0910-1810/11/\100/頁/JCOPYI感染性眼内炎1.発生頻度抗VEGF薬ならびにトリアムシノロンの硝子体内投与後の眼内炎発生率の一覧を表1に示した.これまでの報告では,抗VEGF薬硝子体内注射後感染性眼内炎の発症率(注射数当たり)は,0.01%から0.16%となっている1~9)が,おおよそ0.03~0.05%といったところであろう.Pilliらは特に,officesettingでの抗VEGF薬投与後の眼内炎の頻度について述べている6).具体的には,注射施行直前の眼瞼消毒とポビドンヨード点眼と術後2日間抗菌薬点眼を施行するのみで,術前点眼や手術室のようなセッティングはなしで硝子体内注射を行ったところ,細菌性眼内炎の発生率は0.029%であったとのことである.トリアムシノロン硝子体内投与後感染性眼内炎の頻度は0.1%.0.87%である10~13).表1には示していないが,抗ウイルス薬のガンシクロビルやホスカルネット投与後の眼内炎頻度は0.1%から0.29%となっている14,15).トリアムシノロンや抗ウイルス薬では,感染性眼内炎の発症は抗VEGF薬よりも高率であるが,これらは非感染性眼内炎も含まれている可能性がある.Nelsonらは,トリアムシノロン後の感染性の眼内炎の頻度は0.45%,非感染性のものは1.6%と区別して報告している10).なお,硝子体内ガス注入術後の眼内炎発症頻度については,0.1%以下との報告がある16).概して,硝子体注射はじめに硝子体内注射として,これまで抗生物質,抗ウイルス薬,トリアムシノロンなどの薬剤投与や,網膜.離,網膜下出血などに対するガス注入などが行われてきた.近年,抗血管内皮細胞増殖因子(vascularendothelialgrowthfactor:VEGF)薬が登場し,加齢黄斑変性に対して毎月の硝子体内投与が推奨されるようになった.抗VEGF薬は加齢黄斑変性以外にも血管新生黄斑症や黄斑浮腫などに適応が広がる可能性があり,今後ますます,硝子体内注射を施行する機会は増加するものと考えられる.このように硝子体内注射が高頻度に施行されるようになり,最初は厳重に手術場で施行されていたものが,最近では外来処置室にて比較的簡便に行われる機会も増えている.しかしながら硝子体内へ穿刺する以上,感染性眼内炎のリスクは避けては通れない.抗VEGF薬は視力良好な患者に適応されることも少なくなく,視力の改善,維持を目的として行われている治療であることから,感染性眼内炎の発症は,患者の治療を進めていくうえで避けなければならない合併症である.一方で,最近話題となっているのが,硝子体内注射後の非感染性眼内炎の発生である.非感染性の場合,必ずしも硝子体手術による対処は必要としない.したがって,硝子体内注射後は常に眼内炎の発症に対して備えを持ち,万が一発症した際には適切に病態診断し,タイミングを逃さず,速やかに治療を行うことが重要である.(49)357*ChikakoUeno&FumiGomi:大阪大学大学院医学系研究科眼科学講座〔別刷請求先〕上野千佳子:〒565-0871吹田市山田丘2-2大阪大学大学院医学系研究科眼科学講座特集●眼感染症治療戦略アップデート2011あたらしい眼科28(3):357.361,2011硝子体内注射後眼内炎EndophthalmitisafterIntravitrealInjection上野千佳子*五味文*358あたらしい眼科Vol.28,No.3,2011(50)眼内炎発症の有無の確認には,注射後早期,特に3日以内の再診が重要であると考えられる.それが困難な場合でも,患者に対し,眼内炎を疑う症状の自覚があった場合には早急に連絡するように指導しておくことが重要である.なお,白内障手術後などで報告されている晩期発症の眼内炎については,現在のところ硝子体内注射後に発症した報告はない.3.症状および臨床所見早期発症の眼内炎では,急激な視力低下(霧視),眼痛,充血,眼瞼腫脹などの症状を伴って発症する(図1).他覚的所見としては,虹彩毛様体炎,前房蓄膿,前房内フィブリン,角膜後面沈着物,後眼部には硝子体炎,網膜血管の白鞘化,小出血などを呈する(図2).頻度としては,視力低下と硝子体混濁はほぼ100%の症例に認め,眼痛も4分の3の症例には認められる17).しかし,虹彩毛様体炎,前房蓄膿,前房内フィブリン,角膜後面沈着物など前眼部炎症は認めない,または軽度である症例もまれではないため,注意を要する.患者には,急激な視力低下を自覚した際には迅速に再診するよう指導をしておく.