特集●黄斑疾患診療トピックスあたらしい眼科30(2):147.154,2013特集●黄斑疾患診療トピックスあたらしい眼科30(2):147.154,2013糖尿病黄斑浮腫の治療選択Up-To-DateTreatmentOptionsforDiabeticMacularEdema藤川正人*大路正人*はじめに糖尿病網膜症は長らくわが国における中途失明の原因として第1位であったが,厚生労働省の報告によると第1位を緑内障(20.7%)に譲りはしたものの,僅差で第2位(19.0%)に位置している1).同時に,糖尿病患者総数はますます増加傾向にあり,糖尿病患者総数は予備軍も含めると約2,210万人にも達すると報告されており,われわれ眼科医はこれまで同様決して軽視することができない2).糖尿病網膜症に対する治療の進歩とともに,一昔前のように重度の増殖糖尿病網膜症患者を診る機会はやや少なくなった感はあるが,一方で糖尿病網膜症のいずれの段階からも発症しうる糖尿病黄斑浮腫(diabeticmacularedema:DME)による視力低下が糖尿病による視力低下の重要な要因となっている.これまでDMEの診断は,おもに検眼鏡とフルオレセイン蛍光眼底造影によって行われてきたが,最近では非侵襲的検査である光干渉断層計(opticalcoherencetomography:OCT)の普及とテクノロジーの進歩により,ますますDMEの定性化と定量化が容易かつ高精度なものとなってきている.また,DMEの発症には血管内皮増殖因子(vascularendothelialgrowthfactor:VEGF)に代表される硝子体中に存在する種々のサイトカインが深く関与していることが解明されてきている.一方,DMEの治療に関しては,古典的な網膜光凝固に始まり,わが国で広く行われてきた硝子体手術,さらにはステロイド薬や抗VEGF薬による薬物療法が試みられているが,有用性と安全性についてはいまだ定見がなく,これら多岐にわたる治療選択肢のなかから最も有効と考えられる治療法を単独あるいは併用療法のかたちで行われているのが実状である.とりわけ薬物療法に関しては,これまでに行われた複数の大規模臨床試験で網膜光凝固と同等以上の視力改善が認められ,新たな治療法として注目を集めつつある.DMEの病態生理や画像診断についての詳説は他稿に譲り,本稿では現在の治療選択肢である光凝固・硝子体手術・薬物療法につき概説する.I光凝固硝子体手術が普及する以前よりDMEに対する最も標準的な治療は網膜光凝固であった.米国で行われた多施設大規模比較研究試験であるETDRS(EarlyTreatmentDiabeticRetinopathyStudy)の結果によると,DMEの治療の柱になるのは局所/格子状光凝固であり,現在においても世界的には第一選択となっている3).局所光凝固は局所的な漏出の原因となっている毛細血管瘤を直接凝固し閉塞させる方法で,特に輪状の硬性白斑を伴うDMEに有効である(図1).蛍光眼底造影で漏出部位が特定された場合,黄斑浮腫の拡大と硬性白斑の沈着が中心窩に及んで視力低下が生じる前になるべく早期に施行されることが望ましい.DMEが広範囲に及んだ場合には後述するステロイドTenon.下投与を行い,*MasatoFujikawa&MasahitoOhji:滋賀医科大学眼科学講座〔別刷請求先〕藤川正人:〒520-2192大津市瀬田月輪町滋賀医科大学眼科学講座0910-1810/13/\100/頁/JCOPY(13)147a.治療前b.治療後3カ月図1輪状の硬性白斑を伴う局所性浮腫に対する局所光凝固のカラー眼底写真とOCT画像一時的に浮腫の軽減を図るとともに漏出の中心となっている毛細血管瘤を同定したうえで局所光凝固を行うとよい4).漏出部位の特定が困難なびまん性の黄斑浮腫は局所性浮腫とは異なりびまん性の血液-網膜柵の破綻が関与しているとされ,網膜外層すなわち網膜色素上皮細胞層や視細胞層を標的として黄斑部に格子状光凝固を行うことで浮腫の軽減を図る.その作用機序については諸説あるが現在でも未解明である.世界的にはゴールドスタンダードとして広く行われている方法であるが,わが国では今日まであまり行われることがなかった.本法も局所光凝固と同様に,DMEが広範に及んだ場合にはステロイドTenon.下投与を行った後に格子状光凝固を行うと総出力を低減させることができる5).従来の光凝固の副作用として,凝固斑の拡大による不可逆的な黄斑部萎縮や過剰な熱による浮腫の増悪が問題視され,これらを減らす方法が模索されてきた.近年,PASCALR(トプコン)やVISULASTRIONIIVITER(カールツァイスメディテック)などのパターンスキャンレーザーとよばれる短時間高出力連続照射機能を有した新世代のレーザー照射装置が登場し,普及しつつある.