———————————————————————-Page1(95)9610910-1810/09/\100/頁/JCOPY19回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科26(7):961965,2009cはじめに緑内障の臨床現場において,昨今さまざまな緑内障診断補助機器ともいうべき高性能な画像解析装置の登場により,緑内障の診断がより早期に可能となってきている.これは,早期発見,早期治療が重要とされる正常眼圧緑内障が多いわが国1)においては,きわめて有用なことといえる.緑内障画像診断装置は,緑内障が視神経乳頭とその周囲の網膜神経線維層厚(以下,RNFLT)に変化をきたすことに着目したものが〔別刷請求先〕徳田直人:〒216-8511川崎市宮前区菅生2-16-1聖マリアンナ医科大学眼科学教室Reprintrequests:NaotoTokuda,M.D.,DepartmentofOphthalmology,St.MariannaUniversitySchoolofMedicine,2-16-1Sugao,Miyamae-ku,Kawasaki-shi216-8511,JAPANGDxVCCRとCirrusHD-OCTRによる網膜神経線維層厚の解析―上下視野別の相関について―徳田直人井上順上野聰樹聖マリアンナ医科大学眼科学教室AnalysisofRetinalNerveFiberLayerThickness(RNFLT)MeasuredbyGDxVCCRandCirrusHD-OCTR:RNFLTValueCorrelatedwithUpperandLowerVisualFieldNaotoTokuda,JunInoueandSatokiUenoDepartmentofOphthalmology,St.MariannaUniversitySchoolofMedicine目的:GDx-VCCR(GDx)とCirrusHD-OCTR(OCT)による網膜神経線維層厚(RNFLT)の測定値とRNFLT測定部位に相当する部位の視野との相関を検討した.対象および方法:対象は高眼圧症,原発開放隅角緑内障,または正常眼圧緑内障疑いの患者60例60眼(平均51.8歳).Humphrey自動視野計のmeandeviation(MD)と各検査機器で測定したRNFLTとの相関について検討した.またtotaldeviation(TD)を上下に分け,その部分に相当するRNFLTとの相関についても検討した.結果:両機器ともにMDとRNFLT値とは有意な相関を認めた.上下半視野別のTDとRNFLT値については,3D以上の近視群の場合,上半視野ではOCTのほうがより強い相関を示し,下半視野ではGDxのほうがより強い相関を示した.結論:両機器ともにRNFLT測定値とRNFLT測定部位に相当する部位の視野と有意な相関を示すが,屈折度数の違いや乳頭周囲脈絡網膜萎縮の存在がその相関に影響することが示唆された.Thecorrelationbetweenretinalnerveberlayerthickness(RNFLT)values,asmeasuredusingGDx-VCCR(GDx)andCirrusHD-OCTR(OCT),andtheregioninwhichthevaluesweremeasuredwasstudied.Thesubjectscomprised60eyes(averageage:51.8years)withocularhypertension,primaryopen-angleglaucomaorsuspectednormal-tensionglaucoma.Thecorrelationbetweenmeandeviation(MD)asderivedusingaHumphreyeldana-lyzerandtheRNFLTasmeasuredusingeachtestdeviceswasstudied.Inaddition,totaldeviation(TD)wasdivid-edintoupperandlowerelds,andcorrelationwiththeRNFLTvalueoftherespectiveeldwasalsostudied.BothdevicesshowedsignicantcorrelationbetweenMDandRNFLTvalues.RegardingTDandRNFLTvaluesintheupperandlowereldsofvision,inthemyopiagroup(3Dorhigher)OCTshowedmoresignicantcorrelationwiththeuppereldofvision,whileGDxshowedmoresignicantcorrelationwiththelowereld.BothdevicesshowedsignicantcorrelationbetweenRNFLTvalueandthevisualeldoftheregioninwhichthevaluewasmeasured;thissuggeststhatthecorrelationcouldbeaectedbyrefractivepowerorperipapillarychorioretinalatrophy.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)26(7):961965,2009〕Keywords:GDx-VCCR,CirrusHD-OCTR3.0,網膜神経線維層厚(RNFLT),乳頭周囲脈絡網膜萎縮(PPA).CDx-VCCR,CirrusHD-OCTR3.0,retinalnerveberlayerthickness(RNFLT),peripapillarychorioretinalatrophy(PPA).———————————————————————-Page2962あたらしい眼科Vol.26,No.7,2009(96)多く,代表的なものとして,共焦点走査レーザー眼底鏡:Heidelbergretinatomograph(以下,HRT),走査レーザーポラリメータ:scanninglaserpolarimeter(以下,GDx),光干渉断層計:opticalcoherencetomography(以下,OCT)があげられる.それぞれの緑内障画像診断装置は特徴が異なり,臨床ではその特徴を十分理解したうえで使用することが重要といえる.これらのうち,聖マリアンナ医科大学病院(以下,当院)眼科外来ではGDx-variablecornealcompen-satorR(以下,GDx-VCC)とspectraldomainOCTであるCirrusHD-OCTR3.0(以下,SD-OCT)を使用している.これらの2機種で得られるRNFLTの情報は,視神経乳頭周囲全周の平均のみならず,上方,下方といった具合に部位別の評価も可能である.そこで今回筆者らは,これらのRNFLTの部位別測定値とRNFLT測定部位に相当する部位の視野との相関について検討した.また,わが国での緑内障の危険因子の一つとして近視があげられており2),今日の緑内障診断において屈折異常は無視できない項目とされている.そのため,今回の検討では屈折異常によりこれら2機種がどのような影響を受けるかについても検討した.I対象および方法1.対象対象は平成19年から20年までに当院緑内障外来を受診した,高眼圧症,原発開放隅角緑内障(広義)1),または正常眼圧緑内障疑いの患者60例60眼とした.4ジオプトリー以上の乱視眼,10ジオプトリーよりも強い近視眼,眼底撮影が明瞭に行えない前眼部疾患や中間透光体の混濁を有するもの,内眼手術既往,糖尿病症例,網膜疾患を有するものは対象から除外した.高眼圧症については,緑内障性視神経障害,緑内障性視野障害を有しないものの,最終診察時を含めた過去3回の眼圧平均が21mmHg以上のものと定義した.原発開放隅角緑内障(広義)の定義は,緑内障診療ガイドライン1)に準じ,正常開放隅角であり,視神経乳頭と網膜神経線維層に形態的特徴を有し,それに対応した視野異常を伴い,他の疾患や先天異常を認めないものとした.なお,最終診察時を含めた過去3回の眼圧平均が20mmHg以下で,視神経乳頭所見と網膜神経線維層に特徴的な変化を有するものの,それに対応した視野障害がまだ認められていない症例を正常眼圧緑内障疑いとした.緑内障性視神経乳頭所見は,緑内障外来担当医2名が乳頭立体写真の読影を行い,合議のうえ判定した.緑内障性視野障害の有無についてはHumphrey自動視野計(以下,HFA)の結果をAnderson,Patellaの報告3)を参考にして判定した.全解析対象群の臨床背景を表1に示す.病型は原発開放隅角緑内障(広義)42眼,正常眼圧緑内障疑い8眼,高眼圧症10眼であった.対象の病期はAnder-son,Patellaの報告3)を参考に分類した結果,初期13眼,中期10眼,後期21眼で正常が16眼であった.2.方法HFA,GDx-VCCおよびSD-OCTによるRNFLTの測定,散瞳下での立体眼底撮影のすべての検査を6カ月以内に行った.視野検査はHFAプログラム30-2全点閾値で行った.