自己紹介宮本龍郎(みやもと・たつろう)徳島大学眼科私は平成13年に徳島大学医学部を卒業し,母校の眼科に入局した宮本龍郎と申します.入局後は大学院に進学し「Wag-ner網膜硝子体変性症における遺伝子探索」で平成18年に学位を取得させていただきましたが,現在は入局当初から興味のあった前眼部疾患を専門にしている,いわば「あべこべ眼科医」です.これまで,尊敬すべき先輩,親身になってくれる同僚・同級生,慕ってくれている後輩に恵まれ,周囲に支えられながら現在の自分がいます.いろいろな方々に支えられていることに感謝の気持ちを忘れることなく,日々の診療に当たらせていただいており,それゆえ私の座右の銘は「日々感謝」です.まったくアカデミックなお話ではありませんが,どうかご容赦お願いします.道具的なMyboomアナログ的なものは敬遠されつつある昨今ではありますが,そんな世の中にあって今回ぜひ披露させていただきたい道具が,写真の「究極の円刃刀」です(写真1).いろいろな画像機器やキットが発売されてはいるものの,角膜感染症において,「角膜擦過物の塗抹」はこれまでも,そしてこれからも有用な手技だと確信しています.しかし「角膜擦過」は,厚さわずか500μmあまり角膜にメスを入れるわけですから,多くの先生方は抵抗を感じてらっしゃるのではないでしょうか.当初は私自身も「角膜擦過」に抵抗を感じていた一人です.しか(71)0910-1810/15/\100/頁/JCOPYし,この「究極の円刃刀」は昔から当院にあるのですが,鋭利すぎることもないので,菲薄化した角膜以外は穿孔させることはありませんし,かといって鈍すぎることもないのでストレスなく角膜擦過物を採取することができます.だから勝手に「究極の円刃刀」と名づけ,愛用し続けています.これまで,「スパーテル」や「ディスポーザブルメス」なども使用しましたが,この「究極の円刃刀」に勝る道具はまだ見たことがありません.そこで「眼科微生物・感染症研究会(OMIC)」で「究極の円刃刀」と宣伝させていただきました(OMICについては,「Myboom」の第1回に登場された愛媛大学の鈴木崇先生の巻をご参照ください).「昔はもっと鋭利な刃物で,使っていくうちに先が鈍になっただけじゃないの?」という噂も耳にしますが,今となっては私にとって角膜擦過を行ううえでこの「究極の円刃刀」が一番であり,これからも永く永く愛用していきたいと思っております.個人用としても新規購入したいのですが,未だメーカーなど詳細不明です.もしこの「Myboomな究極の円刃刀」をご覧になった方で,何か詳細をご存知の方がいらっしゃれば,ぜひぜひ当方までご連絡いただければ幸甚です.趣味的なMyboom趣味は野球観戦です.両親が広島県出身であること,私が山口県出身であることから,物心ついたときには広島カープのファンで,小学生のときは赤い帽子をかぶって登校していました.しかし,ここ20年は優勝から遠ざかっており,まさに「暗黒の時代」で僕自身も一時プロ野球への興味も薄れていました.ところがここ数年,期待できる若手選手が台頭してきており,私の中で広島カープへの興味が再燃,いわゆる「再ブーム化」してきています.世の中においても「カープ女子」という言葉あたらしい眼科Vol.32,No.11,20151583写真1究極の円刃刀「角膜擦過」はこれが一番ですが流行していることに代表されるように,ここ数年,広島カープの人気は今や全国区となってきております.しかし最近,どうして広島カープがここまで人気が出てきているのでしょう.マスコミなどは,「イケメン若手選手の出現」「2009年の新球場誕生によるボールパーク化」「お金をかけない地道な選手育成」などを人気の理由としてあげておりますが,私の中では「選手」「裏方」「球団上層部」「ファン」が一体となったチーム作りが広島カープが最大の魅力だと思っております.バリバリのメジャーリーガーだった黒田博樹選手が広島カープ復帰したのも,背景には「ファンを喜ばせたい」という気持ちが強かったことは有名な話で,これも球団とファンが一体になった運営が選手にも評価された「一つのかたち」だと思います.だからこそ日本一になって,さらに球団とファンが一体となって喜びをかみしめたいのですが….今年はどうなるのでしょうか…?今年の5月の大型連休に,徳島から瀬戸大橋を渡り高速道路を4時間かけて聖地「マツダズームズームスタジアム広島(通称:マツダスタジアム)」に2年ぶりにでかけました.10年前まではほろ酔いの怖い人か,真っ黒に日焼けした若者しか球場にはいなかったのですが,世は変わり,「カープ女子」ブームはまだまだ健在なのか,現在では,赤いレプリカユニフォームを着た多くの若い女性がいました.加えて意外でしたが,ご年配の夫婦や親子連れも結構目にしました.「カープ女子」という言葉が先行していますが,実際のところは老若男女万遍なく,野球観戦を楽しんでいるという印象でした.マツダスタジアムは天然芝が広がるとても美しいスタジア写真2マツダスタジアム天然芝が広がる美しい球場です.試合開始40分前ですが,スタンドはすでに赤いレプリカユニフォームを着たお客さんで一杯です.ムです(写真2).しかも観戦方法がさまざまで,寝そべりながら試合ができる「寝ソベリア」や,バッターボックスに至近距離の「砂かぶり席」,バーベキューを楽しみながら観戦できる「びっくりテラス」など,色々な野球観戦が楽しめます.野球に興味がなくても絶対に楽しめる場所,それがマツダスタジアムだと思います.皆様もぜひ,マツダスタジアムで野球観戦してみてはいかがですか?ちなみに相手は宿敵,東京読売巨人軍で,肝心の試合内容は初回に10点を取ったカープが13対1で記録的大勝でした.いっぱい声援を送らせていただき,気分上々でスタジアムを後にさせていただきました.広島は徳島からは遠いのですが,これからも1年に1,2回は「マツダスタジアム」に野球観戦に行きたいと思います.次にご紹介させていただくのは,旭川医科大学眼科の花田一臣先生です.一昨年の6月に徳島で講演をしていただき,お知り合いになりました.ご専門の前眼部疾患のみならず,北海道の文化についてとても詳しく,わかりやすい興味深いお話が今でも印象に残っています.また,縁あって姪の治療もしていただきました.花田先生,どうかよろしくお願いします.注)「Myboom」は和製英語であり,正しくは「Myobsession」と表現します.ただ,国内で広く使われているため,本誌ではこの言葉を採用しています.1584あたらしい眼科Vol.32,No.11,2015(72)