ベースライン眼圧値はC14.1CmmHgであり，投与前に測定できた回数は1回C2例，2回5例，3回C12例，切替え投与群は，ベースライン眼圧値はC13.6CmmHg，投与前測定回数は1回C3例，2回C2例，3回C15例であった．新規投与群（新規＋追加）の眼圧は，投与前，1，3，6カ月後の順に，14.1C±25.0p＝0.00125.0p＝0.159p＜0.001p＜0.071p＜0.001p＜0.00320.0眼圧（mmHg）眼圧（mmHg）15.010.05.00.00.0投与前136（カ月）投与前136（カ月）図1a追加（新規＋追加）群での投与前/1/3/6カ月後の眼圧変化図1b切替え群での投与前/1/3/6カ月後の眼圧変化追加群では，全期間で有意な眼圧下降がみられた．切替え群では，投与C1カ月後のみ有意な眼圧下降がみられた．C25.0p＝0.177p＜0.001p＝0.105p＝0.004眼圧（mmHg）20.0p＝0.019600p＝0.001角膜厚（μm）550500n＝56n＝50n＝49n＝394500.0投与前136（カ月）p＜0.001（傾向性の検定）400図2PG関連薬からの切替えでの投与前/1/3/6カ月後の眼圧変化PG関連薬からの切替えでは，投与C1カ月後のみ有意な眼圧下降がみられた．C3.9/11.9±3.1/11.7±3.1/12.0±2.4CmmHgと全期間において投与前と比べ有意に下降（p＜0.001/＜0.001/0.001）し（表2,図1a），切替え群は，投与前，1，3，6カ月後の順に，13.3C±3.2/11.8±1.6/12.7±4.2/12.8±2.7CmmHgとC1カ月後のみ有意に下降した（p＝0.003/0.071/0.159）（表3a,図1b）．切替え群はCPGからの切替えがC11例（55.0％）と最多（表3a）であり，投与前，1，3，6カ月後の順に，13.9C±1.1/11.4±0.9/11.6±1.4/11.6±1.5mmHgとC1カ月後のみ有意に下降した（p＝0.019/0.105/0.117）（表3a,図2）．エイベリスに切り替えた点眼の詳細は表3bのように，ピマトプロスト54.5％，ラタノプロストC27.3％，タフルプロストC9.0％，トラボプロストC9.0％であり，ビマトプロストでC1カ月後のみ有意な下降を示したが，最終的にはいずれもC6カ月後の眼圧下降に有意差がなかった（表3b）．中心角膜厚は，各期間における投与中止/打ち切り症例を除外し，測定値は投与前/1/3/6カ月後の順に，524.0C±44.2/527.0±41.2/530.9±40.4/534.0±41.6Cμmと投与前と比較してすべての期間で有意に肥厚し（p＜0.05），傾向検定では，投与前に比べC1,3,6カ月と有意な増加傾向を認めた（p＜0.001）．投与C6カ月後での平均変化量はC18.0C±14.8Cμm，最大変化量はC64.0μmであった（図3）．C108あたらしい眼科Vol.39，No.1，2022投与前136（カ月）投与前523.9±44.2μm1カ月527.0±41.2μm3カ月530.9±40.4μm6カ月534.0±41.6μm平均変化量14.7±14.5μm最大変化量64.0μm図3全症例での投与前1/3/6カ月後の中心角膜厚の変化投与前と比較してどの期間においても角膜は有意に肥厚した．傾向検定において角膜厚は有意に増加した（p＜0.001）．副作用について（表4），6カ月投与継続できた症例では，球結膜充血C14例（25.0％），表層角膜炎C8例（14.3％），かゆみC2例（3.6％）であった．眼瞼色素沈着，上眼瞼溝深化の出現はなかった．6カ月時点までで投与中止した症例はC13例（23.2％）で，その内訳は，虹彩炎C3例（5.4％％），頭痛C2例（3.6％），かすみC2例（3.6％），球結膜充血C2例（3.6％），黄斑浮腫C1例（1.8％），眼痛C1例（1.8％），眼瞼炎C1例（1.8％），かゆみC1例（1.8％）であった．なおC4例（3.1％）を来院なしもしくは転居のため打ち切りとした．頭痛，球結膜充血，かすみ，眼痛，眼瞼炎，かゆみは投与中止で速やかに改善し，虹彩炎はエイベリス投与を中止しC0.1％フルオロメトロンC3回/日点眼でC2.3週後に改善した（表5）．黄斑浮腫の症例について，本症例は基礎疾患として糖尿病を有していたがルミガンからの両眼切替え投与開始時点でのCHbA1cはC7.2％であり，開始時，投与C1カ月後の時点では糖尿病網膜症は認め（108）表4副作用A）投与継続（2C4例/C56例；4C2.8％）B）投与中止（1C3例/C56例；2C3.2％）中止までの期間（日）球結膜充血14例（2C5.0％）虹彩炎3例（5C.4％）C115表層角膜炎8例（1C4.3％）頭痛2例（3C.6％）C30かゆみ2例（3C.6％）かすみ2例（3C.6％）C22球結膜充血2例（3C.6％）C30眼痛1例（1C.8％）C124眼瞼炎1例（1C.8％）C30黄斑浮腫1例（1C.8％）C90かゆみ1例（1C.8％）C1524例（3C.1％）は来院なし/転居のため打ち切り．表5虹彩炎の経過（3例/56例）症例C1C2C3性別/年齢女C/61男C/67女C/66自覚症状球結膜充血球結膜充血球結膜充血他覚所見前房細胞前房細胞前房細胞角膜後面沈着物角膜後面沈着物角膜後面沈着物発現までの期間（日）C101C119C126治癒までの期間（日）C20C10C14炎症惹起疾患なしなしなし治療0.1％フルオロメトロン0.1％フルオロメトロン0.1％フルオロメトロン3回/日点眼3回/日点眼3回/日点眼表6黄斑浮腫の経過（1例/56例）視力右眼眼圧（mmHg）糖尿病網膜症CHbA1c（％）CUN（mg/dCl）CCr（mg/dCl）CeGFR（mCl/分/C1.73Cm2）浮腫出現前（1C.0）C20なしC7.2C13.8C0.9C66.9浮腫出現時（1C.0）C（投与C3カ月）18単純型（黄斑浮腫出現）C8.6C14.9C0.94C63.5投与中止STTA施行6カ月後（0C.8）C18単純型（黄斑浮腫軽減）C10.1C15.9C0.75C81.3STTA：トリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射，UN：尿素窒素，Cr：クレアチニン，eGFR：糸球体濾過量．ず，OCTで黄斑部網膜を確認したが，浮腫は認めなかった．中止，トリアムシノロンアセトニドのCTenon.下注射後は，しかし，投与開始からC3カ月後の眼底検査時にわずかな網膜浮腫は改善傾向であるが白内障の進行がみられ，視力（0.8）出血，黄斑部に毛細血管瘤がみられる単純型糖尿病網膜症がと若干低下し経過観察中である（表6）．出現しており，OCTにて黄斑浮腫を確認した．その時点でのCHbA1cはC8.6％と増悪が認められた．浮腫出現前，出現CIII考按時ともに右眼視力（1.0）で低下はなかった．エイベリス投与本調査の対象について，新規投与群，切替え群ともに圧倒的に女性が多く，切替えの内訳はCPG関連薬が半数以上であった．エイベリスは，PG関連薬の副作用である眼瞼色素沈着や上眼瞼溝深化が出現しない1）とされ，PGからの切替え投与で眼瞼色素沈着や上眼瞼溝深化が改善した報告がある3,4）．そのため新規・切替え選択ともに整容面に影響しにくいエイベリスの選択を女性が多く行ったためと考える．第CIII相長期投与試験（RENGEstudy）4.6）では，エイベリスのC52週にわたる単独投与において，ベースライン眼圧（低眼圧群：18.71C±1.68mmHg，高眼圧群：24.06C±2.36mmHg）に比べ，低眼圧群ではC.3.66±0.34CmmHg，高眼圧群ではC.5.64±0.49CmmHgと安定した眼圧下降がみられ，その眼圧変化量はベースライン眼圧が高いほうがより多かったことを報告している．本調査では，追加群において，ベースライン眼圧C14.1C±4.0CmmHgから投与C1カ月後C11.9C±3.1CmmHgとC2.2CmmHgの下降，その後もC6カ月までのどの期間においても投与前比C2CmmHg程度の眼圧下降を保持できたが，既報4.6）よりも少ない変化量であった．本調査はCNTGが多く，ベースライン眼圧の低さが眼圧変化量の少なさに関係した可能性があるが，既報4.6）よりも眼圧変化量は低い値ではあるもののエイベリスのC6カ月にわたる安定した眼圧下降効果が示された結果と考える．一方，Inoue7）らはCNTGを対象としたエイベリス投与C54眼（新規C52，切替えC2眼）の眼圧下降率について，投与前のベースライン眼圧はC15.7C±2.6CmmHgで，その眼圧下降率は投与後C1.2カ月でC10.6C±12.8％，3.4カ月でC12.8C±12.0％と報告している．本調査の対象はCNTGが多く，Inoueら7）との比較のためCNTGかつ追加群のみ（新規C14，追加1）を抽出し同様に眼圧下降率を算出してみると，ベースライン眼圧はC14.0C±12.7CmmHgで，眼圧下降率は投与C1カ月でC14.5C±10.4％，3カ月でC12.2C±11.8％，6カ月でC5.6C±8.6％であった．Inoueら7）の報告と比べ本調査のほうがベースライン眼圧は低いが，その眼圧下降率はC1カ月ではやや高く，3カ月では同等であった．またAiharaら8）は日本人のCPOAG/高眼圧症患者におけるエイベリス投与C4週後にベースライン眼圧C23.8C±1.4CmmHgから24.9％下降したと報告している．この報告はCInoueら7）や本調査よりも眼圧下降率が大きく，ベースライン眼圧が高いことがこの結果に影響していると考えられた．本調査での切替え投与群においては，PG関連薬からの切替え投与でC1カ月後に有意な眼圧下降が得られ，それ以降C6カ月後まで有意差はなかったものの上昇なく眼圧を維持できた．この結果については，第CII相，第CIII相試験（AYAMEstudy）8,10,11）と同様に従来CPG関連薬に対して非劣性であることを示した結果と考える．本調査での安全性について，最多の副作用は球結膜充血（25.0％）で既報12.14）のC22.8％とほぼ同様の結果であったが，中止はC2例のみでありC96.4％で継続投与が可能であった．最新の市販後調査14）において投与継続で軽減したとする報告，Teraoら15）のエイベリス点眼後の充血はC120分後には改善するという報告など，点眼時間の工夫や投与開始前の十分な説明によって患者が自己中断や離脱することなく投与継続可能と考える．同様の調査14）では，3カ月の長期経過観察期間において副作用による中止はC71例/721例（9.8％），本調査ではC13例/56例（23.2％）にみられ，その原因（来院なしを除く）は虹彩炎C3例（5.4％）が最多で，既報のC0.3％14）に比して多い結果であった．このC3例については投与開始からC101.126日後と市販後調査よりやや遅く出現し，これらの自覚症状はC3例とも結膜充血であった．いずれも前房内の細胞数は軽度で全例に微細な角膜後面沈着物が出現していたため，エイベリス投与を中止し，0.1％フルオロメトロン点眼によりC10.20日で改善した．これらの症例では眼圧上昇など視機能への影響はなく，ぶどう膜炎の既往や糖尿病などの炎症を起こしやすい基礎疾患は認めなかった．エイベリスの炎症惹起メカニズムは明らかではなく，本調査で市販後調査に比べ虹彩炎が多かった理由も明確ではないが，既報での注意喚起14）から慎重に前房内の観察を行ったため，ごくわずかな変化も炎症所見としてとらえた可能性はある．しかしながら，炎症の既往のない症例や，球結膜充血の訴えのみの症例であっても，虹彩炎発症の可能性があることを常に念頭に置き，角膜後面沈着物の出現や炎症所見を見逃さないことが大切である．点眼処方に関係なく角膜後面の色素沈着やCguttataのような紛らわしい所見をもつ症例も存在するため，角膜後面沈着物の所見がもともと存在していたものかエイベリス処方後出現したのかを区別するために，エイベリス処方前に角膜内皮面の所見をよく観察し記載しておくことが望ましいと考える．今回の調査では.胞様黄斑浮腫がC1例に出現した．本症例は基礎疾患として糖尿病を有していたが，投与開始時点においてCHbA1c7.2％であり糖尿病網膜症は認めなかった．しかし，投与開始からC3カ月後の眼底検査時にわずかな網膜出血，黄斑部に毛細血管瘤がみられる単純型糖尿病網膜症が出現しており，OCTにて黄斑浮腫を確認した．その時点でのHbA1cはC8.6％と増悪が認められたことから，本症例は短期間の急激な血糖コントロール悪化による糖尿病網膜症出現に伴う黄斑浮腫である可能性が高いと考えた．とくに網膜血管病変をきたしやすい基礎疾患を有する患者への投与については，より注意深いCOCTでの経過観察を行い，万が一黄斑浮腫が出現した際には血液検査データの参照，全身状態の把握に努め，それがエイベリスによるものか基礎疾患の増悪のためかを区別する必要がある．今回の調査では中心角膜厚はエイベリス処方前と比べ全期間で肥厚し，6カ月時点での平均変化量はC14.7C±14.5Cμmであった．Suzukiらが報告したように，中心角膜厚がC10Cμm肥厚すると眼圧はC0.12CmmHg高く測定される16）ことを踏まえると，今回の検討での眼圧変化は平均変化量からの算出でC0.12×1.4＝0.17mmHg，最大変量64μmの変化でも0.76CmmHg程度であり，臨床上問題となる眼圧変化ではないと考えられる．しかしながら，本検討においての中心角膜厚は投与開始からC6カ月の間，傾向性の検定で有意に増加傾向を認めている（p＜0.001）ため，エイベリス投与継続により中心角膜厚の肥厚がさらに進むのか，どこかでプラトーに達するのか今後も経過観察を要する．今回の検討は後ろ向きの検討で，かつ症例数が少ないこと，症例の性別比に大きな差があること，対象年齢にばらつきが大きいこと，カルテベースであり点眼コンプライアンスなど未確認であることという限界はあるが，追加投与でC6カ月間眼圧下降効果があることが確認できた．また，安全性の面では従来の報告よりも虹彩炎が多いこと，臨床上の問題とはなってはいないが中心角膜厚の肥厚の進行が確認された．これらの要旨は，第C31回日本緑内障学会で発表した．文献1）相原一：EP2受容体作動薬．FrontiersofGlaucomaC57：C54-60,C20192）FuwaCM,CTorisCCB,CFanCSCetal：E.ectCofCaCnovelCselec-tiveEP2receptoragonist,omidenepagisopropyl,onaque-oushumordynamicsinlaser-inducedocularhypertensivemonkeys.JOculPharmacolTherC34：531-537,C20183）清水美穂，池田陽子，森和彦ほか：0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性の検討．あたらしい眼科37：1008-1013,C20204）NakakuraS,TeraoE,FujisawaYetal：Changesinpros-taglandin-associatedCperiorbitalCsyndromeCafterCswitchCfromconventionalprostaglandinF2atreatmenttoomide-nepagCisopropylCinC11CconsecutiveCpatients.CJCGlaucomaC29：326-328,C20205）AiharaH,LuF,KawataHetal：Six-monthresultsfromtheCRENGEstudy：OmidenepagCisopropylClowersCIOPCinCsubjectsCwithCopen-angleCglaucomaCandCocularChyperten-sion.C36thCWorldCOphthalmologyCCongress,CBarcelona,C20186）AiharaCH,CLuCF,CKawataCHCetal：12-monthCe.cacyCandCsafetystudyofanovelselectiveEP2agonistomidenepagisopropylCinCOAGCandOHT：theCRENGECstudy.CAmeri-canAcademyofOphthalmologyannualmeeting,Chicago,20187）InoueCK,CInoueCJ,CKunimatsu-SanukiCSCetal：Short-termCe.cacyCandCsafetyCofComidenepagCisopropylCinCpatientsCwithCnormal-tensionCglaucoma.CClinCOphthalmolC14：C2943-2949,C20208）AiharaCM,CLuCF,CKawataCHCetal：OmidenepagCisopropylCversusClatanoprostCinCprimaryCopen-angleCglaucomaCandCocularhypertension：theCphaseC3CAYAMECstudy.CAmJOphthalmolC220：53-63,C20209）AiharaCM,CLuCF,CKawataCHCetal：PhaseC2,Crandomized,Cdose-.ndingCstudyCofComidenepagCisopropyl,CaCselectiveCEP2Cagonist,CinCpatientCwithCprimaryCopen-angleCglaucomaCorocularhypertension.JGlaucomaC28：375-385,C201910）LuF,AiharaM,KawataHetal：APhase3trialcompar-ingComidenepagCisopropyl0.002％CwithClatanoprostC0.005％CinCprimaryCopen-angleCglaucomaCandCocularChyperten-sion：theAYAMEstudy.ARVO,Honolulu,201811）AiharaCM,CLuCF,CKawataCHCetal：TheCpivotal,CphaseC3CAYAMEstudy：OmidenepagCisopropyl0.002％CisCnon-inferiorCtoClatanoprost0.005％CinCreducingCintraocularCpressure.C36thCWorldCOphthalmologyCCongress,CBarcelona,C201812）参天製薬株式会社：エイベリス点眼液C0.002％特定使用成績調査中間集計結果．13）参天製薬株式会社：エイベリス点眼液C0.002％第C3回市販後安全性情報．201914）参天製薬株式会社：エイベリス点眼液C0.002％適正使用ガイド．202015）TeraoCE,CNakakuraCS,CFujisawaCYCetal：TimeCcourseCofCconjunctivalhyperemiainducedbyomidenepagisopropylophthalmicCsolution0.002％：aCpilot,CcomparativeCstudyCversusCripasudil0.4％.CBMJCOpenCOphthalmolC5：1-6,C202016）SuzukiCS,CSuzukiCY,CIwaseCACetal：CornealCthicknessCinCanophthalmologicallynormalJapanesepopulation.Ophtal-mologyC112：1327-1336,C2005＊＊＊</p>
