———————————————————————-Page1あたらしい眼科Vol.25,No.11,200815330910-1810/08/\100/頁/JCLS概要網膜的ににる病でのでの病理学的の要マのとマウス酸素誘導網膜症にによマウスの網膜を誘導るでと酸素酸素ンマウスをるジをるとのでるを用のマウスをマウスととににと酸素をによの酸素±2%になるように調整します.このまま5日間維持し,生後12日目(P12)で通常の酸素下での管理を行います.病理学的所見マウスの網膜でににる理的をとるのによのに酸素導るとによの網膜で学で網膜のによのをるとでん図1a,矢印).加えて,無血管領域が傍乳頭から周辺部網膜にかけて不整に形成され,未熟児網膜症の病理に類似した網膜血管内皮細胞が退縮します.その後通常の酸素下に戻すことにより,網膜組織は相対的虚血状態に陥ります.そのため虚血網膜からVEGFが過剰に発現されます.産生分泌されたVEGFが受容体を介し,既存の網膜表層血管の内皮細胞や血管前駆細胞の分裂,増殖が起こり,血管網膜柵の脆弱な新生血管が発生し,病理学的血管新生(angiogenesis)が起こります.この血管新生は,通常P17からP21に最大に達します.あらかじめ蛍光物質を結合させた,血管内皮細胞のマーカーでもあるisolectin-B4を経静脈的にマウスに注入することにより,網膜血管造影を行うことが可能です.静注されたマウスの眼球を摘出し,網膜の平坦標本を作製することにより,血管構築を詳細に解析することができます.血管造影により,P17では乳頭周囲の無血管領域の残存,および微細不整な微小網膜血管(63)◆シリーズ第95回◆眼科医のための先端医療=坂本泰二山下英俊加瀬諭(南カリフォルニア大学ドヒニー眼研究所/北海道大学大学院医学研究科病態制御学専攻感覚器病学講座眼科学分野)マウス酸素誘導網膜症の病理学的所見と臨床応用の可能性115abc図1マウス酸素誘導網膜症のヘマトキシリン・エオジン染色による病理組織学的所見a:高圧酸素導入後5日目〔生後12日(P12)〕.網膜血管は閉塞しており,血管の内腔を確認することができない(矢印).b:生後17日(P17).血管内皮細胞の著明な増生が網膜表層にみられ,新生血管が形成されている.内境界膜は凹凸不整になっている.c:生後25日(P25).網膜新生血管はみられず,網膜表層には血管の内腔の確認ができる網膜血管が存在している.———————————————————————-Page21534あたらしい眼科Vol.25,No.11,2008の増生,大小不同の造影剤の漏出がおもに周辺部網膜に特徴的にみられます.ヒトでいえば未熟児網膜症や糖尿病網膜症に類似した所見を呈します.病理学的には,小型の血管内皮細胞の増生よりなる網膜新生血管が著明に形成されます(図1b).網膜新生血管は,網膜内新生血管および硝子体新生血管に分類されます2)が,ここでは両者の増生がみられます.後者では,増生した血管内皮細胞が硝子体腔への進展を示し,増生集簇した内皮細胞がブドウの房のように増生し,neovasculartuftsとよばれます.内境界膜は凹凸不整になり,周囲には内皮細胞の増生に加え,リンパ球を主体とする炎症細胞浸潤も散在性にみられます.免疫組織化学的には,グリア細胞のマーカーであるglialbrillaryacidicprotein(GFAP)の発現が,進展したアストロサイトの突起に一致してみられます1).GFAPの陽性所見はneovasculartuftsの近傍に及びます.新生血管のマーカーであるCD105の発現を検討すると,新生血管に陽性になることが確認されます.P12からP17にかけてVEGFのmRNA,蛋白発現も上昇します3).加えて,種々の虚血時に発現誘導されるVEGFの転写因子hypoxiainduciblefactor(Hif)-1aの発現も誘導されます.VEGFの免疫活性は,アストロサイトの突起に一致してみられます.よって,網膜新生血管の発生病理は,虚血刺激によるアストロサイトにおけるVEGFの発現亢進が重要な役割を演じていることが想定されます.糖尿病網膜症や網膜中心静脈閉塞症における硝子体液の解析では,眼内新生血管のない硝子体液に比較しVEGFの濃度が有意に上昇することが知られており,OIRの病理学的所見はこれらの機序を説明しうるかもしれません.網膜新生血管はP17からP21に最大になりますが,その後も経過観察をした場合,P23頃から新生血管は退縮します.図1cに示すP25の病理組織像では,neo-vasculartuftsは消失し,内腔を確認できる網膜血管がみられます(図1c,矢印).ヒト虚血網膜症の進展時にみられる著明な出血や線維血管膜の形成,増殖,虹彩血管新生あるいは眼球癆はみられません.これは,OIRは真の虚血を誘導するものではなく,相対的虚血状態を作製するもので,眼内自己調節機構に伴うサイトカインの発現制御などにより,新生血管内皮細胞がアポトーシス細胞死に陥り,新生血管が退縮するものと考えられます.OIRの有用性と問題点の酸素の要でに性網膜を誘導るとでをるにの要マウスのでのでをの可能性のるるのマウスで要にマウスのにのをるとで的のにを学的理をとで加のよにの的によ網膜をにでにるをるのにののとで可能マウスでとるのウトマウストンスジマウスのマウスを用をると可能でのるマウスで可能でのよにのに有用でるとん問題点酸素マウスにとにのるでよ酸素にマウスにるマウスるとマウスのにのでのののにと臨床応用の可能性本でのの組マウスでの可能でのにるマウスとの病理学的るとによ的の病理に的に的にるとでジのを用るとによマウスにののをのの可能で網膜の病に有用と———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.25,No.11,20081535文献1)SmithLE,WesolowskiE,McLellanAetal:Oxygen-inducedretinopathyinthemouse.InvestOphthalmolVisSci35:101-111,19942)KramerovAA,SaghizadehM,PanHetal:ExpressionofproteinkinaseCK2inastroglialcellsofnormalandneo-vascularizedretina.AmJPathol168:1722-1736,20063)ChanCK,PhamLN,ZhouJetal:Dierentialexpressionofpro-andantiangiogenicfactorsinmousestrain-depen-denthypoxia-inducedretinalneovascularization.LabInvest85:721-733,20054)RitterMR,BaninE,MorenoSKetal:Myeloidprogeni-torsdierentiateintomicrogliaandpromotevascularrepairinamodelofischemicretinopathy.JClinInvest116:3266-3276,20065)ChenJ,ConnorKM,AdermanCMetal:Erythropoietindeciencydecreasesvascularstabilityinmice.JClinInvest118:526-533,2008(65)「マウス酸素誘導網膜症の病理学的所見と臨床用の可能性」を読んで網膜症病網膜症の性でにのにでのにんのとに読ん本に病網膜症で「ににをるでる」とののによ病網膜症の可能にのに的臨床のにるよによのにとをとでにとのるのでで臨床のにとのにをるのをるのでるとをでののにのにをの加瀬諭マウス酸素誘導網膜症でのスンでにるででののに臨床にるとの本でのをののにのでに理にとを文二をる加瀬のオリジるをんで本のののでのにのによ理とのの学問的をのので臨床にるのでの要性をににで学学坂本泰二☆☆☆