この装置では短時間に高出力のレーザー照射により発生する熱の拡散が少なく酸素消費の主体となる網膜外層のみが選択的に凝固され,照射後の凝固斑が拡大しな148あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013(14)図2VISULASTRIONIIVITERによるパターン照射後のカラー眼底写真画像い(図2).疼痛の軽減と施術時間の短縮により患者・医師双方の負担減も長所である6).現在スタンダードとなる照射条件,照射方法は確立されていないものの,今後のエビデンスが期待される.これら光凝固の施行後は1.3カ月かけて緩徐に浮腫が吸収されてくるため,OCTの網膜厚マップ所見を参考にしながら経過観察を行う.II硝子体手術牽引性網膜.離や硝子体出血の場合はもとより,DMEの原因が硝子体や線維膜による網膜の機械的牽引である場合には第一選択となる7).わが国ではDMEに対する硝子体手術が海外に比べ広く行われ,その有効性が多数報告されている.最近では従来の20ゲージ(G)システムから23G,25G,27GシステムといったMIVS(microincisionvitreoussurgery)の普及とともにますます低侵襲かつ安全性が向上しており,VEGFや炎症性サイトカインの産生の場となる硝子体を除去することでこれらサイトカインの濃度を下げると同時に,網膜への酸素分圧を向上させることで浮腫の低減を図る8,9).内境界膜.離を行うかどうかは議論の分かれるところで(15)a.術前VD=(0.2),中心網膜厚=561μm.b.術後12カ月VD=(0.5),中心網膜厚=338μm.図3DMEに対し硝子体手術時に内境界膜.離を併施した症例のOCT画像あるが,DMEにおける内境界膜の病理組織所見は肥厚と炎症性細胞の集簇が認められる10).インドシアニングリーンによる染色は用いずにトリアムシノロンもしくはブリリアントブルーG,あるいは非染色で内境界膜を.離することで網膜に与えるダメージを最小限に抑えつつ牽引解除を確実にすると同時に炎症反応の沈静化にもつながる可能性があり,エビデンスの蓄積が待たれるものの,リーズナブルな手技である.有効であれば単回の治療で恒久的に浮腫の再発を認めないケースもあり,薬物療法が台頭してきた今日でも治療選択肢から外れることはないといえよう(図3).DRCR.netでは硝子体牽引を伴うDMEに対し,内境界膜.離を併施しない硝子体手術を行った結果,術後6カ月で43%の症例において中心窩網膜厚が250μm未満まで減少したと報告されている11).あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013149III薬物治療1.ステロイド薬DMEは眼内の炎症性サイトカインが高値を示し炎症性疾患としての側面をもつ.ステロイド薬には炎症性サイトカインのみならずVEGFの発現をも抑制する作用があり,黄斑浮腫を抑制する作用は強力である反面,緑内障や白内障に代表される副作用も生じやすい.顆粒状の剤形であるトリアムシノロンアセトニド(triamcinoloneacetonide:TA)が用いられ,投与方法としてはTenon.下投与と硝子体内投与がある.硝子体内投与はTenon.下投与よりも効果的であるが,眼内炎・白内障・緑内障などの合併症のリスクがTenon.下投与よりも高い.TAはこれまでケナコルトAR筋注用(ブリストル・マイヤーズ)が用いられ硝子体内投与はわが国では未認可であった.2010年12月にベンジルアルコールなどの添加剤を含まないマキュエイドR(わかもと製薬)が眼科手術補助剤として発売され,2012年10月には,DMEに対する硝子体内投与への適応が追加され,日常診療においても一般的な治療として使用可能となった.DRCR.netによるとTA(20/40mg)の前部/後部Tenon.下投与と局所光凝固単独もしくは併用で比較したところ,網膜厚と視力の改善に有意差はなかったと報告されている(図4)12).TA局所投与の効果は注射後3カ月目に視力改善のピークを認めるが,その効果はおよそ6カ月で消失するため,頻回の硝子体内注射が必要となる.最近では徐放性の硝子体内留置インプラントも登場している.