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「なみだの日」の調査でわかったこと ─ドライアイ未発見者をへらすために─

2019年5月31日 金曜日

《原著》あたらしい眼科36(5):689.693,2019c「なみだの日」の調査でわかったこと─ドライアイ未発見者をへらすために─山西竜太郎*1内野美樹*1川島素子*1内野裕一*1横井則彦*2坪田一男*1*1慶應義塾大学医学部眼科学教室*2京都府立医科大学眼科学教室CMinimizingUndiagnosedDryEyeinJapanRyutaroYamanishi1),MikiUchino1),MotokoKawashima1),YuichiUchino1),NorihikoYokoi2)andKazuoTsubota1)1)DepartmentofOphthalmology,KeioUniversitySchoolofMedicine,2)DepartmentofOphthalmology,KyotoPrefecturalUniversityofMedicineC目的:インターネット調査「目に関するアンケート」からドライアイ未発見者を検討する.対象および方法:対象は同調査に参加したC1,030名(男性C729名,女性C301名).ドライアイ診断歴の有無,ドライアイ自覚症状の程度,CvisualCdisplayterminal(VDT)作業時間などを解析した.結果:155名(男性C83名,女性C72名)が過去にドライアイの診断歴ありと回答した.ドライアイの診断歴なしと回答した参加者のうち,「目が乾く」「目が疲れる」が頻繁であったものを「ドライアイ未発見群」と定義したところ,116名(男性C62名,女性C54名)が該当し,VDT作業時間がC8時間以上の群ではC19.9%で,1.3時間の群(6.5%),4.7時間の群(9.7%)より有意に高かった(p<0.01).結論:長時間CVDT作業者ではドライアイ未発見者の割合が高く,ドライアイ啓発活動が重要と考えられる.CToevaluatetheprevalenceinJapanofundiagnoseddryeyeamongthegeneralpublic.TheJapaneseDryEyeSocietyChasCdesignatedCJulyC3CasCNamidaCnoHi(TearsDay)C.CTheCSocietyCcarriedCoutCaCWebCSurveyConCdryCeyedisease(DED)C.CACtotalCofC1,030participants(males:729,females:301)responded;155responders(males:83,females:72)hadapasthistoryofDEDdiagnosis.Wede.nedtheundiagnosedDEDgroupasthosewhofrequent-lycomplainedofDED-relatedsymptomssuchasdrynessandirritation,buthadneverbeendiagnosedashavingDED.TheundiagnosedDEDgroupcomprised116individuals(males:62,females:54)C.Longerdurationofvisualdisplayterminal(VDT)useCcorrelatedCwithChigherCprevalenceCofCundiagnosedCDED.CCliniciansCshouldCthereforeCenhanceeducationalactivitiesrelatingtoDEDandVDTuse.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)C36(5):689.693,C2019〕Keywords:ドライアイ,なみだの日,VDT.dryeyedisease,TearsDay,visualdisplayterminal.はじめにドライアイとは,涙の乾きなどの涙の異常により,目の表面の健康が損なわれる疾患である.ドライアイ研究会は2016年にドライアイの定義を「ドライアイは,さまざまな要因により涙液層の安定性が低下する疾患であり,眼不快感や視機能異常を生じ,眼表面の障害を伴うことがある」と定めた1).スマートフォンの長時間利用や,コンタクトレンズ装用者の増加などによってドライアイ患者は増加の一途をたどっており,横井らの報告によると,わが国におけるドライアイの患者数はC2,000万人以上ともいわれている2).2016年にドライアイ研究会は,7月C3日を「なみだの日」と制定した.