固視不良,偽陰性,偽陽性のいずれかが20%以上であった症例は除外した.GDx-VCCのソフトウェアバージョンは5.4.1である.同一検者が無散瞳下にて,視神経乳頭から直径3.2mmの乳頭周囲リング部のRNFLTを測定した.画像の品質を示すscore(Q)が8点未満の症例は対象から除外した.今回の解析では,視神経乳頭周囲リング上のRNFLTの平均であるTSNIT平均(以下,GDx-TSNIT),上側120°象限のRNFLの平均である上側平均(以下,GDx-s),下側120°の象限内のRNFLの平均である下側平均(以下,GDx-i)を測定値として用いた.SD-OCTのソフトウェアバージョンは3.0.0.64である.同一検者が散瞳下にてopticdisccube200×200で視神経乳頭から直径3.4mmの同心円上のRNFLTを測定した.Sig-nalstrengthが8点未満の症例は対象から除外した.今回の解析では,視神経乳頭周囲リング上のRNFLTの平均であるaveragethickness(以下,OCT-AT)と,視神経乳頭周囲を90°ごとに上側,下側,耳側,鼻側に分け,その部位のRNFLTの平均値を算出したもの(Quadrants)のうち,上側90°象限のRNFLTの平均値であるQuadrantsの「S」(以下,OCT-s),下側90°象限のRNFLTの平均値であるQuadrantsの「I」(以下,OCT-i)を測定値として用いた.3.検討項目まず,視野全体の感度低下とRNFLT全周の比較を行うために,HFAのmeandeviation(以下,MD値)とGDx-TSNIT,またはSD-OCTのOCT-ATとの相関について,Pearsonの相関係数を求め検討した.つぎにtotaldeviation(以下,TD値)を上下に分けてそれぞれの各測定ポイントの合計を算出し,その合計値を測定ポイント(上下ともに38ポイント)で割った値をそれぞれ上半視野についてはTD-s,下半視野についてはTD-iとし,GDx-VCC,SD-OCTで測定したRNFLTのうち,その視野に相当する部分との相関を検討した.つまり,TD-sについてはGDx-i,OCT-iとの相関を,TD-iについてはGDx-s,表1全解析対象群の臨床背景(n=60)男性/女性22/38年齢(歳)51.4±14.3(2279)等価球面度数(D)3.5±3.5(9.01.0)Meandeviation(dB)6.2±6.5(23.81.8)———————————————————————-Page3あたらしい眼科Vol.26,No.7,2009963(97)OCT-sとの相関を検討した.これらの検討を,まずは全対象で行い,その後,対象を等価球面度数により,正視または軽度近視群(等価球面度数:+13未満),中等度近視群(等価球面度数:36未満),強度近視群(6D10D)に分類した解析も行った.検定方法はFisherのrのz変換を用いて解析し,p<0.05をもって有意とした.II結果1.MD値とRNFLT値との相関MD値とGDx-TSNIT,またはOCT-ATとの相関について示す(図1).MD値とGDx-TSNITの相関係数は0.446(p<0.001),MD値とOCT-ATの相関係数は0.670(p<0.0001)とともに有意な相関を認めた.2.上下半視野別のTD値とRNFLT値の相関上下半視野別のTD値の平均と,その部分に相当するRNFLT値をGDx-VCC,SD-OCTのそれぞれで測定した数値との相関を示す(図2,3).TD-sとGDx-iまたはOCT-iの相関係数はそれぞれ0.363(p=0.0041),0.532(p<0.0001)と両群ともに有意な相関を示したが,SD-OCTのほうがより強い相関を示した.TD-iとGDx-sまたはOCT-sの相関係数はそれぞれ0.676(p<0.0001),0.527(p<0.0001)と両群ともに有意な相関を示したが,GDx-VCCのほうがより強い相関を示した.図1MD値とGDx-TSNITまたはOCT-ATの相関(全解析対象群:n=60)MD値とGDxTSNIT,OCT-ATはともに有意な相関を示した.