あたらしい眼科32(2):219.227,2015c総説第19回日本糖尿病眼学会特別講演硝子体と糖尿病網膜症VitreousandDiabeticRetinopathy岸章治*はじめに糖尿病網膜症(DR)は,網膜微小血管障害(microangiopathy)が基本病変であるが,その病型は多岐にわたる.血管壁のバリア機能の破綻は滲出病変を起こし,血管床閉塞は軟性白斑を生じる.毛細血管床の閉塞は組織の虚血をきたし,それに呼応して血管新生が起こる.増殖網膜症の進展には硝子体が関与している.新生血管は硝子体を足場にして成長するからである.新生血管を介して網膜と硝子体に癒着ができると,硝子体収縮に伴って牽引性網膜.離が生じる(図1).糖尿病黄斑浮腫には硝子体手術が有効であるが,硝子体の黄斑への関与はよく理解されていない.本稿ではmicroangiopathyとしてのDRにふれてから,硝子体の網膜症への関与を論じる.図1糖尿病網膜症の病型左上:滲出病変(硬性白斑),右上:軟性白斑が多発,左下:網膜新生血管,右下:牽引性網膜.離.*ShojiKishi:群馬大学医学部眼科学教室〔別刷請求先〕岸章治:〒321-8511前橋市昭和町3-19-15群馬大学医学部眼科学教室0910-1810/15/\100/頁/JCOPY(47)219IMicroangiopathyとしての糖尿病網膜症1970.1980年代は,フルオレセイン蛍光造影(FA)によるDRの研究が全盛期であった.単純網膜症は,毛細血管瘤,網膜出血,微小毛細血管閉塞,血管透過性亢進による硬性白斑などが主体である.しかし,軟性白斑が出現すると状況は異なってくる.軟性白斑は毛細血管の閉塞による神経線維の軸索流のうっ滞により生じる.FAでは軟性白斑の遠位側に広い血管閉塞がある.軟性図2パノラマ広角蛍光造影中間周辺部に毛細血管床の閉塞が多発している.白斑は網膜症が前増殖期に至ったことを示す徴候である.毛細血管床の閉塞は組織の虚血をもたらし,増殖病変への引き金になる.パノラマ広角眼底造影により,毛細血管床の閉塞は眼底の中間周辺部に好発し,網膜新生血管(NVE)が血管閉塞野との境界に発生しやすいこと,閉塞野が広いと視神経乳頭から乳頭新生血管(NVD)が生じること,さらに閉塞野が広いと虹彩隅角にも新生血管が出現することが示された1)(図2).新生血管は硝子体を足場にして成長するが,黄斑を囲む輪状の血管線維膜が形成される傾向がある(図3).II後部硝子体.離と糖尿病網膜症新生血管が硝子体を足場に成長するのなら,後部硝子体.離(PVD)が起こっているとどうなるのであろうか.筆者らはPVDの有無がDRの病型にどう影響するかを後ろ向きに検索した2).対象はDR379例735眼で,平均観察期間は37カ月であった.初診時の症例は硝子体所見により第1群(PVD完成)64眼,第2群(部分PVD)172眼,第3群(no-PVD)495眼に分類された(表1).完全PVD群は平均年齢が10歳高く,ほとんどが単純網膜症に留まった.部分PVD群は98%が増殖網膜症になり,77%に硝子体手術が実施された.硝子体図3糖尿病網膜症における輪状増殖病変の形成過程上:初診時のカラー眼底とフルオレセイン蛍光造影.左下:汎網膜光凝固で血管拡張は収まった.右下:円錐形の不完全硝子体.離に沿って新生血管が成長し,輪状増殖膜を形成した.220あたらしい眼科Vol.32,No.2,2015(48)表1硝子体と糖尿病網膜症の病型(平均37カ月の経過)完全PVD(68眼)部分PVD(172眼)PVD未発(495眼)平均年齢(歳)5554単純網膜症(%)1前増殖網膜症(%)919増殖網膜症(%)0汎網膜光凝固(%)548689硝子体手術(%)029視力経過(初診→最終)0.4→0.40.05→0.080.4→0.4最終視力0.1未満(%)93816316491986077PVDがあれば,ほとんどが単純網膜症に留まる.未.離(no-PVD)群は単純網膜症が31%,増殖網膜症が60%であった.PVDがあれば,ほとんどが単純網膜症に留まり,初診時の視力が維持されることがわかった.初診時に硝子体が未.離(no-PVD)であると,網膜症の予後はさまざまであることが予想される.大学病院を受診する症例は,ほとんどが汎網膜光凝固(PRP)を必要とする.筆者らは初診時にPVDが未発(noPVD)で,かつ未治療のDR78例104眼(平均年齢53歳)を対象に,PRP後のPVDの頻度を後ろ向きに検索した3).