「なみだの日」は目の健康と視力に大切な役割をもつ「涙」の重要性と正しい知識を社会に伝える啓発の日と位置づけられ,その活動の三つの柱として①涙を知ること,②セルフチェックの実施,③眼科での検査の推奨をあげている.2017年にはスマートフォンアプリを用いたドライアイのスクリーニングの有用性を調査し3),2018年はインターネット調査を通して市民の涙の意識調査を実施した.厚生労働省がC2003年に実施した「技術革新と労働に関する実態調査」ではCvisualCdisplayterminal(VDT)作業者の〔別刷請求先〕山西竜太郎:〒160-8582東京都新宿区信濃町C35慶應義塾大学医学部眼科学教室Reprintrequests:RyutaroYamanishi,M.D.,DepartmentofOphthalmology,KeioUniversitySchoolofMedicine,35Shinanomachi,Shinjuku-ku,Tokyo160-8582,JAPANC診断歴欠損1名ドライアイ自覚症状「目が乾く」「目が疲れる」ありなしドライアイ診断あり群ドライアイ未発見群ドライアイなし群155名116名758名図1ドライアイ診断・自覚症状による分類回答者をドライアイ診断歴と自覚症状の有無で分類した.うち,身体的な疲労,症状を感じている人の割合はC78.0%で,そのうち「目の疲れ・痛みがある」とする割合がC91.6%となっている4).10年前に実施されたCVDT作業に携わっているオフィスワーカーらが対象となったドライアイの有病調査では,ドライアイを自覚する人の割合はCVDT作業者全体のうちC32.3%であったにもかかわらず,ドライアイと診断されている人は13.0%にとどまっていた5).以上より,VDT作業者のなかにはドライアイの症状があるにもかかわらず,眼科受診をしていない人が多いと考えられる.ドライアイはCqualityoflife(QOL)だけでなく,労働作業効率に影響を与えるとされている6).そのため,VDT作業者へのドライアイ啓発活動は重要と考えられる.筆者らは「なみだの日」の発表に向けて実施したインターネット調査をもとに,ドライアイ症状を有するが,未診断となっている対象者について検討を行った.CI対象および方法筆者らは「なみだの日」の啓蒙活動の一環として行ったインターネット調査「目に関するアンケート」(実施期間C2018年C4月C24.25日)を実施した.調査会社(株式会社マクロミル)の登録モニター約C120万人にアンケートを周知し,事前調査にてCVDT作業者C5,000名を無作為に抽出した.対象年齢はC20.69歳とし,先着C1,030名(男性C729名,女性301名)の回答を採用した.回答採用者にはC60円分のポイントが進呈された.ドライアイの診断歴は「あなたはドライアイと診断された事がありますか?」との問いに,はい,と回答したものを診断歴あり,と定義した.ドライアイの自覚症状は世界的に用いられているドライアイの診断に広く用いられている「目が乾く」「目が疲れる」という二つの質問について,「時々あった」「よくあった」「いつもあった」を選択した場合に,自覚症状あり,とした7).ありなしドライアイ未診断者のなかで,上記項目で自覚症状ありとした回答者をドライアイ未発見群として定義した.また,ドライアイなし群は,ドライアイ未診断者のなかで,ドライアイ未発見群の定義を満たさなかった回答者と定義した.VDT作業時間は,業務でCVDT機器をC1日当たりで使用する時間と定義した.その時間が,1日当たりC1.3時間をライトユーザー,4.7時間をミドルユーザー,8時間以上をヘビーユーザーとそれぞれ分類した.コンタクトレンズ使用状況は,ソフトレンズ,ハードレンズいずれかを使用したことがある回答者を使用あり,いずれも使用したことがない回答者を使用なし,とした.ドライアイが日常生活やCQOLに与える影響はCDryCEye-relatedCQuality-of-LifeScore(DEQS)の質問票を用いて,その程度を評価した8).そのほかの質問項目として,性別,年齢,居住地域,未既婚,子供の有無,世帯・個人年収および職業について回答を得た.統計処理は統計ソフトCSPSSver25(SPSS,Chicago)を使用し,有意水準(両側)5%とした.p値はC0.05未満を有意差ありとした.CII結果回答者はC1,030名(平均年齢:46.8C±0.34歳)で,男性が729名(平均年齢:49.61C±0.37歳),女性がC301名(平均年齢:40.18歳C±0.59歳)で,男性の年齢が有意に高かった(p<0.01).ドライアイ診断歴および自覚症状の有無について図1にまとめた.