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		<title>オミデネパグイソプロピル点眼液は24 時間眼圧を下降する</title>
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		<pubDate>Mon, 30 Aug 2021 15:21:58 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[オミデネパグイソプロピル点眼液]]></category>
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		<description><![CDATA[《第31回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科38（8）：955.958，2021cオミデネパグイソプロピル点眼液は24時間眼圧を下降する橋本尚子原岳本山祐大大河原百合子成田正弥峯則子堀江大介原孜原眼科病院COmidene [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《第31回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科38（8）：955.958，2021cオミデネパグイソプロピル点眼液は24時間眼圧を下降する橋本尚子原岳本山祐大大河原百合子成田正弥峯則子堀江大介原孜原眼科病院COmidenepagIsopropylOphthalmicSolutionReducesIntraocularPressurefor24HoursTakakoHashimoto,TakeshiHara,YutaMotoyama,YurikoOkawara,MasayaNarita,NorikoMine,DaisukeHorieandTsutomuHaraCHaraEyeHospitalC目的：姿勢変動を考慮した眼圧日内変動におけるオミデネパグイソプロピル（OMDI）点眼液投与前後の眼圧を比較する．対象および方法：原眼科病院においてCOMDI点眼液使用前後で眼圧日内変動を行った緑内障患者，20例C36眼．無治療時測定後にCOMDI点眼を開始し，2カ月後に再度測定した．初日のC12，14，16，18，20，22，24時，翌日のC3，6，8，10，12時に座位および仰臥位の眼圧を測定した．患者の問診から，起床時は座位の眼圧値，就寝時は仰臥位の眼圧値を当てはめて「再構成日内変動」とした．OMDI点眼投与前後の各測定時刻における眼圧を後ろ向きに比較した．比較には対応のあるCt検定を用いた．結果：「再構成日内変動」においてC14時，16時，18時，22時，24時，3時，6時，12時の眼圧は有意に下降していた（p＜0.05）．結論：OMDI点眼液は姿勢変動を考慮した眼圧日内変動測定において，日中および夜間眼圧下降効果を有する．CPurpose：Comparisonofintraocularpressure（IOP）beforeandaftertheadministrationofomidenepagisopro-pyl（OMDI）ophthalmicCsolutionCinCdiurnalCvariationCofCIOPCinCconsiderationCofChabitualCpostureCvariation.CMeth-ods：ThisCstudyCinvolvedC36CeyesCinC20CglaucomaCpatientsCinCwhomCIOPCdiurnalCvariationCwasCmeasuredCbeforeCandCafterCOMDICadministrationCatCHaraCEyeCHospital.COMDICinstillationCwasCstartedCafterCmeasurementCwithoutCtreatment,andthemeasurementwasonce-againperformed2monthslater.IOPinthesittingandsupinepositionwasmeasuredat12：00,14：00,16：00,18：00,20：00,22：00,24：00onthe.rstday,andat3：00,6：00,8：C00,10：00,and12：00thefollowingday.Fromthepatientinterview,theIOPvaluewasreproducedbydesignat-ingCtheCsittingCIOPCasCmeasurementsCtakenCwhenCtheCpatientCwasCawake,CandCtheCsupineCIOPCasCmeasurementsCtakenwhenthepatientwasasleepforeachindividual.IOPwascomparedretrospectivelybeforeandafterOMDIinstillation.CTheCpairedCt-testCwasCusedCforCcomparison.CResults：InCtheCreproducedCdiurnalCIOP,CIOPCat14：00,16：00,18：00,22：00,24：00,3：00,6：00,and12：00wassigni.cantlyreduced（p＜0.05）C.Conclusion：OMDIeyesolutionhasthee.ectofloweringdiurnalIOPreproducinghabitualpostureduringthedayandnight.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）C38（8）：955.958,C2021〕Keywords：オミデネパグイソプロピル点眼液，眼圧下降効果，眼圧日内変動．omidenepagisopropylophthalmicsolution,IOPreductione.ect,diurnalIOPCはじめにオミデネパグイソプロピル（以下，OMDI）点眼液は日本で初めて開発されたプロスタノイド受容体CEP2作動薬であり，2018年C11月から使用可能となった．従来の緑内障治療薬には眼圧下降効果に日内変動があることが知られており，プロスタグランジン製剤，炭酸脱水酵素阻害薬，Rock阻害薬は昼夜ともに眼圧下降が得られるのに対して，交感神経Cb遮断薬，Ca2刺激薬では，昼は良好な眼圧下降に対し，夜間の眼圧下降効果が減弱することが知られている．OMDI点眼液に関しての眼圧下降効果の既報1.6）のなかで，Aiharaらは，開放隅角緑内障ならびに高眼圧症を対象とした報告で午〔別刷請求先〕橋本尚子：〒320-0861栃木県宇都宮市西C1-1-11原眼科病院Reprintrequests：TakakoHashimotoM.D.,HaraEyeHospital,1-1-11Nishi,Utsunomiya,Tochigi320-0861,JAPANC0910-1810/21/\100/頁/JCOPY（107）C955前C9時，午後C1時，午後C5時に眼圧を測定し，ラタノプロスト点眼液と非劣性の眼圧下降効果を得た2）と報告しているが，これまでに診療時間帯外の眼圧ならびに仰臥位による眼圧日内変動を検討した報告はない．今回，筆者らは，無治療の緑内障および高眼圧症患者にCOMDI点眼液投与前後での24時間眼圧日内変動を座位および仰臥位で測定し，OMDI点眼液の夜間眼圧下降効果を検証した．CI対象および方法対象は原眼科病院においてCOMDI点眼液使用前後で，眼圧日内変動測定を行った高眼圧症および緑内障C20例C36眼（男性5例8眼，女性15例28眼）である．年齢は54.5C±11.9歳（平均値C±標準偏差，29.73歳）．高眼圧症C16眼，緑内障の病型は狭義の原発開放隅角緑内障C5眼，正常眼圧緑内障C15眼であった．無治療時のC24時間眼圧日内変動測定後にCOMDI点眼を開始し，2カ月後に改めてC24時間眼圧日内変動測定を行った．眼圧測定時刻は初日のC12，14，16，18，20，22，24時，翌日の3，6，8，10，12時とし，座位および仰臥位の眼圧をノンコンタクト携帯眼圧計（PlusairintelliPu.，Keeler社）を用い7），起動時には毎回自動診断機能を起動したのちに測定を行った．問診でCOMDIの点眼時刻，起床時刻，就寝時刻を聴取し，起床時は座位の眼圧値，就寝時は仰臥位の眼圧値を当てはめて「再構成日内変動」とし，OMDI投与前後の各測定時刻における眼圧を後ろ向きに比較した．投与前後の同時刻の眼圧を対応のあるCt検定で比較し有意水準をp＜0.05とした．また，日内変動測定時に中心角膜厚を前眼部光干渉断層計（opticalcoherencetomography：OCT）で測定解析した．なお，当該研究は当院倫理委員会の承認（承認番号C15）を得て施行した．CII結果OMDI点眼時刻は平均C22C±1.5（19.24）時であった．座位の眼圧日内変動を図1に示す．眼圧下降においてCp＜0.05の有意差がみられた眼圧時刻は初日C14，16，18，24時，翌日C3，12時であった．翌日C3時，12時のCp値はC0.01未満であった．24時間（測定回数C12回）の平均眼圧は投与前がC17.5±3.1mmHg（12.8.22.7mmHg），投与後はC16.7C±3.6mmHg（10.0.26.2CmmHg）で下降量はC0.8CmmHg，下降率はC4.6％であった．外来で行ったCGoldmann圧平眼圧計による座位の眼圧は投与前C19.8C±5.1CmmHg（12.30CmmHg），投与後はC16.8C±4.7mmHg（8.26mmHg）で下降量はC3.0mmHg，下降率はC15.2％であった．仰臥位の眼圧日内変動を図2に示す．投与後すべての測定時刻でCp＜0.05の有意差がみられた．初日C14，16時，翌日3，12時のCp値はC0.01未満であった．平均眼圧は投与前が18.4±3.4，投与後はC17.1C±3.5CmmHgで下降量はC1.3mmHg，下降率はC7.1％であった．再構成日内変動を図3に示す．投与後Cp＜0.05の眼圧下降が得られた時刻は初日C14，16，18，22，24時，翌日3，6，12時であった．初日C22時，翌日C3時，12時でのCp値はC0.01未満であった．平均眼圧は投与前がC17.7C±3.0，投与後はC16.8±3.5mmHg，下降量C0.9mmHg，下降率C5.1％であった．中心角膜厚は点眼投与前がC548.0C±33.2Cμm（481.609μm），投与C2カ月後はC556.7C±38.7Cμm（481.627Cμm）で，有意な角膜厚の肥厚が認められた（p＜0.01）．また，合併症として，痒みがC1例C2眼，自覚的視力低下（矯正視力不変）がC1例C2眼（黄斑浮腫の所見なし），充血が3例C5眼認められた．これらは点眼の変更で全症例に症状の改善が認められた．CIII考按OMDI点眼液投与により診療時間帯における眼圧下降の報告は多数あるが，診療時間帯外，とくに夜間仰臥位においても眼圧下降効果があることが確認できた．しかしながら，再構成日内変動における眼圧下降量はC24時間の平均で投与前C17.7mmHgに対し，投与後C16.8mmHgで下降量C0.9mmHg，下降率C5.1％と，従来の報告に比較して低い値となった．投与後に中心角膜厚が平均でC20Cμm増加していることで投与後の眼圧が高めに評価されている可能性もあるが，これは既報も同様で，Aiharaら2）は投与前眼圧C23.78CmmHgに対し，5.93CmmHgの眼圧下降を得ている．この報告では，午前C9時，午後C1時，5時の眼圧の平均値を採用しているが，今回の筆者らの日内変動における近似時刻の座位による眼圧値では投与前C17.6C±2.6CmmHgが投与後C16.6C±3.6CmmHgで眼圧下降はC1.0CmmHgであった．Inoueら3）はCNTGに対するCOMDI点眼液投与で投与前C15.7mmHgから投与後13.6CmmHgとC2.1CmmHgの下降を報告しており，筆者らの報告よりも投与前眼圧が低いながら高い下降を得ている．既報の眼圧測定は圧平眼圧計で行われており，今回の筆者らの日内変動は非接触のノンコンタクト眼圧計を使用している．本研究での投与後の眼圧は圧平眼圧計C16.8C±4.7CmmHg（8.26mmHg），ノンコンタクト眼圧計C16.7C±3.6CmmHg（10.0.26.2CmmHg）で，ともに同様の眼圧だったが，投与前の外来での眼圧は圧平眼圧計C19.8C±5.1CmmHg（12.30CmmHg）に対し，ノンコンタクト眼圧計C17.5C±3.1CmmHg（12.8.22.7mmHg）と平均でC2.3mmHg低い値であった．ノンコンタクト眼圧計によって測定された眼圧は圧平眼圧計に対し，10.20CmmHgではほぼ近似するが，それより高い眼圧値では低く出る傾向が知られている8）．今回の対象者の眼圧も投与前は圧平眼圧計でC20CmmHgを超える高眼圧症が16眼含まれており，これが圧平眼圧計の測定値に対して日956あたらしい眼科Vol.38，No.8，2021（108）mmHg24.022.020.018.016.014.012.010.0mmHg24.022.020.018.016.014.012.010.0mmHg24.022.020.018.016.014.012.010.0121416182022243681012時図1座位における眼圧日内変動121416182022243681012時図2仰臥位における眼圧日内変動121416182022243681012時図3再構成眼圧日内変動内変動測定時の眼圧値が低く評価されていた可能性が考えら達したことは，OMDI点眼液の夜間眼圧下降効果を示すもれる．中心角膜厚で補正9）した再構成日内変動の眼圧値は投のであると考えられた．与前C17.4C±2.5mmHg（13.3.22.0mmHg），投与後C16.4C±3.1CmmHg（10.2.25.7CmmHg）で，各測定時刻における有意利益相反：利益相反公表基準に該当なし差は補正前と同様であった．この点を考慮しても，投与前眼圧が低く評価されている悪条件にもかかわらず，昼夜ともに眼圧下降効果が有意水準に（109）あたらしい眼科Vol.38，No.8，2021C957文献1）AiharaCM,CLuCF,CKawataCHCetal：PhaseC2,Crandomized,Cdose-.ndingCstudiesCofComidenepagCisopropyl,CaCselectiveCEP2Cagonist,CinCpatientsCwithCprimaryCopen-angleCglauco-maCorCocularChypertension.CJCGlaucomaC28：375-385,C20192）AiharaCM,CLuCF,CKawataCHCetal：OmidenepagCisopropylCversusClatanoprostCinCprimaryCopen-angleCglaucomaCandCocularhypertension：TheCPhaseC3CAYAMECStudy.CAmJOphthalmolC220：53-63,C20203）InoueCK,CInoueCJ,CKunimatsu-SanukiCSCetal：Short-termCe.cacyCandCsafetyCofComidenepagCisopropylCinCpatientsCwithCnormal-tensionCglaucoma.CClinCOphthalmolC30：C2943-2949,C20204）AiharaM,RopoA,LuFetal：Intraocularpressure-low-eringe.ectofomidenepagisopropylinlatanoprostnon-/Clow-responderCpatientsCwithCprimaryCopenCangleCglauco-maCorCocularhypertension：theCFUJICstudy.CJpnCJCOph-thalmolC64：398-406,C20205）清水美穂，池田陽子，森和彦ほか：0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性の検討C.あたらしい眼科C37：70-75,C20206）柴田菜都子，井上賢治，國松志保ほか：オミデネパグ点眼薬の処方パターンと短期の眼圧下降効果と安全性．臨眼C74：1039-1044,C20207）HaraCT,CHaraCT,CTsuruT：IncreaseCofCpeakCintraocularCpressureCduringCsleepCinCreproducedCdiurnalCchangesCbyCposture.ArchOphthalmolC124：165-168,C20068）MoseleyCMJ,CEvansCNM,CFielderAR：ComparisonCofCaCnewCnon-contactCtonometerCwithCGoldmannCapplanation.CEyeC3：332-337,C19899）SuzukiCS,CSuzukiCY,CIwaseCACetal：CornealCthicknessCinCanCophthalmologicallyCnormalCJapaneseCpopulation.CAmJOphthalmolC112：1327-1336,C2005＊＊＊958あたらしい眼科Vol.38，No.8，2021（110）</p>
