特集●眼の先制医療あたらしい眼科33(4):521〜527,2016強度近視の先制医療PrecisionMedicineinPathologicMyopia長岡奈都子*諸星計*大野京子*はじめに病的近視はわが国の主要な失明原因であり,平成17年度厚労省網膜脈絡膜・視神経萎縮症調査研究班報告書では,視覚障害認定(等級6級以上)の原因疾患として緑内障・糖尿病網膜症・網膜色素変性症・黄斑変性症についで5番目の原因であった.また,失明原因(視覚障害等級1級)では緑内障・糖尿病網膜症・網膜色素変性についで4位であった1).病的近視による視覚障害は,眼軸延長や後部強膜ぶどう腫形成に伴って眼底後極部に生じてくるさまざまな近視性眼底病変に起因する.本稿では強度近視に伴う合併症のリスクおよびその対処法を述べるとともに,近年における近視の予防療法や原因遺伝子の探索も紹介する.I強度近視および病的近視の定義強度近視および病的近視の定義は国際的にはいまだ確立されておらず,わが国ではおもに以下の項目が用いられる.眼軸長による定義の場合,カットオフ値は26mm以上からさまざまであるが,久山町研究によると正視眼(屈折度±0.5D以内)の眼軸長は23.3mmであり,正視眼の標準偏差より3倍以上長い眼軸長は26.8mmである.また,屈折度のカットオフ値も−6D,−8Dとさまざまであるが,所らの厚生省(現厚生労働省)網脈絡膜萎縮症調査研究班によると病的近視は「正視眼の眼軸長より標準偏差の3倍以上長い眼」と定義されており,それを屈折度に換算した−8Dが用いられることが多い2).その他,とくに病的近視に関しては,眼軸長・屈折度に加え眼底変化,定義,眼球形状との組み合わせによる定義が検討されている.筆者らは3D-MRIを用いて多数の強度近視眼の眼球形状を解析した結果,病的近視の眼球はおもに樽型,紡錘型,鼻側偏位型,耳側偏位型に分類できることを報告した3).近年ではOCTの進歩に伴ってより広範囲の撮影が可能となり,後部強膜ぶどう腫の判定や眼球形状解析への応用が期待されている.現時点では小児への適応も考慮し,年齢層に分けた眼軸長のカットオフ値および副次的な値として屈折度のカットオフ値の設定が望ましいと考えられる.II病的近視の病因・病態病的近視の病態の主体は眼軸延長と後部強膜ぶどう腫にあり,さまざまな近視性黄斑部病変や近視性視神経症が生じる原因となる.病的近視の眼球は前後方向の伸展だけではなく,眼底後極部の一部が後方に突出して後部ぶどう腫を形成することによりいびつに変形する.後部ぶどう腫は「眼球後部にみられる異なる曲率をもった突出」とSpaideにより定義されている眼球の形態異常である4)(図1).後部ぶどう腫は40歳頃から顕在化し,とくに視神経乳頭耳側に隆起(ridge)が形成されると,乳頭および黄斑部への機械的伸展が生じて視神経障害や黄斑部の牽引性変化が増強する.すなわち加齢に伴う後部強膜の形状変化により,視神経および黄斑部の病的変化が惹起されると考えられる.先述した3D-MRIを用いて強度近視眼の眼球構造を調べると,眼球全体が樽のように長くなり角膜周辺部,眼球赤道部,後極部のすべてが伸展しているものから,ほぼ正視眼に近い球形の眼球に明瞭な境界を有するぶどう腫が付随するものまで,その形状にはさまざまなバリエーションがある.これまで後部ぶどう腫の分類にはCurtinによる10のタイプが用いられ,I~Vの基本タイプと,複数のぶどう腫が混在する複合型であるVI~Xのタイプとに分類されてきた5).近年,筆者らは3D-MRIと広角眼底撮影を用いた解析をもとに新たなぶどう腫の分類(広域で黄斑を含む後部ぶどう腫,狭域で黄斑を含む後部ぶどう腫,視神経乳頭周囲後部ぶどう腫,鼻側後部ぶどう腫,下方ぶどう腫,その他)を提唱している6).III近視性脈絡膜新生血管近視性脈絡膜新生血管(myopicchoroidalneovascularization:mCNV)は,強度近視患者の視力障害の原因としてもっとも重要である.筆者らの施設で強度近視患者を3年以上経過観察したところ,約10%に新たなmCNVの発症がみられ,また片眼発症例の1/3は約半年を経て僚眼にもCNVの発症が認められた7).現在行われているmCNVのおもな治療法は抗VEGF(vascularendothelialgrowthfactor)療法であり,ラニビズマブ(ルセンティス®)もしくはアフリベルセプト(アイリーア®)が用いられる.一般に短期の治療成績は良好であるが,長期経過では中心窩下のCNVの場合,線維性瘢痕組織として残存し,CNV周囲の黄斑部萎縮が拡大するため視力予後は徐々に低下する(図2).