後の感染性眼内炎の発生頻度はそれほど高いものではないが,重篤な視力障害をひき起こす合併症であるため,十分な注意が必要であることは言うまでもない.2.発症時期処置を施行してから,症状を自覚するまでの期間は,その他の手術後の眼内炎と同じく1日から6日の間が多く,特に3日以内が多いが,まれに10日以上経過してから発症する症例もみられる.術後眼内炎と同様に,注射後早期発症例では発症後数時間単位で病状が進行するため,早期診断と的確な治療が重要である.表1これまでに報告されている硝子体内注射後眼内炎のまとめこれまでの報告投与薬剤眼内炎発生率Fungetal1)2006BJOBevacizumab1/7,113(0.014%)Jonasetal2)2007JournalofocularpharmBevacizumab1/1,218(0.082%)Masonetal3)2008RetinaBevacizumab1/5,233(0.019%)Wuetal4)2008GraefeArchExpOphthalBevacizumab7/4,303(0.16%)Fintaketal5)2008RetinaBevacizumabRanibizumab6/26,905(0.022%)Pillietal6)2008AJOPegaputanibBevacizumabRanibizumab3/10,254(0.029%)Artunayetal7)2009EyeBevacizumab3/3,022(0.099%)Diagoetal8)2009RetinaPegaputanibBevacizumabRanibizumab3/3,875(0.077%)Kleinetal9)2009OphthalmologyPegaputanibBevacizumabRanibizumab15/30,736(0.037%)Nelsonetal10)2003RetinaTriamcinolone2/440(0.45%)Moshfeghietal11)2003AJOTriamcinolone8/922(0.87%)Westfalletal12)2005ArchOphthalmolTriamcinolone1/1,006(0.094%)Konstantopoulosetal13)2007EyeTriamcinolone1/130(0.77%)図1感染性眼内炎例の細隙灯写真70歳,男性.加齢黄斑変性に対し,ベバシズマブの硝子体内注射4日後に,視力低下,眼痛を訴えて来院.結膜充血,角膜浮腫,および前房蓄膿を認める.(51)あたらしい眼科Vol.28,No.3,20113595.治療硝子体内注射後の感染性眼内炎に対して確立したガイドラインはない.治療は術後眼内炎のガイドラインに準じて行う.抗生物質の硝子体内投与で経過をみるか,硝子体手術に踏み切るかが迷うところとなるが,一般的には,硝子体混濁が高度で,血管が透見できない場合には硝子体手術を,血管が透見できる比較的軽度な症例には抗生物質の硝子体内投与を行いながらの経過観察を選択する.悪化を認めた場合には,早急に硝子体手術が必要となるので,硝子体手術が可能でない施設では,緊急事態に備えて,紹介できる病院を確保しておくことが重要である.6.予防硝子体内注射後眼内炎の予防としては,結膜.の常在菌の減菌化が最も重要となる.計画された抗VEGF薬の投与前には,抗菌薬を点眼することが推奨されている.3日前からの抗菌薬点眼により,結膜.,眼瞼縁からの細菌を60%程度減らすことができたと報告されている18,19).処置室で注射を行う場合には,手術室で行うような眼4.原因菌表1で示した硝子体内注射後の眼内炎の報告のなかで,硝子体培養結果が報告されていたものを抽出して,起因菌の割合を総計した.総数53眼の起因菌をグラフにしたものが図3である.最も多いものはブドウ球菌群(Staphylococcus)で,そのほとんどが,コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(coagurase-negativeStaphylococcus:CNS)であり,そのなかでも特に表皮ブドウ球菌が多い.ついでレンサ球菌群(Streptococcus)で,予後不良とされている腸球菌(Enterococcusfaecalis)の報告もある17).これらの菌は,これまでに報告されている結膜.内の常在菌とほぼ一致しており,硝子体内注射時に結膜.あるいは睫毛や眼瞼に存在する細菌を混入させる可能性を示している.この点においては,他の手術後感染性眼内炎の原因菌やその割合と大した相違はない.