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テクニス®1 ピース回折型多焦点眼内レンズ挿入後1年の成績

2015年6月30日 火曜日

8945106,22,No.3《原著》あたらしい眼科32(6):894.897,2015cはじめに白内障手術時に,回折型多焦点眼内レンズ(IOL)を挿入することで良好な遠方および近方の裸眼視力が得られることが報告され,近年,これら数多くの臨床報告がまとめられている1,2).多焦点IOL挿入例においては,良好な裸眼視力を得るために,精度の高いIOL度数計算のみならず,視力に影響する乱視をできるだけ軽減することが求められる3).術後乱視は1.0D以下が望ましいとされ4),術後乱視の予測性を高めるには,手術による惹起乱視を最小限に抑える,すなわちより小さな切開が有利である.このことは,多焦点IOLのみならず単焦点,特にトーリックIOLにおいても重要で,眼内レンズの形状は3ピースから,より小さな切開から挿入可能な1ピース形状が好まれている.回折型多焦点IOLにおいて,3ピース(ZMA00:AMO社)と1ピース(ZMB00:AMO社)を比較し,術後1カ月において,1ピースタイプのほうが安定した裸眼遠方および894(130)0910-1810/15/\100/頁/JCOPY〔別刷請求先〕ビッセン宮島弘子:〒101-0061東京都千代田区三崎町2-9-18東京歯科大学水道橋病院眼科Reprintrequests:HirokoBissen-Miyajima,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TokyoDentalCollegeSuidobashiHospital,2-9-18Misaki-cho,Chiyoda-ku,Tokyo101-0061,JAPANテクニスR1ピース回折型多焦点眼内レンズ挿入後1年の成績ビッセン宮島弘子吉野真未平沢学大木伸一南慶一郎東京歯科大学水道橋病院眼科One-YearPostoperativeResultsofTECNISRMultifocal1-PieceDiffractiveIntraocularLensInsertionHirokoBissen-Miyajima,MamiYoshino,ManabuHirasawa,ShinichiOkiandKeiichiroMinamiDepartmentofOphthalmology,TokyoDentalCollegeSuidobashiHospital回折型多焦点眼内レンズ(IOL)は近方加入度数やIOL形状の異なるものが開発されている.今回,アクリル製で支持部が前方に偏位したテクニスR1ピース回折型多焦点IOL(ZMB00:AMO社)が挿入され,術後1年の経過観察が行えた症例の臨床成績を後向きに検討した.症例は109例167眼(平均年齢56.4±12.1歳)で,遠方視力(裸眼・矯正),近方視力(裸眼・遠方矯正下),自覚等価球面度数(MRSE),高次収差,コントラスト感度,眼鏡装用率,Nd:YAGレーザー後.切開施行率を調べた.遠方裸眼視力は術後1週より1年にわたり平均小数視力1.1以上,近方は0.7以上,MRSEは術後早期から後期にわずかに遠視化したが視力への影響はなかった.平均コントラスト感度は正常範囲内で,眼鏡装用率は7.8%,レーザー後.切開施行率は3.6%であった.テクニスR1ピース回折型多焦点眼内IOLは挿入後1年にわたり,良好で安定した視機能が得られ,有用なIOLと考えられた.Multifocalintraocularlenses(IOLs)withdifferentnearadditionalpowersanddesignshavebeendeveloped.Inthisstudy,weretrospectivelyexaminedtheclinicaloutcomesineyeswithTECNISRMultifocal1-PieceIOL(ZMB00;AbbotMedicalOptics)upto1-yearpostoperative.Thisstudyinvolved169eyesof109patients(meanage:56.4±12.1years).Meanuncorrecteddistancedecimalvisualacuity(VA)was≧1.1andnearVAwas≧0.7.Meanmanifestrefractionsphericalequivalentwasstableandmeancontrastsensitivitywaswithinthenormalrange.Therateofspectacleusagewas7.8%andtherateofeyesthatunderwentNd:YAGlaserposteriorcapsu-lotomywas3.6%.ThefindingsofthisstudyshowthattheTECNISRMultifocal1-PieceIOLprovidesgoodandstablevisualfunctionfor1-yearpostoperative.