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		<title>0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性の検討</title>
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		<pubDate>Sun, 30 Aug 2020 15:25:51 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[0.002％オミデネパグイソプロピル]]></category>
		<category><![CDATA[副作用]]></category>
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		<description><![CDATA[0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性の検討清水美穂＊1池田陽子＊2,3森和彦＊3今泉寛子＊1吉井健悟＊4上野盛夫＊3,4木下茂＊5外園千恵＊3＊1市立札幌病院眼科＊2御池眼科 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性の検討清水美穂＊1池田陽子＊2,3森和彦＊3今泉寛子＊1吉井健悟＊4上野盛夫＊3,4木下茂＊5外園千恵＊3＊1市立札幌病院眼科＊2御池眼科池田クリニック＊3京都府立医科大学眼科学教室＊4京都府立医科大学生命基礎数理学＊5京都府立医科大学感覚器未来医療学EvaluationoftheSafetyandE.cacyofShort-TermTreatmentwith0.002％OmidenepagIsopropylOphthalmicSolutionMihoShimizu1）,YokoIkeda2,3）,KazuhikoMori3）,HirokoImaizumi1）,KengoYoshii4）,MorioUeno3,4）,ShigeruKinoshita5）andChieSotozono3）1）DepartmentofOphthalmology,SapporoCityGeneralHospital,2）Oike-IkedaEyeClinic,3）DepartmentofOphthalmology,KyotoPrefecturalUniversityofMedicine,4）DepartmentofGenomicMathematicsandStatisticsinMedicalSciences,KyotoPrefecturalUniversityofMedicine,5）DepartmentofFrontierMedicalScienceandTechnologyforOphthalmology,KyotoPrefecturalUniversityofMedicineC0.002％オミデネパグイソプロピル点眼液（エイベリス）の短期眼圧下降効果と安全性について検討した．対象は市立札幌病院と御池眼科池田クリニック通院中でエイベリスを投与した両眼有水晶体眼の広義原発開放隅角緑内障（POAG）患者C32例C32眼．エイベリスの新規投与例を新規群，追加投与例を追加群，他剤からの切替え投与例を切替え群とし，投与前，1カ月後の眼圧と安全性を検討した．眼圧はC1カ月以内に中止した症例を除き，追加群C11例，切替え群C17例で検討，結果は追加群/切替え群で，投与前C14.6±4.3CmmHg/14.4±2.3mmHg，1カ月後C12.4±3.5CmmHg/C12.9±2.2CmmHgと両群とも有意に眼圧が下降した．安全性は全例で検討，中心角膜厚は平均C12.1±8.9Cμmと有意に肥厚，.胞様黄斑浮腫は認めず，充血がC14例に出現したが点眼継続，3例（球結膜充血，頭痛，かすみ各C1例）で投与を中止した．CPurpose：Toevaluatethesafetyande.cacyofshort-termomidenepagisopropylophthalmicsolution0.002％（EYBELIS）eye-dropCinstillationCforCtheCreductionCofCintraocularpressure（IOP）inCJapaneseCprimaryCopen-angleglaucoma（POAG）patients.Methods：Thisstudyinvolved32eyesof32JapanesePOAGpatientswhowerenewlyadministeredEYBELISeye-dropmedicationforthereductionofIOP.The32patientsweredividedintothefollow-ing2groups：.rstadministration/additionaldruggroup,andswitchinggroup.IOPatpretreatmentinitiationandatC1-monthCpostCinitiation,CasCwellCasCadverseCevents,CwereCexaminedCandCcomparedCbetweenCtheC2Cgroups.CResults：IOPCsigni.cantlyCdecreasedCfromC14.6±4.3/14.4±2.3CmmHgCtoC12.4±3.5/12.9±2.2CmmHgCatC1-monthCposttreatmentinitiationinboththeadditionalgroup（.rstadministration/additionaldrug）andtheswitchinggroup（p＝0.024andp＝0.020,respectively,Wilcoxonsigned-ranksumtest）,andthemeancentralcornealthicknesswassigni.cantlythickened（mean：12.1±8.9Cμm）.Conclusion：EYBELISCwasCfoundCsafeCandCe.ectiveCforCIOPCreduc-tionCinCallCPOAGCpatients,CandCnoCcysticCmacularCedemaCwasCobserved,CyetCadministrationCwasCdiscontinuedCinC1Cpatientduetocornealhaze.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）37（8）：1008.1013,C2020〕Keywords：0.002％オミデネパグイソプロピル，眼圧下降効果，角膜厚，副作用，結膜充血．0.002％ComidenepagCisopropyl,IOPreductione.ect,cornealthickness,sidee.ect,conjunctivalinjection.C〔別刷請求先〕清水美穂：〒060-8604北海道札幌市中央区北C11条西C13-1-1市立札幌病院眼科Reprintrequests：MihoShimizu,M.D.,DepartmentofOphthalmology,SapporoCityGeneralHospital,1-1Nishi13-Chome,Kita11-Jo,Chuo-Ku,Sapporo,Hokkaido060-8604,JAPANC1008（108）はじめにオミデネパグイソプロピル（以下，OMDI）は，2018年C9月に世界で初めて，プロスタノイド受容体CEP2作動薬として日本で開発され，緑内障，高眼圧症治療薬の製造販売承認を取得した点眼液である1）．その作用機序は，EP2受容体を介した平滑筋弛緩作用により，おもにぶどう膜強膜流出路から，さらには線維柱帯流出路からの房水排出促進作用により眼圧を下降させ，1日C1回点眼でラタノプロストに非劣性の優れた眼圧下降効果を有するとされている1,2）．今回筆者らは，0.002％COMDI点眼液（エイベリス，参天製薬）の短期眼圧下降効果と安全性についてレトロスペクティブに検討したので報告する．CI対象および方法対象は，市立札幌病院と御池眼科池田クリニックに通院中の広義原発開放隅角緑内障（primaryCopenCangleCglauco-ma：POAG）患者のうちエイベリスを処方した両眼有水晶体患者C32例（男性C7例，女性C25例，平均年齢C64.4C±11.7歳）である．エイベリス新規投与を新規群，追加投与を追加群，1剤からの切り替えまたは配合薬からの切替え投与を切替え群とし，投与前，1カ月後の眼圧および角膜厚を比較した．エイベリス片眼投与の場合はその投与眼を，両眼の場合は右眼のデータを選択した．投与をC1カ月以内に中止した症例は眼圧の解析から除外し，投与C1カ月時点での安全性の解析は全症例で行った．投与前の眼圧下降薬については，合剤は2，内服はC1錠をC1として点眼数をスコア化した．眼圧および角膜厚の変化を解析した．病型別内訳は狭義CPOAG9例（男性4例，女性C5例），正常眼圧緑内障（NTG）19例（男性C3例，女性C16例）であった．眼圧は，各施設とも同一験者がCGold-mann圧平眼圧計で測定し，黄斑の評価は光干渉断層計（OCT）を用いた．測定機器はCOCT，角膜厚の順に，御池眼科池田クリニックはCRS-3000Advance（ニデック製），EM-3000（トーメーコーポレーション製），市立札幌病院はスペクトラリス（ハイデルベルグ製），CEM-530（ニデック製）を使用した．統計分析は，Wilcoxonの符号付き順位検定を用い，統計的有意水準は5％とした．今回はノンレスポンダー（non-responder：NR）の定義についてCIkedaら3）の眼圧下降率（intraocularpressurereduc-tionrate；IOP-RR）を採用し，10％以下をCNRとした．CII結果対象の背景は，表1に示すように，男女比はC1：3で女性が多く，平均年齢はC64.4C±11.7歳だった．病型別では，狭義POAG11例（男性C4例，女性C7例），正常眼圧緑内障（normal表1a対象の内訳全症例その内⇒C1カ月後眼圧測定可能例Cn＝32Cn＝28C性別（男/女）C7/25C6/22C年齢（平均C±SD）（歳）C64.4±11.7C64.9±11.3C病型狭義CPOAGC12C10性別（男/女）C4/8C3/7CNTGC20C18性別（男/女）C3/17C3/15C表1b1カ月眼圧測定可能例の内訳新規群追加群切替え群n＝9n＝2n＝17性別（男/女）C3/6C0/2C4/13C年齢（平均C±SD）（歳）C60.0±15.0C61.5±4.5C66.9±9.9C病型狭義POAGC2C17性別（男/女）C2/0C0/1C2/5CNTGC7C110性別（男/女）C1/6C0/1C2/8CPOAG：開放隅角緑内障，NTG：正常眼圧緑内障tensionglaucoma：NTG）21例（男性C3例，女性C18例）だった（表1）．そのうちC1カ月以内に副作用のため投与を中止したC3例と，投与しなかったC1例を除外したC28例について，追加群C11例（うち新規C9例，追加C2例），切替え群C17例であり，追加群（2例）についての前投薬は，1％ドルゾラミド塩酸塩，2％カルテオロール塩酸塩がそれぞれC1例ずつだった．切替え群の切替え前の点眼は，プロスタグランジン関連薬（以下，PG）11例（64.7％），b遮断薬C2例（11.8％），PG＋b配合薬C2例（11.8％），ab遮断薬C1例（5.9％），炭酸脱水酵素阻害薬C1例（5.9％）であった（表2a）．眼圧解析の結果は，追加群（新規＋追加）の眼圧は，投与前C14.6C±4.3CmmHg，1カ月後C12.4C±3.5CmmHgと有意に下降（p＝0.004）し，切替え群は，投与前C14.4C±2.3CmmHg，1カ月後C12.9C±2.2mmHgと有意に下降した（p＝0.024）（図1a）．切替え群の詳細は表2aのように，PGからの切替えが11例（64.7％）と最多であり，その眼圧は切替え前C14.6C±2.9CmmHgからC1カ月後C13.7C±2.4CmmHgと下降傾向を示すも有意差はなかった（p＝0.078）（図1b）．PGの内訳は表2bのように，ピマトプロストC45.5％，ラタノプロストC36.4％，タフルプロストC18.2％であり，いずれも切替え前後の眼圧下降に有意差がなかった．b遮断薬からの切替えはC2例（11.8％）で，切替え前後で眼圧に変化はなかった．角膜厚は，全症例で投与前C537.2C±39.3Cμm，1カ月後C545.4C±37.6Cμmで有意に肥厚し（p＜0.001），平均変化量C12.1C±8.9Cμm，最大変化量はC33.0Cμmであった（図2a）．また，追加群，切替え群に分けての検討では，追加群：投与前C524.1C±38.1Cμm，1カ月後C535.4C±42.8Cμm（p＝0.016），切替え群：投与前C544.0C±41.3Cμm，1カ月後C558.8C±30.9Cμm（p＝0.004）と，どちら表2a切替え点眼の詳細エイベリスと切り替えC17例中の性別投与前切替え前眼圧切替え後眼圧切替えた点眼薬症例数（％）（男/女）点眼数（mmHg）（mmHg）p値PG11（64.7）C2/9C1C15.2±2.7C13.7±2.4C0.078Cb2（11.8）C0/2C1C14.0±4.2C14.0±4.2C─CPG＋b2（11.8）C1/1C2C14.0±4.2C12.0±1.4C─CCAI1（5.9）C0/1C1C10C10C─Cab1（5.9）C1/0C1C11C11C─CPG：プロスタグランジン関連薬，b：b遮断薬，CAI：炭酸脱水酵素阻害薬，ab：ab遮断薬．Wilcoxonの符号順位検定表2bPG関連薬の内訳切替え前眼圧切替え後眼圧PG関連薬内訳症例数性別（男/女）投与前点眼数（mmHg）（mmHg）p値ピマトプロスト5（45.5％）C1/4C3.0±1.4C15.2±2.9C14.0±1.8C0.710Cラタノプロスト4（36.4％）C1/3C2.0±1.5C14.6±1.7C14.3±3.2C0.170Cタフルプロスト2（18.2％）C0/2C2.0±1.4C16.0±4.2C12.0±1.4C1.000CWilcoxonの符号順位検定追加群（n＝＊11）切替え群（n＊＝17）PGからの切替え（n＝11）眼圧（mmHg）20151050眼圧（mmHg）201510投与前1ヵ月後投与前1ヵ月後投与前1ヵ月後＊：Wilcoxonの符号順位検定Wilcoxonの符号順位検定追加群：p＝0.004切替え群：p＝0.024p＝0.078エラーバーは標準偏差を示すエラーバーは標準偏差を示す図1a投与前，1カ月後の眼圧下降効果図1bPGからの切替えでの投与前，1カ月後の眼圧下降効果（1C10）C700650600550700650角膜厚（mm）追加群（n＝10）切替え群（n＝17）＊＊500角膜厚（mm）角膜厚（mm）600450550500550500400450投与前1ヵ月後450400＊：Wilcoxonの符号順位検定400投与前1ヵ月後投与前1ヵ月後1ヵ月後：p＜0.001エラーバーは標準偏差を示す＊：Wilcoxonの符号順位検定追加群：p＝0.016切替え群：p＝0.004〇は外れ値を示すエラーバーは標準偏差を示す〇は外れ値を示す図2a投与前，1カ月後の角膜厚の変化図2b追加群，切替え群での角膜厚変化表3副作用A）投与継続（24例/32例；75.0％）B）投与中止（3例/32例；9.4％）中止までの期間球結膜充血14例（43.8％）球結膜充血1例（3.1％）3週間表層角膜炎8例（25.0％）頭痛1例（3.1％）3週間眼瞼炎1例（3.1％）眼痛1例（3.1％）1週間かすみ1例（3.1％）（1例（3.1％）は来院なく打ち切り）表4ノンレスポンダーの内訳ノンレスポンダーn＝4（36.4％）投与前眼圧（mmHg）1カ月後眼圧（mmHg）新規群CNTGn＝2（18.2％）C11.5±3.5C11.5±3.5CNTGn＝1（9.1％）C12.0±0.0C12.0±0.0追加群CPOAGn＝1（9.1％）C14.0±0.0C15.0±0.0Cも有意に肥厚した（図2b）．副作用については全症例（32例）で検討した（表3），球結膜充血がC14例（58.3％），表層角膜炎がC8例（33.0％）に出現し投与は継続した．.胞様黄斑浮腫，眼瞼色素沈着，上眼瞼溝深化の出現はなかった．点眼開始からC1カ月時点でC3例（12.5％）で投与中止に至り，中止に至った内訳は，球結膜充血C1例（3.1％％），頭痛C1例（3.1％），かすみC1例（3.1％）だった．なおC1例で来院なく打ち切りとした．頭痛，球結膜充血，かすみは投与中止で速やかに改善した．また，他のPGから切替えたC1例で色素沈着，上眼瞼溝深化が改善，またC2例で充血の改善がみられた．