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高度緑内障性視野障害のある水疱性角膜症に対する角膜内皮移植術の視機能への影響

2016年11月30日 水曜日

《原著》あたらしい眼科33(11):1651?1655,2016c高度緑内障性視野障害のある水疱性角膜症に対する角膜内皮移植術の視機能への影響豊川紀子*1佐々木香る*2松村美代*1黒田真一郎*1*1永田眼科*2JCHO星ヶ丘医療センター眼科ImpactofDescemet’sStrippingAutomatedEndothelialKeratoplastyonVisualFunctioninEyeswithAdvancedGlaucomaNorikoToyokawa1),KaoruAraki-Sasaki2),MiyoMatsumura1)andShinichiroKuroda1)1)NagataEyeClinic,2)DepartmentofOphthalmology,JapanCommunityHealthCareOrganization(JCHO)HoshigaokaMedicalCenter目的:角膜内皮移植術(Descemet’sstrippingautomatedendothelialkeratoplasty:DSAEK)は術中眼圧変動の大きい術式である.視神経障害進行眼では,術中眼圧変動で視野障害が進行する可能性がある.高度緑内障性視神経障害のある水疱性角膜症に対しDSAEKを施行した症例を対象に,同手術が視機能へ与える影響を検討する.対象および方法:対象は永田眼科でDSAEKを施行された緑内障進行例の水疱性角膜症8例8眼.前向きにDSAEK術前後の視力,眼圧,Goldmann視野,Humphrey視野(中心10-2)を検討した.結果:術後平均経過観察期間は6カ月,患者の手術時平均年齢は73歳,男性5例,女性3例,濾過手術既往6眼中5眼に機能性濾過胞が存在した.全例で移植片の接着が得られた.術後,Goldmann視野では全例でV-4イソプターの拡大または内部イソプターで改善を認め,Humphrey視野(中心10-2)では7眼で平均偏差(meandeviation:MD)または中心4点内の感度の改善が認められた.MDは,術前?25.4±5.7dB,術後平均6カ月の測定で?18.8±6.3dBであった.術後の視力,視野が術前より悪化したものはなかった.術後眼圧は全例で薬剤によりコントール可能であった.結論:緑内障進行例において,DSAEK術中眼圧変動に起因すると思われる視機能の悪化は認めなかった.Purpose:Toinvestigatetheimpactofintraocularpressure(IOP)fluctuationduringDescemet’sstrippingautomatedendothelialkeratoplasty(DSAEK)onvisualfunctionineyeswithadvancedglaucoma.Patientsandmethod:Thisprospectivestudywasconductedon8eyesof8patientswithbullouskeratopathyandadvancedglaucoma.ResultsofGoldmannperimetry,Humphreyvisualfieldtest(C10-2),visualacuityandIOPwerecomparedbeforeandafterDSAEK.Results:Patientmeanagewas73years.AlleyesshowedimprovementsinGoldmannperimetrywithV-4isopterand/orinnerisoptersafterDSAEK.In7ofthe8eyes,meandeviationorsensitivitywithincentral4pointsofHumphreyvisualfieldtestimprovedafterDSAEK.Noeyesshowedvisualfielddeteriorationpostoperatively.Best-correctedvisualacuityimprovedpostoperativelyinalleyes,althoughitwasnotsignificant.Conclusions:IntraocularpressurefluctuationduringDSAEKhadnonegativeimpactonvisualfunctioninadvancedglaucoma.