現在のところ黄斑部萎縮の発症および拡大を予防する手段はなく,mCNVにおける先制医療の次なる目標として今後の研究に期待される.IV近視性牽引黄斑症近視性牽引黄斑症(myopictractionmaculopathy:MTM)は,強度近視眼にみられる牽引に伴った黄斑部網膜の障害を示す総称であり,眼軸延長に伴う網膜の機械的な伸展と硝子体による網膜の牽引により生じると考えられている8).筆者らの施設では網膜分離の有無と範囲,また黄斑前膜,硝子体黄斑牽引,黄斑部網膜剝離,黄斑内層分層円孔といった合併症の有無に基づいてMTMを分類している9).黄斑部網膜剝離や全層黄斑円孔,黄斑円孔網膜剝離といったより重篤な合併病変への進行予防やその治療のために,MTMに対する硝子体手術が広く施行されている(図3).MTMの初期や,すでに近視性眼底病変により変視症や視力低下をきたしている症例では自覚症状を伴わない場合が多く,適切な手術時期を逃さないためにも強度近視眼では定期的にOCTを施行しておくことが望ましい.V近視性視神経症(または近視緑内障)強度近視眼ではしばしば眼底病変では説明できない視野欠損が認められる.また,視神経乳頭はさまざまな形状を呈し,巨大乳頭や小乳頭,傾斜乳頭のほかに顕著な眼球形状変化に伴い視神経乳頭自体の観察が検眼的に困難な症例も散見される(図4).強度近視眼での視神経は乳頭および周囲の形状変化により機械的障害をきたしていると考えられるため,緑内障性障害の診断が困難である症例も多く,近視性視神経症(または近視緑内障)という疾患概念が提唱されている.筆者らの施設で強度近視患者を5年以上経過観察したところ,全体の13.2%に新たな視野欠損が出現し,経過観察中に74%に有意な視野欠損の進行がみられた10).また,強度近視眼の視神経乳頭をBeijingEyeStudyの基準をもとに巨大乳頭,正常乳頭,小乳頭に分類し検討したところ,視神経乳頭面積が3.8mm2以上の巨大乳頭の症例では緑内障の頻度が高く,巨大乳頭の症例は正常もしくは小乳頭の症例と比較して緑内障性視神経症のリスクが3.2倍高いという結果であった11,12).近視性視神経症(または近視緑内障)では初期より黄斑線維束が障害される症例も比較的多いとされており,早期の発見が進行予防のために必要である.現在では緑内障に準じた眼圧下降や眼循環改善の治療が行われているが,一部の症例では治療しても徐々に視野欠損が拡大し,確立した治療法はない.VI近視発症における環境因子と遺伝的要因これまでに病的近視の病態や合併症について述べたが,先制医療の目標とすべきところは病的近視の発症そのものの解明および予防の手段と考える.一般に近視の発症には環境因子と遺伝的要因が関連することは広く知られている.まず環境因子に関する検討であるが,小児の近視進行に関するコホート研究として代表的なものにOrindaLongitudinalStudyofMyopia(OLSM),SingaporeCohortStudyoftheRiskFactorsforMyopia,SydneyMyopiaStudyなどがある13~16).これまでに近業や学歴の高さ,戸外活動の少なさが近視発症や進行に関連していると報告された.近業が近視化を促進する機序には調節が関与していると考えられてきたが,さらに近年では視軸中央ではなく周辺部の屈折が近視化に関与している可能性が示唆されている.Hungらはサルの実験近視モデルを用いて,周辺部の遠視が眼軸延長のボケシグナルとして働くことを示した17).Chenらは視軸中央と周辺の屈折度を測定した結果,近視眼では正視眼と比べ周辺部がより遠視側にシフトしていることを示した18).そこで近年では近視進行に関して,調節ラグ理論のほかに軸外収差理論が提唱されている.また,近視に抑制的に働くと示された屋外活動は近業の軽減に関与すると考えられるが,Wangらはモルモットを白色光,緑色光,青緑色光下で飼育した結果,緑色光の群では松果体で産生されるメラトニン産生が抑制され近視化傾向があったと報告し,波長の違いとの関連性を示唆した19).日光,波長が近視化と関連していることを示唆する研究でありさらなる解析を要する.ついで遺伝的要因に関して,福下は多数の強度近視患者の臨床遺伝様式を解析し,常染色体優性遺伝と劣性遺伝とがあり,遺伝形式による臨床像の違いについて報告した20).常染色体優性遺伝では矯正視力と眼軸長の相関が強く,後極部眼底変化は若年者で比較的軽く加齢に伴い網脈絡膜萎縮病変が進行していく傾向があった.また,劣性遺伝では発症年齢が低く,矯正視力と屈折度や眼軸長との相関はみられず,早期から眼軸延長と高度の眼底変化がみられた.SydneyMyopiaStudyでは両親の少なくとも片方が近視である子供もしくは両方が近視である子供は,そうでない子供に比べそれぞれ2倍もしくは8倍近視になると報告している.