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)32(6):894.897,2015〕Keywords:多焦点レンズ,1ピース,裸眼視力,術後屈折.multifocallens,1-piece,uncorrectedvision,postop-erativerefraction.テクニスR1ピース回折型多焦点眼内レンズ挿入後1年の成績ビッセン宮島弘子吉野真未平沢学大木伸一南慶一郎東京歯科大学水道橋病院眼科One-YearPostoperativeResultsofTECNISRMultifocal1-PieceDiffractiveIntraocularLensInsertionHirokoBissen-Miyajima,MamiYoshino,ManabuHirasawa,ShinichiOkiandKeiichiroMinamiDepartmentofOphthalmology,TokyoDentalCollegeSuidobashiHospital回折型多焦点眼内レンズ(IOL)は近方加入度数やIOL形状の異なるものが開発されている.今回,アクリル製で支持部が前方に偏位したテクニスR1ピース回折型多焦点IOL(ZMB00:AMO社)が挿入され,術後1年の経過観察が行えた症例の臨床成績を後向きに検討した.症例は109例167眼(平均年齢56.4±12.1歳)で,遠方視力(裸眼・矯正),近方視力(裸眼・遠方矯正下),自覚等価球面度数(MRSE),高次収差,コントラスト感度,眼鏡装用率,Nd:YAGレーザー後.切開施行率を調べた.遠方裸眼視力は術後1週より1年にわたり平均小数視力1.1以上,近方は0.7以上,MRSEは術後早期から後期にわずかに遠視化したが視力への影響はなかった.平均コントラスト感度は正常範囲内で,眼鏡装用率は7.8%,レーザー後.切開施行率は3.6%であった.テクニスR1ピース回折型多焦点眼内IOLは挿入後1年にわたり,良好で安定した視機能が得られ,有用なIOLと考えられた.Multifocalintraocularlenses(IOLs)withdifferentnearadditionalpowersanddesignshavebeendeveloped.Inthisstudy,weretrospectivelyexaminedtheclinicaloutcomesineyeswithTECNISRMultifocal1-PieceIOL(ZMB00;AbbotMedicalOptics)upto1-yearpostoperative.Thisstudyinvolved169eyesof109patients(meanage:56.4±12.1years).Meanuncorrecteddistancedecimalvisualacuity(VA)was≧1.1andnearVAwas≧0.7.Meanmanifestrefractionsphericalequivalentwasstableandmeancontrastsensitivitywaswithinthenormalrange.Therateofspectacleusagewas7.8%andtherateofeyesthatunderwentNd:YAGlaserposteriorcapsulotomywas3.6%.ThefindingsofthisstudyshowthattheTECNISRMultifocal1-PieceIOLprovidesgoodandstablevisualfunctionfor1-yearpostoperative.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)32(6):894.897,2015〕Keywords:多焦点レンズ,1ピース,裸眼視力,術後屈折.multifocallens,1-piece,uncorrectedvision,postoperativerefraction.はじめに白内障手術時に,回折型多焦点眼内レンズ(IOL)を挿入することで良好な遠方および近方の裸眼視力が得られることが報告され,近年,これら数多くの臨床報告がまとめられている1,2).多焦点IOL挿入例においては,良好な裸眼視力を得るために,精度の高いIOL度数計算のみならず,視力に影響する乱視をできるだけ軽減することが求められる3).術後乱視は1.0D以下が望ましいとされ4),術後乱視の予測性を高めるには,手術による惹起乱視を最小限に抑える,すなわちより小さな切開が有利である.