特集●屈折矯正を見直す!あたらしい眼科33(6):795.800,2016特集●屈折矯正を見直す!あたらしい眼科33(6):795.800,2016オルソケラトロジーによる近視抑制MyopiaControlbyOrthokeratology平岡孝浩*はじめにオルソケラトロジー(orthokeratology,以下orthok)の近視進行抑制効果が学術論文として初めて報告されてから十数年が経過する.その間にさまざまな報告がなされてきたが,この効果を否定するものは皆無といっても過言ではなく,人種を問わず近視進行抑制効果が確認されている.本稿では既報をレビューし,その抑制効果と現在考えられているメカニズム,そして今後の課題について概説する.I眼軸長と近視進行成長とともに眼球は大きくなり眼軸長も伸びていくが,幼少時は角膜や水晶体の曲率が変化することにより近視化を最小限に抑えている.しかし,学童期に入ると角膜や水晶体の変化はプラトーとなり,眼軸長の伸長を代償できなくなるため近視が進行してしまう(軸性近視).つまり学童期の眼軸長伸長は近視進行を意味する.Ortho-kの近視進行抑制効果を判断するときは眼軸長の変化で議論することが一般的となっている.なぜ等価球面値などの屈折値で比較しないのかというと,orthok継続中は角膜中央がフラット化しており,屈折を測っても正視に近い状態となるため,屈折の変化で近視の進行を評価することが難しいからである.もちろん治療を一定期間中止すれば正しい屈折状態が評価できるが,患者は裸眼視力を向上させ日中の眼鏡やコンタクトレンズ(contactlens:CL)矯正から解放されたいがためにortho-k治療を継続しているので,屈折を評価したいから2週間ほど治療を中止してほしいと依頼しても簡単には受け入れてくれない.したがって,ortho-kの臨床研究においては眼軸長の評価がゴールドスタンダードとなっている.したがって,本稿では“眼軸長伸長抑制”と“近視進行抑制”の2つの用語をほぼ同義として使用することをあらかじめお断りしておく.II世界的な普及と近視進行抑制効果Ortho-kは北米や欧州でも普及しているが,中国,韓国,香港,台湾などの東アジア諸国での拡大が著しい.これらの国々では近視の有病率が著しく高く,学童の近視コントロールを目的として本治療が広く導入されている.諸外国でここまで受け入れられるようになったのは,以下に示すようにさまざまな臨床研究において有望な結果が得られたことに起因する.2004年にCheungらは,片眼だけortho-kを開始した11歳男児の2年後の眼軸長変化を調べたところ,治療眼は0.13mmしか延長しなかったのに対して,僚眼は0.34mmの延長が認められ,大きな差が生じていることを報告した1).その後,2年間のパイロットスタディが行われ2,3),Choらはortho-kを継続中の学童において眼鏡装用の対照群よりも眼軸長の伸びが有意に抑制(46%)されたことを報告し2),Wallineらはソフトコンタクトレンズ(softcontactlens:SCL)装用の対照群よ*TakahiroHiraoka:筑波大学医学医療系眼科〔別刷請求先〕平岡孝浩:〒305-8575茨城県つくば市天王台1-1-1筑波大学医学医療系眼科0910-1810/16/\100/頁/JCOPY(35)79546%56%36%43%63%52%010203040506070眼軸長伸長抑制効果(%)46%56%36%43%63%52%010203040506070眼軸長伸長抑制効果(%)Choetal2)Wallineetal3)Kakitaetal4)Choetal5)Charmetal6)Chenetal7)(2005)(2009)(2011)(2012)(2013)(2013)図1オルソケラトロジー近視進行抑制効果に関する既報の比較列挙したものはすべて2年間の臨床研究であり,対照群(単焦点眼鏡もしくはSCL)との眼軸長変化を比較しているが,いずれの研究においてもオルソケラトロジー群は対照群よりも有意に眼軸長伸長が抑制されており,その抑制効果は36.63%と報告されている.りも56%抑制されていることを報告した3).2011年,筆者らは非ランダム化比較試験により2年間で36%の眼軸長伸長抑制効果が達成されていることを日本人学童において確認した4).また,2012年にはランダム化臨床試験(randomizedcontrolledtrial:RCT)が香港で施行され,2年間で43%の眼軸長伸長抑制効果が確認された5).