ドライアイの診断を受けたことがあるのはC155名で内訳は,男性C83名(11.4%),女性C72名(23.9%)であった.男性が女性に比べて有意に高かった項目として既婚の割合,子供ありの割合があった.女性が有意に高かった項目として前述のドライアイ診断歴ありの者の割合とコンタクトレンズ装用者の割合,そしてCDEQSがあった(表1).ドライアイ未発見群はC116名(13.3%)で,男性C62名(53.4%),女性C54名(46.6%),ドライアイなし群はC758名(86.7%)で,男性C583名(76.9%),女性C175名(23.1%)であった.ドライアイ未発見群はドライアイなし群と比較して,女性の割合,コンタクトレンズ装用者の割合,DEQSが有意に高く,年齢は有意に低かった(表2).VDT作業時間の群間比較を示した(表3).ライトユーザーはC120名で,男性C92名(76.7%),女性C28名(23.3%),ミドルユーザーはC425名で男性C309名(72.7%),女性C116名(27.3%),ヘビーユーザーはC419名で男性C285名(68.0%),女性C134名(32.0%)であった.このうち,ドライアイ未発見者はライトユーザーでC7名(6.5%),ミドルユーザーでC36名(9.7%),ヘビーユーザーでC69名(19.9%)と群間で有意差があり,VDT作業時間が表1インターネット調査の回答者・男女の比較表2ドライアイ未発見群とドライアイなし群の比較男性女性ドライアイドライアイ(n=729)(n=301)p値未発見群なし群p値年齢(歳)C49.6±0.4C40.2±0.6<0.01(n=116)(n=758)既婚502(68.9%)111(36.9%)<0.01年齢(歳)C41.8±0.9C47.8±0.4<0.01子供あり436(59.8%)86(28.6%)<0.01女性54(46.6%)175(23.1%)<0.01ドライアイ診断率83(11.4%)72(23.9%)<0.01既婚62(53.4%)462(60.9%)C0.13ドライアイ罹患期間C0.23子供あり55(47.4%)399(52.6%)C0.321年以下18(23.7%)12(16.7%)VDT作業時間(hr/日)C7.7±0.2C6.6±0.1<0.012.4年18(23.7%)12(16.7%)CDEQSC22.4±1.2C8.8±0.3<0.015.8年10(13.2%)21(29.2%)コンタクトレンズ装用者41(35.3%)163(21.5%)<0.018年以上30(39.4%)27(37.5%)喫煙22(19.0%)185(24.4%)C0.24ドライアイ治療期間(年)C7.4±0.8C7.5±0.7C0.93DEQS:DryEye-relatedQuality-of-LifeScore.点眼頻度(回/日)C3.9±0.2C3.7±0.2C0.39年齢,性別,DEQS,コンタクトレンズ装用者割合に有意差をVDT作業時間(hr/日)C6.7±0.1C7.1±0.15C0.02認めた.CDEQSC10.7±0.4C14.7±0.7<0.01コンタクトレンズ装用者121(16.6%)145(48.2%)<0.01VDT:visualCdisplayterminal,DEQS:DryCEye-relatedQuality-of-LifeScore.年齢,ドライアイ診断率,DEQS,コンタクトレンズ装用者割合のほか既婚者の割合,子供ありの割合にも有意差を認めた.表3VDT作業時間ごとの比較VDTライトユーザーVDTミドルユーザーVDTヘビーユーザー1.3時間4.7時間8時間以上p値Cn=120Cn=425Cn=419C年齢(歳)C50.2±1.08C48.1±0.52C44.8±0.51<0.01女性28(23.3%)116(27.3%)134(32.0%)C0.12既婚75(62.5%)264(62.1%)236(56.3%)C0.18子供あり73(60.8%)223(52.5%)191(45.6%)C0.01ドライアイ診断率13(10.8%)55(12.9%)72(17.2%)C0.10ドライアイ罹患期間C0.701年以下2(16.7%)9(16.7%)15(21.7%)2.4年2(16.7%)12(22.2%)14(20.3%)5.8年4(33.3%)7(13.0%)10(14.5%)8年以上4(33.3%)26(48.1%)30(43.5%)ドライアイ未発見者7(6.5%)36(9.7%)69(19.9%)<0.01CDEQSC8.7±0.9C10.4±0.5C14.3±0.6<0.01コンタクトレンズ装用者26(21.7%)100(23.5%)129(30.8%)C0.03CVDT:visulaldisplayterminal,DEQS:DryEye-relatedQuality-of-LifeScore.VDT作業時間が長い群ほどドライアイ未発見者の割合が増加している.DEQSはCVDT作業時間が長い群ほど有意に高い.