PGのCNRの定義は報告3.5）により変わるが，IOP-RR10％での計算では，追加群でC2例（18.2％），新規群でC2例（18.2％）であった．NRの投与前/1カ月後の眼圧は，新規CNTG，追加CNTG群で不変，追加POAG群では投与後眼圧がC1CmmHgのわずかな上昇であった（表4）．CIII考按眼圧の検討として，第CIII相試験（RENGEstudy）6.8）では，エイベリス単独投与で平均C3.5CmmHg程度の眼圧下降が得られている．本調査ではCRENGEstudyより低いベースライン眼圧にもかかわらず追加群（新規＋追加）ではC2.2CmmHgの下降が得られ，その高い眼圧下降効果が示される結果であった．第CII相，第CIII相試験（AYAMEstudy）ではエイベリスの眼圧下降効果はラタノプロストに対し非劣性6,8,9）とされている．本調査において，切替え投与全体としては有意な眼圧下降が得られており，PG関連眼窩周囲症など合併症を嫌悪する症例などの切替えとしてエイベリスへの切替えを考慮できる．また，PGからの切替え投与で有意差はなかったものの眼圧上昇はなく下降を示したことは，ラタノプロストに非劣性であることを確認できる結果と考える．本調査では投与後C1カ月の時点においても眼周囲の色素沈着や上眼瞼溝深化が改善したと感想を話した患者が数名あった．医師側から観察した目視や細隙灯顕微鏡での前眼部写真では大きな違いが認められなくとも本人には感じられる改善があり，そのような微細な変化もコンプライアンスの向上に貢献した可能性が考えられた．また同様に点眼の切り替え効果も同じくコンプライアンス向上に貢献した可能性がある．追加または新規投与のうちCNRとみなされる症例は，4例（36.4％）であり，NRの投与前/1カ月後の眼圧は，新規NTG，追加CNTG群で不変，追加CPOAG群でも投与後眼圧がC1CmmHgの上昇とごくわずかであった（表4）．1カ月のデータでは大幅な上昇値ではなかったが今後も注意して観察する予定である．副作用について，日本での第CII相および第CIII相試験対象の総合解析ではC40.1％に副作用がみられ，球結膜充血C32.8％，角膜肥厚C6.7％，黄斑浮腫C5.2％，虹彩炎C1.5％との報告だった7.10）．本調査ではCSPKがC25.0％に出現し，それは既報8.10）のC0.4％に比べ明らかに高い結果ではあった．今回はおよそすべての症例で細隙灯顕微鏡での前眼部写真撮影を行い角膜表面の状態変化をとらえることができており，わずかなCSPKの出現，増加であっても副作用とカウントしたため，SPK症例の程度が多くなっている可能性がある．しかしこれらのCSPKで自覚症状なし，もしくはあったとしても軽度のみで中止に至る症例はなかったこと，防腐剤フリーであるラタノプロストCPF製剤との切替え例でもCSPKは増強なく不変（軽度，自覚症状なし）であったこと，エイベリスの防腐剤（ベンザルコニウム塩化物：BAK）の濃度はC0.001％と他のCPGと比べても低いことからも重篤な副作用には至らず，SPKが出現/増悪してもその程度は低いものであった．投与中止の原因（その後来院なしを除く）は球結膜充血C1例（3.1％），頭痛C1例（3.1％），かすみC1例（3.1％）で，3例とも投与中止で速やかに改善し視機能に影響はなかったことから，おおむね軽度の所見であったと考える．今回の調査では，.胞様黄斑浮腫の出現はなかったが，最新の市販後調査では有水晶体眼での黄斑浮腫（10人/7万人）の報告がみられ，糖尿病，高血圧など網膜血管病変を惹起しやすい基礎疾患を有する症例がC10人中C4人あり9）そのような症例には，OCTを用いての経過観察が望ましい．角膜厚について，測定機種が施設間で異なっているが，EM-3000（トーメーコーポレーション製）とCCEM-530（ニデック製）はともに角膜厚測定方法が同じ原理である．Nikolausらは，このC2種間において角膜厚は平均C20Cμm以下の差であり臨床的に問題ない11）と報告しており，機種間の測定値に臨床上問題となる差異はないと考えられる．Suzukiらによると中心角膜厚がC10Cμm肥厚すると眼圧C0.12mmHg高く測定される12）．今回の調査でも角膜厚は有意に肥厚し，その最大変量C33Cμmの変化で引き起こされる眼圧変化はC0.12C×3.3＝0.36CmmHg程度と考えられ，臨床上問題となる眼圧変化ではないと考えられる．既報8.10）ではC1カ月の経過観察機関においての副作用による中止例の報告はないが，本調査ではC3例（9.4％）にみられた．中止の原因として頭痛がC1例（3.1％）みられたが，投与中止後C1カ月以内に消失したためエイベリスによる症状であったと考えられる．同じCPGであるキサラタンの副作用報告において頭痛はC5％未満とあり，PGF2Ca関連薬と同等に出現する可能性も考えられた．本調査ではCNR症例でもC1カ月での眼圧はC0.1CmmHgとわずかな上昇で，この先眼圧経過がどうなっていくかをみるため現時点での眼圧下降不十分により中止した症例はなかったが，今後長期にわたる経過観察予定である．PGからの切替えにより眼瞼色素沈着，上眼瞼溝深化，充血の改善がみられたことは，整容面を重視する症例や従来のCPGで充血がみられる症例に良い適応になると思われる．利益相反：外園千恵：【F】【P】参天製薬木下茂：【F】【P】参天製薬，【F】【P】千寿製薬，【F】【P】大塚製薬，【F】【P】興和森和彦：【P】池田陽子：【P】上野盛夫：【P】文献1）相原一：EP2受容体作動薬．FrontiersCofCofCGlaucomaC57：54-60,C20192）FuwaCM,CTorisCCB,CFanCSCetal：E.ectCofCaCnovelCselec-tiveEP2receptoragonist,omidenepagisopropyl,onaque-oushumordynamicsinlaser-inducedocularhypertensivemonkeys.JOculPharmacolTherC34：531-537,C20183）IkedaCY,CMoriCK,CIshibashiCTCetal：LatanoprostCnonre-sponderswithopen-angleglaucomaintheJapanesepopu-lation.JpnJOphthalmolC50：153-157,C20064）WarrenJ：ACretrospectiveCreviewCofCnon-respondersCtoClatanoprost.JOculPharmacolTherC18：287-291,C20025）AungT,ChewTKP,YipCetal：Arandomizeddouble-maskedCcrossoverCstudyCcomparingClatanoprost0.005％CwithCunoprostone0.12％CinCpatientsCwithCprimaryCopen-angleCglaucomaCandCocularChypertension.CAmCJCOphthal-molC131：636-642,C20016）AiharaH,LuF,KawataHetal：Six-monthresultsfromtheCRENGEstudy：OminedepagCIsopropylClowersCIOPCinCsubjectsCwithCopen-angleCglaucomaCandCocularChyperten-sion.C36thCWorldCOphthalmologyCCongress,CBarcelona,C20187）AiharaCH,CLuCF,CKawataCHCetal：12-monthCe.cacyCandCsafetystudyofanovelselectiveEP2agonistominedepagisopropylCinCOAGCandOHT：theCRENGECstudy.CAmeri-canAcademyofOphthalmologyannualmeeting,Chicago,20188）参天製薬株式会社：エイベリス添付文書（2018年C9月作成，第1版）9）参天製薬株式会社：エイベリス点眼液C0.002％適正使用ガイド，201810）参天製薬株式会社：エイベリス点眼液C0.002％第C3回市販後安全性情報，201911）NikolausL,NinoH,SandraSetal：Comparisonof4spec-ularCmicroscopesCinChealthyCeyesCandCeyesCwithCcorneaCguttataorcornealgrafts.CorneaC34：381-386,C201512）SuzukiCS,CSuzukiCY,CIwaseCACetal：CornealCthicknessCinCanCophthalmologicallyCnormalCJapaneseCpopulation.COph-thalmologyC112：1327-1336,C2005＊＊＊</p>
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		<title>ブリモニジン点眼液の追加による眼圧下降効果と安全性の検討</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Jul 2014 15:28:20 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[ブリモニジン点眼液]]></category>
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		<description><![CDATA[《原著》あたらしい眼科31（7）：1063.1066，2014cブリモニジン点眼液の追加による眼圧下降効果と安全性の検討俣木直美＊1,2齋藤瞳＊2岩瀬愛子＊1＊1たじみ岩瀬眼科＊2公立学校共済組合関東中央病院Adjunc [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>《原著》あたらしい眼科31（7）：1063.1066，2014cブリモニジン点眼液の追加による眼圧下降効果と安全性の検討俣木直美＊1,2齋藤瞳＊2岩瀬愛子＊1＊1たじみ岩瀬眼科＊2公立学校共済組合関東中央病院AdjunctiveEffectonIntraocularPressureandOcularandSystemicSideEffectsofTopical0.1％BrimonidineinOpen-AngleGlaucomaNaomiMataki1,2）,HitomiSaito2）andAikoIwase1）1）TajimiIwaseEyeClinic,2）DepartmentofOphthalmology,KantoCentralHospitaloftheMutualAidAssociationofPublicSchoolTeachersブリモニジン点眼液を60例60眼の多剤併用薬使用中の開放隅角緑内障（広義）に追加処方し3カ月後までの眼圧下降作用と安全性を検討した．追加前眼圧，1週目，1カ月，3カ月の順に15.2±4.1，12.6±3.5，12.7±3.7，12.8±3.0mmHgと有意に眼圧は下降していた．治療前ベースライン眼圧が15mmHg以下の症例は，16mmHg以上の症例より眼圧下降効果は少なかった．経過中の副作用は，眠気3例，充血2例，結膜蒼白1例，ふらつき・倦怠感1例，肩の圧迫感1例，蕁麻疹1例，顔面皮疹1例であった．皮疹出現の2例は両例ともに皮内テストによる確定診断を希望しなかったため，臨床的診断として全身性接触皮膚炎の可能性があると考えた．欧米では全身に起こる皮疹の副作用報告はないが重篤な副作用につながる可能性もあり，ブリモニジン使用にあたっては既往歴の問診と使用開始後の注意深い観察が必要と考える．Theintraocularpressure（IOP）reductionofadjunctiveuseof0.1％brimonidineeyedropswithotherglaucomaeyedropswasretrospectivelystudiedin60open-angleglaucomapatientsduringa3-monthperiod.IOPbeforeandat1week,1monthand3monthsafterbrimonidineadditionwas15.2±4.1,12.6±3.5,12.7±3.7and12.8±3.0mmHg,respectively,withsignificantIOPreductionatalltimeperiods.（p＜0.01,n＝60）.InthegroupwithbaselineIOP.15mmHg,IOPreductionat3monthswasnotsignificant.Side-effectsobservedduringthefollow-upperiodwasdrowsiness（3/60）,conjunctivalhyperemia（2/60）,conjuctivalpaleness（1/60）,systemicfatigue（1/60）,oppressionoftheshoulders（1/60）,andurticaria（2/60）.Urticariaaftertopicaluseofbrimonidinehasnotbeenreportedpreviously,andmaydeservespecialattention.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）31（7）：1063.1066,2014〕Keywords：ブリモニジン点眼液，眼圧下降効果，副作用，全身性接触皮膚炎，蕁麻疹．brimonidineeyedrops,adjunctiveeffect,sideeffect,systemiccontactdermatitis,Urticaria.はじめに緑内障は日本の失明原因の上位疾患と報告されており1），早期発見，早期治療，治療継続が重要である．緑内障の治療では眼圧下降治療に唯一エビデンスがあり，薬物治療においては目標眼圧を設定し視野異常の経過を確認しながら，必要に応じて加療（薬剤の変更・追加）が行われる．一方，眼圧下降薬に対する反応に個人差があることや，既存の薬剤で可能な限り眼圧を下降させても視野障害が進行する症例も存在するため，新たな作用機序の薬剤が望まれている．ブリモニジン酒石酸塩点眼液はアドレナリンa2受容体作動薬で米国では緑内障・高眼圧症治療薬として1996年に米国食品・医薬品局（FDA）に承認され，現在まで多くの国と地域で使用されている2.4）．日本では2012年5月に0.1％ブリモニジン酒石酸塩点眼液（製品名：アイファガンR点眼液0.1％，以下，ブリモニジン点眼液）が発売された．本剤の眼圧下降効果はb遮断薬と比較して最少効果時には劣るものの最高効〔別刷請求先〕岩瀬愛子：〒507-0033多治見市本町3-101-1クリスタルプラザ多治見4Fたじみ岩瀬眼科Reprintrequests：AikoIwase,M.D.,Ph.D.,TajimiIwaseEyeClinic,Crystal-PlazaTajimi4F,3-101-1Honmachi,Tajimi,Gifu507-0033,JAPAN0910-1810/14/\100/頁/JCOPY（137）1063果時にはチモプトールとは有意差がなく2），既存の緑内障治療薬と作用機序が異なることから，他剤との併用による眼圧下降効果が期待されている．筆者らは，日本の緑内障患者における本剤の有効性と安全性を臨床使用の実態下で確認することを目的にレトロスペクティブに評価を行った．I対象および方法2012年5月から2013年5月までの間に，たじみ岩瀬眼科および関東中央病院を受診した正常眼圧緑内障（NTG）または原発開放隅角緑内障（POAG）患者のうち，医師がさらなる眼圧下降が必要と判断しブリモニジン点眼液を追加投与された症例を今回のレトロスペクティブな研究対象とした．対象患者には本試験について十分に説明を行い，文書にて同リックな比較を実施し，有意水準は5％とした．II結果対象となった60例で有効性と安全性を評価した．その背景因子として性別は男性27例，女性33例，年齢は67.0歳±9.9歳（41.84歳），緑内障病型はNTG30例，POAG30例であった（表1）．ブリモニジン点眼液追加前の使用薬剤数は1剤：3例，2剤：19例，3剤：32例，4剤：6例であった（配合剤は2剤とした）（表2）．ブリモニジン点眼液追加前，1週後，1カ月後，3カ月後の眼圧（平均値±標準偏差）は追加前眼圧値15.2±4.1mmHgから12.6±3.5mmHg（眼圧下降率：.15.7±15.0％），12.7意を得た．25投与期間3カ月での有効性と安全性を以下のように評価した．有効性評価眼は点眼追加前の眼圧が高いほうの眼とし，同じ場合は右眼を対象とした．対象としたのは多剤併用例への追加症例のみとし，評価期間中変更のないものとした．眼圧降下解析にあたっては，経過中副作用による投与中止例については投与している期間を解析の対象とした．また，レーザー線維柱帯形成術，濾過手術，線維柱帯切開術の既往を有する眼は対象から除外した．有効性評価としてブリモニジン点眼液追加投与前と点眼1週後，1カ月後，3カ月後の眼圧値を比較した．安全性評価として前眼部所見ならびに医師による問診・診察により副作用の有無を確認した．統計解析は多重比較Steel検定を用いて投与開始前とのノンパラメト表1背景因子年齢67.0±9.9歳（41.84歳）性別男性27例女性33例緑内障病型POAG30例NTG30例眼圧値（mmHg）眼圧値（mmHg）201510512.6（n＝60）p＝0.0010＊＊15.2（n＝60）12.7（n＝56）p＝0.0019＊＊12.8（n＝53）p＝0.0043＊＊0投与1W1M3M開始前投与期間＊＊：p＜0.01（Steel検定）図1平均眼圧推移グラフ（全例，n＝60）252015105011.1（n＝28）p＝0.135410.6（n＝30）p＝0.0494＊10.4（n＝32）p＝0.0116＊12.1（n＝32）投与1W1M3M開始前投与期間＊：p＜0.05（Steel検定）薬剤数（例数）成分内訳1剤（3例）PGb-blocker2例1例2剤（19例）PG＋b-blockerPG＋CAIb-blocker＋CAI12例3例4例3剤（32例）PG＋b-blocker＋CAI32例4剤（6例）PG＋b-blocker＋CAI＋a1-blockerPG＋b-blocker＋CAI＋交感神経刺激薬PG＋b-blocker＋CAI＋副交感神経刺激薬1例4例1例図2平均眼圧推移グラフ（追加前眼圧15mmHg以下，表2ブリモニジン点眼液追加前の使用薬剤n＝32）眼圧値（mmHg）252015105014.8（n＝25）p＜0.0001＊＊15.1（n＝26）p＜0.0001＊＊15.1（n＝28）p＝0.0001＊＊18.7（n＝28）投与1W1M3M開始前投与期間＊＊：p＜0.01（Steel検定）PG：プロスタグランジン関連薬，b-blocker：b受容体遮断薬，CAI：炭酸脱水素酵素阻害薬，a1-blocker：a1受容体遮断薬．図3平均眼圧推移グラフ（追加前眼圧16mmHg以上，※配合剤は2剤とした．n＝28）1064あたらしい眼科Vol.31，No.7，2014（138）±3.7mmHg（.14.8±16.5％），12.8±3.0mmHg（.13.1±14.9％）とすべての観察日で眼圧は有意に下降した（p＝0.0010，0.0019，0.0043）（図1）．また，病型別ではNTG群では追加前眼圧値12.9±3.2mmHgから10.8±2.5mmHg（.14.3±18.1％），10.9±2.5mmHg（.13.8±18.8％），11.4±2.3mmHg（.9.8±16.5％）と1週後，1カ月後で眼圧は有意に下降し（p＝0.0279，0.0377），POAG群では追加前眼圧値17.4±3.6mmHgから14.4±3.6mmHg（.17.2±11.0％），14.7±3.8mmHg（.16.0±13.9％），14.3±2.9mmHg（.16.6±12.3％）とすべての観察日で眼圧は有意に下降した（p＝0.0049，0.0042，0.0082）．また，ブリモニジン点眼液追加前眼圧が15mmHg以下の症例（32例）では追加前眼圧値12.1±2.3mmHgから10.4±2.1mmHg（.12.6±16.9％），10.6±2.4mmHg（.10.3±18.3％），11.1±2.1mmHg（.6.7±14.8％）と，1週後，1カ月後に眼圧は有意に下降し（p＝0.0116，0.0494），3カ月後は有意ではなかったものの（p＝0.1354），眼圧変化値は.1mmHgであった（図2）．ブリモニジン点眼液追加投与前眼圧が16mmHg以上の症例（28例）では追加前眼圧値18.7±2.5mmHgから15.1±3.2mmHg（.19.3±11.7％），15.1±3.6mmHg（.20.0±12.6％），14.8±2.4mmHg（.20.2±11.6％）とすべての観察日で眼圧は有意に下降し（p＝0.0001，p＜0.0001，p＜0.0001），3カ月後の眼圧変化値は.3.9mmHgであった（図3）．副作用は60例中10例に認められ，内訳は眠気3例，充血2例，結膜蒼白1例，ふらつき・倦怠感1例，肩の圧迫感1例，蕁麻疹1例，顔面皮疹1例であった．10例のうち，眠気を訴えた症例のうち2例はブリモニジン点眼液の投与を継続したが症状は軽快した．その他の副作用症例8例は症状出現直後に投与を中止し，全例症状は回復した．また，点眼開始後に1例が転院した．III考按緑内障では点眼薬を使用しても視野障害が進行している症例には手術を検討するが，さまざまな理由により手術を実施できない症例もある．そのような場合は既存治療に点眼薬をさらに追加または既存薬を変更し，さらなる眼圧下降を試みるが，すでに多剤併用中の患者では追加可能な薬剤が少なく，治療薬の選択に苦慮することがある．今回，既存薬複数剤ですでに治療中の患者にブリモニジン点眼液を追加することにより，さらなる眼圧下降が得られることが確認できた．対象となった全例の平均眼圧下降幅は2.3.2.6mmHgであり，病型別ではNTG群で1.6.2.1mmHg，POAG群では2.9.3.1mmHgであった．また，追加前眼圧が16mmHg以上の症例では3.6.3.9mmHgと大きな眼圧下降が得られ，追加前眼圧が15mmHg以下の患者では追加の眼圧下降が得られにくい場合が多いが，今回の検討では1.0.1.7mmHg（139）の眼圧下降が得られた．対象となった症例のうちすでに3剤以上使用していた症例が38例（63％）あり，このような患者に追加する薬剤の選択肢が少ないなか，今回のように眼圧下降効果が得られたことで，緑内障治療薬を追加もしくは変更する際にブリモニジン点眼液は有力な選択肢となりうることが確認できた．ブリモニジン点眼液の国内臨床試験での特徴的な副作用としては，眼アレルギー，めまい，眠気などが報告されており4），今回経験した副作用はすでに報告されているものがほとんどであった．一方，皮疹については海外での使用実績が長いにもかかわらず，海外の添付文書には記載されていない副作用で，海外での臨床報告，国内臨床試験でも報告がない副作用である．今回の評価期間中に生じた症例は2例で，いずれも眼局所の充血・掻痒感などはなく眼周囲以外の皮膚の掻痒感と皮疹出現のみであった．この皮疹例は，1例目は投与開始後1週間目の診察時の問診から発見し，患者からの自発的な訴えはなかった．この症例では投与2日目の夜間就寝時から全身のかゆみが出現し，その後数時間で消失する「蕁麻疹様皮疹」が継続することに気づいたが，点眼との因果関係に思い至らず1週間目の受診時まで点眼を継続した．医師の問診・診察により初めて因果関係を疑い点眼を中止したところ，皮疹の出現が止まり以後再発をしていない．この症例には過去に薬剤内服による薬疹（降圧薬と鎮痛薬）・寒冷蕁麻疹などの既往歴があるとのことであったが，点眼開始から1週間の期間内にそれらの薬剤の使用はなかった．2例目は点眼開始後3カ月間は無症状で経過したが，3カ月目の眼圧測定日の直後より顔面から頸部に生じた発赤を伴う皮疹を主訴に受診した．眼局所には充血・掻痒感などの症状はなかった．点眼は中止し，ただちに皮膚科受診し治療が行われた．ブリモニジン点眼液によるこうした皮疹の報告は過去にはない．しかし，明らかに両例ともに点眼開始以降に症状が出現し中止したことで皮疹の再発はなく，その間に他の薬剤などの変更がないことから，ブリモニジン点眼液との関連が強く疑われる．皮疹出現時期の症状で眼局所のアレルギー症状がほとんどないことから，点眼による感作が原因の「全身性接触皮膚炎」の可能性が考えられる5,6）．「全身性接触皮膚炎」はこれまでにも他の点眼薬での報告があり7），局所からの感作が成立した後に全身に症状が出て投与部位には症状が出ないこともあることから，点眼薬の使用が原因であると気づかれにくいこともあるため点眼投与部位以外にも有害事象が出ていないかを確認することが必要であると考えられた．ただし，今回の症例では患者の同意を得られずパッチテストなどでのブリモニジン点眼液との因果関係を十分に確認できていないことから，あくまでも筆者らの臨床判断によるものである．2例の既往歴に共通するものは「寒冷蕁麻疹」「蕁麻疹」であった．こうした既往歴のある患者への投与では，(，)慎重なあたらしい眼科Vol.31，No.7，20141065投与が必要かもしれない．また，ブリモニジン点眼液では神経保護作用を有することが基礎研究で多数報告されており8.10），2011年に米国にて0.2％ブリモニジン点眼液で眼圧下降効果に依存しない視野維持効果の報告がある3）．視野障害がかなり進行しておりすでに眼圧下降が十分得られていると考えられる症例で，ブリモニジン点眼液追加でさらなる眼圧下降効果が得られなくても副作用の発現や眼圧の上昇がない場合は，眼圧下降を介さない神経保護効果の可能性があることも考慮に入れ，ブリモニジン点眼液を継続して経過観察するという選択肢もあるかもしれない．今後，本剤の神経保護作用に関しては，さらなる臨床試験での評価が待たれる．IV結論ブリモニジン点眼液は他の緑内障治療薬と作用機序が異なり，既存治療薬との併用によりさらなる眼圧下降効果が期待できる．また，眼アレルギーなどのすでに報告されている副作用のほかに眼局所以外の副作用にも注意が必要であると考える．文献1）IwaseA,AraieM,TomidokoroAetal：PrevalenceandcausesoflowvisionandblindnessinaJapaneseadultpopulation：TheTajimiStudy.Ophthalmology113：13541362,20062）vanderValkR,WebersCA,SchoutenJSetal：Intraocularpressure-loweringeffectsofallcommonlyusedglaucomadrugs：ameta-analysisofrandomizedclinicaltrials.Ophthalmology112：1177-1185,20053）KrupinT,LiebmannJM,GreenfieldDSetal：Low-PressureGlaucomaStudyGroup：Arandomizedtrialofbrimonidineversustimololinpreservingvisualfunction：resultsfromtheLow-PressureGlaucomaTreatmentStudy.AmJOphthalmol151：671-681,20114）新家眞，山崎芳夫，杉山和久ほか：ブリモニジン点眼液の原発開放隅角緑内障または高眼圧症を対象とした長期投与試験．あたらしい眼科29：679-686,20125）池澤優子，相原美智子，池澤善郎：医薬品による接触皮膚炎の臨床と原因抗原．アレルギー・免疫16：1748-1755,20096）日本皮膚科学会接触皮膚炎診療ガイドライン委員会：接触皮膚診療ガイドライン．日皮会誌119：1757-1793,20097）KlugerN,GuillotB,Raison-PeyronN：Systemiccontactdermatitistodorzolamideeyedrops.ContactDermatitis58：167-168,20088）AhmedFA,HegazyK,ChaudharyPetal：Neuroprotectiveeffectofa2agonist（brimonidine）onadultratretinalganglioncellsafterincreasedintraocularpressure.BrainRes913：133-139,20019）Vidal-SanzM,LafuenteMP,Mayor-TorroglosaSetal：Brimonidine’sneuroprotectiveeffectsagainsttransientischaemia-inducedretinalganglioncelldeath.EurJOphthalmol11：36-40,200110）WoldeMussieE,RuizG,WijonoMetal：Neuroprotectionofretinalganglioncellsbybrimonidineinratswithlaser-inducedchronicocularhypertension.InvestOphthalmolVisSci42：2849-2855,2001＊＊＊1066あたらしい眼科Vol.31，No.7，2014（140）</p>
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		<title>正常眼圧緑内障に対するタフルプロスト点眼液の眼圧下降効果・安全性に関する検討</title>
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		<pubDate>Fri, 29 Apr 2011 15:28:43 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[568（11あ2）たらしい眼科Vol.28，No.4，20110910-1810/11/\100/頁/JC（O0P0Y）《原著》あたらしい眼科28（4）：568.570，2011cはじめに緑内障治療薬の主流を占めるプロス [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>568（11あ2）たらしい眼科Vol.28，No.4，20110910-1810/11/\100/頁/JC（O0P0Y）《原著》あたらしい眼科28（4）：568.570，2011cはじめに緑内障治療薬の主流を占めるプロスタグランジン（PG）製剤は長らくラタノプロスト0.005％であったが，最近はトラボプロスト0.004％，タフルプロスト0.0015％，ビマトプロスト0.03％なども順次処方が可能となった．それぞれすでに日常の臨床で使用され有効性を発揮しているが，まだ国内での使用実績の報告は十分とはいえず，その位置づけも確立されているとはいえない．唯一国内で開発されたタフルプロストは，第III相比較試験でラタノプロストに劣らない有効性と安全性をもつことが原発開放隅角緑内障（POAG）と高眼圧症（OH）において検証され1）2008年末より処方が可能となった．日本人に多い正常眼圧緑内障（NTG）においても治療に使用され高い効果をもつ2）が，報告はまだ多くなく，他のPG製剤に比較した特性ははっきりしていない．そこで今回筆者らは5つの施設共同で，NTGを対象として探索的臨床研究を行い，タフルプロストの眼圧下降効果と安全性を検討したのでここに報告する．なお，本研究は臨床研究に関する倫理指針およびヘルシンキ宣言を遵守して実施した．I対象および方法選択基準と除外基準（表1）を満たし研究に登録したもののうち，投薬後も通院したNTGの患者53例53眼（男性15〔別刷請求先〕曽根聡：〒004-0041札幌市厚別区大谷地東5-1-38大谷地共立眼科Reprintrequests：AkiraSone,M.D.,OoyachiKyouritsuEyeClinic,5-1-38Ooyachihigashi,Atsubetsu-ku,Sapporo004-0041,JAPAN正常眼圧緑内障に対するタフルプロスト点眼液の眼圧下降効果・安全性に関する検討曽根聡＊1勝島晴美＊2舟橋謙二＊3西野和明＊4竹田明＊5＊1大谷地共立眼科＊2かつしま眼科＊3真駒内みどり眼科＊4回明堂眼科歯科＊5中の島たけだ眼科EfficacyandSafetyof0.0015％TafluprostOphthalmicSolutioninNormal-TensionGlaucomaAkiraSone1）,HarumiKatsushima2）,KenjiFunahashi3）,KazuakiNishino4）andAkiraTakeda5）1）OoyachiKyouritsuEyeClinic,2）KatsushimaEyeClinic,3）MakomanaiMidoriEyeClinic,4）KaimeidouEyeandDentalClinic,5）NakanoshimaTakedaEyeClinic正常眼圧緑内障に対するタフルプロストの眼圧下降効果と安全性について，探索的臨床研究を多施設共同で行った．対象は眼圧18mmHg以下の正常眼圧緑内障53例53眼で，投与後12週間調査した．12週後の眼圧下降値は.2.7±1.5mmHg（平均±標準偏差）で，眼圧下降率10％未満が18％，10％以上20％未満が45％，20％以上30％未満が26％，30％以上が11％であった．副作用も軽度で，正常眼圧緑内障の治療薬として有効であった．Weexaminedtheefficacyandsafetyof0.0015％tafluprostophthalmicsolutioninpatientswithnormal-tensionglaucoma.Subjectscomprised53eyesof53caseswhowereenrolledinthismulticenterprospectivestudyfor12weeks.At12weeksoftreatment,intraocularpressure（IOP）differencefrombaselinewas.2.7±1.5mmHg（mean±SD）.Ofthe53eyes,7（18％）hadlessthan10％oftheIOPreductionrate,17（45％）hadmorethan10％andlessthan20％oftheIOPreductionrate,10（26％）hadmorethan20％andlessthan30％oftheIOPreductionrateand4（11％）hadmorethan30％oftheIOPreductionrate.Sideeffectswereslight.Itisconcludedthattafluprostmaybeaneffectiveandsafetreatmentfornormal-tensionglaucoma.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）28（4）：568.570,2011〕Keywords：タフルプロスト，眼圧下降効果，正常眼圧緑内障，多施設共同，探索的臨床研究．tafluprost,reductionofintraocularpressure,normal-tensionglaucoma,multicentertrial,prospectiveclinicalstudy.（113）あたらしい眼科Vol.28，No.4，2011569例，女性38例）を対象とした．年齢は36.95歳で平均63±13歳（標準偏差）であった．点眼投与開始後に安全性に問題が生じたり，試験中止の申し出があった場合は中止とした．タフルプロスト点眼開始時をベースライン（0週）とし，点眼開始後は4週ごとに12週にわたり定期的に眼圧をGoldmann圧平眼圧計で測定し，副作用の有無を診察した．