小児ぶどう膜炎に対するバイオ治療薬と治療戦略BiologicTherapeuticsandTreatmentStrategyforPediatricUveitis鴨居功樹*はじめに小児ぶどう膜炎は眼炎症が遷延する特徴があり,経過中に重篤な合併症を引き起こすことがあるため,早期発見と適切な治療が必要である.一方で,患者本人からの自覚症状の訴えが乏しいこともあり,発見時にすでに進行していることがある.小児ぶどう膜炎は感染性,非感染性,仮面症候群に分類され,多くは非感染性ぶどう膜炎である.非感染性の従来の治療法では,ステロイドや免疫抑制薬がおもに使用されていたが,副作用や効果に限界があることから,近年はバイオ治療薬が注目されている.本稿では,小児ぶどう膜炎に対するバイオ治療薬とその治療戦略について概説する.I小児ぶどう膜炎の特徴ぶどう膜炎全体の5.10%が小児ぶどう膜炎である1).成人のぶどう膜炎と同様に,小児ぶどう膜炎は,解剖学的に前部・中間部・後部・汎ぶどう膜炎に分類される.また,病因としては,感染性・非感染性・腫瘍による仮面症候群に分けられる.小児ぶどう膜炎は非感染性ぶどう膜炎が多く,若年性特発性関節炎(juvenileidiopathicarthritis:JIA)に伴うぶどう膜炎,若年性慢性虹彩炎(JIAに伴うぶどう膜炎およびJIAに該当しない小児における慢性再発性の特発性非肉芽腫性前部ぶどう膜炎),尿細管間質性腎炎ぶどう膜炎症候群((tubulointerstitialnephritisanduveitissyndrome:TINU症候群),クリオピリン関連周期熱症候群などが小児に特有な疾患としてあげられる2).感染性ぶどう膜炎としては,世界的にはトキソプラズマの報告が多い3).また,仮面症候群としては,白血病が原因(眼浸潤,日和見感染)であることが多い4).診断において,感染性・非感染性・仮面症候群の鑑別が必須であり,成人のぶどう膜炎と同様に全身疾患に随伴する可能性を考慮しなければならない.そのため小児科医と連携して,全身疾患のスクリーニングを行って診断することが重要である.また,同時に,家族のサポートや情報提供も重要である.小児ぶどう膜炎でみられる眼所見としては,強い前眼部炎症(図1),帯状角膜変性(図2),虹彩後癒着(図3),白内障(図4),高眼圧,緑内障,.胞様黄斑浮腫(図5),網膜上膜などがある.小児ぶどう膜炎では,炎症自体よりも,炎症に続発した合併症が視力障害に影響する.小児ぶどう膜炎における問題点は,成人患者に比べて自覚症状の訴えが少ないため,発見が遅れることである.とくに非感染性ぶどう膜炎は慢性の経過をたどるため,充血・白色瞳孔などによってようやく気づかれることもあり,受診時にはある程度炎症・合併症が進行している場合も少なくない.II小児ぶどう膜炎の従来の治療とその問題点小児ぶどう膜炎の治療の目標は,眼炎症を抑制し,合併症を防ぐことである.治療の第一選択はステロイド点*KojuKamoi:東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学〔別刷請求先〕鴨居功樹:〒113-8510東京都文京区湯島1-5-45東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科眼科学0910-1810/23/\100/頁/JCOPY(39)1025図1JIAに伴うぶどう膜炎における強い前眼部炎症図2JIAに伴うぶどう膜炎患者に生じた帯状角膜変性房水中の蛋白濃度の上昇によって強い前房フレアがみられる.図3小児の非感染性ぶどう膜炎にみられた角膜後面沈着物と虹彩後癒着図4小児の非感染性ぶどう膜炎に生じた続発白内障図5小児の非感染性ぶどう膜炎のOCT写真.胞様黄斑浮腫がみられる.長ホルモン阻害による成長障害などが懸念される.このように長期のステロイド投与は問題が生じるため,ステロイドの減量が重要な治療上の課題となってくる.ステロイド減量効果(steroid-sparinge.ect)のある薬剤として,小児ぶどう膜炎においては,メトトレキサートがもっとも多く使用されており,ほかにもミコフェノール酸モフェチル・アザチオプリン・シクロスポリンを中心とした免疫抑制薬が使用される.メタ分析では,メトトレキサートの導入は小児の非感染性ぶどう膜炎の抑制に有効で,70%以上の症例に有効であったと報告されている5).