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ファリシマブ硝子体内注射後に発症した無菌性眼内炎の1 例

2026年10月31日 土曜日

《原著》あたらしい眼科43(10):1294.1298,2026cファリシマブ硝子体内注射後に発症した無菌性眼内炎の1例池内英祐岸真椰岡隼生松宮亘三木明子中村誠神戸大学大学院医学研究科外科系講座眼科学分野CACaseofSterileIntraocularInflammationfollowingIntravitrealFaricimabInjectionEisukeIkeuchi,MayaKishi,ToshikiOka,WataruMatsumiya,AkikoMikiandMakotoNakamuraCDivisionofOphthalmology,DepartmentofSurgery,KobeUniversityGraduateSchoolofMedicineC目的:ファリシマブ投与後の無菌性眼内炎例を報告する.症例:72歳,女性.2021年C4月から当科で涙丘の反応性リンパ過形成の疑いに対して経過観察されていた.2024年C8月に左眼の傍中心窩網膜色素上皮.離と中心窩漿液性網膜.離がみられた.検眼鏡,光干渉断層計(OCT),蛍光造影検査により新生血管型加齢黄斑変性(nAMD)と診断し,ファリシマブ硝子体内注射を開始した.5回目投与約C3週間後,左眼に矯正視力低下,結膜充血,高眼圧,角膜後面沈着物,前房内および硝子体細胞,硝子体混濁の出現を認め,無菌性眼内炎と診断した.ベタメタゾン点眼,トリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射およびデキサメタゾンリン酸エステルナトリウム結膜下注射,炭酸脱水酵素阻害薬内服により炎症は改善し眼圧も下降した.結論:ファリシマブ投与後の無菌性眼内炎はまれだが,複数回投与後も数週間はその発生に注意が必要と考える.炎症発症時には速やかな診断と治療介入が重要である.CPurpose:Toreportacaseofsterileintraocularinflammationfollowingintravitrealfaricimabinjection.Case:CA72-year-oldwomanhadbeenfollowedatKobeUniversityHospitalforreactivelymphoidhyperplasiaofthelac-rimalCcaruncleCsinceCAprilC2021.CAtCaCfollow-upCvisitCinCAugustC2024,CsheCpresentedCwithCfovealCserousCretinalCdetachmentinthelefteye.Shewasdiagnosedwithneovascularage-relatedmaculardegeneration,andintravitrealfaricimabtherapywasinitiated.Approximately3weeksafterthefifthinjection,shedevelopeddecreasedbest-cor-rectedvisualacuity,conjunctivalinjection,keraticprecipitates,anteriorchamberandvitreouscells,vitreoushaze,andCelevatedCintraocularCpressureCinCtheCleftCeye.CSterileCintraocularCinflammationCwasCdiagnosed,CandCtreatmentCwithCcorticosteroidCtherapyCledCtoCresolutionCofCinflammation.CConclusion:AlthoughCintraocularCinflammationCfol-lowingCintravitrealCfaricimabCinjectionCisCaCrareCcomplication,CcarefulCmonitoringCforCseveralCweeksCafterCrepeatedCinjectionsCisCessential.CPromptCdiagnosisCandCappropriateCtherapeuticCinterventionCareCcrucialCwhenCinflammationCoccurs.