監修=大橋裕一連載⑭MyboomMyboom第14回「坂本英久」本連載「Myboom」は,リレー形式で,全国の眼科医の臨床やプライベートにおけるこだわりを紹介するコーナーです.その先生の意外な側面を垣間見ることができるかも知れません.目標は,全都道府県の眼科医を紹介形式でつなげる!?です.●は掲載済を示す連載⑭MyboomMyboom第14回「坂本英久」本連載「Myboom」は,リレー形式で,全国の眼科医の臨床やプライベートにおけるこだわりを紹介するコーナーです.その先生の意外な側面を垣間見ることができるかも知れません.目標は,全都道府県の眼科医を紹介形式でつなげる!?です.●は掲載済を示す自己紹介坂本英久(さかもと・ひでひさ)さかもとひでひさ眼科院長私は,昭和63年に鹿児島大学医学部に入学し,大学時代はボードセイリング部に所属していました.平成6年に九州大学医学部眼科に入局し,平成8年からおもに福岡県内の関連病院で白内障手術と網膜硝子体手術の研修を行いました.入局当初から眼科手術が大好きでしたので,手術の上手な先生の噂を聞くと,手術の見学を申し込んで勉強をさせていただきました.平成15.21年まで九州労災病院眼科でおもに網膜硝子体疾患を中心とした臨床を行いました.九州労災病院在職中の平成19年には,ボストンのマサチューセッツ眼科耳鼻科病院のMukai准教授のもとで小児網膜硝子体疾患について勉強させていただきました.平成21年からは福岡県北九州市にクリニックを開業し,網膜硝子体疾患に力を入れた診療を行っています.臨床のmyboom①:日帰りDSAEK(角膜内皮移植術)現在,当院ではConstellationRとLumeraTRおよびResightRの組み合わせで25Gの小切開硝子体手術を日帰りで行っています.これまで網膜硝子体疾患の治療に携わってきたなかで,PVR(増殖硝子体網膜症)などの難治例には当然苦労しましたが,角膜疾患を合併した患者さんの治療にも頭を悩まされました.手術自体は内視鏡などの使用によりうまくいっても,角膜疾患のため術後の視機能が十分に改善しないことがありました.そん(87)0910-1810/13/\100/頁/JCOPYななか,角膜パーツ移植が発表され,角膜の透明性の改善がクローズドアイサージャリーでも行えるようになりました.私は平成20年にシンガポール国立アイセンターのTan教授が開催されたALTK-DSAEK(automatedlamellartherapeutickeratoplasty-Descmetstrippingautomatedendothelialkeratoplasty)の手術手技習得コースに参加し,その後九州労災病院で硝子体手術後の水疱性角膜症の患者さんにDSAEKを行うようになりました.当初,無硝子体眼へのDSAEKでは術後の前房内ガスの挙動に不安がありましたが,6時部に虹彩切開を行い,術後の仰臥位の管理をきちんと行うことで,問題はありませんでした.開業後は,九州労災病院のオープンベッドシステムを利用させていただきDSAEKを行っていましたが,平成24年からは当院で局所麻酔下での日帰りDSAEKを行っています.症例の選択には十分に注意をはらっていても,局所麻酔下での手術では移植片挿入時に前房がやや形成されづらくなることがあり,苦労したこともありました.しかし,前房保持のインフュージョン針の先端をdoubleglidepullthrough法の際に前房に挿入するシート状のglideの上に設置することにより前房が十分に形成され,移植片挿入にあまり苦労しないようになりました.術後の仰臥位安静時間や,前房内ガスの量など試行錯誤をしながらより良いシステムを模索中です.臨床のmyboom②:NextGenerationWorkshop(NGW,写真1)平成19年から,前回のプレゼンターの西村知久先生や私を含めた5名の世話人の先生方と,九州の若手の硝子体術者を対象としたクローズドのセミナーを年に1回行っています.略称NGWというその会は,毎回テーマを決め,世話人や著名な先生の特別講演と若手の先生方あたらしい眼科Vol.30,No.3,2013373〔写真1〕第4回NGW.韓国の先生方と英語で情報交換の一般講演を学会形式で行うのですが,加えて,ライブサージャリーの実施,プレゼンテーションをはじめ会のすべてを国際学会風に英語で実施,3D映像を用いた手術手技の検討,「行列の出来る硝子体相談所」という若手の先生が日々の悩みを気さくに会員に相談する企画など,趣向も凝らしたユニークな会で,毎回深夜まで大いに盛り上がります.第1.5回までは私が世話人の代表を務めさせていただき,いろいろと勉強になりましたし,第一線でご活躍の先生方と親交を深めることができたことも大きな財産となりました.第6回からは,さらにアカデミックでユニークな会にすべく,長崎大学医学部眼科の鈴間潔先生に代表世話人をお願いしています.プライベートのmyboom:和装(写真2)私は学生時代からおしゃれを楽しむのが好きなほうでしたが,5年ほど前から少しずつ和装に興味を持つようになりました.毎年夏になると仲の良い近隣の眼科の先生方と浴衣姿で集まり,情報交換会を行っています.昨年,眼科診療アップデートセミナーで京都を訪れた際に〔写真2〕着物デビュー.京都で購入した大島紡ふと立ち寄った着物屋で見つけた格安の新古の着物が偶然私にぴったりのサイズで,それを購入して以来,本格的に和装への興味が深まりました.とは言いましても,あまり堅苦しいのは苦手ですので,決まり事にはとらわれずに楽しく着るようにしています.バリエーションは女性の着物に比べると多くはありませんが,裏地や小物などには拘りを発揮できます.現在は,和装に合う木製の眼鏡を物色中です.次回は,NGWでも大変お世話になり,和装もとてもお似合いになりそうな,長崎大学医学部眼科の鈴間潔先生にバトンをつなぎたいと思います.よろしくお願いします.注)「Myboom」は和製英語であり,正しくは「Myobsession」と表現します.ただ,国内で広く使われているため,本誌ではこの言葉を採用しています.☆☆☆374あたらしい眼科Vol.30,No.3,2013(88)