さらに最近ではpartialreductionortho-kといって,強度近視眼に対してortho-kを用いて4Dだけ部分的に近視矯正を行い,残存した近視度数に対して眼鏡を装用させるという研究が行われ,きわめて強い眼軸長伸長抑制効果(63%)が確認されている6).また,TO-SEEstudyと命名された研究では,乱視を有する近視眼を対象としてトーリックortho-kレンズによる2年間の治療効果が検討され,やはり強い眼軸長伸長抑制効果(52%)が報告された7).このように近視進行抑制を目的としたortho-kの適応範囲が近年拡大していることも興味深い.もちろん成長期の眼軸長伸長を完全に抑制することはできないが,これらの既報に基づけば2年間で3.6割程度の抑制効果が期待できるといえる(図1).III長期効果前述した臨床研究はいずれも2年間に限局されていたため,筆者らは5年間へと観察期間を延長したプロスペ796あたらしい眼科Vol.33,No.6,201650%37%35%33%29%0102030405060眼軸長伸長抑制効果(%)1年間2年間3年間4年間5年間図2オルソケラトロジー眼軸長伸長抑制効果の経時変化眼軸長伸長抑制効果は初年度がもっとも強く(50%),期間が長くなるほど減弱する傾向があった.しかし,5年間でも約3割の抑制効果が確認された8).y=-0.166x+2.656y=-0.312x+4.5140.00.51.01.52.02.53.0789101112135年間の眼軸長伸長(mm)●Ortho-k群▲眼鏡群ベースラインの年齢(歳)図3開始時年齢と眼軸長伸長の相関オルソケラトロジー群(●),眼鏡対照群(▲)いずれもベースライン(治療開始時)年齢が若いほうが,5年間トータルでの眼軸長伸長が大きいという相関が認められた.8歳から治療を開始すると5年後には13歳になり,8.13歳の眼軸長の伸びをみていることになる.12.17歳の5年間よりも8.13歳の5年間の眼軸長変化が大きいのは当然といえるが,注目すべきは近似直線の傾きで,オルソケラトロジー群では対照群の約半分の傾きとなっている.つまり8歳で治療を開始したほうが12歳から開始するよりも抑制効果が強く得られるということを示唆している.(文献8より改変引用)クティブ研究を行った.その結果,治療期間が長くなると効果は減弱する傾向があるが,5年間の長期にわたっても約3割の眼軸長伸長抑制効果を有することが判明した(図2)8).また,治療開始が早いほど近視進行抑制効果が強く得られることもわかり(図3),この知見は他の研究でも確認されるようになっている.(36)IVエビデンスの蓄積2014年には双生児研究の結果が報告された.一卵性双生児のうち1例はortho-k,もう1例は単焦点眼鏡が処方され,前向きに2年間の変化が検討されているが,ortho-k治療を受けた児は近視進行が抑制されており9),つまり遺伝や環境要因を一致させてもortho-kは有効であることが示された.さらに2015年に入って,エビデンスレベルがもっとも高いメタアナリシス(meta-analysis)の結果が立て続けに4篇報告された.いずれの報告もortho-kは眼鏡やSCLなどの対照群と比較して有意に眼軸長の伸長を抑制し,安全性も許容できると結論付けられている10.13).治療前の近視の程度と眼軸長伸長抑制効果の関連についてもいくつかの報告があるが14),メタアナリシスの結果によれば,弱度の近視よりも中等度.強度近視のほうが抑制効果が強く得られている10).また,人種別の検討では,白人よりも中国(アジア)人のほうが効くとされている10).V近視進行抑制メカニズムOrtho-kの近視進行抑制メカニズムとしてもっとも支持されているのは軸外収差理論である.この理論はSmithらの研究結果に基づいており15),周辺網膜(軸外)-0.2-0.100.10.20.30.40.50.6-0.200.20.40.60.81年間の眼軸長の伸び(mm)コマ様収差変化量(μm)r=-0.461p=0.0003図5高次収差と眼軸長伸長の関係オルソケラトロジー開始後のコマ様収差増加量が大きいほど眼軸長の伸びが小さい.つまり高次収差は近視進行に抑制的に働いている可能性が考えられている.