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)43(10):1294.1298,C2026〕Keywords:ファリシマブ,硝子体内注射,無菌性眼内炎,トリアムシノロンアセトニドCTenon.下注射,加齢黄斑変性.faricimab,intravitrealinjection,sterileintraocularinflammation,sub-tenontriamcinoloneacetonide,age-re-latedmaculardegeneration.Cはじめに現在,新生血管型加齢黄斑変性(neovascularCage-relatedCmaculardegeneration:nAMD)に対する治療は,抗血管内皮増殖因子(vascularendothelialgrowthfactor:VEGF)薬の硝子体内注射が主流である.多くが継続的な治療を要するが,治療が頻回または長期間となる場合,患者の経済的,身体的負担は増大する.ファリシマブ(バビースモ)はC2022年に承認された抗CVEGF薬であり,VEGF-A阻害による血管新生抑制作用に加え,angiopoietin-2(Ang-2)阻害による血管不安定化抑制作用をあわせもつ,眼科領域で初めての二重特異性抗体である.未治療CnAMDを対象とした第Ⅲ相試験(TENAYA試験およびCLUCERNE試験)では,ファリシマブのC8.16週間隔投与群がアフリベルセプトのC8週間隔投与群と同等の視覚的,解剖学的結果を示し1),投与間隔延長による治療負担軽減が期待されている.一方で,ファリシマブ投与後の有害事象として眼内炎が報告されている2,3).〔別刷請求先〕岸真椰:〒C650-0017兵庫県神戸市中央区楠町C7-5-2神戸大学医学部附属病院眼科医局Reprintrequests:MayaKishi,M.D.,DivisionofOphthalmology,DepartmentofSurgery,KobeUniversityHospital,7-5-2Kusunoki-cho,Chuo-ku,KobeCity,Hyogo650-0017,JAPANC1294(120)図1初診時画像所見a:眼底カラー写真.Cb:フルオレセイン蛍光造影.Cc:インドシアニングリーン蛍光造影.Cd:光干渉断層計(OCT)画像.黄斑新生血管(MNV),漿液性網膜.離(SRD),網膜色素上皮.離(PED)を認め,新生血管型加齢黄斑変性と診断した.図2ファリシマブ5回目投与時の画像所見a:眼底カラー写真.明らかな硝子体混濁や網膜血管炎は認めなかった.b:光干渉断層計(OCT).漿液性網膜.離(SRD)の再燃を認める.しかし,その臨床的特徴や対応に関する知見はいまだ十分とはいえない.今回筆者らは,ファリシマブ投与後に無菌性眼内炎を呈したC1例を経験したので,その臨床経過について報告する.CI症例患者:72歳,女性.既往歴:不整脈.主訴:左眼視力低下.現病歴:2021年C4月から両眼涙丘の反応性リンパ過形成の疑いのため神戸大学医学部附属病院眼科(以下,当科)通院中であったが,2024年C8月再診時に左眼視力低下を訴えた.光干渉断層計(opticalCcoherencetomography:OCT)で左眼傍中心窩の網膜色素上皮.離(pigmentCepithelialdetachment:PED)と中心窩を含む漿液性網膜.離(serousretinaldetachment:SRD)がみられた(図1).右眼視力=(1.5C×sph+0.75DCcyl-0.50DAx90°),左眼視力=(1.2C×sph+3.00DCcyl-1.25DAx40°)であった.フルオレセイン蛍光造影(fluoresceinangiography:FA),インドシアニングリーン蛍光造影(indocyanineCgreenangiography:IA)にて左眼に黄斑新生血管(macularneovascularization:MNV)がみられ(図1),左眼CnAMDと診断した.2024年10月よりファリシマブ硝子体内注射(intravitrealfaricimab:IVF)を開始し,1カ月ごとC3回の導入期治療にabcd図4眼内炎症発症時の前眼部写真(ファリシマブ硝子体内注射5回目から20日後)白色の微細な角膜後面沈着物(fineKPs)が多数みられる().