眼圧測定は同時間帯（ベースライン眼圧測定時刻の前後1時間以内）に測定した．ベースラインの眼圧を4週後・8週後・12週後の眼圧と比較し，統計学的解析として対応のあるt-検定を行った．有意水準はp＜0.01とした．眼圧下降率は（投与前後の眼圧の変化量）÷（ベースラインの眼圧）×100（％）と算出し検討した．眼圧下降率から眼圧下降効果の判定を行った．さらにベースラインの眼圧が16mmHg以上の群と16mmHg未満の群に分けて12週後の眼圧下降率を比較し，対応のないt-検定を行った．有意水準はp＜0.01とした．なお，評価眼は眼圧の高いほうとし，同じ場合は右眼を評価眼とした．II結果ベースライン（0週）の眼圧は15.3±1.9mmHg（平均±標準偏差）で，4週目・8週目・12週目には各々12.2±2.1mmHg・12.9±1.9mmHg・12.4±1.6mmHgと有意な眼圧下降を認めた（図1）．眼圧の下降幅は4週目・8週目・12週目で各々2.9±1.3mmHg・2.2±1.4mmHg・2.7±1.5mmHgであった．眼圧の下降率は4週目・8週目・12週目で各々19.3±8.2％・14.4±9.1％・17.4±8.8％であった．12週後の眼圧下降効果を眼圧下降率から判定すると，下降率10％未満のいわゆるnon-responderが7例（18％），10％以上20％未満の軽度の眼圧下降が17例（45％），20％以上30％未満の中等度の眼圧下降が10例（26％），30％以上の著明な眼圧下降が4例（11％）であった（図2）．ベースラインの眼圧が16mmHgで2群に分けて12週後の眼圧下降率を比較した場合，16mmHg以上の群（n＝19）では21.7±8.4％で，16mmHg未満の群（n＝19）では13.7±7.6％と有意差があった．有害事象は延べ16例（30.2％）にみられ点眼中止例は7例あった．結膜充血6例（11.3％），眼瞼色素沈着4例（7.5％），眼の痒み2例（3.8％），以下1例（1.9％）ずつ眼瞼縁の刺激感・のどの痛み・軟便・転倒がみられた．重篤なものはなく，中止例は全例回復した．なお，症例によっては治療継続中に定期通院ができず診察のない週もあり，各週間で症例数にばらつきがあった．表1選択基準と除外基準1）選択基準（1）4週間の抗緑内障薬のウォッシュアウト終了時眼圧が18mmHg以下のNTG患者（2）新患の場合，過去3カ月以内に測定した3ポイント以上の眼圧が18mmHg以下（3）年齢は20歳以上（4）評価眼の視力が0.7以上（5）文書によって説明と同意を得られた患者＊評価眼：眼圧の高いほうを評価眼とする．両眼の眼圧が同じときは右眼を評価眼とする．2）除外基準（1）本薬剤に過敏症の既往のある患者（2）妊婦または妊娠の可能性のある患者および授乳中の患者（3）MD値.12dB未満の患者（4）眼圧測定に支障をきたす角膜異常がある患者（5）活動性の外眼部疾患，眼・眼瞼の炎症，感染症を有する患者（6）角膜屈折矯正手術の既往を有する患者（7）レーザー線維柱帯形成術，濾過手術，線維柱帯切開術などの既往がある患者（8）6カ月以内の白内障手術の既往のある患者（9）ステロイド投与中の患者（10）コンタクトレンズ使用中の患者（11）その他医師が不適応と判断したもの15.3±1.912.2±2.112.9±1.912.4±1.6181716151413121110眼圧（mmHg）Mean±SD＊：p＜0.01（t検定）＊＊＊0週（n＝53）4週（n＝43）8週（n＝40）12週（n＝38）図1眼圧の経過18％（7例）10％未満眼圧下降率50454035302520151050症例数（％）45％（17例）10％以上20％未満26％（10例）20％以上30％未満11％（4例）30％以上図212週後の眼圧下降効果570あたらしい眼科Vol.28，No.4，2011（114）III考按タフルプロストの第III相比較試験（期間は4週）はPOAGとOHを対象とした試験で，4週後に下降値が6.6±2.5mmHg，下降率が27.6±9.6％となり，ラタノプロストに劣らない効果が検証されている1）．桑山ら2）は，タフルプロストのNTG（平均眼圧17.7mmHg）を対象とし，プラセボを対照とした第III相臨床試験で，4週後に下降値が4.0±1.7mmHg，下降率が22.4±9.9％と報告している．本研究では眼圧が18mmHg以下のNTG（平均眼圧15.3±1.9mmHg）を対象とし，4週で下降値2.9±1.3mmHg，下降率19.3±8.2％であった．第III相比較試験の眼圧下降率とは大きな差がみられ，これらのことからPOAGに比べてNTGではタフルプロストの眼圧下降効果は弱く，同じNTGでも眼圧がより低いNTGでは眼圧下降効果はさらに弱いと考えられる．さらに対象を16mmHg以上の群と16mmHg未満の群に分けると，眼圧が低い群ほど眼圧下降作用は弱く，眼圧は上強膜静脈圧以下には下がらないことを反映する結果であると考えられた．同様のことはラタノプロストでもみられている3）．一方，ラタノプロストと比較してみると，NTGに対する眼圧下降率の報告では，椿井ら3）は13.9％（1カ月後）と11.2％（3カ月後）（n＝35，投与前平均眼圧16.3mmHg），Tomitaら4）は13.15％（156週中，n＝31，投与前平均眼圧15.0mmHg），小川ら5）は18.4％（3年後，n＝90，投与前平均眼圧14.1mmHg），木村ら6）は24.4％（3カ月後，n＝43，投与前平均眼圧16.4mmHg）と報告している．今回の結果の19.3％（1カ月後）と17.4％（3カ月後）（n＝53，投与前平均眼圧15.3mmHg）はラタノプロストの成績の範囲内にあり，同等の眼圧下降効果が出ていた．一方，眼圧下降率の達成例数（％）は，10％未満，10％以上20％未満，20％以上30％未満，30％以上に分けると，小川ら5）はそれぞれ8.9％，40％，45.5％，5.6％（3年後），木村ら6）はそれぞれ12％，16％，40％，32％（3カ月後）と報告している．筆者らの結果ではそれぞれ18％，45％，26％，11％（3カ月後）であったことから，ラタノプロストに比べて20％以上眼圧が下がる症例はやや少なく，10％未満のnon-responderがやや多く，眼圧下降効果は少し弱い可能性があった．タフルプロストの第II相試験では0.0003％，0.0015％および0.0025％が用いられ，眼圧下降作用に用量依存性がみられたが，0.0025％は副作用による中止例がみられ，安全性と効果のバランスから0.0015％が選定されている．ラタノプロストの0.005％に比べると0.3倍の低濃度であり，このために眼圧下降作用がやや弱いのかもしれない．点眼の副作用に関して問題はなかったが，ラタノプロストから切り替えた例も含まれ，充血や眼瞼の色素沈着は過小に評価されている可能性があった．今後多くの症例で使用されることでPG製剤としての位置付けが明確になっていくと思われる．本論文の要旨は第20回日本緑内障学会（2009年11月，沖縄県）において発表した．文献1）桑山泰明，米虫節夫：0.0015％DE-85（タフルプロスト）の原発開放隅角緑内障または高眼圧症を対象とした0.005％ラタノプロストとの第III相検証的試験．あたらしい眼科25：1595-1602,20082）桑山泰明，米虫節夫；タフルプロスト共同試験グループ：正常眼圧緑内障を対象とした0.0015％タフルプロストの眼圧下降効果に関するプラセボを対照とした多施設共同無作為化二重盲検第III相臨床試験．日眼会誌114：436-443,20103）椿井尚子，安藤彰，福井智恵子ほか：投与前眼圧16mmHg以上と15mmHg以下の正常眼圧緑内障に対するラタノプロストの眼圧下降効果の比較．あたらしい眼科20：813-815,20034）TomitaG,AraieM,KitazawaYetal：Athree-yearprospective,randomizedandopencomparisonbetweenlatanoprostandtimololinJapanesenormal-tensionglaucomapatients.Eye18：984-989,20045）小川一郎，今井一美：ラタノプロストによる正常眼圧緑内障の3年後視野．あたらしい眼科20：1167-1172,20036）木村英也，野崎実穂，小椋祐一郎ほか：未治療緑内障眼におけるラタノプロスト単剤投与による眼圧下降効果．臨眼57：700-704,2003＊＊＊</p>
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		<title>3 種のプロスタグランジン製剤の眼圧下降効果の比較検討</title>
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		<pubDate>Wed, 30 Mar 2011 15:29:02 +0000</pubDate>
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		<category><![CDATA[タフルプロスト]]></category>
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		<category><![CDATA[プロスタグランジン関連薬]]></category>
		<category><![CDATA[ラタノプロスト]]></category>
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		<description><![CDATA[0910-1810/11/\100/頁/JCOPY（133）441《原著》あたらしい眼科28（3）：441.443，2011cはじめに高眼圧は緑内障の発症，進行の最大の危険因子であり，緑内障治療においては，眼圧下降が唯一 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>0910-1810/11/\100/頁/JCOPY（133）441《原著》あたらしい眼科28（3）：441.443，2011cはじめに高眼圧は緑内障の発症，進行の最大の危険因子であり，緑内障治療においては，眼圧下降が唯一の科学的根拠のある治療法とされている1～5）．緑内障点眼薬のなかでは眼圧下降効果が強力かつ持続的で全身副作用の少ないプロスタグランジン（PG）製剤が第一選択薬として広く用いられている6,7）．わが国では1999年に0.005％ラタノプロスト点眼液（Lat）が上市されたが，その後，2007年には0.004％トラボプロスト点眼液（Tra），2008年には0.0015％タフルプロスト点眼液（Taf）が上市され，PG製剤の選択肢が広がった．一方でこれらのPG製剤を使い分ける明確な基準はまだ存在しない．今回，筆者らはこの3種のPG製剤の眼圧下降効果の差異につき比較検討したので報告する．I対象および方法コンタクトレンズ非装用の健常者ボランティア37名74眼（男性20名，女性17名，平均年齢20.8±1.6歳）を対象とした．左右眼には3種のPG製剤，Lat，Tra，Tafのうち異なる2剤をランダムに割り振り，1日1回1週間点眼した．点眼開始前（点眼前），初回点眼開始1時間後（1時間後），初回点眼開始1週間後（1週間後），および点眼を中止してから1週間後（中止1週間後）にGoldmann圧平眼圧計を用いて眼圧を測定した．同一例左右眼における異なる2剤のPG製剤の1週間後の眼圧下降率（点眼前眼圧から1週間後眼圧を差し引き点眼前眼圧で除したもの）について二重盲検法によって検証した．異なる2剤のPG製剤間の比較は，Latと〔別刷請求先〕木村健一：〒629-0392京都府南丹市日吉町保野田ヒノ谷6-1明治国際医療大学眼科学教室Reprintrequests：KenichiKimura,M.D.,DepartmentofOphthalmology,MeijiUniversityofIntegrativeMedicine,6-1Hinotani,Honoda,Hiyosi-cho,Nantan-shi,Kyoto629-0392,JAPAN3種のプロスタグランジン製剤の眼圧下降効果の比較検討木村健一＊1長谷川謙介＊2寺井和都＊1＊1明治国際医療大学眼科学教室＊2明治国際医療大学健康予防鍼灸学部IntraocularPressure-LoweringEffectof3KindsofProstaglandinAnalogsKenichiKimura1）,KensukeHasegawa2）andKazutoTerai1）1）DepartmentofOphthalmology,MeijiUniversityofIntegrativeMedicine,2）DepartmentofHealthPromotingandPreventiveAcupunctureandMoxibustion,MeijiUniversityofIntegrativeMedicine健常者37名の左右眼それぞれに異なるプロスタグランジン製剤を1週間点眼した．点眼前，点眼開始1時間後，点眼開始1週間後および点眼を中止してから1週間後に眼圧測定を行い，眼圧下降効果について二重盲検法によって検証した．左右眼にはラタノプロスト（Lat），トラボプロスト（Tra），タフルプロスト（Taf）のうち2剤をランダムに割り振り，Lat-Tra群（n＝10），Tra-Taf群（n＝14），Taf-Lat群（n＝13）とした．統計的解析は対応のあるt検定を用いた．いずれのプロスタグランジン製剤も点眼開始1週間後には点眼前と比較して有意に眼圧が下降したが，各プロスタグランジン製剤の眼圧下降率に有意差は認められなかった．3剤の眼圧下降効果はほぼ同等であることが確認された．Toevaluatetheintraocularpressure-loweringeffectof3kindsofprostaglandinanalogs,weadministeredvariouscombinationsoflatanoprost（Lat）,travoprost（Tra）andtafluprost（Taf）totheeyesofhealthyvolunteers（n＝37）inonce-dailyapplicationsfor1week.Thesubjectswererandomizedinto3groups：Lat-Tra（n＝10）,Tra-Taf（n＝14）andTaf-Lat（n＝13）groups.Intraocularpressure（IOP）wasmeasuredatbaseline,at1hour,1weekand2weeksafterinitiation.StatisticaldifferenceswereanalyzedbyStudent’spaired-ttest.ResultsshowedsignificantdecreaseinIOPafteroneweek.NosignificantIOPreductionrateswereobservedineithereyeofanyvolunteerineachgroupafter1week.WeconcludedthateachprostaglandinanalogcanachievesimilarIOP-loweringeffects.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）28（3）：441.443,2011〕Keywords：プロスタグランジン関連薬，眼圧下降効果，ラタノプロスト，トラボプロスト，タフルプロスト．prostaglandinanalogs,intraocularpressure-loweringeffect,latanoprost,travoprost,tafluprost.442あたらしい眼科Vol.28，No.3，2011（134）Traを割り振った群をLat-Tra群，TraとTafを割り振った群をTra-Taf群，TafとLatを割り振った群をTaf-Lat群とした．なお，データはすべて平均±標準偏差で示した．統計的解析は対応のあるt検定を用いた．また，すべての被験者に本研究の目的，意義，方法，予測される危険性について医師が説明し，文書による同意を得た後に行った．II結果対象の背景を表1に示す．Lat-Tra群の眼圧変化を図1に示す．Lat点眼では点眼前12.6，1週間後10.0mmHgで，眼圧下降率は20.8±10.2％であった．Tra点眼では点眼前12.8，1週間後9.5mmHgで，眼圧下降率は25.8±12.0％であった．2剤の眼圧下降率に有意差を認めなかった（p＝0.2237）．Tra-Taf群の眼圧変化を図2に示す．Tra点眼では点眼前14.7，1週間後10.5mmHgで，眼圧下降率は28.6±16.2％であった．Taf点眼では点眼前15.3，1週間後11.0mmHgで，眼圧下降率は27.5±14.7％であった．2剤の眼圧下降率に有意差を認めなかった（p＝0.7548）．Taf-Lat群の眼圧変化を図3に示す．Taf点眼では点眼前12.8mmHg，1週間後9.2mmHgで，眼圧下降率は28.7±13.0％であった．Lat点眼では点眼前12.5mmHg，1週間後9.7mmHgで，眼圧下降率は23.1±11.0％であった．2剤の眼圧下降率に有意差を認めなかった（p＝0.0623）．III考按今回，Lat，Tra，TafのいずれのPG製剤においても1週間後には点眼前と比較して有意な眼圧下降が認められた．一方で，各PG製剤間の眼圧下降率には有意差を認めなかった．この3剤は緑内障治療薬の第一選択薬として広く用いられているが，使い分けるための明確な基準がないため，日常診療においてはいずれのPG製剤を用いるべきか判断するのが困難である．Latはわが国で10年以上の使用経験がある使い慣れた点眼薬で，その安定した眼圧下降効果は報告されている7）．しかし，眼圧下降率には個人差があり，期待された眼圧下降の得られないいわゆるノンレスポンダーの存在も指摘されている8～10）．