(文献19より改変引用)周辺部遠視性デフォーカス結像面結像面遠視性デフォーカスの改善ab眼鏡(凹レンズ)による矯正オルソケラトロジー治療後図4眼鏡とオルソケラトロジーの網膜結像面の違いa:眼鏡で近視矯正すると,周辺部に遠視性デフォーカス(焦点ぼけ)を生じ,これが眼軸を伸長(近視を進行)させるトリガーとなると考えられている.b:オルソケラトロジー後は角膜中央がフラット化し近視が軽減するが,周辺部角膜は肥厚,スティープ化するため周辺での屈折力が増し,その結果,周辺網膜像での遠視性デフォーカスが改善する.それゆえ眼軸長伸長が抑制され近視が進行しにくくなると考えられている.(37)あたらしい眼科Vol.33,No.6,2016797798あたらしい眼科Vol.33,No.6,2016(38)における遠視性defocusが眼軸長延長のトリガーとなると考えられている.通常の眼鏡やCLによる近視矯正では,周辺部網膜の遠視性defocusを矯正できないが,ortho-kでは角膜中央が扁平化すると同時に周辺角膜が厚くなるため,周辺部での屈折力が強くなる.それゆえ網膜周辺部での遠視性defocusが改善し,眼軸長の過伸展が抑制されると考えられている(図4).しかし,このメカニズムだけでは説明できない事象も多い.近年,多焦点SCLの近視進行抑制効果も報告されるようになってきたが16.18),これらのレンズのなかには周辺部の遠視性defocusが改善しないデザインも含まれている17,18).別のメカニズムとして高次収差と近視進行の関連が近年注目されており,ortho-k治療眼において高次収差の増加と眼軸長の伸長に有意な負の相関が認められたと報告されている(図5)19).高次収差は偽調節量を増加させたり,焦点深度を広げるため20),とくに近業時の調節負荷軽減に寄与している可能性が示唆されている(図6)19).このメカニズムに関してはさらに検証される必要があるが,近視の発生や進行のメカニズムはきわめて複雑で単一のメカニズムでは説明できない可能性が高い.多要因が複雑に絡み合っているうえに個々の眼球においてもバリエーションが多いことが,その解明を困難にしていると考えられる.VI他の抑制法との比較前述した多焦点SCLに関してはortho-kに匹敵する効果が報告されており,今後さらに有効なデザインが開発される可能性がある.多焦点SCLのメリットは角膜形状変化をもたらさないことと就寝時装用を要しないことがあげられ,通常のSCLとハンドリングやケア方法は変わらないため一般的に受け入れられやすい.しかしデメリットして,小学生の低学年には処方が難しいことがあげられる.なぜなら終日装用のCLは自分で装脱着できる人に処方するのが原則であり,装用中にトラブルが生じても最低限の対処(脱着など)は患者自身に求められるからである.一方,ortho-kは日中装用しないので,装着も脱着も親が家庭で管理できることが強みで比較的低年齢から開始できるという利点がある.小学校の低学年ではortho-kによる近視進行抑制を行い,高学年6m1m50cm33cm25cm20cm低次収差に高次収差が加わると焦点深度が拡大視標距離低次収差のみ低次+高次収差VSOTF=0.08600cmLead=-0.34DPupil=6.59VSOTF=0.12600cmLead=-0.34DPupil=5.23VSOTF=0.26100cmLag=+0.04DPupil=6.13VSOTF=0.0950cmLag=+0.45DPupil=5.93VSOTF=0.0733cmLag=+0.61DPupil=5.57VSOTF=0.0825cmLag=+0.80DPupil=5.49VSOTF=0.0920cmLag=+1.02DVSOTF=0.95100cmLag=+0.04DVSOTF=0.0650cmLag=+0.45DVSOTF=0.0333cmLag=+0.61DVSOTF=0.0225cmLag=+0.80DVSOTF=0.00920cmLag=+1.02D図6高次収差と焦点深度視標距離が変化した際の,自然瞳孔における網膜像の変化をシミュレーションした結果である.左は低次収差(デフォーカス)のみを考慮したシミュレーション像で,1mの中間距離がもっともクリアである.遠方(6m)に行くと調節リードが生じるため視標はぼける.また近方(50→20cm)に移動すると調節ラグが生じるためやはり網膜像はぼける.これに対して低次収差と高次収差の両方を加味したシミュレーションでは(右図)は,1mの視標はややぼけるものの,調節リードやラグの影響が緩和され,遠方・近方ともに網膜像が改善している.