留意すべき点は,図3で示したように,原因菌の3位にStreptococcusviridansなどの口腔内常在菌があがったことである.これらの菌が結膜.内に存在しうることは知られているが,海外ではより簡単な装備で硝子体内投与が行われることもあり,会話中に混入した可能性なども捨てきれない.なお,最も検出される頻度の高い結膜常在菌はPropionibacteriumacnesであるが,弱毒性であり,急性期の眼内炎をひき起こす可能性は低い.図2感染性眼内炎に対する硝子体手術1カ月後の眼底写真図1と同一症例.網膜血管の白鞘化,網膜内出血の残存,視神経蒼白化を認める.検出されず,15例(29%)コアグラーゼ陰性ブドウ球菌(CNS),24例(46%)コアグラーゼ陽性ブドウ球菌,1例(2%)その他,4例(8%)腸球菌インフルエンザ菌ストレプトバシラス属マイコバクテリウム属1例(2%)1例(2%)1例(2%)1例(2%)表皮ブドウ球菌10例(19%)黄色ブドウ球菌2例(4%)その他12例(23%)レンサ球菌,8例(15%)うち口腔内レンサ球菌群6例(11%)図3硝子体内注射後感染性眼内炎の原因菌の内訳360あたらしい眼科Vol.28,No.3,2011(52)で培養にて細菌の検出を認めなかった.Satoらは,bevacizumabの同一ロットにおける5眼/35眼(14%)の無菌性眼内炎の発生を報告している.注射から発症までの期間は平均3日で,こちらの報告では,前房蓄膿を伴った比較的強い前眼部炎症を呈したが,硝子体混濁は軽度であり,網膜浸潤病巣は認めなかった21).当院で経験したbevacizumab投与後の無菌性眼内炎例では,患者は投与当日からの眼痛,頭痛,霧視を自覚しており,来院時には前房炎症と眼圧上昇をきたしていた(図4).前房水から細菌は検出されず,後眼部の炎症はごく軽度で,ステロイドの使用にて軽快した.別に,前房炎症は軽度で,網膜に一過性の綿花様白斑様の滲出斑が生じた症例もある.非定形な炎症は,抗VEGF薬投与後に生じうることがあることを念頭におく必要がある.先述したように,トリアムシノロン投与後の無菌性眼内炎は,その発生率は1.6%と報告されており,感染性眼内炎よりも高い.トリアムシノロン後の無菌性眼内炎も,自覚症状としての視力低下は,全症例で認められているが,眼痛を認めたのは44%の症例のみであった.前述の抗VEGF薬による無菌性眼内炎と同様である.周囲のドレーピングや眼瞼消毒を施行しないこともある.ドレーピングによりマイボーム腺や周囲皮膚を覆うことで,菌の混入を避けることができるため,できるだけ施行することが望ましい.原因菌として,口腔内菌が検出される場合もあるため,術者もマスクで口を覆うなどの配慮が必要である.また投与時には,眼瞼や睫毛に器具が接触しないよう,十分な注意を払うべきである.Shimadaらは,1.25%のポビドンヨード液にて硝子体手術直前に術野を十分に洗浄することで結膜.の殺菌を徹底できると報告しており20),硝子体投与の場合にも推奨できる.投与後には,抗菌眼軟膏塗布や,投与後数日間の抗菌薬点眼の指導も行っておく.硝子体内注射後に細菌が眼内へ迷入する原因として,注射の穿刺創からの硝子体の脱出がある.脱出した硝子体により創口の閉鎖が不十分となり,結膜.内の細菌が眼内へ迷入する.処置後は,創口に硝子体の嵌頓がないことを十分に確認する必要がある.II非感染性眼内炎トリアムシノロン,抗VEGF薬投与後には,非感染性眼内炎(無菌性眼内炎)が生じることも報告されている10,17,21,22).これらは,前述の感染性眼内炎と症状,所見が酷似しており,術後数日中に発症することから,鑑別がしばしば困難である.ところが無菌性眼内炎の場合は,感染性と違いステロイド投与にて炎症の改善が得られ,視力予後も良好である.そのためこれらを鑑別することは,治療方針決定のうえで大変重要である.Kourshら17)は,bevacizumab投与後に生じた5眼の無菌性眼内炎の症例を報告し,感染性眼内炎との所見の差異について比較検討している.それによると,無菌性眼内炎,感染性眼内炎ともに,自覚症状として,全症例で視力低下を認めているが,眼痛は感染性では全例で認められるのに対し,無菌性では40%の症例にしか認められなかった.また無菌性眼内炎例では,注射施行から視力低下などの症状自覚までの期間が1日未満と短く,前眼部炎症も軽度で,前房蓄膿,前房内フィブリンなどは認めず,硝子体混濁は認めるものの全例血管が透見できる程度であったと報告している.