図3眼内炎症発症時画像所見(ファリシマブ硝子体内注射5回目から20日後)a:カラー眼底写真.硝子体混濁により眼底透見性が低下している.Cb,c:フルオレセイン蛍光造影後期相.視神経乳頭と周辺部網膜血管からの蛍光漏出を認め,網膜血管炎を含む後部ぶどう膜炎を示唆する所見であった().d:光干渉断層計(OCT).硝子体腔内に硝子体細胞と考えられる顆粒状高輝度反射を多数認める().漿液性網膜.離(SRD)は消失している.られたため,4回目の追加投与を行った.そのC5カ月後の2025年C10月再診時においても,わずかにCSRDを認め(図2),5回目のCIVFを施行した.5回目投与からC20日後,数日前からの左眼霧視を訴え,当科を受診した.左眼は矯正視力がC1.2と良好であったが,眼痛はなく,軽度の結膜充血,白色の微細な角膜後面沈着物(keraticprecipitates:KPs),SUNCWorkingGroup基準に基づく評価でC0.5+の前房内細胞,硝子体細胞およびびまん性硝子体混濁の出現がみられ(図3,4),眼圧はC31CmmHgと上昇していた.前房蓄膿はみられなかった.OCTでは硝子体腔内に硝子体細胞と考えられる顆粒状高輝度反射がみられた(図5).また,最近の発熱,倦怠感や口内炎や耳鳴などぶどう膜炎に関連する全身症状はなく,眼内手術歴および眼外傷歴はないとのことであった.血液検査,心電図,胸部CX線では特記すべき異常を認めなかった.前房水検体を細菌やウイルスに対する網羅的ポリメラーゼ連鎖反応(polymeraseCchainreaction:PCR)検査に提出しよりCSRDは消失した.その後はC1カ月ごとに経過観察をたうえで,同日よりガチフロキサシン点眼をC1日C6回,セフ行っていたが,3回目投与からC6カ月後にCSRDの再燃がみメノキシム塩酸塩点眼C1日C6回,ベタメタゾンリン酸エステab図5眼内炎発症から23日後の画像所見a:眼底カラー写真.硝子体混濁の改善により眼底透見性が改善している.Cb:光干渉断層計(OCT).硝子体腔内の顆粒状高輝度反射は減少している.漿液性網膜.離(SRD)が再燃している.ルナトリウム点眼C1日C6回を開始した.眼圧上昇に対してはアセタゾラミドC500Cmg/日,グルコン酸カリウムC10CmEq/日の内服を開始した.翌日,トリアムシノロンアセトニド(マキュエイド)Tenon.下(sub-tenonCtriamcinoloneCace-tonide:STTA)注射とデキサメタゾンリン酸エステルナトリウム(デキサート)結膜下注射を追加した.翌々日に施行したCFAでは,左眼の視神経乳頭および周辺部網膜血管からの蛍光色素漏出が観察され(図3),網膜血管炎を含む後部ぶどう膜炎を示唆する所見であった.また,治療開始C6日目に前房水CPCR検査の結果が判明した.結果はすべて陰性であり,ガチフロキサシン点眼は終了とした.眼内炎に対する治療開始C9日目には眼圧はC15CmmHgと下降しており,アセタゾラミド,グルコン酸カリウムの内服は終了した.23日目には,前房内および硝子体細胞,硝子体混濁は改善した.左眼矯正視力はC1.0とやや低下しており,眼底にわずかなSRDの出現がみられた(図5).IVFの再施行による眼内炎症の再燃リスクを考慮し,また矯正視力が比較的保たれていることから,患者本人と相談のうえ,抗CVEGF薬硝子体内注射は追加せず,今後症状悪化があれば治療を検討することとした.CII考察ファリシマブ投与後の眼内炎は,1回の注射あたりC0.19%やC0.62%の頻度での発症が報告されており2,3),比較的まれな合併症である.本症例においても,IVF後に眼内炎を認めたが,硝子体内注射後の眼内炎において,細菌性または無菌性の鑑別は重要である.本症例ではCKPs,前房内および硝子体細胞,びまん性硝子体混濁,網膜血管炎を含む後部ぶどう膜炎,眼圧上昇といった所見がみられた.これらの所見はいずれも既報におけるファリシマブ関連無菌性眼内炎の症例報告と共通する所見であった4).細菌性眼内炎では眼痛や前房蓄膿,結膜充血といった症状がよくみられると報告されている5)が,本症例では眼痛や前房蓄膿はみられず,結膜充血や前房炎症反応が軽度であったことから,細菌性眼内炎を積極的には疑わず,無菌性眼内炎の可能性が高いと判断した.しかし,細菌性眼内炎を完全には否定できなかったため,炎症所見を確認した当日は,ステロイドを点眼のみでの使用とし,抗菌薬点眼を併用し翌日再診とした.