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)33(11):1651?1655,2016〕Keywords:角膜内皮移植術,緑内障進行例,水疱性角膜症,術中眼圧変動,視機能.Descemet’sstrippingautomatedendothelialkeratoplasty,advancedglaucoma,bullouskeratopathy,intraocularpressurefluctuationduringsurgery,visualfunction.はじめにMellesらにより報告された現在のDescemet’sstrippingautomatedendothelialkeratoplasty(DSAEK)の基本となる術式1)は,2003年の報告以降,術式の洗練と確立がなされ,良好な手術成績の報告2?5)とともに急速に普及した.米国のアイバンク調査では,2011年以降DSAEKの手術件数は全層角膜移植術を上回った状態が持続している6).DSAEKには,全層角膜移植で問題となる移植片の縫合糸感染の問題がない,術後炎症が軽く惹起乱視もごくわずかであるため術後の視力回復が早い,前眼部免疫抑制機構(anteriorchamber-associatedimmunedeviation:ACAID)が働く前房内への移植のため拒絶反応が少ない,耳側5mmの角膜切開創のためオープンスカイにならないなどの多くの利点がある2,3).近年,緑内障(手術)既往眼にもDSAEKの適応が広がっているが,緑内障手術後の濾過胞を有する眼(濾過胞眼)はDSAEK術中に濾過胞や後房への空気迷入が生じ,眼圧上昇を得ることが困難なことが多く,手術難易度が高いとされている7).緑内障眼でのDSAEKの適応を考える際,緑内障性視神経障害の進行度が重視される.たとえ角膜の透明治癒が得られても,すでに中心視野がなければ視力回復は望めず,視機能回復は限定的であるため手術適応に悩むことが多い.さらに視神経が脆弱化し余力のない緑内障進行例では,術中や術後の眼圧変動で視神経障害がさらに進行し,視野障害が急激に悪化することがある8).これまでに緑内障眼,濾過胞眼におけるDSAEKに関して,術後早期の比較的良好な成績9,10)や視力についての報告11,12)はあるが,視野についての検討はまだされていない.今回,高度緑内障性視野障害のある緑内障進行例にDSAEKを施行し,術前後の視力と視野変化を調べ,DSAEKが緑内障進行例の視機能へ与える影響を検討した.I対象および方法1.対象および方法対象は高度緑内障性視野障害のある水疱性角膜症で2014年8月?2015年11月に,永田眼科でDSAEKを施行された8例8眼である.全例,過去に白内障手術を施行された眼内レンズ挿入眼で,濾過手術既往6眼中5眼で機能性濾過胞が存在した.前向きにDSAEK術前後で最高矯正小数視力(bestcorrectedvisualacuity:BCVA),Goldmann視野,Humphrey視野(中心10-2),眼圧を調査した.術前の視野検査では,視力不良のため視野の固視灯がわかりにくい症例では,中心固視点の誘導を行いながら検査を施行した.術前に,術後の見え方の改善は予測できないことを患者と家族に十分に説明しインフォームド・コンセントを得た.本研究は永田眼科倫理委員会の承認を得て行われた.2.手術手技ドナーは海外ドナーのprecut輸入角膜を使用し,グラフト径を8mmに作製した.全例耳側5mmの角膜切開創から,Businグライドと引き込み鑷子を用いた引き込み法(pullthroughtechnique)で施行し,全例ホスト角膜のDescemet膜は?離しなかった(non-Descemet’sstrippingautomatedendothelialkeratoplasty:nDSAEK)4).術中空気注入時の眼圧は空気灌流圧または手動で30mmHgとし,空気抜去は行わなかった.機能過多の濾過胞,損傷しやすい壁の薄い濾過胞はなかったため,濾過胞に対する特別な手技7)は用いなかった.メチルプレドニゾロンコハク酸エステルナトリウム125mgを術中と術後に点滴し,術翌日からプレドニゾン10mgを7日間経口投与した.術後点眼は,レボフロキサシンとリン酸ベタメタゾンを1日5回投与した.3.統計的解析法視力は小数視力で測定し,統計解析にはlogMAR換算し平均視力を算出した後に小数視力へ変換した.II結果患者の手術時の平均年齢は73±6歳,男性5例,女性3例であった.患者背景を表1に示す.術後平均観察期間は6±4カ月であった.1.