(GDx:R=0.446,p=0.0003,OCT:R=0.670,p<0.0001)02040608010005R=0.446(p=0.0003)020406080100120140160R=0.670(p<0.0001)-25-20-15-10MD値(dB)-505-25-20-15-10MD値(dB)-5OCT-AT(?m)GDx-TSNIT(?m)MD/GDx-TSNITMD/OCT-Av.Thickness02040608010005-25-20-15-10-5020406080100120140160HFA上方TD平均(dB)05-25-20-15-10-5HFA上方TD平均(dB)TD-s/GDx-iGDx-i(?m)OCT-i(?m)TD-s/OCT-iR=0.363(p=0.0041)R=0.532(p<0.0001)図2上半分のTD合計値の平均(TD-s)とGDx-i,OCT-iとの相関(全解析対象群:n=60)TD-sとGDx-i,OCT-iについてともに有意な相関を示したが,OCTのほうがより強い相関を示した.(GDx:R=0.363,p=0.0041,OCT:R=0.532,p<0.0001)———————————————————————-Page4964あたらしい眼科Vol.26,No.7,2009(98)3.上下半視野別のTD値の平均とRNFLT値の相関―等価球面度数による分類―対象を等価球面度数で分類したうえで解析した,上下半視野別のTD値の平均とRNFLT値の相関について示す(表2).正視または軽度近視群では上下半視野ともにGDx-VCCとSD-OCTそれぞれ同程度に有意な相関を示したが,中等度近視群,強度近視群では上半視野との相関はSD-OCTのほうが強い相関(中等度近視群R=0.864,強度近視群R=0.735)を示し,下半視野に関してはGDx-VCCのほうが強い相関(中等度近視群R=0.880,強度近視群R=0.687)を示した.III考察MD値とRNFLTの相関について,金森ら4)は緑内障同一症例に対しOCT3000,GDx-VCC,HRTにより,RNFLTを測定し,視野所見との相関を検討し,OCT3000とGDx-VCCはほぼ同等の相関を示したと報告している.今回はSD-OCTとGDx-VCCそれぞれの機器で測定したRNFLTとMD値の相関を比較した結果,両機器ともに有意な相関を示したが,相関係数でみるとSD-OCTのほうがより強い相関を示しており,金森らの報告と合わせて考えると,タイムドメイン方式のOCT-3000からスペクトラルドメイン方式のSD-OCTに進化したことにより基本性能が向上していることが窺える.図3下半分のTD合計値の平均(TD-i)とGDx-s,OCT-sとの相関(全解析対象群:n=60)TD-iとGDx-s,OCT-sについてともに有意な相関を示したが,GDxのほうがより強い相関を示した.(GDx:R=0.676,p<0.0001,OCT:R=0.527,p<0.0001)02040608010005-25-20-15-10-5HFA下方TD平均(dB)05-25-20-15-10-5HFA下方TD平均(dB)GDx-s(?m)TD-i/GDx-sTD-i/OCT-s020406080100120140160OCT-s(?m)R=0.527(p<0.0001)R=0.676(p<0.0001)表2等価球面度数別に分類した上下半視野別のTD値とRNFLT値の相関係数等価球面度数による分類TD-s(上半視野)TD-i(下半視野)GDx-iOCT-iGDx-sOCT-s正視R=0.453R=0.534R=0.585R=0.629軽度近視群p=0.0086p=0.0014p=0.0003p<0.0001+13D未満R=0.516R=0.609(n=31)(p=0.0030)(p<0.0001)中等度R=0.623R=0.864R=0.880R=0.475近視群p=0.0391p=0.0002p<0.0001p=0.172136D未満R=0.778R=0.565(n=11)(p=0.0040)(p=0.0420)強度R=0.348R=0.735R=0.687R=0.664近視群p=0.1594p=0.0004p=0.0011p=0.00206D以上R=0.761R=0.711(n=18)(p<0.0001)(p=0.0006)(カッコ内はSD-OCTのRNFLT測定範囲をGDxと同じにした場合の値)———————————————————————-Page5あたらしい眼科Vol.26,No.7,2009965(99)今回の対象はAnderson,Patellaの病期分類では後期に分類される症例が約1/3を占めているが,これらについては視野異常が上下どちらかに限局されているものが多く(21眼中11眼),上下視野別にGDx-VCC,SD-OCTでの相関をみることにより,より明確な相関が得られると予想し検討してみた.その結果,GDx-VCCでは,MD値とGDx-TSNITとの相関を検討した結果と比較したところ,上半視野との相関係数は低下したものの,下半視野との相関係数は上昇した.