このためTra，Tafにおいても眼圧下降率には個人差が生じ，十分な眼圧下降が得られない可能性も考えられる．緑内障治療における薬物療法は生涯にわたって点眼が必要であり，視機能を維持するためには1mmHgでも大きな眼圧下降が望まれるため5），点眼の導入にあたってはいずれのPG製剤を用いるべきかの選択が重要である．緑内障ガイドライン11）では，「点眼の導入にあたって，できれば片眼に投与してその眼圧下降や副作用を判定（片眼トライアル）し，効果を確認の後両眼に投与を開始することが望ましい」とされ，臨床的にレスポンダー，ノンレスポンダーを見分ける方法として点眼薬の片眼トライアルが推奨されてきた．片眼トライアルを成立させるためには，「1.トライアルの開始時に両眼とも同じ眼圧，2.両眼は同様な日内変動をする，3.片眼に投与する薬剤は他眼に影響を及ぼさないも表1対象の背景年齢（歳）（mean±SD）性別（男/女）全体（n＝37）20.8±1.620/17Lat-Tra群（n＝10）20.1±1.74/6Tra-Taf群（n＝14）21.1±2.05/9Taf-Lat群（n＝13）20.8±1.611/216.014.012.010.08.06.04.02.00.0点眼前1時間後1週間後中止1週間後■：Lat■：Tra＊，＃：p＝0.0001眼圧（mmHg）＊＃図1Lat.Tra群の眼圧変化16.014.012.010.08.06.04.02.00.0点眼前1時間後1週間後中止1週間後■：Taf■：Lat眼圧（mmHg）＊＊＊＃＊，＃：p＜0.0001＊＊：p＜0.01図3Taf.Lat群の眼圧変化20.018.016.014.012.010.08.06.04.02.00.0点眼前1時間後1週間後中止1週間後■：Tra■：Taf眼圧（mmHg）＊＃＃＃＊，＃：p＜0.0001＊＊，＃＃：p＜0.01＊＊図2Tra.Taf群の眼圧変化（135）あたらしい眼科Vol.28，No.3，2011443のであること」という前提条件がある12）．この前提条件の3.に関しては，Latは非点眼側の眼圧は変化させなかった13）という報告があるため，PG製剤の導入にあたっては片眼トライアルが可能であると考えられている14）．しかし，日常診療においては厳密に前提条件が満たされた理想的条件で評価できるとは限らないため，今回は両眼に異なる2剤のPG製剤を用いて眼圧下降効果を比較検討した．なお，副作用に関しては他で報告する予定である．今回の検討は対象が正常者で，点眼期間も1週間であり，眼圧下降率を評価するための眼圧測定も1回のみという問題点があるため，個々の症例にPG製剤を導入するにあたってはより理想的な条件のもとで，いずれのPG製剤で最大の眼圧下降効果が得られるかを確認することが重要であると考えられた．IV結論今回の検討では種類の異なるPG製剤間の眼圧下降効果には有意差を認めなかった．本論文の要旨は第20回日本緑内障学会（2009年11月，沖縄県）において発表した．文献1）CollaborativeNormal-TensionGlaucomaStudyGroup：Comparisonofglaucomatousprogressionbetweenuntreatedpatientswithnormaltensionglaucomaandpatientswiththerapeuticallyreducedintraocularpressures.AmJOphthalmol126：487-497,19982）CollaborativeNormal-TensionGlaucomaStudyGroup：Theeffectivenessofintraocularpressurereductioninthetreatmentofnormal-tensionglaucoma.AmJOphthalmol126：498-505,19983）TheAGISInvestigators：TheAdvancedGlaucomaInterventionStudy（AGIS）7：Therelationshipbetweencontrolofintraocularpressureandvisualfielddeterioration.AmJOphthalmol130：429-440,20004）LichterPR,MuschDC,GillespieBWetal：fortheCIGTSStudyGroup：InterimclinicaloutcomesintheCollaborativeInitialGlaucomaTreatmentStudycomparinginitialtreatmentrandomizedtomedicationsorsurgery.Ophthalmology108：1943-1953,20015）LeskeMC,HeijlA,HusseinMetal：Factorsforglaucomaprogressionandtheeffectoftreatment：theearlymanifestglaucomatrial.ArchOphthalmol121：48-56,20036）O’ConnorDJ,MartoneJF,MeadA：Additiveintraocularpressureloweringeffectofvariousmedicationswithlatanoprost.AmJOphthalmol133：836-837,20027）KashiwagiK,TsumuraT,TsukaharaS：Long-termeffectsoflatanoprostmonotherapyonintraocularpressureinJapaneseglaucomapatients.JGlaucoma17：662-666,20088）RossettiL,GandolfiS,TraversoCetal：Anevaluationoftherateofnonresponderstolatanoprosttherapy.JGlaucoma15：238-243,20069）井上賢治，泉雅子，若倉雅登ほか：ラタノプロストの無効率とその関連因子．臨眼59：553-557,200510）IkedaY,MoriK,IshibashiTetal：Latanoprostnonresponderswithopen-angleglaucomaintheJapanesepopulation.JpnJOphthalmol50：153-157,200611）阿部春樹，北澤克明，桑山泰明ほか：緑内障ガイドライン（第2版）．日眼会誌110：777-814,200612）SmithJ,WandelT：Rationalefortheone-eyetherapeutictrial.AnnOphthalmol18：8,198613）TakahashiM,HigashideT,SakuraiMetal：Discrepancyoftheintraocularpressureresponsebetweenfelloweyesinone-eyetrialsvs.bilateraltreatment：verificationwithnormalsubjects.JGlaucoma17：169-174,200814）杉山和久：緑内障治療薬の片眼トライアルの方法と評価のポイントは？．あたらしい眼科25（臨増）：154-156,2008＊＊＊</p>
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		<title>緑内障患者におけるブリンゾラミド2回点眼からドルゾラミド3回点眼への切り替え効果の検討</title>
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		<pubDate>Mon, 30 Aug 2010 15:26:58 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[0910-1810/10/\100/頁/JCOPY（107）1119《第20回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科27（8）：1119.1121，2010cはじめに日本国内で使用可能な炭酸脱水酵素阻害薬の点眼薬は，1999 [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>0910-1810/10/\100/頁/JCOPY（107）1119《第20回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科27（8）：1119.1121，2010cはじめに日本国内で使用可能な炭酸脱水酵素阻害薬の点眼薬は，1999年に承認されたドルゾラミドと2002年に承認されたブリンゾラミドがある．ブリンゾラミドの承認後，ドルゾラミドからブリンゾラミドへの変更による眼圧下降効果について多くの報告1.7）が行われた．過去に当院にても秦ら1）がドルゾラミド3回点眼からブリンゾラミド2回点眼へ変更し，ブリンゾラミド2回点眼は，ドルゾラミド3回点眼に比べてさらなる眼圧下降効果が認められ，有効であることを報告した．今回，筆者らは改めて炭酸脱水酵素阻害薬切り替えによる眼圧への影響を検討するため，ブリンゾラミド2回点眼にて治療中の緑内障患者を対象に，ブリンゾラミド2回点眼継続群とドルゾラミド3回点眼変更群を比較検討した．〔別刷請求先〕丸山貴大：〒143-8541東京都大田区大森西7-5-23東邦大学医療センター大森病院眼科Reprintrequests：TakahiroMaruyama,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TohoUniversityOmoriHospital,7-5-23Omorinishi,Ota-ku,Tokyo143-8541,JAPAN緑内障患者におけるブリンゾラミド2回点眼からドルゾラミド3回点眼への切り替え効果の検討丸山貴大渡辺博木村正彦権田恭広松本直杤久保哲男東邦大学医療センター大森病院眼科EvaluationofSwitchingfromBrinzolamideTwiceDailytoDorzolamideThriceDailyforGlaucomaTakahiroMaruyama,HiroshiWatanabe,MasahikoKimura,YasuhiroGonda,TadashiMatsumotoandTetsuoTochikuboDepartmentofOphthalmology,TohoUniversityOmoriHospital目的：炭酸脱水酵素阻害薬ブリンゾラミド2回点眼中の緑内障患者において，ブリンゾラミド2回点眼を継続した場合と，炭酸脱水酵素阻害薬ドルゾラミド3回点眼に切り替えた場合の眼圧下降効果を検討した．対象および方法：ブリンゾラミド2回点眼中の緑内障患者46例92眼において，基礎薬剤は継続し，ブリンゾラミド2回点眼を継続した場合と，ドルゾラミド3回点眼に切り替えた場合の3カ月後の眼圧を検討した．結果：ブリンゾラミド2回点眼継続群の開始前，3カ月後の眼圧平均値の変化はなかった．一方，ドルゾラミド3回点眼へ切り替えた群の平均眼圧は16.6±4.2mmHgで，3カ月後の眼圧は15.9±4.0mmHgと有意に下降した（p＜0.05）．結論：ブリンゾラミド2回点眼使用中の緑内障患者において，ドルゾラミド3回点眼への切り替えにより，さらなる眼圧下降効果が認められた．Purpose：Weevaluatedtheeffectonglaucomaofbrinzolamidetwicedailyandofdorzolamidethricedaily,switchedfrombrinzolamidetwicedaily.CasesandMethod：Subjectsofthiscomprised92eyesof46patientswhohadbeenreceivingothermedications,andbrinzolamidetwicedaily.The92eyesweredividedintotwogroups：onegroupswitchedtodorzolamidethricedailyfrombrinzolamidetwicedaily；theothergroupcontinuedbrinzolamidetwicedaily.Bothgroupscontinuedtheirotherpreviousmedications.Intraocularpressure（IOP）wasmonitoredfor3months.Results：NoIOPdifferenceswereobservedinthebrinzolamidetwicedailygroup.Inthedorzolamidethricedailygroup,ontheotherhand,IOPatthestartofthestudyaveraged16.6±4.2mmHgandduring3monthsafterthestartofthestudyaveraged15.9±4.0mmHg.At3monthsafterswitching,IOPhaddecreased（p＜0.05）.Conclusion：Switchingfrombrinzolamidetwicedailytodorzolamidethricedailyhasremarkableocularhypotensiveeffect.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）27（8）：1119.1121,2010〕Keywords：ドルゾラミド，ブリンゾラミド，炭酸脱水酵素阻害薬，眼圧下降率，眼圧下降効果．brinzolamide,dorzolamide,carbonicanhydraseinhibitor,intraocularpressurereductionrates,ocularhypotensiveeffect.1120あたらしい眼科Vol.27，No.8，2010（108）I対象および方法対象は東邦大学医療センター大森病院眼科外来でブリンゾラミド2回点眼にて治療中の緑内障患者46例92眼で，男女比は46眼：46眼，平均年齢は69±12.4歳（40.88歳）であった．92眼のうち，開放隅角緑内障58眼，正常眼圧緑内障18眼，閉塞隅角緑内障12眼，続発緑内障4眼であった．基礎点眼薬は切り替え前1カ月から，および試験期間3カ月間は変更禁止，継続とし，1％ブリンゾラミド2回点眼の患者を無作為にブリンゾラミド2回点眼継続群と，ウォッシュアウト期間なしに，ブリンゾラミドを中止し，1％ドルゾラミド3回点眼に変更する群に割り付けた．エントリー時基礎薬剤の点眼薬数の平均は2.8±0.9剤であった．ベースラインを両群間で比較すると，ブリンゾラミド継続群のベースライン眼圧は15.3±2.8mmHg，男女比は14：11，平均年齢は68.9±12歳，病型は開放隅角緑内障32眼，正常眼圧緑内障8眼，閉塞隅角緑内障8眼，続発緑内障2眼，平均点眼薬数は1.76であった．手術既往は線維柱帯切除術1眼，線維柱帯切開術1眼，白内障手術3眼，線維柱帯切除術および白内障手術4眼，suturecanalizationおよび白内障手術2眼であった．対して，ドルゾラミドに変更群のベースライン眼圧は16.6±4.2mmHg，男女比は9：12，平均年齢は69.3±13歳，病型は開放隅角緑内障26眼，正常眼圧緑内障10眼，閉塞隅角緑内障4眼，続発緑内障2眼，平均点眼薬数は1.81であった．手術既往は白内障手術5眼，線維柱帯切除術および白内障手術5眼，suturecanalizationおよび白内障手術3眼であった．なお，白内障手術はすべて超音波乳化吸引術および眼内レンズ挿入術を施行した．眼圧はほぼ同時刻（午前10時±1時間）にCanon社製非接触眼圧計T-3にて測定した．各群の変更前後の眼圧を比較した．期間は2008年1月から7月までで，点眼薬の変更時と変更3カ月後までの平均眼圧下降値と平均眼圧下降率を両群間で比較した．本研究は目標症例数を各群30例，計60例と定め，無作為化で検討を行ったが，期間終了までに目標症例数に達することができなかったことから，試験期間内で終了できた症例で検討を行ったために，症例数にばらつきが認められた．また，両眼および片眼ブリンゾラミドどちらでも対象症例としたが，結果的に両眼ブリンゾラミドのみが組み入れられた．数値は平均値±標準偏差で表記した．検定は各群内の眼圧変動の比較は対応のある2標本t検定を使用し，両群間の眼圧下降量の比較検定は対応のない2標本t検定を実施した．統計上の有意水準は5％とした．本研究は倫理委員会の承認を得，患者に対しては本研究の目的を説明し，インフォームド・コンセントを書面にて得た．II結果ブリンゾラミド2回点眼継続患者25例50眼のベースライン眼圧は15.3±2.8mmHgで，3カ月後の眼圧は15.2±3.4mmHgとほぼ変化はなかった（NS）．一方，ドルゾラミド3回点眼へ切り替えた21例42眼のベースライン眼圧は16.6±4.2mmHgで，3カ月後の眼圧は15.9±4.0mmHgと眼圧は有意に下降した（p＜0.05）（図1）．平均眼圧下降幅はブリンゾラミドで0.1±2.9mmHg，ドルゾラミドで0.8±2.1mmHgであった（図2）．平均眼圧下降率はブリンゾラミドで0.4±16.9％，ドルゾラミドで3.7±12.5％であった（図3）．また両群とも試験期間を通して，副作用の報告はなかった．ドルゾラミド3回点眼への切り替えによる脱落もなく，両群とも試験期間を通して中止症例はなかった．NSブリンゾラミド2回点眼継続ドルゾラミド3回点眼切り替え眼圧下降率（％）0－5－10－15－20図3平均眼圧下降率NSブリンゾラミド2回点眼継続ドルゾラミド3回点眼切り替え眼圧下降幅（mmHg）0－0.5－1.0－1.5－2.0－2.5－3.0－3.5図2平均眼圧下降幅252015105ベースライン眼圧（mmHg）3カ月：ブリンゾラミド2回点眼継続：ドルゾラミド3回点眼に切り替え16.6±4.215.3±2.815.9±4.015.2±3.4＊＊p＜0.05（pairedt-test）Mean±SD図1眼圧推移（109）あたらしい眼科Vol.27，No.8，20101121III考按これまでに，ドルゾラミド3回点眼とブリンゾラミド2回点眼の変更による眼圧下降効果について多くの報告1.7）が行われてきた．