移植片の接着8眼中7眼で,術翌日に移植片の接着が得られた.1眼(表1症例3の濾過胞眼)は,移植片接着不良のため術後2日目に前房内に空気を再注入し移植片の接着を得た.2眼で術後に空気の後房迷入を認めたが,術後体位の変換にて対処可能であり,空気の再注入を必要としなかった.2.BCVA術後最終受診時(平均6±4カ月)の平均BCVAは0.1(0.01?0.4)で,全例で術前以上の視力が得られた.各症例の術前,術後視力を表1に示す.なお,全例緑内障進行例であり,一般的なDSAEKの術後視力より不良であった.3.眼圧術前平均眼圧は13.1±4.7mmHg,術後2カ月の平均眼圧は12.8±4.6mmHg,全例薬剤で眼圧コントール可能であった.有濾過胞眼5眼では,経過中濾過胞の形態に変化を認めず,低眼圧になった症例はなかった.4.視野術後視野検査の結果が改善したGoldmann視野の代表症例を図1,Humphrey視野の代表症例を図2に示す.Goldmann視野の結果は,8眼中4眼でV-4イソプターと内部イソプターで改善が認められ,4眼では内部イソプターのみで改善が認められた.Humphrey視野(中心10-2)の結果は,8眼中7眼で平均偏差(meandeviation:MD)または中心4点内の感度改善が認められた.Humphrey視野で改善がなかった1例(症例1)はGoldmann視野では改善が認められた(図1).全例の平均MDは術前?25.4±5.7dB,術後平均6カ月の測定で?18.8±6.3dBであった.5.自覚症状術後問診にて,術前と比して自覚症状が改善したと答えた患者は8例中6例であった.III考按濾過手術である線維柱帯切除術の晩期合併症として,とくに複数回施行した場合,水疱性角膜症を発症することがある.水疱性角膜症に至らなくとも濾過手術後に角膜内皮細胞は減少する13,14).一般的に,濾過手術既往眼では緑内障病期が進行していることが多い.水疱性角膜症では視野検査が正確に施行できず視神経所見だけでは緑内障眼の残存視機能を正確に予測できないという問題に直面し,視機能予後不良の可能性からDSAEKの適応判断に苦慮する.今回,高度緑内障性視野障害のある緑内障進行例8眼にDSAEKを施行し,有意とはいえない改善も含めてであるが,全例で術後視野検査の結果が改善した.これは,角膜の透明性を回復したことにより,水疱性角膜症の浮腫状角膜を通して患者が見ていた視野に比して,術後の実用視野が改善したと考える.症例4(図1)では,術前はほとんど測定できなかった視野が,実はある程度存在していたことが術後にわかった.水疱性角膜症を併発すると残存している視野を正確に検出できず,実際よりも視機能が過少評価されることがあると思われた.もちろん,実際に視野障害が進行していればたとえDSAEKに成功しても患者満足度が低い可能性があるため,術前のインフォームド・コンセントの際には,濾過手術既往眼ではDSAEK移植片の長期生存率が不良であること5,15),緑内障進行例では術後視機能の改善は予測不能であることなどマイナス面を十分に説明する必要がある.DSAEK術前の真の緑内障性視野障害は測定することはできず,DSAEKが本当に緑内障性視野障害へ悪影響がなかったかどうかは確認する方法がないが,今回の検討で術前に比して術後に視力,視野が悪化した症例はなかった.さらに水疱性角膜症では角膜浮腫のため視野も眼圧も正確に測定できないため,緑内障進行判定も正確にできない状態に陥っているが,角膜の透明性回復により,視野,眼圧検査が正確に施行できるようになり緑内障の進行判定を再開できた利点もあった.術後の平均小数視力は0.1と不良であったが,これは緑内障視野障害進行例でDSAEKに成功しても視力が上昇しない症例が含まれていたためであり,Riaz,VajarranantらもDSAEK術後も緑内障進行眼では視力不良例が存在したと報告している11,12).しかし,術後視力不良例でも,周辺視野の拡大,中心視野感度の改善は多少なりとも視機能改善に寄与すると思われ,白濁した角膜が透明化することで整容上の利点もあり,8例中6例で自覚的にも手術施行に関して満足されていた.今回の症例の検討では,残存視機能への悪影響がなかったと判断され,DSEAKは高度緑内障性視神経障害のある緑内障患者にも適応になりうると思われた.従来の全層角膜移植では,緑内障の発症,悪化は重篤な手術合併症であり角膜移植不成功因子16,17)であるが,DSAEK術後の眼圧上昇の多くは薬剤コントロール可能10,12)で,追加緑内障手術の頻度も高くない10,12)ため,緑内障進行例では全層角膜移植よりもDSAEKが望ましいと思われる.いずれにせよ,これらの光学的角膜移植は新鮮ドナー角膜が必要な手術であり,視力回復の可能性が低い症例,不確実な症例の手術適応は,角膜以外の眼疾患の状況,他眼の状況,全身状態,患者と家族の手術説明に対する理解度など複数の観点から個々の症例で総合的に判断することが必要である.