翌日もさらなる視力低下や眼内炎の増悪を認めなかったことから,細菌性眼内炎の可能性は低いと判断し,ステロイドの注射による治療を開始した.また,本症例では,前房水CPCR検査は陰性であった.この結果は細菌性眼内炎を完全に否定するものではないが,臨床所見とあわせて,無菌性眼内炎の可能性を支持する所見の一つと考えられた.なお,硝子体内注射後の眼内炎症という観点からは,硝子体液のCPCR検査がより望ましいと考えられるが,今回は積極的に細菌性眼内炎を疑ってはいなかったため,侵襲性と診断的有用性を考慮し,硝子体液での検査は施行しなかった.また,潜在する感染病巣による内因性感染性眼内炎やサルコイドーシスやCBehcet病などに伴うぶどう膜炎の可能性も鑑別にあげられるが,関連する全身症状はみられず,血液検査を含む全身精査においても,これらを示唆する所見を認めなかった.さらに,本症例は両眼涙丘反応性リンパ過形成疑いに対する経過観察中に発症した眼内炎である.反応性リンパ過形成は自己免疫疾患や眼内または全身性リンパ腫との関連が指摘されている6,7).また,まれではあるものの,ぶどう膜炎を合併した症例も報告されている7).本症例は,免疫疾患およびリンパ腫の既往や全身症状はみられなかった.涙丘病変は病理学的な診断の確定には至ってはおらず,今回の眼内炎症との関連は不明である.以上を総合して,本症例はIVF後の無菌性眼内炎と診断した.IVF後の無菌性眼内炎はCIVFの中央値C3.5回(IQR2.0.4.3回)後に発生したと報告されており4),複数回投与後の発症が多く報告されている.本症例においてもCIVF5回後に眼内炎症を発症した.抗CVEGF薬硝子体内注射後の無菌性眼内炎には,急性眼内炎症と遅発性炎症性血管炎のC2病型があることが報告されている5).急性眼内炎症は注射後数日以内に起こることが多く,一過性の前房反応として出現する場合がある5).その機序としては,シリンジ由来のシリコーンオイル微粒子と抗VEGF蛋白との相互作用や,薬剤の製造・保存・取り扱い過程に伴う蛋白質の変性が刺激として作用し,免疫記憶や抗体形成を必要としない機序で発症する可能性が指摘されている5).一方で,これまでおもにブロルシズマブ硝子体内注射(intravitrealbrolucizumab:IVBr)後に報告されていた遅発性炎症性血管炎は,注射後数週を経て発症することが多く,硝子体炎や網膜血管炎を伴い,重篤な視力障害に至る場合がある.その機序は免疫記憶が関連する遅延型過敏症反応である可能性が考えられている5,8).本症例もCIVF後約C3週間後の発症となっており,IVBr後の遅発性無菌性眼内炎と同様の機序で発症した可能性も考えられる.そのほかに,IVF後の無菌性眼内炎の機序に関して,ファリシマブの抗CAng-2作用が関与している可能性が指摘されている3).VEGF濃度などに依存してCAng-2が炎症反応を抑制する方向に働く可能性が考えられており,そのCAng-2を阻害するファリシマブが,結果として炎症を惹起する可能性が推測されている.ファリシマブ関連眼内炎の視力予後としては,既報においてC11眼中C4眼がベースライン視力へ回復せず9),閉塞性血管炎症例では不可逆的に重篤な視力低下をきたしたとの報告がある4,8).本症例は炎症出現時も矯正視力はC1.2と良好であったが,閉塞性網膜血管炎は起こっておらず,硝子体混濁も軽度であったためと考えられた.炎症改善後にC1.0とやや視力低下がみられたが,これはCnAMDの活動性再燃に伴い出現したCSRDの影響と考えた.また,IVF後に眼内炎症を生じた症例へのCIVF追加を行った場合に,閉塞性網膜血管炎による重度の不可逆的な視力低下を複数例で認めた報告があり8),本症例のような初回炎症後のCnAMD管理においては,ファリシマブの継続使用について慎重な判断が必要である.ファリシマブ関連無菌性眼内炎への治療に関して,炎症の重症度に応じてステロイドの局所および全身投与を行うことが推奨されている4).軽度.中等度の炎症ではステロイド加療によりその多くが視力改善するが,閉塞性網膜血管障害などを伴う重度の炎症を生じた眼では治療介入を行っても不可逆的な視力低下に至る場合がある4).一方で,非閉塞性網膜血管炎がみられた症例では,速やかなステロイド静脈内投与により視力回復が得られたとの報告もあり,早期発見と積極的な治療介入の重要性が示唆される10).