おもにドルゾラミドからブリンゾラミドに変更した際の報告であり，眼圧は下降1,7）または変化なし2.6）とほぼ同等の効果があると報告されている．今回，ブリンゾラミド2回点眼をドルゾラミド3回点眼へ変更することによりさらなる眼圧下降が認められた．井上ら8）は1％ブリンゾラミド2回点眼を使用中の患者において，1％ブリンゾラミド点眼薬を3回点眼に増量あるいは1％ドルゾラミド3回点眼に変更することにより，有意に眼圧下降を示し，また1％ブリンゾラミド3回点眼と1％ドルゾラミド3回点眼には同等の効果を有すると報告している．今回の結果はこの結果と一致すると考えられ，ブリンゾラミド2回点眼で眼圧下降が認められない症例に対して，同系統であるドルゾラミド3回点眼への変更は，選択肢としても考慮可能である．しかし今回，炭酸脱水酵素阻害薬同士の変更であったが，治療に対して，前向きとなりコンプライアンスが改善したため，眼圧が下降した可能性もある．長期に点眼治療が行われる慢性緑内障では，点眼薬の怠薬が生じやすい．また点眼薬数も多く，コンプライアンスの低下している場合がある．ブリンゾラミド2回点眼からドルゾラミド3回点眼に変更することはコンプライアンスの低下につながる可能性もあるが，同じ点眼薬を長期的に使うことが多くなりやすい慢性緑内障の患者に服薬意識の向上をもたらし，コンプライアンスの向上につながり，同系統でも点眼薬を変更してみる価値はあると考えられた．文献1）秦桂子，田中康一郎，杤久保哲男：1％ドルゾラミドから1％ブリンゾラミドへの切り替えにおける眼圧効果．あたらしい眼科23：681-683,20062）SallK：Theefficacyandsafetyofbrinzolamide1％ophthalmicsuspension（Azopt）asaprimarytherapyinpatientswithopen-angleglaucomaorocularhypertension.BrinzolamidePrimaryTherapyStudyGroup.SurvOphthalmol44：155-162,20003）SilverLH：Clinicalefficacyandsafetyofbrinzolamide（AzoptTM）,anewtopicalcarbonicanhydraseinhibitorforprimaryopen-angleglaucomaandocularhypertension.AmJOphthalmol126：400-408,19984）SeongGJ,LeeSC,LeeJHetal：Comparisonsofintraocular-pressure-loweringefficacyandsideeffectsof2％dorzolamideand1％brinzolamide.Ophthalmologica215：188-191,20015）小林博，小林かおり，沖波聡：ブリンゾラミド1％とドルゾラミド1％の降圧効果と使用感の比較─切り替え試験．臨眼58：205-209,20046）久保田みゆき，原岳，久保田俊介ほか：ドルゾラミドからブリンゾラミドへの切り替え試験後の眼圧下降効果の比較．臨眼58：301-303,20047）今井浩二郎，森和彦，池田陽子ほか：2種の炭酸脱水酵素阻害点眼薬の相互切り替えにおける眼圧下降効果の検討．あたらしい眼科22：987-990,20058）井上賢治，塩川美菜子，若倉雅登ほか：ブリンゾラミド2回点眼からブリンゾラミド，ドルゾラミド3回点眼への変更による眼圧下降効果．臨眼63：63-67,2009＊＊＊</p>
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		<title>ラタノプロスト点眼薬へのレボブノロール点眼追加療法</title>
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		<pubDate>Mon, 30 Aug 2010 15:24:37 +0000</pubDate>
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		<description><![CDATA[1112（10あ0）たらしい眼科Vol.27，No.8，20100910-1810/10/\100/頁/JC（O0P0Y）《第20回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科27（8）：1112.1114，2010cはじめにラタ [...]]]></description>
			<content:encoded><![CDATA[<p>1112（10あ0）たらしい眼科Vol.27，No.8，20100910-1810/10/\100/頁/JC（O0P0Y）《第20回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科27（8）：1112.1114，2010cはじめにラタノプロスト点眼薬は，緑内障点眼薬のなかで眼圧下降効果の点で第一選択薬になることが多い1,2）．しかし，眼圧下降が不十分なために2剤併用療法が必要となることがあり，アドヒアランスの点からは1日1回の点眼薬の追加が望ましい．過去に井上ら3）はレボブノロール点眼薬がゲル化剤添加チモロール点眼薬と比べ，眼圧下降効果は同等で，使用感ではより好まれる傾向にあることを報告した．これまでプロスタグランジン関連点眼薬への追加併用2剤目としてのb遮断薬の眼圧下降効果については数多く報告がある4～8）が，ラタノプロスト点眼薬へのレボブノロール点眼薬の追加効果を検討した報告はない．今回，ラタノプロスト点眼薬を単剤で使用中の症例に2剤目としてレボブノロールを追加投与した際の眼圧下降効果を前向きに検討した．I対象および方法2009年1月～11月までの間に，井上眼科病院でラタノプロスト点眼薬を単剤で3カ月以上使用した結果，目標眼圧に達しない緑内障患者に0.5％レボブノロール点眼薬（1日1回朝点眼）の追加を勧め，同意の得られた連続した症例19例19眼を対象とした．既往歴に喘息や心疾患のある患者は除外した．平均年齢は61.8±14.1歳（平均±標準偏差）（21～82歳），性別は男性6例，女性13例であった．緑内障病〔別刷請求先〕森山涼：〒101-0062東京都千代田区神田駿河台4-3井上眼科病院Reprintrequests：RyoMoriyama,M.D.,InouyeEyeHospital,4-3Kanda-Surugadai,Chiyoda-ku,Tokyo101-0062,JAPANラタノプロスト点眼薬へのレボブノロール点眼追加療法森山涼＊1野口圭＊1河本ひろ美＊1塩川美菜子＊1井上賢治＊1若倉雅登＊1富田剛司＊2＊1井上眼科病院＊2東邦大学医療センター大橋病院眼科OcularHypotensiveEffectofLevobunololSolutionAddedtoLatanoprostRyoMoriyama1）,KeiNoguchi1）,HiromiKoumoto1）,MinakoShiokawa1）,KenjiInoue1）,MasatoWakakura1）andGojiTomita1）1）InouyeEyeHospital,2）DepartmentofOphthalmology,TohoUniversityOhashiMedicalCenterラタノプロスト点眼薬を単剤で使用中の原発開放隅角緑内障患者19例19眼に対して0.5％レボブノロール追加投与を行い，3カ月間の眼圧下降効果および副作用を前向きに調査した．レボブノロール追加投与時の平均眼圧は17.0±3.2mmHg，追加投与3カ月後14.3±2.3mmHgで投与前に比べ有意に下降した（p＜0.0001）．追加投与3カ月間の平均眼圧下降幅は1.7～2.9mmHg，平均眼圧下降率は10.1～16.0％であった．副作用は2例に出現し，異物感1例，頭痛1例であった．レボブノロール点眼薬はラタノプロスト点眼薬に追加投与した際，過去に報告されている他のb遮断薬追加投与とほぼ同等の眼圧下降が得られた．また，安全性においても重大な副作用を認めなかった．In19patientswithprimaryopen-angleglaucomawhowerebeingtreatedwithlatanoprostsolution,levobunololwasadministeredasasecondtherapy,toinvestigateadditiveocularhypotensiveeffects.Intraocularpressure（IOP）,IOPreduction,IOPreductionrateandsideeffectswereprospectivelycheckedmonthlyfor3months.At3monthafteraddictivetherapythemeanIOPhaddecreasedsignificantly,from17.0±3.2mmHgbeforeadditionto14.3±2.3mmHg（p＜0.0001）.ThemeanIOPreductionwas1.7～2.9mmHg,andthemeanIOPreductionratewas10.1～16.0％,Therewerenoserioussideeffects,includingforeign-bodysensationandheadache.Asasecondtherapyinadditiontolatanoprostsolution,levobunololiseffectiveforIOPreduction.〔AtarashiiGanka（JournaloftheEye）27（8）：1112.1114,2010〕Keywords：塩酸レボブノロール点眼薬，ラタノプロスト点眼薬，眼圧下降効果，副作用．levobunolol,prostaglandin-relatedsolution,ocularhypotensiveeffects,sideeffect.（101）あたらしい眼科Vol.27，No.8，20101113型の内訳は原発開放隅角緑内障13眼，正常眼圧緑内障6眼であった．眼圧は，レボブノロール追加投与時，追加1カ月後，3カ月後にGoldmann圧平眼圧計を用いて，患者ごとに同一の検者がほぼ同時刻に測定した．両眼に投与した症例では追加投与時に眼圧の高いほうの眼を，眼圧が同値の場合は右眼を対象眼とした．追加投与前後の眼圧はANOVA（analysisofvariance,分散分析）を用いて比較した．追加投与後の眼圧下降幅および下降率を算出し，それぞれ1カ月後，3カ月後の間で対応のあるt検定を用いて比較した．有意水準（危険率）はp＜0.05とした．本研究は井上眼科病院の倫理審査委員会で承認され，研究の趣旨と内容を患者に説明し，患者の同意を得た後に行った．II結果眼圧はレボブノロール追加時には17.0±3.2mmHg（19眼），追加1カ月後は15.3±3.7mmHg（18眼），3カ月後は14.3±2.3mmHg（17眼）であった（図1）．追加1カ月後，3カ月後でそれぞれ投与前に比べ有意に下降していた（p＜0.0001,Bonferroni/Dunn）．眼圧下降幅は追加1カ月後1.7±2.4mmHg，3カ月後2.9±2.0mmHgで，追加1カ月後，3カ月後の眼圧下降幅には差はなかった（p＝0.2）．眼圧下降率は追加1カ月後10.1±12.3％，3カ月後16.0±9.9％で，追加1カ月後，3カ月後の眼圧下降率には差はなかった（p＝0.2）．副作用は19例中2例（10.5％）に出現し，異物感1例，頭痛1例であった．うち，異物感を訴えた1例は角膜所見には異常を認めなかったが，追加投与後1カ月の時点で患者の申し出により中止となった．頭痛を訴えた1例は，経過中に症状が軽快し，投与継続が可能であった．III考按プロスタグランジン関連点眼薬への追加併用2剤目としてのb遮断薬の眼圧下降効果についてはこれまでに数多くの報告がある4～8）．b遮断点眼薬のラタノプロストへの追加効果について，水谷ら4）はラタノプロスト点眼薬単剤投与で12週以上経過している正常眼圧緑内障患者7例にニプラジロールを2剤目として24週間投与した．眼圧は，追加投与後有意に下降し，24週後の眼圧下降幅は1.7mmHg，眼圧下降率は11.0％であった．河合ら5）は，ラタノプロスト点眼薬単剤投与で3カ月以上経過している広義の原発開放隅角緑内障患者8例にカルテオロールを2剤目として24週間投与した．眼圧は，追加投与後有意に下降し，24週後の眼圧下降幅は2.06mmHg，眼圧下降率は11.8％であった．本田ら6）は，ラタノプロスト点眼薬単剤投与で12週間治療した広義の原発開放隅角緑内障患者37例にチモロールまたはカルテオロールを2剤目として4週間投与した．眼圧は，追加投与後に有意ではないが下降し，4週後の眼圧下降幅はチモロール群が1.6mmHg，カルテオロールが2.1mmHg，眼圧下降率はチモロールが10.1％，カルテオロールが12.9％であった．橋本ら7）は，ラタノプロスト点眼薬単剤投与で3カ月以上経過している広義の原発開放隅角緑内障患者8例にカルテオロールを2剤目として24週間投与した．眼圧は，追加投与後有意に下降し，24週後の眼圧下降幅は2.06mmHg，眼圧下降率は11.8％であった．塩川ら8）は，ラタノプロスト点眼薬単剤投与で2カ月以上経過している緑内障および高眼圧症患者21例にゲル化チモロールを2剤目として12週間投与した．眼圧は，追加投与後有意に下降し，12週後の眼圧下降幅は3.3mmHg，眼圧下降率は18.3％であった．今回の結果では，ラタノプロスト点眼薬に対するレボブノロール点眼薬追加投与後の眼圧下降幅（1.7～2.9mmHg）と眼圧下降率（10.1～16.0％）は，過去の報告と追加投与前の眼圧が異なるので単純に数値を比較することはできないが，他のb遮断点眼薬追加投与時の眼圧下降幅や眼圧下降率とほぼ同等であった．また今回の結果は，ゲル化チモロールからレボブノロールへの切り替えにおいて眼圧には変化がなかったとする井上ら3）の報告からも妥当であることが推察される．副作用，使用感について，水谷ら4）はラタノプロストにニプラジロールを追加した際に眼瞼炎や充血を13.3％に認めたと報告している．河合ら5）はラタノプロストにカルテオロールを追加した際にBUT（涙液層破壊時間）悪化を37.5％に，角膜上皮障害を25％に認めたと報告している．塩川ら8）はラタノプロストにゲル化チモロールを追加した際に咳，痰，違和感，点状表層角膜炎を12.5％に認めたと報告している．今回は，異物感，頭痛を各1例（10.5％）に認め，うち1例では投与中止となっているが，これは過去の報告と比べて同等かやや少ないと思われる．また，井上ら3）はレボブノロールがゲル化チモロールと比べて，「しみる」「べとつく」追加投与前眼圧（mmHg）1カ月後＊＊3カ月後24222018161412100図1レボブノロール追加前後の眼圧（＊p＜0.0001，ANOVA）1114あたらしい眼科Vol.27，No.8，2010（102）といった使用感での訴えが少なく，レボブノロールのほうがより好まれることを報告している．今回は短期間の検討だが，レボブノロールを2剤目として追加した際，副作用や使用感でのマイナス面が少ないことは長期的なアドヒアランスの向上にも寄与する可能性がある．結論として，レボブノロール点眼薬はラタノプロスト点眼薬に3カ月間追加投与した際，過去に報告されている他のb遮断薬追加投与とほぼ同等の眼圧下降が得られ，安全性においても重大な副作用を認めなかった．ただし，本研究はcaseseriesで症例数も少ないため，結果にバイアスがかかりやすいことが考えられる．今後はより多くの症例数で無作為化するなどして結果のバイアスを減らし，長期間の眼圧下降効果や副作用，アドヒアランスについて検討する必要がある．文献1）ZhangWY,PoAL,DuaHSetal：Meta-analysisofrandomizedcontrolledtrialscomparinglatanoprostwithtimololinthetreatmentofpatientswithopenangleglaucomaorocularhypertension.BrJOphthalmol85：983-990,20012）MishimaHK,MasudaK,KitazawaYetal：Acomparisonoflatanoprostandtimololinprimaryopen-angleglaucomaandocularhypertension.A12-weekstudy.ArchOphthalmol114：929-932,19963）井上賢治，若倉雅登，井上治郎ほか：チモロールゲルからレボブノロールへの切り替えによる効果．臨眼60：263-267,20064）水谷匡宏，竹内篤，小池伸子ほか：プロスタグランディン系点眼単独使用の正常眼圧緑内障に対する追加点眼としてのニプラジロール．臨眼56：799-803,20025）河合裕美，林良子，庄司信行ほか：カルテオロールとラタノプロストの併用による眼圧下降効果．臨眼57：709-713,20036）本田恭子，植木麻理，廣辻徳彦ほか：ラタノプロストと2種のb遮断薬による眼圧下降効果の比較検討．眼紀54：801-805,20037）橋本尚子，原岳，高橋康子ほか：正常眼圧緑内障に対するチモロール・ゲルとラタノプロスト点眼薬の眼圧下降効果．臨眼57：288-291,20038）塩川美菜子，井上賢治，若倉雅登ほか：熱応答ゲル化チモロールおよびブリンゾラミド点眼薬のラタノプロスト点眼薬の追加効果．あたらしい眼科25：1143-1147,2008＊＊＊</p>
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