一方,SD-OCTでは,上半視野,下半視野とRNFLTとの相関を,MD値とOCT-ATとの相関を検討した結果と比較すると,相関係数は若干低下したが,ともに有意な相関を示していた.この結果をさらに詳しく分析するために,対象を等価球面度数で3群に分類したものが表2に示した内容である.GDx-VCCでは強度近視群で上半視野との相関は明らかに悪いが,下半視野とはどの群とも比較的よく相関したのに対し,SD-OCTでは上半視野との相関はどの群ともよく相関していたが,下半視野との相関は中等度近視群と強度近視群でGDx-VCCよりも相関が悪いという結果であった.その理由として,まず視神経乳頭周囲のRNFLTの測定範囲が若干異なるということがあげられる.GDx-VCCの上側平均は上側120°象限の平均であるのに対し,SD-OCTのQuadrantsの「S」の部分は90°である.これを補正するために,GDx-VCCにおける右眼の上側平均に対してはSD-OCTのClockhoursの28545°までの120°の平均値を算出する,右眼の下側平均に対してはSD-OCTのClockhoursの135255°までの120°の平均値を算出する,という方法で再度相関を検討した数値がカッコ内の数値である.SD-OCTの補正前の結果では,中等度近視群の下半視野との相関係数がR=0.475(p=0.1721)と低値であったが,補正後はR=0.565(p=0.0420)とより良好な相関を示した.なお,補正後その他の部分では大きな変化を認められなかった.もう一つの理由として考えられるのは乳頭周囲脈絡網膜萎縮(以下,PPA)の存在である.早水ら5)は同一原発開放隅角緑内障患者に対してGDx-VCC,OCT3000,HRTを施行し,視野のパラメータとの相関を示す際に,7D以上の近視眼や傾斜乳頭を除外基準に設けているが,傾斜乳頭を含んだ群と除外した群とでOCT3000,GDx-VCCの相関係数はさほど変わっていないと報告している.今回筆者らはあえて強度近視やPPAが強い傾斜乳頭も含めた検討を行った.それはRNFLTの測定にSD-OCTを使うようになり,GDx-VCCではRNFLTの菲薄化を検出しづらいPPAが存在する症例においても,十分な相関を示すという手応えを感じていたからである.今回の結果ではSD-OCTでは上半視野との相関,つまり乳頭下半分周辺のRNFLTが,GDx-VCCでは下半視野との相関,つまり乳頭上半分周辺のRNFLTが精度高く測定された可能性がある.PPAが存在することによりGDx-VCCの結果に狂いが生じることは既報6,7)のとおりであるが,そもそもPPAは耳側に生じやすいが,強度近視の視神経乳頭は下方に回旋するものが多く,PPAも下方にみられることが多い.大久保も正常眼でPPAが最も大きく,高頻度に観察される場所は,耳側,下耳側の順であると記しており8),GDx-iと上半視野の相関が悪いのはこのためである可能性があり,今後さらに検討が必要である.以上,GDx-VCCとSD-OCTによるRNFLT測定値とRNFLT測定部位に相当する部位の視野との相関について検討した.屈折度数,PPAの存在などの被検眼の特徴を把握したうえでどちらの機種を用いるかを選択することにより,より確実な緑内障診断につながることが期待される.文献1)日本緑内障学会:緑内障診療ガイドライン(第2版).日眼会誌110:777-814,20062)MayamaC,SuzukiY,AraieMetal:Myopiaandadvanced-stageopen-angleglaucoma.Ophthalmology109:2072-2077,20023)AndersonDR,PatellaVM:AutomatedStaticPerimetry.2nded,p121-190,Mosby,StLouis,19994)金森章泰,楠原あづさ,辰巳康子ほか:緑内障眼におけるGDx-variablecornealcompensation,光干渉断層計,ハイデルベルグレチナトモグラフによる解析結果ならびに視野障害に対する相関.日眼会誌110:180-187,20065)早水扶公子,山崎芳夫,中神尚子ほか:緑内障眼における網膜神経線維層厚測定値と緑内障性視神経障害との相関.あたらしい眼科23:791-795,20066)富所敦男:スペクトラル・ドメインOCTによる緑内障眼眼底の評価.眼科手術21:185-188,20087)斉藤瞳,富所敦男:GDx・神経線維層撮影.眼科48:1363-1368,20068)大久保真司:乳頭周囲網脈絡膜萎縮(PPA)と脈絡膜萎縮の違いと意味は?あたらしい眼科25:84-86,2008***