一方で,免疫抑制薬による炎症抑制やステロイド減量がむずかしい患者も存在するため,次の治療として,近年開発されたバイオ治療薬の導入が重要な選択肢となる.CIIIバイオ治療薬とはバイオ治療薬は,生物学的技術(バイオテクノロジー)を用いて開発された薬剤である.免疫反応や細胞増殖などを調節する蛋白質や抗体で,これらは病態に関与する分子を特異的に標的とすることができるため,効果的な治療が期待される.バイオ治療薬の作用機序は,炎症反応に関与するサイトカインや細胞表面受容体を標的とし,炎症の制御や免疫抑制を行うことで眼内炎症を抑制する.バイオ治療薬は,先述の従来治療(ステロイドや免疫抑制薬)に対して抵抗性がある場合や,従来治療の副作用のリスクが高い患者に対して適応とされる.また,病状が急速に進行している場合や,病変が重篤である場合にも検討される6)CIVTNF阻害薬1.インフリキシマブインフリキシマブは,可溶性および膜結合型腫瘍壊死因子(tumorCnecrosisfactor:TNF)C-aに結合し,その働きを阻害するキメラ(ヒト-マウス)型モノクローナル抗体である.投与は点滴で行われる.インフリキシマブの有効性および安全性は,多くの炎症性疾患に対し後ろ向きおよび前向きの研究で立証されている.日本の眼科領域ではCBehcet病が対象であるが7),世界的にはCJIAに伴うぶどう膜炎に使用されており8),良好な成績を得ている.メタ分析によると,小児ぶどう膜炎のC70%程度に効果があったとも報告されている9).インフリキシマブ分子のマウス部分に対する抗体形成を防ぐために,低用量のメトトレキサートの使用が推奨されている10).重篤な副作用としては易感染性があげられ,結核の再活性化や,ほかにも悪性腫瘍やループス様症候群の発症なども報告されている.投与時反応はC10.17%に発現するとの報告がある7).C2.アダリムマブアダリムマブは,完全ヒト型CTNF-aモノクローナル抗体であり,皮下注射で投与され,非感染性ぶどう膜炎に対して使用される11).また,多施設,二重盲検,無作為化,プラセボ対照試験において,メトトレキサート併用でのアダリムマブは,活動性のあるCJIAに伴うぶどう膜炎の眼炎症を抑制し,治療失敗率がプラセボよりも低かったことが示された(SYCAMORE試験)12).また,アダリムマブは,局所療法およびメトトレキサートに対する反応が不十分な小児の慢性前部ぶどう膜炎で有効であることが示された(ADJUVITE試験)13).ほかにも小児ぶどう膜炎におけるアダリムマブの有効性の報告がある14,15).メタ分析によると,アダリムマブとインフリキシマブは慢性の小児ぶどう膜炎の治療に有効であることが示され,インフリキシマブよりもアダリムマブのほうが有効性が高いとの結果も示されている16).アダリムマブの副作用は,インフリキシマブと同等なプロファイルでみられるが,日本人の小児において問題となるのは肝機能障害であり,8%にみられるとの報告がある17).アダリムマブは小児ぶどう膜炎における高い有効性と,家庭での皮下投与が可能な点で,小児患者とその家族にとって利便性が高いと考えられている.C3.TNF阻害薬・バイオシミラーバイオシミラーとは,先行バイオ薬と同等・同質の品質,安全性,有効性を有する後発バイオ薬のことで,TNF阻害薬に関しては日本でもすでに発売されている.医療経済面からも,英国などでは先行バイオ薬からの切(41)あたらしい眼科Vol.40,No.8,2023C1027り替えが推奨されており,今後の投与対象の拡大が予想される.成人のぶどう膜炎に関しては,すでにインフリキシマブとアダリムマブのバイオシミラーの有効性と安全性が報告されている一方で,小児ぶどう膜炎に関しては,インフリキシマブのバイオシミラーが有効かつ安全であったという報告や18),アダリムマブのバイオシミラーは小児CBehcet病患者に有効性と安全性が確かめられたという報告がある程度で19),まだ限られたエビデンスしか存在せず,今後の研究が期待されている.C4.その他のバイオ製剤:IL-6阻害薬(トシリズマブ)トシリズマブは,インターロイキン(interleukin:IL)-6受容体に結合し,IL-6を介したシグナル伝達を阻害することで,T細胞活性化,免疫グロブリン産生,血管新生を抑制するヒト化抗ヒトCIL-6受容体抗体である.近年,トシリツマブ投与は抵抗性CJIAに伴うぶどう膜炎に対し有効で安全な治療法であるという報告があった20).