これらすべての症例図4無菌性眼内炎例の細隙灯写真78歳,男性.加齢黄斑変性に対しベバシズマブ硝子体内注射当日より,眼痛,視力低下を自覚していた.3日目の来院時,結膜充血と眼圧上昇,多数の前房内細胞,フレアを認めた.(53)あたらしい眼科Vol.28,No.3,2011361bevacizumab(Avastin)injection.Eye23:2187-2193,20098)DiagoT,MaCannalCA,BakriSJetal:Infectiousendophthalmitisafterintravitrealinjectionofantiangiogenicagents.Retina29:601-605,20099)KleinKS,WalshMK,HassenTSetal:Endophthalmitisafteranti-VEGFinjections.Ophthalmology116:1225,200910)NelsonML,TennantTS,SivalingamAetal:Infectiousandpresumednoninfectiousendophthalmitisafterintravitrealtriamcinoloneacetonideinjection.Retina23:686-691,200311)MoshfeghiDM,KaiserPK,ScottIUetal:Acuteendophthalmitisfollowingintravitrealtriamcinoloneacetonideinjection.AmJOphthalmol136:791-796,200312)WestfallAC,OsbornA,KuhlDetal:Acuteendophthalmitisincidence:intravitrealtriamcinolone.ArchOphthalmol123:1075-1077,200513)KonstantopoulosA,WilliamsCP,NewsomRSetal:Ocularmorbidityassociatedwithintravitrealtriamcinoloneacetonide.Eye21:317-320,200714)BaudouinC,ChassainC,CaujolleCetal:TreatmentofcytomegalovirusretinitisinAIDSpatientsusingintravitrealinjectionsofhighlyconcentratedganciclovir.Ophthalmologica210:329-335,199615)YoungSH,MorletN,HeerySetal:Highdoseintravitrealganciclovirinthetreatmentofcytomegalovirusretinitis.MedJAust157:370-373,199216)TornambePE,HiltonGF,TheRetinalDetachmentStudygroup:Pneumaticretinopexy.Amultiplerandomizedcontrolledclinicaltrialcomparingpneumaticretinopexywithscleralbuckling.Ophthalmology96:722-784,198917)Mezad-KourshD,GoldsteinM,HeilwailGetal:Clinicalcharacteristicsofendophthalmitisafteraninjectionofintravitrealantivascularendothelialgrowthfactor.Retina30:1051-1057,201018)MinodeKasparH,KreutzerTC,Aguirre-RomoIetal:Aprospectiverandomizedstudytodeterminetheefficacyofprospectivetopicallevofloxacininreducingconjunctivalbacterialflosa.AmJOphthalmol145:136-142,200719)InoueY,UsuiM,OhashiYetal:Preoperativedistinfetionoftheconjunctivalsacwithantibioticsandiodinecompounds:Aprospectiverandomizedmulticenterstudy.JpnJOphthalmol52:151-161,200820)ShimadaH,NakashizukaH,HattoriTetal:Effectofoperativefieldirrigationonintraoperativebacterialcontaminationandpostoperativeendophthalmitisratesin25-gaugevitrectomy.Retina30:1242-1249,201021)SatoT,EmiK,IkedaTetal:Severeintraocularinflammationafterintravitrealinjectionofbevacizumab.Ophthalmology117:512-516,201022)RothDB,ChiehJ,SpirnMJetal:Noninfectiousendophthalmitisassociatedwithintravitrealtriamcinoloneinjection.ArchOphthalmol121:1279-1282,2003また,発症時期は投与から2日以内と比較的早い.前房内炎症の程度は症例によってさまざまであり,前房蓄膿を伴った強いものから,前房蓄膿を認めないものもあるが,硝子体混濁は全例で認めている.トリアムシノロンで無菌性眼内炎の発生率が高い原因として考えられているのが,トリアムシノロン製剤に含まれている添加物である.ベンジルアルコール,カルボキシメチルセルロース,ポリソルベートなどが添加されており,これらが炎症を惹起する原因となっていると考えられている10).おわりに以上,硝子体内注射後の感染性および無菌性眼内炎について簡単に述べた.非感染性のほうがより自覚症状,他覚所見ともにやや弱く,発症期間は短い傾向にはあるが,症例によってのばらつきも多く,しばしば鑑別は困難である.感染の可能性を完全に否定できない場合は,適宜抗生物質を投与しながら注意深く頻回の経過観察を行い,悪化を認めた場合にはすぐに硝子体手術による対応もできるよう心構えをしておく必要がある.文献1)FungAE,RosenfeldPJ,ReichelE:TheInternationalIntravitrealBevacizumabSafetySurvey:usingtheinternettoassessdrugsafetyworldwide.BrJOphthalmol90:1344-1349,20062)JonasJB,SpandauUH,RenschFetal:Infectiousandnon-infectiousendophthalmitisafterintravitrealbevacizumab.JOculPharmacolTher23:240-242,20073)MasonJO3rd,WhiteMF,FeistRMetal:Incidenceofacuteonsetendophthalmitisfollowingintravitrealbevacizumab(Avastin)injection.Retina28:564-567,20084)WuL,Martinez-CastellanousMA,Quiroz-MercadoHetal:Twelve-monthsafetyofintravitrealinjectionsofbevacizumab(Avastin):resultsofPan-AmericanCollaborativeRetinaStudyGroup(PACORES).GraefesArchClinExpOphthalmol246:81-87,20085)FintakDR,ShahGK,BlinderKJetal:Incidenceofendophthalmitisrelatedtointravitrealinjectionofbevacizumabandranibizumab.Retina28:1395-1399,20086)PilliS,KotsolisA,SpaideRFetal:Endophthalmitisassociatedwithintravitrealanti-vascularendothelialgrowthfactortherapyinjectionsinanofficesetting.AmJOphthalmol145:879-882,20087)ArtunayO,YuzbasiogluE,RaiserRetal:Incidenceandmanagementofacuteendophthalmitisafterintravitreal