このことは,多焦点IOLのみならず単焦点,特にトーリックIOLにおいても重要で,眼内レンズの形状は3ピースから,より小さな切開から挿入可能な1ピース形状が好まれている.回折型多焦点IOLにおいて,3ピース(ZMA00:AMO社)と1ピース(ZMB00:AMO社)を比較し,術後1カ月において,1ピースタイプのほうが安定した裸眼遠方および〔別刷請求先〕ビッセン宮島弘子:〒101-0061東京都千代田区三崎町2-9-18東京歯科大学水道橋病院眼科Reprintrequests:HirokoBissen-Miyajima,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TokyoDentalCollegeSuidobashiHospital,2-9-18Misaki-cho,Chiyoda-ku,Tokyo101-0061,JAPANあたらしい眼科Vol.32,No.6,20150910-1810/15/\100/頁/JCOPY894894894(130) 近方視力が得られることがすでに報告されている5).また,同一プラットフォームの単焦点IOLにおいて,前方に偏位した支持部をもつ1ピースタイプは,水晶体.内において光学部が後.側に押され,より確実な固定が示唆されている6).これらの検討結果から,同デザインの支持部を有する1ピース回折型多焦点IOLは,良好で安定した術後成績が期待されるが,術後長期経過についての報告は筆者らの知る限りではない.そこで,今回,1ピース回折型多焦点IOL(ZMB00)が挿入され,術後1年間経過観察できた症例の臨床成績を後向きに検討した.I対象および方法対象は,2011年7月から2013年11月までに東京歯科大学水道橋病院眼科にて白内障手術時に1ピース回折型多焦点IOL(ZMB00:AMO社)が挿入された症例である.選択基準は視力に影響を及ぼす緑内障,網膜疾患(糖尿病性網膜症,黄斑変性など)の既往がなく,術中合併症がなく,IOLが水晶体.内固定され,術後1週の矯正遠方視力が0.7以上,術後1年間の経過観察がなされており,術後にエキシマレーザーによる追加屈折矯正手術やIOLの摘出または交換が行われていない症例とした.本研究は,東京歯科大学の倫理審査委員会の承認(承認番号:466)を得たのち,ヘルシンキ宣言に沿って実施された.白内障手術は,点眼麻酔下,2.4mm幅の角膜耳側切開から水晶体超音波乳化吸引術を行い,ZMB00を専用インジェクターにて水晶体.内に挿入した.本IOLにおける近見加入度数は4Dで,およそ30cmの近方視力が期待できる.IOL度数は,眼軸長と角膜屈折力を光干渉式IOLマスター(Zeiss)で測定し,ULIBで指定されたA定数119.5とSRK/T式を用いて,正視狙いで決定した.検討項目は,術後1週,1,3,6カ月,1年における遠方視力(裸眼,矯正),30cmにおける近方視力(裸眼,遠方矯正下),自覚屈折等価球面度数(manifestrefractionsphericalequivalent:MRSE),術後1年における高次収差,コントラスト感度,眼鏡装用率,Nd:YAGレーザー後.切開術の施行率である.視力は小数視力をlogMAR視力に変換して解析を行った.MRSEは,遠方矯正視力測定時の屈折値から求めた.高次収差は,散瞳後にウェーブフロントアナライザーKR-1W(Topcon)を用い,瞳孔径4,6mmにおける全高次収差(RMS値)を求めた.コントラスト感度は,CSV-1000(VectorVision)を用いてグレアなしのコントラスト感度を測定した.視力の経時的な変化に対しては,Kruskal-Wallis検定を行い,有意な変動がある場合は,Steel-Dwassの多重比較を行った.MRSEには,分散分析(ANOVA)を行った.p<0.05を統計学的に有意差ありとした.結果は,平均±標準偏差で表記する.II結果研究期間中,ZMB00は346眼に挿入されていたが,選択基準に合わない症例(術後に追加屈折矯正手術が施行されていた15眼,術後1年まで経過観察できなかった症例など)を除き,109例(男性43例,女性66例)167眼を解析対象とした.平均年齢は56.4±12.1歳であった.術前の平均眼軸長は25.0±1.7mm,平均角膜乱視度数は0.80±0.56D,挿入されたIOLの平均度数は17.4±5.4Dであった.術後1週から1年までの遠方視力および近方視力を表1に示す.遠方視力は裸眼,矯正ともに平均小数視力が1.1以上と良好で,術後1年間にわたり有意な変化はなかった.近方視力も裸眼,遠方矯正下ともに平均小数視力0.7以上と良好であった.経過観察時期による有意差は,遠方矯正下近方視力で術後3,6カ月と術後1年に認められた(p<0.016)が,その差は0.05logMARであった.各経過観察時期の自覚屈折等価球面度数は.0.12±0.36D,.0.12±0.38D,.0.12±0.33D,.0.04±0.35D,.0.03±0.39Dで,観察時期で統計学的に有意な変化はなかった(p=0.072).術後1年における全高次収差は,4mm径で0.15±0.08μm,6mm径で0.57±0.32μm(ともにRMS値)であった.術後1年の平均コントラスト感度は,18cycleperdegree(cpd)のみ正常値下限レベルで,他の空間周波数では正常範囲内で表1術後logMAR視力(平均±標準偏差)観察時期視力logMAR術後1週術後1カ月術後3カ月術後6カ月術後1年p値*裸眼遠方.0.05±0.13.0.05±0.14.0.05±0.11.0.05±0.12.0.07±0.130.51矯正遠方.0.14±0.07.0.14±0.08.0.14±0.09.0.14±0.10.0.15±0.080.074裸眼近方0.10±0.160.10±0.140.11±0.130.12±0.120.09±0.130.093遠方矯正下近方0.07±0.120.07±0.140.10±0.12†0.10±0.11†0.05±0.120.002*:術後1年間の変動に対するp値(KruskalWallis検定),†:術後1年に対して有意差あり(p<0.05,Steel-Dwass多重比較)(131)あたらしい眼科Vol.32,No.6,2015895 CSV-1000ContrastSensitivitySpatialFrequency─(CyclesPerDegree)図1術後1年時のコントラスト感度あった(図1).眼鏡を装用していたのは13例18眼で,使用目的は遠方視用が7眼,近方視用が6眼,中間視用(おもにパソコン使用時)が6眼で,装用率は7.8%であった.Nd:YAGレーザーによる後.切開術施行率は3.6%(6眼)で,施行時期は術後5カ月から11カ月であった.III考按1ピース多焦点IOLZMB00挿入眼の術後視力は,遠近両方において術後1週から1年まで良好であった.同多焦点IOLの報告は,術後1カ月で平均遠方裸眼logMAR視力が0.03,矯正視力が.0.15,近方裸眼視力が0.105),術後4.6カ月で平均遠方裸眼logMAR視力が0.25±0.10,近方裸眼視力が0.15±0.30と7),本検討の結果と差異はなかった.術後1年以降の報告はないが,本多焦点IOLと同じ光学部デザインをもつシリコーン製多焦点IOLの長期観察結果8)と比較しても,術後1年の視力は同等であった.また,apodized回折型多焦点IOL(SA60D3,Alcon)の術後1年の成績では,裸眼遠方視力は0.7以上が88%,裸眼近方視力は0.4以上が全例と報告されている9).本検討における該当する割合を求めると,97%,98%であり,apodized回折型と同等以上と考えられた.以上より,ZMB00挿入後,早期から良好な遠方および近方視力と,長期の安定性が示された.術後の屈折において,テクニスR1ピースIOL挿入眼における遠視化が指摘され5,6),その要因として前方に偏位した支持部が示唆されている.一方,本検討におけるMRSEは術後早期に0.14-0.15Dの近視化傾向を示したが,屈折誤差は少なかった.これは,理論値のA定数(118.8)を用いず,ULIBの最適化されたA定数を使用したためと考えられ,多焦点IOLにおいては,このように最適化したA定数を用いることで屈折誤差を最小限にすることが重要と考えられた5).MRSEの1年までの長期経過をみると,観察期間で有意な差はないものの,術後6カ月に平均で0.08D増加しており,IOLの約0.1mm前方偏位に相当する5).これは,本IOLの支持部が前方に偏位しているため,.への接触力が大きくなり10),術後に起こる.収縮の影響を受けやすかった可能性がある.後発白内障について,本検討では術後1年までに3.6%にNd:YAGレーザー後.切開術が施行されていた.多焦点IOLにおいては,軽度な後発白内障でも視力に影響し,とくに近方視力でその傾向が強く,Nd:YAGレーザーを早期に要する傾向がある2).後発白内障の抑制,すなわち水晶体上皮細胞の増殖を抑えるためには,IOL後面と後.の接着やIOLのシャープエッジ形状が有用とされている11,12).テクニスR1ピースの支持部による光学部の後.への強い密着は,invitro9)およびinvivo6)で検討されており,支持部もシャープエッジ形状のため,支持部根部からの水晶体内皮細胞の迷入の抑制も期待できる13).以上,テクニスR1ピース回折型多焦点IOLは,従来の多焦点IOL同様,良好な術後遠方および近方視力が得られ,術後1年まで安定した結果であった.IOL形状から,多焦点IOLに重要な後発白内障抑制面ですぐれている可能性があり,今後さらに長期の経過観察が望まれる.