メトトレキサートとCTNF阻害薬に抵抗性のCJIAに伴うぶどう膜炎の患者に対するトシリツマブ投与に関する研究(フェーズC2)では,主要エンドポイントは達成されなかったとの報告もある(APTITUDE試験)21).トシリツマブは小児ぶどう膜炎の治療において有望な薬剤であると考えられているが,最適な投与用量を決定するためにはさらなる研究が必要である.これまでに月次投与のトシリツマブは,週次注射よりも効果が高いことなどの報告があり20),現在知見が集積されつつある.C5.IL-1阻害薬:カナキヌマブ,アナキンラ,リロナセプトカナキヌマブは完全ヒト型抗CIL-1Cbモノクローナル抗体,アナキンラは組換えヒトCIL-1受容体拮抗薬,リロナセプトはヒトCIL-1受容体-Fc融合蛋白質で,いずれも炎症性CIL-1Cb/IL-1受容体シグナル伝達の遮断を目的としている.小児ぶどう膜炎に対するCIL-1阻害薬の投与に関していくつかの知見がある.カナキヌマブは,クリオピリン関連周期症候群に伴うぶどう膜炎22),JIAに伴うぶどう膜炎やCTNF阻害薬抵抗性のぶどう膜炎23),Behcet病ぶどう膜炎24)への投与が有効であったとの報告がある.アナキンラは,クリオピリン関連周期症候群25),Behcet病ぶどう膜炎24)への投与が有効であったとの報告がある.リロナセプトの臨床報告はなく,今後の報告が待たれる.対象疾患としてとくにCIL-1Cbが過剰産生されるクリオピリン関連周期症候群は,ステロイドなど既存治療では効果がないため,診断後早期にIL-1阻害薬を導入する.C6.B細胞標的薬:リツキシマブリツキシマブは,B細胞マーカーCCD20を標的とし,その後CB細胞アポトーシスを誘導するキメラ抗体である.作用機序として,補体依存性細胞傷害作用や抗体依存性細胞傷害作用が確認されている.リツキシマブを投与された重度の抵抗性CJIA関連ぶどう膜炎の研究において,投与後C4カ月で抑制効果みられ平均約C4年の観察期間の最終受診時にすべての患者のぶどう膜炎が抑制されていたとの報告がある26).また,リツキシマブはステロイド,免疫抑制薬,TNF阻害薬に反応のないCJIA関連ぶどう膜炎に対して長期的に効果があったとの報告もある27).副作用として,投与時反応,遅発性好中球減少症,低ガンマグロブリン血症,心不全,およびまれに致命的な進行性多巣性白質脳症があり,またリツキシマブを投与されている患者へのCIgGモニタリングの有用性が指摘されている28).C7.T細胞標的薬:アバタセプトアバタセプトは,抗原提示細胞のCCD80/CD86に結合することで,CD28を介した共刺激シグナルを阻害し,T細胞活性化を抑制する可溶性融合蛋白である.最近の研究では,小児の特発性のぶどう膜炎に有効であることが示されたとの報告がある一方で,アバタセプトを使用した患者の約半数で治療が不成功で,小児ぶどう炎の治療にアバタセプトは成功しなかったとの報告もある29,30).現段階では,小児ぶどう炎に対するアバタセプトの有効性に関する評価は定まっていない.副作用には感染,消化器症状などがあるが,癌発症のリスクは低いと考えられている.1028あたらしい眼科Vol.40,No.8,2023(42)ステロイド(局所/全身)眼炎症の抑制(+)継続・減量眼炎症の抑制(一)全身疾患の存在眼炎症の抑制(+)継続眼炎症の抑制(一)眼炎症の抑制(+)継続図6小児ぶどう膜炎(非感染性)の治療フローチャート治療には小児科医との連携が重要である.クリオピリン関連周期熱症候群に関しては,診断後早期にCIL-1阻害薬を導入する.たる治療が必要な場合が多い.従来のステロイドによる治療は,成長遅延や発育障害といった副作用が生じるリスクがあるため,小児科医や家族と連携して,適切なタイミングでバイオ治療薬を導入することが治療戦略の重要なポイントと考えられる.バイオ治療薬は,小児ぶどう膜炎の治療法として有望な選択肢であるが,新規のバイオ治療薬の長期的な効果や安全性に関するデータは依然として不十分である.さらなる臨床研究と新規バイオ治療薬の開発が進展することで,小児ぶどう膜炎の治療がより個別化され,効果的な治療法の選択ができるようになることが期待される.