このように高次収差には焦点深度(明視域)を広げる作用がある.(文献19より改変引用)6m1m50cm33cm25cm20cm低次収差に高次収差が加わると焦点深度が拡大視標距離低次収差のみ低次+高次収差VSOTF=0.08600cmLead=-0.34DPupil=6.59VSOTF=0.12600cmLead=-0.34DPupil=5.23VSOTF=0.26100cmLag=+0.04DPupil=6.13VSOTF=0.0950cmLag=+0.45DPupil=5.93VSOTF=0.0733cmLag=+0.61DPupil=5.57VSOTF=0.0825cmLag=+0.80DPupil=5.49VSOTF=0.0920cmLag=+1.02DVSOTF=0.95100cmLag=+0.04DVSOTF=0.0650cmLag=+0.45DVSOTF=0.0333cmLag=+0.61DVSOTF=0.0225cmLag=+0.80DVSOTF=0.00920cmLag=+1.02D図6高次収差と焦点深度視標距離が変化した際の,自然瞳孔における網膜像の変化をシミュレーションした結果である.左は低次収差(デフォーカス)のみを考慮したシミュレーション像で,1mの中間距離がもっともクリアである.遠方(6m)に行くと調節リードが生じるため視標はぼける.また近方(50→20cm)に移動すると調節ラグが生じるためやはり網膜像はぼける.これに対して低次収差と高次収差の両方を加味したシミュレーションでは(右図)は,1mの視標はややぼけるものの,調節リードやラグの影響が緩和され,遠方・近方ともに網膜像が改善している.このように高次収差には焦点深度(明視域)を広げる作用がある.(文献19より改変引用)あたらしい眼科Vol.33,No.6,2016799(39)axiallengthinthetwoeyesofamonocularorthokeratolo-gypatient.OptomVisSci81:653-656,20042)ChoP,CheungSW,EdwardsM:Thelongitudinalortho-keratologyresearchinchildren(LORIC)inHongKong:apilotstudyonrefractivechangesandmyopiccontrol.CurrEyeRes30:71-80,20053)WallineJJ,JonesLA,SinnottLT:Cornealreshapingandmyopiaprogression.BrJOphthalmol93:1181-1185,20094)KakitaT,HiraokaT,OshikaT:Influenceofovernightorthokeratologyonaxiallengthelongationinchildhoodmyopia.InvestOphthalmolVisSci52:2170-2174,20115)ChoP,CheungSW:RetardationofmyopiainOrthokera-tology(ROMIO)study:a2-yearrandomizedclinicaltrial.InvestOphthalmolVisSci53:7077-7085,20126)CharmJ,ChoP:Highmyopia-partialreductionortho-k:a2-yearrandomizedstudy.OptomVisSci90:530-539,20137)ChenC,CheungSW,ChoP:Myopiacontrolusingtoricorthokeratology(TO-SEEstudy).InvestOphthalmolVisSci54:6510-6517,20138)HiraokaT,KakitaT,OkamotoFetal:Long-termeffectofovernightorthokeratologyonaxiallengthelongationinchildhoodmyopia:a5-yearfollow-upstudy.InvestOph-thalmolVisSci53:3913-3919,20129)ChanKY,CheungSW,ChoP:Orthokeratologyforslow-ingmyopicprogressioninapairofidenticaltwins.ContLensAnteriorEye37:116-119,201410)LiSM,KangMT,WuSSetal:Efficacy,safetyandacceptabilityoforthokeratologyonslowingaxialelonga-tioninmyopicchildrenbymeta-analysis.CurrEyeRes41:600-608,201511)SunY,XuF,ZhangTetal:Orthokeratologytocontrolmyopiaprogression:ameta-analysis.PLoSOne10:e0124535,201512)SiJK,TangK,BiHSetal:Orthokeratologyformyopiacontrol:ameta-analysis.OptomVisSci92:252-257,201513)WenD,HuangJ,ChenHetal:Efficacyandacceptabilityoforthokeratologyforslowingmyopicprogressioninchil-dren:Asystematicreviewandmeta-analysis.JOphthal-mol2015:360806,2015.Epub2015Jun1114)FuAC,ChenXL,LvYetal:Highersphericalequivalentrefractiveerrorsisassociatedwithsloweraxialelongationwearingorthokeratology.ContLensAnteriorEye.39:62-66,201615)SmithEL3rd,KeeCS,RamamirthamRetal:Peripheralvisioncaninfluenceeyegrowthandrefractivedevelop-mentininfantmonkeys.InvestOphthalmolVisSci46:3965-3972,200516)SankaridurgP,HoldenB,SmithE3rdetal:Decreaseinrateofmyopiaprogressionwithacontactlensdesignedtoreducerelativeperipheralhyperopia:one-yearresults.になったら多焦点SCLに変更するという使い方も一つのオプションとなるかもしれない.また,既報に基づけば,1%アトロピン点眼はortho-kよりも強い近視進行抑制効果を有するが,さまざまな局所・全身副作用により学童への導入は現実的に難しい.とくに調節麻痺・散瞳に伴う羞明や近方視力低下が必発であり,視機能を犠牲にするという側面を有するが,ortho-kや多焦点SCLは視力を向上させるため,視機能の改善を図りながら,近視進行抑制効果を得るというメリットがある.近年,低濃度(0.01%)アトロピン点眼の有効性と安全性が報告された21).副作用が劇的に改善しており,今後の広い臨床応用が期待される.しかし,効果に関しても濃度依存性に低下しており,さらなる検証が必要と考えられる.VII今後の課題Ortho-kは意図的に角膜を変形させる手法であるがゆえ,角膜への侵襲は避けられない.とくに角膜上皮への影響は大きく,中央部は菲薄化しバリア機能も低下すると考えられる.したがって,感染性角膜潰瘍には他のCLよりも注意する必要があり,レンズケアを含めた患者教育は厳格に行わなければならない.また,発達期にある眼球に対して意図的に形状変化を強いる治療に対して,否定的な意見があるのも事実であり,手放しに本治療を推奨するわけにはいかない.わが国においても厚労省の承認後約7年が経過しており,さまざまな報告がなされてきたので,これらの蓄積した臨床データをもとに本治療の是非に関しては改めて議論する必要があるだろう.また,ortho-k中止後の近視進行抑制効果の戻り(リバウンド)に関してはほとんどわかっていない.さらに他の治療法へ切り替えた場合の効果維持やアトロピン点眼など薬物療法との併用効果も不明である.さらなる研究の蓄積により,最大限の効果を得るための治療期間や切り替え・併用療法の効果が今後明らかにされることを期待する.文献1)CheungSW,ChoP,FanD:Asymmetricalincreasein-