文献1)AgrestaB,KnorzMC,KohnenTetal:Distanceandnearvisualacuityimprovementafterimplantationofmultifocalintraocularlensesincataractpatientswithpresbyopia:asystematicreview.JRefractSurg28:426-435,20122)deVriesNE,NuijtsRM:Multifocalintraocularlensesincataractsurgery:literaturereviewofbenefitsandsideeffects.JCataractRefractSurg39:268-278,20133)deVriesNE,WebersCA,TouwslagerWRetal:Dissatisfactionafterimplantationofmultifocalintraocularlenses.JCataractRefractSurg37:859-865,20114)HayashiK,ManabeS,YoshidaMetal:Effectofastigmatismonvisualacuityineyeswithadiffractivemultifocalintraocularlens.JCataractRefractSurg36:1323-1329,20105)宮田和典,片岡康志,本坊正人ほか:1ピース回折型多焦点眼内レンズ挿入眼における屈折誤差と視力:3ピースとの比較.あたらしい眼科30:269-272,20136)MiyataK,KataokaY,MatsunagaJetal:ProspectiveComparisonofOne-PieceandThree-PieceTecnis(132) AsphericIntraocularLenses:1-yearStabilityanditsEffectonVisualFunction.CurrEyeRes2014Oct13:1-6.[Epubaheadofprint]7)SchmicklerS,BautistaCP,GoesFetal:Clinicalevaluationofamultifocalasphericdiffractiveintraocularlens.BrJOphthalmol97:1560-1564,20138)YoshinoM,Bissen-MiyajimaH,OkiSetal:Two-yearfollow-upafterimplantationofdiffractiveasphericsiliconemultifocalintraocularlenses.ActaOphthalmol89:617621,20119)ビッセン宮島弘子,林研,平容子:アクリソフApodized回折型多焦点眼内レンズと単焦点眼内レンズ挿入成績の比較.あたらしい眼科24:1099-1103,200710)BozukovaD,PagnoulleC,JeromeC:Biomechanicalandopticalpropertiesof2newhydrophobicplatformsforintraocularlenses.JCataractRefractSurg39:1404-1414,201311)NishiO,YamamotoN,NishiKetal:Contactinhibitionofmigratinglensepithelialcellsatthecapsularbendcreatedbyasharp-edgedintraocularlensaftercataractsurgery.JCataractRefractSurg33:1065-1070,200712)ZemaitieneR,JasinskasV,AuffarthGU:Influenceofthree-pieceandsingle-piecedesignsoftwosharp-edgeoptichydrophobicacrylicintraocularlensesonthepreventionofposteriorcapsuleopacification:aprospective,randomized,long-termclinicaltrial.BrJOphthalmol91:644-648,200713)NixonDR,WoodcockMG:Patternofposteriorcapsuleopacificationmodels2yearspostoperativelywith2single-pieceacrylicintraocularlenses.JCataractRefractSurg36:929-934,2010***(133)あたらしい眼科Vol.32,No.6,2015897