文献1)EdelstenCC,CLeeCV,CBentleyCCRCetal:AnCevaluationCofCbaselineCriskCfactorsCpredictingCseverityCinCjuvenileCidio-pathicarthritisassociateduveitisandotherchronicanteri-oruveitisinearlychildhood.BrJOphthalmolC86:51-56,C20022)日本リウマチ学会小児リウマチ調査検討小委員会ぶどう膜炎ワーキンググループ編:小児非感染性ぶどう膜炎初期診療の手引きC2020年版.羊土社,20203)MarkomichelakisCNN,CChatzistefanouCKI,CPapaefthymiouCICetal:InfectiousCuveitisCinCchildren.COphthalmologyC116:C1588,C20094)MajumderCPD,CBiswasJ:Pediatricuveitis:anCupdate.COmanJOphthalmolC6:140-150,C20135)SimoniniG,CantariniL,BresciCetal:Currenttherapeu-ticCapproachesCtoCautoimmuneCchronicCuveitisCinCchildren.CAutoimmunRevC9:674-683,C20106)鴨居功樹:ぶどう膜炎における生物学的製剤.日本の眼科C92:10-14,C20217)鴨居功樹:ベーチェット病に対するインフリキシマブ療法.眼科62:547-554,C20208)RichardsCJC,CTay-KearneyCML,CMurrayCKCetal:CIn.iximabCforCjuvenileCidiopathicCarthritis-associatedCuve-itis.ClinExpOphthalmolC33:461-468,C20059)SimoniniG,DruceK,CimazRetal:Currentevidenceofanti-tumorCnecrosisCfactorCatreatmentCe.cacyCinCchild-hoodchronicuveitis:asystematicreviewandmeta-anal-ysisapproachofindividualdrugs.ArthritisCareResC66:C1073-1084,C201410)UkumaranCS,CMarzanCK,CShahamCBCetal:HighCdoseCin.iximabCinCtheCtreatmentCofCrefractoryuveitis:doesCdosematter?ISRNRheumatol2012:765380,C201211)鴨居功樹,高瀬博:アダリムマブ(ヒュミラ).あたらしい眼科34:499-504,C201712)RamananCAV,CDickCAD,CJonesCAPCetal;SYCAMOREStudyCGroup:AdalimumabCplusCmethotrexateCforCuveitisCinCjuvenileCidiopathicCarthritis.CNCEnglCJCMedC376:1637-1646,C201713)QuartierCP,CBaptisteCA,CDespertCVCetal;ADJUVITEStudyCGroup:ADJUVITE:aCdouble-blind,Crandomised,Cplacebo-controlledCtrialCofCadalimumabCinCearlyConset,Cchronic,CjuvenileCidiopathicCarthritis-associatedCanteriorCuveitis.AnnRheumDis77:1003-1011,C201814)Vazquez-CobianCLB,CFlynnCT,CLehmanTJ:AdalimumabCtherapyCforCchildhoodCuveitis.CJCPediatrC149:572-575,C200615)SimoniniG,TaddioA,CattaliniMetal:Superiore.cacyofCAdalimumabCinCtreatingCchildhoodCrefractoryCchronicCuveitiswhenusedas.rstbiologicmodi.erdrug:Adalim-umabasstartinganti-TNF-atherapyinchildhoodchron-icuveitis.PediatrRheumatolOnlineJC11:16,C201316)MaccoraCI,CFuscoCE,CMarraniCECetal:ChangingCevidenceCovertime:updatedCmeta-analysisCregardingCanti-TNFCe.cacyCinCchildhoodCchronicCuveitis.CRheumatology(Oxford)60:568-587,C202117)ImagawaT,TakeiS,UmebayashiHetal:E.cacy,pharC-macokinetics,andsafetyCofCadalimumabCinCpediatricCpatientsCwithCjuvenileCidiopathicCarthritisCinCJapan.CClinCRheumatolC31:1713-1721,C201218)SozeriCB,CKarde.E,CSaliCECetal:DrugCsurvivalCofCtheCin.iximabbiosimilar(CT-P13)inCpaediatricCpatientsCwithCnon-infectiousCuveitis.CClinCExpCRheumatolC39:907-912,C202119)SoheilianM,EbrahimiadibN,HedayatfarAetal:E.cacyofCbiosimilarCadalimumabCinCtheCtreatmentCofCBehcet’sCuveitis.OculImmunolIn.ammC30:1495-1500,C202220)MalekiCA,CManhapraCA,CAsgariCSCetal:TocilizumabCemploymentCinCtheCtreatmentCofCresistantCjuvenileCidio-pathicarthritisassociateduveitis.COculImmunolIn.ammC6:1-7,C202021)RamananCAV,CDickCAD,CGulyCCCetal;APTITUDECTrialCManagementGroup:TocilizumabCinCpatientsCwithCanti-TNFCrefractoryCjuvenileCidiopathicCarthritis-associateduveitis(APTITUDE):aCmulticentre,Csingle-arm,CphaseC2Ctrial.LancetRheumatol2:e135-e141,C202022)SobolewskaCB,CAngermairCE,CDeuterCCCetal:NLRP3CA439VCmutationCinCaClargeCfamilyCwithCcryopyrin-associ-atedperiodicCsyndrome:descriptionCofCophthalmologicCsymptomsCinCcorrelationCwithCotherCorganCsymptoms.CJRheumatolC43:1101-1106,C201623)BrambillaCA,CCaputoCR,CCimazCRCetal:CanakinumabCforCchildhoodCsightthreateningCrefractoryuveitis:aCcaseCseries.JRheumatolC43:1445-1447,C201624)FabianiCC,CVitaleCA,CEmmiCGCetal:Interleukin(IL)C-1CinhibitionwithanakinraandcanakinumabinBehcet’sdis-ease-relateduveitis:amulticenterretrospectiveobserva-tionalstudy.ClinRheumatolC36:191-197,C201725)TeohCSC,CSharmaCS,CHoganCACetal:TailoringCbiologicaltreatment:Anakinratreatmentofposterioruveitisassoci-1030あたらしい眼科Vol.40,No.8,2023(44)