しかし,低視力でも残存視野が活用できる利点18)も考慮して適応を決定してもよいと思われる.今回,濾過胞眼に対して特別な手技7)は用いなかったが,前房内を空気で充満させるのではなく,ドナーグラフト直径を覆うのに必要な空気量だけを注入し,眼圧上昇を30mmHgに留め,術後の仰臥位安静を徹底した.その結果,術中の濾過胞や後房への空気迷入や濾過胞の破裂などの術中合併症は生じなかった.DSAEKのドナー内皮グラフトの5年生存率は,Fuchs角膜内皮ジストロフィーでは95%5)であるのに対し,濾過胞眼では40?48%5,15)と不良であると報告され,さらに,緑内障インプラント眼は5年生存率25%と不良15)である.したがって,これらの長期予後も鑑み,年齢も考慮して,どのような症例までDSAEKの適応を拡大できるかの判断基準を確立することは今後の課題であると思われる.以上,水疱性角膜症を発症している緑内障進行例のなかにも,悪いなりにも残存視野を有する症例,予想以上に機能が残存している症例など,結果論でしかわからない視機能の潜在する症例が存在し,たとえ術前に進行した視野欠損を呈する症例であってもDSAEKが適応可能な症例があると思われた.文献1)MellesGR,KammingaN:Techniquesforposteriorlammelarkeratoplastythroughascleralincision.Ophthalmologe100:689-695,20032)PriceFWJr,PriceMO:Descemet’sstrippingwithendothelialkeratoplastyin200eyes:earlychallengesandtechniquestoenhancedonoradherence.JCataractRefractSurg32:411-418,20063)PriceMO,PriceFWJr:Descemet’sstrippingwithendothelialkeratoplasty:comparativeoutcomeswithmicrokeratome-dissectedandmanuallydissecteddonortissues.Ophthalmology113:1936-1942,20064)KobayashiA,YokogawaH,SugiyamaK:Non-Descemetstrippingautomatedendothelialkeratoplastyforendothelialdysfunctionsecondarytoargonlaseriridotomy.AmJOphthalmol146:543-549,20085)PriceMO,FairchildKM,PriceDAetal:Descemet’sstrippingendothelialkeratoplastyfive-yeargraftsurvivalandendothelialcellloss.Ophthalmology118:725-729,20116)EyeBankAssociationofAmerica:2014EyeBankingStatisticalReport.Availableatwww.restoresight.org7)小林顕:濾過手術後の角膜移植.眼科手術28:505-509,20158)CostaVP,SmithM,SpaethGLetal:Lossofvisualacuityaftertrabeculectomy.Ophthalmology100:599-612,19939)PhillipsPM.TerryMA,ShamieNetal:Descemetstrippingautomatedendothelialkeratoplastyineyeswithprevioustrabeculectomyandtubeshuntprocedures:Intraoperativeandearlypostoperativecomplications.Cornea29:534-540,201010)QuekDT,WongT,TanDetal:CornealgraftsurvivalandintraocularpressurecontrolafterDescemetstrippingautomatedendothelialkeratoplastyineyeswithpre-exisitingglaucoma.AmJOphthalmol152:48-54,201111)RiazKM,SugarJ,TueYetal:EarlyresultsofDescemet-strippingandautomatedendothelialkeratoplasty(DSAEK)inpatinetswithglaucomadrainagedevices.Cornea28:959-962,200912)VajaranantTS,PriceMO,PriceFWetal:VisualacuityandintraocularpressureafterDescemet’sstrippingendothelialkeratoplastyineyeswithandwithoutpreexistingglaucoma.Ophthalmology116:1644-1650,200913)ArnavielleS,LafontainePO,BidotSetal:Cornealendothelialcellchangesaftertrabeculectomyanddeepsclerectomy.JGlaucoma16:324-328,200714)Storr-PaulsenT,NorregaardJC,AhmedSetal:CornealendothelialcelllossaftermitomycinC-augmentedtrabeculectomy.JGlaucoma17:654-657,200815)AnshuA,PriceMO,PriceFW:Descemet’sstrippingendothelialkeratoplasty:long-termgraftsurvivalandriskfactorsforfailureineyeswithpreexisitingglaucoma.Ophthalmology119:1982-1987,201216)Al-MohaimeedM,Al-ShahwanS,Al-TorbakAetal:Escalationofglaucomatherapyafterpenetratingkeratoplasty.Ophthalmology114:2281-2286,200717)StewartRMK,JonesMNA,BatterburyMetal:Effectofglaucomaoncornealgraftsurvivalaccordingtoindicarionforpenetratingkeratoplasty.AmJOphthalmol151:257-262,201118)DiveS,RoulandJF,LenobleQetal:Impactofperipheralfieldlossontheexecutionofnaturalactions:Astudywithglaucomatouspatientsandnormallysightedpeople.JGlaucomaE-pub,2016〔別刷請求先〕豊川紀子:〒631-0844奈良市宝来町北山田1147永田眼科Reprintrequests:NorikoToyokawa,M.D.,Ph.D.,NagataEyeClinic,1147KitayamadaHourai,Nara-City,Nara631-0844,JAPAN0910-1810/16/\100/頁/JCOPY(113)1651表1患者背景と術前,術後視力症例年齢緑内障病型緑内障手術既往術前視力術後視力175EXGLOT/SIN0.050.1273EXGLOT/SINLect2回指数弁0.3364POAGVIscoLect4回0.010.15466SOAGLect手動弁0.05571EXGLect2回0.040.07681EXGLOT/SIN2回指数弁0.15Lect776EXGなし指数弁0.4880EXGLOT/SIN2回Lect3回指数弁0.01EXG:落屑緑内障,LOT/SIN:Schlemm管外壁開放術併用線維柱帯切開術,Lect:線維柱帯切除術,POAG:原発開放隅角緑内障,SOAG:続発開放隅角緑内障,Visco:ビスコカナロストミー.1652あたらしい眼科Vol.33,No.11,2016(114)図1Goldmann視野の結果が術後に改善した代表症例症例1,症例2,症例3は術後にI-3イソプターの内部イソプターでも視野検出可能となり,V-4イソプターも拡大した.症例4は術前視野測定不能であったが,術後にII-4イソプターまで検出可能となり,視野検査が可能となった.(115)あたらしい眼科Vol.33,No.11,20161653図2Humphrey視野の結果が術後に改善した代表症例症例2,症例7ともに術前の中心視野の結果は不良であったが,術後に中心視野が残存していることがわかった.MD:meandeviation.1654あたらしい眼科Vol.33,No.11,2016(116)(117)あたらしい眼科Vol.33,No.11,20161655