そのほかにも両親の近視の有無と子供の近視発症の相関を示す数多くの報告がある.VII近視の遺伝子解析そこで近視の遺伝子解析が行われるようになり,近年解析技術の進歩から格段に進んできた.近視発症関連遺伝子座の報告はまず連鎖解析で行われ,MYP1~MYP19という遺伝子座位が報告された.MYP2領域に存在する強膜構成要素のラミニンのサブユニットをコードするalphasubunitoflaminin(LAMA),実験近視関連遺伝子TGF-bの誘導にかかわるTGIFやMYP3領域に存在し強膜のプロテオグリカン成分となるLUM,またMYP5領域には細胞外基質コラーゲンをコードするCOL1A1などの候補遺伝子に対し研究が進められた.しかし,ヒトゲノム計画が2003年に完了し,眼科領域でもゲノムワイド関連解析(genome-wideassociationstudies:GWAS)を用いた感受性遺伝子の研究が行われるようになった.近年ヨーロッパおよびアジアでそれぞれ大規模なコホートを用いたGWASが行われてきた21~27).Soloukiらは15q14の遺伝子上に近視に関連するSNPの存在を報告した.網膜に発現しているGJD2はギャップ結合の構成蛋白であるconnexin36蛋白をコードする遺伝子である.また,Hysiらは15q25遺伝子上に屈折異常と相関する領域を報告した.同領域には神経細胞や網膜に高度に発現しているRASGRIF1の転写開始領域が存在している.Liらの解析では5q15の染色体上に位置するCTNND2遺伝子上の2つのSNPがアジア人の強度近視と強い相関を示した.これは網膜形成,接着分子の制御による網膜のintegrityの維持に関与する.Soloukiらの解析で示唆された15q14領域の関与は日本人の研究者らにおいても関与が証明されている28).また,MiyakeらによりWNT7Bが病的近視の発症に関与していることが報告された29).今後の研究の進展により病的近視および重篤な視力障害の原因となる近視性黄斑症や視神経症などの合併症発症にかかわる遺伝子の同定,それに伴う病的近視の発症機序の解明および予防的治療手段の開発が望まれる.VIII近視の予防以上から,近視の発症および進行には環境因子と遺伝的要因の両方が重要であることは確かである.学童近視と病的近視が同じ延長線上にあるのかは現在意見の分かれるところであるが,まずは一般的な近視の進行予防アプローチについて述べる.先述のごとく,これまでの疫学研究では環境要因として都市の住人であること,近業時間が長いことがあげられており,また近視化しにくい要因としてスポーツなどの屋外活動が多いことが明らかにされている.したがって,近視の予防には環境因子の改善すなわち長時間の近業を避けること,戸外での活動を増やすことのほか,ストレスの除去や適切な照明などが望ましいと提唱されてきた.次に光学的治療法であるが,おもに眼鏡やコンタクトレンズが用いられる.進行予防のために低矯正がよいか完全矯正がよいかは古くから議論の分かれるところであり,現在もエビデンスは確立していない.また近年,実験近視動物モデルでは,中心窩における網膜後方へのデフォーカス(調節ラグ)および周辺部におけるデフォーカス(軸外収差)により,眼軸の延長が促進されることが示された30).そこで,近視進行防止の眼鏡として調節ラグを軽減する目的の小児用累進多焦点眼鏡が開発され,続いて軸外収差を抑制する眼鏡がCarlZeiss社で開発された(MyoVisionTM).通常の眼鏡やコンタクトレンズでは網膜周辺部で遠視性のボケが生じていると考えられ,軸外収差抑制眼鏡では全方向に累進加入をすることにより周辺部にも焦点があうように設計されている.また,眼鏡だけではなく,オルソケラトロジーや遠近両用ソフトコンタクトレンズも近視進行抑制療法として施行されている.また,薬物療法では,これまでに1%アトロピン点眼,2%ピレンゼピン眼軟膏(ゲル化剤)の効果が検討されてきた.2016年にHuangらが近視抑制におけるrandomizedcontrolledtrials(RCT)(治療期間1年以上)の結果を用いてネットワークメタ解析を行い,16の介入研究の有効性について報告した31).その結果,アトロピン点眼(高濃度>低濃度),ピレンゼピン眼軟膏,オルソケラトロジー,治療用ソフトコンタクトレンズ(周辺部デフォーカス型),累進眼鏡の順に,屈折度および眼軸長において統計学的に有意な近視抑制効果を示した.RGPCL(rigidgas-permeablecontactlens)や従来型ソフトコンタクトレンズ,チモロール点眼,低矯正単焦点眼鏡は小児の近視進行抑制効果が得られなかった.