さらに,STTA注射により眼内炎および視力改善を認めた症例も報告されており11),本症例でもCSTTA注射を含めた局所ステロイド加療が有効であった.III結論IVF後の無菌性眼内炎はまれな合併症ではあるが,複数回投与後も数週間はその発生に注意が必要である.炎症発生時には速やかな診断と治療介入が重要である.利益相反:利益相反公表基準に該当なし文献1)HeierCJS,CKhananiCAM,CQuezadaCRuizCCCetal:E.cacy,Cdurability,andsafetyofintravitrealfaricimabuptoevery16CweeksCforCneovascularCage-relatedCmacularCdegenera-tion(TENAYACandLUCERNE):twoCrandomized,Cdou-ble-masked,CphaseC3,Cnon-inferiorityCtrials.CLancet399:C729-740,C20222)MonteselA,SenS,PrestonEetal:Intraocularinflamma-tionCassociatedCwithCfaricimabtherapy:one-yearCreal-worldoutcomes.Retina45:827-832,C20253)BenGhezalaI,GabriellePH,SibertMetal:Severeintra-ocularCinflammationCafterCintravitrealCinjectionCoffaricimab:aCsingle-siteCcaseCseriesCofCsixCpatients.CAmJOphthalmol269:11-19,C20254)CozziCM,CZieglerCA,CFaslerCKCetal:SterileCintraocularCinflammationCassociatedCwithCfaricimab.CJAMAOphthalmol142:1028-1036,C20245)AndersonWJ,daCruzNFS,LimaLHetal:MechanismsofCsterileCinflammationCafterCintravitrealCinjectionCofCanti-angiogenicdrugs:anarrativereview.IntJRetinaVitreous7:37-37,C20216)KubotaT,MoritaniS:Highincidenceofautoimmunedis-easeCinCJapaneseCpatientsCwithCocularCadnexalCreactiveClymphoidChyperplasia.CAmJOphthalmol144:148-149,C20077)IoannidisAS,RaiP,MulhollandB:ConjunctivallymphoidhyperplasiaCpresentingCwithCbilateralCpanuveitis.CAmJOphthalmol139:566-568,C20058)BrueningW,KimS,YehSetal:Inflammationandocclu-siveCretinalCvasculitisCpostCfaricimab.CJAMAOphthalmol143:232-235,C20259)DhillonCN,CMacleodS:IntraocularCinflammationCfollowingCintravitrealfaricimab:insightsfromfivebilateralcases.JVitreoretinDis9:687-691,C202510)SiddiquiMZ,DurraniA,SmithBT:Faricimab-associatedretinalvasculitis.JVitreoretinDis8:627-630,C202411)YasudaCS,CTsujinakaCH,CNishiyamaCTCetal:IntraocularCinflammationCfollowingCfaricimabCintravitrealCinjectionCtreatedCwithCsub-tenonCtriamcinoloneCacetonideCinjection.CCureus17:e83764-e83764,C2025***