監修=大橋裕一連載.MyboomMyboom第41回「山田教弘」本連載「Myboom」は,リレー形式で,全国の眼科医の臨床やプライベートにおけるこだわりを紹介するコーナーです.その先生の意外な側面を垣間見ることができるかも知れません.目標は,全都道府県の眼科医を紹介形式でつなげる!?です.●は掲載済を示す(●は複数回)連載.MyboomMyboom第41回「山田教弘」本連載「Myboom」は,リレー形式で,全国の眼科医の臨床やプライベートにおけるこだわりを紹介するコーナーです.その先生の意外な側面を垣間見ることができるかも知れません.目標は,全都道府県の眼科医を紹介形式でつなげる!?です.●は掲載済を示す(●は複数回)自己紹介山田教弘(やまだ・のりひろ)群馬大学眼科学教室慶應義塾大学の許斐健二先生からバトンを渡していただきました.群馬大学病院眼科で網膜硝子体疾患・角膜疾患を担当しています.弘前大学を平成9年に卒業.その後2年間,東北大学眼科で研修をさせていただき,平成11年から故郷の群馬県に戻り,群馬大学で眼科医をしています.大学院に群馬大学生体調節研究所という別組織の研究所に行かせていただいたり,平成22年には東京歯科大学市川総合病院に角膜フェローとして参加させていただいたり,平成25年からアトランタのエモリー大学に留学させていただいたりと大学以外でもたくさんの経験をさせていただいています.今回はmyboomということで,仕事におけるmyboomと遊びにおけるmyboomをご紹介させていただきたいと思います.仕事におけるMyboom臨床,とくに手術が好きなので,新しい手術や技術にはいつも興味をもっています.東京歯科大学市川総合病院で角膜フェローをさせていただいてから,角膜の手術の繊細さや美しさに魅かれています.東京歯科大学では島﨑教授のDSAEKやDALKの助手をさせていただき,最後は私のDSAEKやDALKに先生自らDirectorとしてついてくださり,教えてくださいました.また,東京歯科大学にいらしていた加藤先生のご紹介で,金沢大学の小林先生のところにも見学に行かせていただきました.それらの教えをもとに群馬大学でもDSAEKと(85)0910-1810/15/\100/頁/JCOPYDALKを行うようになっています.今でも東京歯科大学で教えてくださったたくさんの先生方から,多くの知識や刺激をいただき続けています.最近では平成26年の臨眼中にDMEKの研究会に誘っていただき,その術後のきれいさに夢中になっています.一刻も早く群馬大学でもDMEKを始めたいと考えています.大学院修了後,基礎研究からすっぱり足を洗っていた私も,エモリー大学での留学で久しぶりに研究どっぷりの生活になりました.おもに網膜へのドラッグデリバリーの研究をしていました.ボスのティモシー・オルセン教授はエモリーアイセンターのトータルディレクターも兼ねていてお忙しいのに,とても優しくしてくださり,英語もろくにできない,研究者としても二流な私を見捨てることなく,沢山のことを教えてくださいました.米国で使っていた研究器材と同じものを帰国後に注文し,それがこのほどできあがってきたので,これからもエモリー大学とコラボで仕事ができるのが楽しみです.写真1は東京で開催されたWOC2014にオルセン先生がいらっしゃったときに,私のボス,岸章治教授と一緒に撮った写真です.岸教授に誘っていただいて参加したマクラソサエティ2014でもオルセン教授とご一緒する機会があり,世界中の著明な網膜硝子体専門家だけが会員のこの学会をちょっとだけ覗けて,私にとっては一生に一度の貴重な体験となりました.もう一つ,最近仕事で考えているmyboomは人との付き合いかたです.日本で働いているときは常に忙しくしていて,イライラして余裕のない態度で人と接することも多かった私ですが,留学生活という環境で自分と向き合う本当によい時間をもつことができました.帰国してから患者さんはもとより,職場の看護師さんや後輩の先生など,常に相手を尊敬してともに歩んでいく大切さあたらしい眼科Vol.32,No.6,2015849写真1岸教授,オルセン教授との昼食会WOC2014Tokyoにいらっしゃったエモリー大学のオルセン教授と岸教授と一緒に.オルセン教授と岸教授は1995年にロンドンの郊外バース(Bath)で行われたマクラワークショップで知り合いそれからずっと仲のいい友人同士でいらしゃいます.を実感しながら働くように心がけています.写真2は群馬大学角膜チームのみんなと角膜カンファに行ったとき,観光で訪れた桂浜で撮った写真です.いつも肝心なところの詰めが甘い私を助けてくれる大切で優しい仲間たちです.みんなで龍馬が日本の未来を思い描いたこの浜をみつめながら,それぞれが自分なりの未来を心の中で思い描いたはずです.遊びにおけるMyboom仕事より遊びが得意な私は,思いつく限りの趣味を試してみることに余念がありません.大学院を卒業したあとに始めた趣味は,スキューバダイビングに始まり,ゴルフ,バイクツーリング,スキー,スノーボード,マラソンなど.休暇と収入のほとんどを趣味に費やしてしまっています.そんな中でも今一番推している趣味はフライフィッシングです.アトランタにいたときに知り合った友達に釣り道具の一切を貸してもらって,グレートスモーキー国立公園の渓流に連れて行ってもらいました.手取り足取り教えてもらいながら何とか竿をふり,初めてのニジマスを釣ったときの感動は忘れられないほどす写真2群馬大学角膜グループ角膜カンファ2015で群馬大学角膜グループのみんなと.いつも自分を助けてくれる大切な仲間たちです.ばらしく,すっかりフライフィッシングの虜になっています.帰国の直前に映画,「リバー・ランズ・スルー・イット」の舞台,モンタナ州のブラックフットという釣り場にも連れて行ってもらい,念願だった野生のブラウントラウトも釣ることができました.趣味はそれを通して沢山の友達が作れることに大きな魅力があると思います.釣り場に向かって歩きながらアメリカに渡ってきたばかりの頃の苦労話を聞かせてもらったり,ツーリングの途中で休憩しながら昔のアメリカの国道の話を聞かせてもらったりして,自分の人生が豊かになっていくのを実感しています.次回のプレゼンターは東京大学の小畑亮先生です.キーラーゴで開催されたマクラソサイティでお友達になった楽しくて優しくてすばらしい先生です.どんなmyboomを聞かせていただけるか興味津々です.よろしくお願いいたします.注)「Myboom」は和製英語であり,正しくは「Myobsession」と表現します.ただ,国内で広く使われているため,本誌ではこの言葉を採用しています.☆☆☆850あたらしい眼科Vol.32,No.6,2015(86)