フルオシノロン製剤であるRetisertR(ボシュロム)は米国においてぶどう膜炎に対する治療薬として認可されているが,眼圧上昇の副作用のリスクがきわめて高いことから360340320300280260240Baseline4Week8Week17Week34WeekCentralsubfieldthickness(μm):Anterior:Anterior+laser:Posterior:Posterior+laser:Laser図4DRCR.netによる平均中心網膜厚(meancentralsubfieldthickness)の経過(文献12より)Baseline:OCT608μm,BCVA54lettersWeek1:OCT272μm,BCVA67lettersWeek8:OCT214μm,BCVA70lettersWeek13:OCT231μm,BCVA67lettersWeek20:OCT424μm,BCVA54lettersWeek26:OCT475μm,BCVA57letters図5DMEを伴う無硝子体眼に対するOzurdexR投与後のOCT所見長期に及ぶ中心網膜厚(centralsubfieldthickness)とETDRS視力の改善を認める.(文献13より)150あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013(16)DMEに対しては未認可である.これを改良したIluvienR(アリメラサイエンシーズ)が登場し,安全性と有効性が現在検討されている.RetisertRとIluvienRは生体内で非分解性であるため徐放が終了すればインプラントを除去する必要がある.他方,デキサメタゾン製剤であるOzurdexR(アラガン)は生体内分解性があり徐放終了後にインプラントを除去する必要がないもので,網膜静脈閉塞症とぶどう膜炎に対し米国で認可されており,VEGF抗体のクリアランスが速い無硝子体眼におけるDMEに対しても長期にわたり網膜厚の低減と視力の改善を認めたと報告されている(図5)13).同薬はわが国でも三和化学研究所により網膜静脈分枝閉塞症に対し治験が行われており第II/III相試験の段階にある.2.抗VEGF製剤前述のように,ステロイド薬には副作用の問題が常に付きまとうので抗VEGF製剤の使用が注目されるようになった.眼科領域では加齢黄斑変性の治療薬としてpegaptanibsodiumとranibizumabが国内承認されているが,現在わが国ではDMEを適応として承認されている抗VEGF薬は存在せず,bevacizumabが眼科領域では未承認だが抗癌薬として利用されているため入手しやすいことから,倫理委員会の審査を受けたうえでDMEの治療に用いられている.Pegaptanibsodium(マクジェンR,ファイザー製薬)は2004年に米国で滲出型加齢黄斑変性の治療薬として12初めて上市された抗VEGF薬で,VEGFのアイソフォームのうち,病的血管新生に関わるVEGF165のみを選択的に阻害するRNAアプタマー製剤である.2005年にはDMEにおける有効性が報告された14)が,欧米でも承認には至っていない.Bevacizumab(アバスチンR,Genentech)は元来結腸癌に対する静注用治療薬として承認された抗VEGF作用を有するヒト化モノクローナル抗体であり,すべてのVEGFアイソフォームを阻害する.Ranibizumab(ルセンティスR,Novartis)は抗VEGF抗体のFabフラグメントで,抗体全体に比べ分子量が約3分の1のため組織移行性が良好である反面,眼内からのクリアランスも速い.欧州を中心に行われた大規模臨床調査RESOLVEStudyではranibizumabが単独で用いてもDMEに対し有効であることが証明された(図6)15).米国におけるRISEandRIDEStudyはDMEに対しranibizumabを24カ月間反復投与することでranibizumabの視力改善の最大効果を調べたもので,無治療群のわずか2.3.2.6文字の改善に対しranibizumab群は10.9.12.5文字と大幅な視力改善を認めたと報告されている(図7)16).Ranibizumabと光凝固の比較に関しては,米国の大規模臨床試験DRCR.netによると,光凝固単独群よりranibizumab単独ないし併用群が視力の改善率が良好で,平均投与回数は1年目が8.9回を要したが,2年目には2.3回,3年目は1.2回のみであったと報告され,早期からの局所/格子状光凝固は晩期における視力50-1.410.3:Pooledranibizumab(n=102):Sham(n=49)MeanchangeinBCVA(SE)frombaselinetomonth12(letters)-194.2-48.4:Pooledranibizumab(n=102):Sham(n=49)MeanchangeinBCVA(SE)frombaselinetomonth12(letters)1086420-2-40-50-100-150-2000D8123456789101112Month0D8123456789101112Month-6-250図6RESOLVEStudyによるETDRS視力と中心網膜厚(CRT)の経過(文献15より)(17)あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013151MeanchangeinCFT(μm)MeanchangeinvisualacuityRISERIDE151512.512.011.910.91010552.62.30004812162024(ETDRSletters)04812162024Day7MonthDay7Month00-50-50-100-100-133.4-125.8-150-150-200-200-250.6-250-250-259.8-270.7-300-253.1-3000123612182401236121824Day7MonthDay7Month:Sham:Ranibizumab0.3mg:Ranibizumab0.5mg図7RISEandRIDEStudyによるETRDS視力と中心網膜厚(CFT)の経過(文献16より)011109876543210:B:CChangeinvisualacuityfrombaseline(letterscore)8162432404868841041201361564122028364452Visitweek低下をきたす可能性があり推奨しないとされている(図8)17.19).欧州のRESTOREStudyでも光凝固単独よりranibizumab単独ないし併用が良好な結果をもたらしたと報告されている(図9)20).RESOLVEStudyとRESTOREStudyの結果に基づき,DMEに対する治療薬としてranibizumabが2011年1月にEUで承認され,RISEandRIDEStudyの結果より2012年8月に米国Opentriangle(B)=ranibizumab+promptlasertreatmentでも承認された.これら抗VEGF製剤はステロイド薬Closedsquare(C)=ranibizumab+deferredlasertreatment526884104120136156の硝子体内注射に比して副作用は問題となりにくいが,weeksweeksweeksweeksweeksweeksweeksRanibizumab+prompt165157155156143140144まれに脳血管障害のリスクを高める可能性があるため注lasertreatment,nRanibizumab+deferred173167160161149143147意が必要である.lasertreatment,n図8DRCR.netによる3年間のETDRS視力の経過Aflibercept(アイリーアR,バイエル薬品/参天製薬)B:Ranibizumab+即時レーザー群,C:Ranibizumab+後期は滲出型加齢黄斑変性の治療薬としてわが国でも2012レーザー群.(文献19より)年11月に発売されたばかりの製品で,ヒトVEGF受容152あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013(18)Meanchange(±SE)inBCVAletterscorefrombaselinetomonth121086420-201234567891011126.86.40.9Month0123456789101112-160-140-120-100-80-60-40-20020MonthMeanchange(±SE)inCRTfrombaselinetomonth12(μm):Ranibizumab(n=115):Ranibizumab+laser(n=118):Laser(n=110)-61.3-118.7-128.3図9RESTOREStudyによるETDRS視力と中心網膜厚(CRT)の経過(文献20より)体1と受容体2の細胞外ドメインの一部をヒトIg(免疫1412グロブリン)G1のFcドメインと融合させた遺伝子組みETDRSletters1086420換え融合蛋白質からなり,緩徐に分解するように作られているため半減期が長く,胎盤成長因子(placentalgrowthfactor:PlGF)の作用も抑制する.大規模臨床調査DAVINCIStudyの結果ではaflibercept単独での治療は光凝固単独と比して有意な視機能改善を認めたと-20481216202428323640444852報告され,抗体製剤が4週間ごとの追加投与であるのに対し,8週間ごとの追加投与でも良好であったことが特筆すべき点である21,22).これらの薬物は2.3カ月で効果がなくなり再投与が必要になり,無硝子体眼であれば半減期が短縮するなどの問題点がある23)が,DME治療のゴールドスタンダードが現在の光凝固から抗VEGF療法へ代わる可能性もある.