表4DryEye.relatedQuality.of.LifeとVDT作業時間との関連単回帰分析重回帰分析BのC95%信頼区間BのC95%信頼区間非標準化標準化非標準化標準化係数CB(下限上限)係数Cbp値係数CB(下限上限)係数Cbp値年齢C.0.07(.0.13C.0.01)C.0.07C0.03C0.04(.0.030.11)C0.04C0.31性別C4.00(2.505.49)C0.16<0.01C4.12(2.455.78)C0.17<0.01VDT作業時間C0.84(0.591.09)C0.21<0.01C0.81(0.561.07)C0.20<0.01VDT:visualdisplayterminal.単回帰分析と重回帰分析の結果を示す.年齢と性別を調節し,VDT作業時間にて重回帰分析を行っても,VDT作業時間とCDEQSは有意な関連を示した.長いほど,未発見者の割合が高かった(p<0.01).また,DEQSも同様にライトユーザーでC8.7C±0.9,ミドルユーザーでC10.4C±0.5,ヘビーユーザーでC14.3C±0.6と,有意差を認めた(p<0.01).さらに,コンタクトレンズ装用者はライトユーザーでC26名(21.7%),ミドルユーザーでC100名(23.5%),ヘビーユーザーでC129名(30.8%)であり,VDT作業時間が長い群ほど有意にコンタクトレンズ装用の割合が高かった(p=0.03).つぎにCDEQSと年齢,性別,VDT作業時間との関連について回帰分析を行った(表4).単回帰分析では,性別とCVDT作業時間はCDEQSと有意な関連を認めた(性別標準化係数Cb=0.16,p<0.01;VDT作業時間Cb=0.21,p<0.01).さらに年齢と性別を調節し,VDT作業時間にて重回帰分析を行っても,VDT作業時間とCDEQSは有意な関連を示した(性別Cb=0.17,p<0.01;VDT作業時間Cb=0.20,Cp<0.01).CIII考按ドライアイ未発見者の割合はC1,030名中C116名(13.3%)であり,眼乾燥感や疲労感などの自覚症状がありながら,眼科通院をしていない回答者の割合がC10%を超えていた.さらに,VDTヘビーユーザーの約C20%はドライアイ未発見者であった.これまでCVDT作業者におけるドライアイ有病率の報告はあったが,ドライアイ未発見者に焦点をあてた報告はなく,本研究がドライアイ未発見者について報告した初めてのものとなる.以前,Uchinoらは,4時間以上のCVDT使用により,ドライアイ発症のリスクがC1.7倍,さらにコンタクトレンズ使用によって眼の乾燥や違和感といった重度のドライアイ症状を自覚するリスクがC3.9倍に上昇すると報告している5).今回の筆者らの調査では年齢や性別での調整を行ったうえで,DEQSはCVDT作業時間が長い群ほど有意に高いという結果を得た.同様に女性のほうが男性よりCDEQSが有意に高かった.これは男女間の遺伝要因や性ホルモンの差異が原因で,女性はドライアイ症状に対してより敏感となり,日常生活への影響が大きいという既報と矛盾しない9).今回,筆者らの調査において,VDT作業時間が長いほうがドライアイの自覚症状が強いことが証明された.既報と同様にCVDT時間が長いほど,自覚症状が強まったものと考えられる.自覚症状が強まった原因としては,VDTの作業では瞬目回数がC1分間にC5回と通常時と比較して比べてC1/3.1/4まで低下し10),瞬目減少によって角膜上の涙の貯留が変化して涙液層の異常を引き起こすとされており11),瞬目回数減少との関連が推察される.Yamadaらは,ドライアイが労働生産性に及ぼす影響について報告している.ドライアイを有することで労働効率が一人当たり,ドライアイの診断を受けたことがある群ではC5.7%,ドライアイの症状を有するが未診断の群ではC6.1%低下した.同様に,労働生産性低下によって,年間C1人当たり前者でC65,000円,後者でC85,000円程度の損失が生じていた.他方で,仮にドライアイ未治療者のC10%が治療によって改善すれば,750億円からC1,250億円ほどの経済利益が見込めると算出している12).Uchinoらは,ドライアイと確定診断された群では労働生産性がC4.8%低下すると報告している13).VDT作業時間が長い人は,ドライアイがもたらす労働生産性低下によって勤務が長時間となり,受診する機会が失われている可能性もありうる.よってドライアイ未発見者への受診喚起は,QOL向上だけでなく,労働生産性の観点からも,望ましいと考えられる.総務省のC2017年版情報通信白書によると,インターネット利用などを含めたメディアの利用時間は年々増加してきている14).スマートフォンなどの普及,インターネット回線の整備によって,業務以外でもCVDT機器を使用する時間が伸びてきていると考えられ,今後は業務以外でのCVDT使用状況を含めた検討が必要になると思われる.本研究は,インターネット調査で先着順に回答を収集したため,年齢や性別の調整ができず偏りがでてしまった.眼に興味のある人が積極的に参加したという,選択バイアスがかかった可能性がある.今後の研究では年齢および性別の調整を図りながらデータを収集し,より正確な研究の発展を進めたい.最後に,2018年の「なみだの日」の発表に向けて実施したインターネット調査において,長時間のCVDT作業者でドライアイ未発見者の割合が高いことがわかった.引き続き「なみだの日」などの活動を通して市民への涙の重要性を啓発していくだけではなく,VDT作業者に対して,より重点的なアプローチが必要であると考えられる.文献1)島﨑潤,横井則彦,渡辺仁ほか:日本のドライアイの定義と診断基準の改訂(2016年版).あたらしい眼科C34:C309-313,C20172)横井則彦,加藤弘明:ドライアイ診療のパラダイムシフト眼表面の層別診断・層別治療.京府医大誌C122:549-558,C20133)UchinoM,KawashimaM,UchinoYetal:TheevaluationofCdryCeyeCmobileCappsCforCscreeningCofCdryCeyeCdiseaseCandCeducationalCtearCeventCinCJapan.COculCSurfC16:430-435,C20184)厚生労働省:平成C15年技術革新と労働に関する実態調査結果の概況.20045)UchinoCM,CSchaumbergCDA,CDogruCMCetal:PrevalenceCofCdryCeyeCdiseaseCamongCJapaneseCvisualCdisplayCterminalusers.OphthalmologyC115:1982-1988,C20186)McDonaldCM,CPatelCDA,CKeithCMSCetal:EconomicCandChumanisticCburdenCofCdryCeyeCdiseaseCinCEurope,CNorthCAmerica,CandAsia:ACsystematicCliteratureCreview.COculCSurf14:144-167,C20167)SchaumbergCDA,CSullivanCDA,CBuringCJECetal:Preva-lenceofdryeyesyndromeamongUSwomen.AmJOph-thalmolC136:318-326,C20138)SakaneCY,CYamaguchiCM,CYokoiCNCetal:DevelopmentCandCvalidationCofCtheCDryCEye-RelatedCQuality-of-LifeCScoreCquestionnaire.CJAMACOphthalmolC131:1331-1338,C20139)SchaumbergCDA,CUchinoCM,CChristenCWGCetal:PatientCreporteddi.erencesindryeyediseasebetweenmenandwomen:impact,Cmanagement,CandCpatientCsatisfaction.CPLoSOneC8:e76121,C201310)TsubotaK,NakamoriK:Dryeyesandvideodisplayter-minals.NEnglJMedC328:584,C199311)YokoiCN,CUchinoCM,CUchinoCYCetal:ImportanceCofCtearC.lmCinstabilityCinCdryCeyeCdiseaseCinCo.ceCworkersCusingCvisualdisplayterminals:theOsakastudy.AmJOphthal-molC159:748-754,C201512)YamadaCM,CMizunoCY,CShigeyasuC:ImpactCofCdryCeyeConCworkCproductivity.CClinicoeconCOutcomesCResC4:307-312,C201213)UchinoM,UchinoY,DogruM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