ただし臨床で治療を導入するには,アトロピン点眼(1%)にみられる副作用やオルソケラトロジーなどにおける費用や手段の煩雑さ,そして眼鏡装用では効果が限定的であるなど,解決しなければいけない点が残されている.現在のところ副作用の軽減された低濃度アトロピン点眼(0.01%),ピレンゼピン眼軟膏,治療用ソフトコンタクトレンズ(周辺部デフォーカス型)が施行しやすい有効な手段と報告されており,また近視進行抑制効果はやや弱いが安全面では累進眼鏡の選択が考慮される.以上にあげたような学童近視を抑制する治療の発展が期待される反面,それが将来の病的近視の発生抑制につながるのかはいまだ明らかにはされていない.筆者らは初診時15歳以下の強度近視患者で20年以上の長期経過観察が可能であった症例を対象に,最終受診時の近視性黄斑症の性状から非病的近視群と病的近視群に分類し,若年期の病的近視眼の特徴を検討した.病的近視群では若年期より乳頭周囲の軽微なびまん性萎縮や,peripapillaryatrophy(PPA)gammazoneの形成がみられており,成人後に近視性黄斑症の進行を示唆する所見として重要であると考えられた.すなわち学童近視の延長と病的近視の発症には遺伝要因を含め異なる背景がある可能性が示唆された.そこで,別のアプローチからの近視進行予防治療も期待されている.前述したように近視の本態は眼軸延長や後部ぶどう腫などの眼球形状変化であり,近視の進行には強膜の変化が大きく関与している.後部ぶどう腫では強膜は菲薄化しており,電子顕微鏡的にコラーゲン線維は直径が細くまばらとなって線維束の間が拡大し,また強膜内の弾性線維の減少もみられる.強膜の硬度を促進し変化を抑制することができれば近視の進行の抑制にもつながると考えられ,ここに焦点をあてた研究が近年注目を集めている.近年,円錐角膜などの角膜の形状変化に対する治療として角膜クロスリンキングという治療が行われている32).角膜クロスリンキングとはコラーゲン線維同士の架橋を紫外線照射により促進させるというものであり,結果的に角膜の硬度が増加し,形状変化に対して抑制的な効果を与える.同様の手法を用いて強膜にクロスリンキングを誘導する研究がなされている.Wollensakらは,ヒト摘出眼球および豚眼の強膜を用いて紫外線照射によるクロスリンキング導入で硬度増加を得たと報告し,また長期的な効果については同グループがウサギ強膜に対するクロスリンキング導入後の効果を報告しており,5倍以上の硬度増加が8カ月後も得られたと報告している33,34).今後は実際に実験近視動物モデルを用いた強膜クロスリンキングによる近視進行抑制効果の研究が期待される.おわりに病的近視の病態や,近視性黄斑症や視神経症など重篤な視力障害を生じる合併症の診断および治療は年々進歩している.しかしながらいまだに病的近視の発症に関与する確実な遺伝子レベルの解明や,病的近視そのものの発症および進行予防の治療方法に至っていないのが現状である.今後ともさらなる病的近視の解明と発症および進行予防の治療の発展が期待される.文献1)中江公裕,増田寛次郎,妹尾正ほか:わが国における視覚障害の現状.厚生労働科学研究費補助金難治性疾患克服研究事業,網膜脈絡膜・視神経萎縮症に関する研究,平成17年度総括・分担研究報告書,主任研究者:石橋達朗,平成18年3月2)所敬,丸尾敏夫,金井淳ほか:特定疾患網膜脈絡膜萎縮症調査研究班報告書.病的近視の手引き,19873)MoriyamaM,Ohno-MatsuiK,HayashiKetal:Topographicanalysesofshapeofeyeswithpathologicmyopiabyhigh-resolutionthree-dimensionalmagneticresonanceimaging.Ophthalmology118:1626-1637,20114)SpaideRF:Staphyloma:Part1.In(SpaideRF,Ohno-MatsuiK,YannuzziLA,ed),PathologicMyopia.p167-176,Springer,NewYork,20135)CurtinBJ:Theposteriorstaphylomaofpathologicmyopia.TransAmOphthalmolSoc75:67-86,19776)Ohno-MatsuiK:Proposedclassificationofposteriorstaphylomasbasedonanalysesofeyeshapebythreedimensionalmagneticresonanceimagingandwide-fieldfundusimaging.Ophthalmology121:1798-1809,20147)Ohno-MatsuiK,YoshidaT,FutagamiSetal:Patchyatrophyandlacquercrackspredisposetothedevelopmentofchoroidalneovascularisationinpathologicalmyopia.BrJOphthalmol87:570-573,20038)PanozzoG,MercantiA:Opticalcoherencetomographyfindingsinmyopictractionmaculopathy.ArchOphthalmol122:1455-1460,20049)島田典明:近視─基礎と臨床─(所敬,大野京子編集)p140-146,金原出版,201210)Ohno-MatsuiK,ShimadaN,YasuzumiKetal:Longtermdevelopmentofsignificantvisualfielddefectsinhighlymyopiceyes.AmJOphthalmol152:256-265,201111)XuL,WangY,WangSetal:HighmyopiaandglaucomasusceptibilitytheBeijingEyeStudy.Ophthalmology114:216–220,200712)NagaokaN,JonasJB,MorohoshiKetal:Glaucomatoustypeopticdiscsinhighmyopia.PLoSOne1:10,201513)MuttiDO,MitchellGL,MoeschbergerMLetal:Parentalmyopia,nearwork,schoolachievement,andchildren’srefractiveerror.InvestOphthalmolVisSci43:3633-3640,200214)JonesLA,SinnottLT,MuttiDOetal:Parentalhistoryofmyopia,sportsandoutdooractivities,andfuturemyopia.InvestOphthalmolVisSci48:3524-3532,200715)SawSM,ShankarA,TanSBetal:AcohortstudyofincidentmyopiainSingaporeanchildren.InvestOphthalmolVisSci47:1839-1844,200616)IpJM,SawSM,RoseKAetal:Roleofnearworkinmyopia:findingsinasampleofAustralianschoolchildren.InvestOphthalmolVisSci49:2903-2910,200817)HungLF,RamamirthamR,HuangJetal:Peripheralrefractioninnormalinfantrhesusmonkeys.InvestOphthalmolVisSci49:3747-3757,200818)ChenX,SankaridurgP,DonovanLetal:Characteristicsofperipheralrefractiveerrorsofmyopicandnon-myopicChineseeyes.VisionRes50:31-35,201019)WangF,ZhouJ,LuYetal:Effectsof530nmgreenlightonrefractivestatus,melatonin,MT1receptor,andmelanopsinintheguineapig.CurrEyeRes36:103-111,201120)福下公子:強度近視眼の臨床遺伝学的研究.日眼会誌86:239-254,198221)SoloukiAM,VerhoevenVJ,vanDuijnCMetal:Agenome-wideassociationstudyidentifiesasusceptibilitylocusforrefractiveerrorsandmyopiaat15q14.NatGenet42:897–901,201022)HysiPG,YoungTL,MackeyDAetal:Agenome-wideassociationstudyformyopiaandrefractiveerroridentif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