確かに,抗VEGF薬は目立った副作用が少なく,Centralretinalthickness(μm)Weeks0-50-100-150-200-2500481216202428323640444852即効性があるため比較的容易に用いることができる.たWeeksだし,その効果は数カ月しか存続しないため,高価な薬剤を頻繁に追加投与しなければならず,患者と医師の負担は決して軽くはない.おわりに近い将来,安全な長時間作用薬が入手できるまでは現在入手可能な薬物療法と光凝固の併用がより現実的で継続可能なアプローチであると考えられる.臨床試験で薬物治療のエビデンスが作られても,レーザー光凝固や硝(19):0.5q4:2q4:2q8:2PRN:Laser図10DAVINCIStudyによる1年間のETDRS視力と中心網膜厚(centralretinalthickness)の経過Aflibercept0.5mgを4週ごと(0.5q4),2mgを4週ごと(2q4),2mgを3カ月連続投与後に8週ごと(2q8),2mgを3カ月連続投与し必要に応じて追加投与(2PRN).(文献22より)あたらしい眼科Vol.30,No.2,2013153子体手術との選択や組み合わせによる,より安全かつ有効なDME治療プロトコールの樹立は今後も検討されていくべき課題であろう.文献1)厚生労働科学研究費科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業網脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究平成17年度総括・分担研究報告書,p263-267,20062)厚生労働省平成19年国民健康・栄養調査:4,20073)Photocoagulationfordiabeticmacularedema.EarlyTreatmentDiabeticRetinopathyStudyreportnumber1.EarlyTreatmentDiabeticRetinopathyStudyresearchgroup.ArchOphthalmol103:1796-1806,19854)ShimaC,OgataN,MinaminoKetal:Posteriorsub-Tenoninjectionoftriamcinoloneacetonideaspretreatmentforfocallaserphotocoagulationindiabeticmacularedemapatients.JpnJOphthalmol52:265-268,20085)ShimuraM,NakazawaT,YasudaKetal:Pretreatmentofposteriorsubtenoninjectionoftriamcinoloneacetonidehasbeneficialeffectsforgridpatternphotocoagulationagainstdiffusediabeticmacularoedema.BrJOphthalmol91:449-454,20076)NagpalM,MarlechaS,NagpalK:Comparisonoflaserphotocoagulationfordiabeticretinopathyusing532-nmstandardlaserversusmultispotpatternscanlaser.Retina30:452-458,20107)LewisH,AbramsGW,BlumenkranzMSetal:Vitrectomyfordiabeticmaculartractionandedemaassociatedwithposteriorhyaloidaltraction.Ophthalmology99:753759,19928)MiyakeT,SawadaO,KakinokiMetal:Pharmacokineticsofbevacizumabanditseffectonvascularendothelialgrowthfactorafterintravitrealinjectionofbevacizumabinmacaqueeyes.InvestOphthalmolVisSci51:16061608,20109)StefanssonE:Ocularoxygenationandthetreatmentofdiabeticretinopathy.SurvOphthalmol51:364-380,200610)TamuraK,YokoyamaT,EbiharaNetal:Histopathologicanalysisoftheinternallimitingmembranesurgicallypeeledfromeyeswithdiffusedi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