平均59カ月の観察期間で31眼(30%)に部分PVDが起こったが,完全PVDをきたしたのは11眼(11%)にすぎなかった(図4).DRではPRPを行っても完全PVDはなかなか起きないことがわかった.III硝子体の解剖硝子体は透明であるため,その構造を生体眼で観察することはむずかしい.Kishiらは剖検眼の硝子体をフルオレセインで染色し,水浸状態で観察することで,黄斑前には生理的な液化腔「後部硝子体皮質前ポケット」(以下,ポケットと略)が存在することを報告した4).ポケットの後壁は薄い硝子体皮質からなり,前壁はゲルからなっている(図5).ポケットは透明であるため,細隙灯顕微鏡ではその同定が困難であった.トリアムシノロンによる硝子体可視化により5),硝子体手術中にポケットが明瞭に観察されるようになった6).ポケットは光干渉断層計(OCT)の出現によって生体眼で断片的に観察できるようになった.Time-domainOCT(TD-OCT)では,網膜から薄く.離した後部硝子体膜(ポケット後壁)が観察でき,spectraldomainOCT(SD-OCT)になると,ポケットそのものが部分的(49)(%)50403020100n=104部分PVD完全PVD36122436(月)0終診図4硝子体未.離眼へのPRP後の硝子体変化に見えるようになった.2012年に上市されたsweptsourceOCT(SS-OCT)は,硝子体ポケットの全貌を鮮明に描出できるようになった7).ポケットは小児以上で常に存在する.成人では黄斑前方の舟形の液化腔であり,その横径は約4乳頭径である.後壁は薄い硝子体皮質で前壁はゲルからなる.同一個体で屈折度に左右差がない場合,ポケットの形は両眼でよく類似している(図6).SS-OCTによる観察ではポケットとCloquet管を結ぶ連絡路があることがわかった.Cloquet管は水晶体の後方の後房へ開口している.つまり房水はCloquet管を通ってポケットに流入する可能性がある.これはポケットの存在意義を考えるうえに興味深い.たとえば房水はビタミンCの濃度が血漿の26倍もある.ビタミンCは抗酸化物質で,水晶体を活性酸素から守る役割をしている.黄斑は光が収束する場所で代謝が盛んである.そのため活性酸素が大量に産生されると思われる.ここにビタミンCを大量に含んだ房水が流入することは合目的的である.ポケットは近視の度が増えると拡大する傾向がある.IV硝子体ポケットから糖尿病網膜症増殖病変を考えるポケットは透明であるが,常に存在する.眼底病変を立体的に把握するためには,黄斑に4乳頭径のポケットが乗っていることを常に意識するとよい(図7).こうすると,硝子体出血のなかには,ポケット内出血があることがわかる(図8).DRでは増殖病変は黄斑を囲むように輪状に形成される傾向にある(図3).このような状態では,硝子体は輪状増殖の部位でのみ網膜と癒着しているが,それ以外ではPVDが起こっていると考えられていた(図9)8).筆者らはポケットの存在から,黄斑ではゲルだけが分離しており,硝子体皮質は網膜に接していあたらしい眼科Vol.32,No.2,2015221Pocket(Kishi)FoveaPocket(Kishi)Fovea図5硝子体の解剖左:RonaldG.Michels:Retinaldetachment.1990,Mosbyより改変.右:後部硝子体皮質前ポケット〔文献4)より〕.右眼左眼pcpc図6SS.OCTで観察した24歳男性の硝子体ポケット(p)右眼屈折は.3.5D,左眼は.4.5D.左右眼でポケットの形が似ている.Cloquet管(C)とポケットの間に連絡路(→)がある.〔文献5)より〕ると考えた9)(図9).DRでは硝子体は徐々に収縮する.ポケットの周辺側ではゲルの収縮に伴ってPVDが起こるが,黄斑ではポケットゆえにゲルと硝子体皮質が分離しているので,硝子体皮質は.離しにくい(図10).黄斑への牽引は硝子体皮質が接線方向に収縮したり,partialPVDを起こすことで生じる(図10).新生血管を含んだ線維膜は,円錐形のpartialPVDに沿って増殖するため,輪状増殖病変をつくる.実際には中間周辺部では新生血管が多発するため,所々でepicenterによる癒着ができている.SS-OCTで硝子体を観察すると,ポケットの周囲では,硝子体ゲル内の線維が垂直に硝子体皮質に刺入している(図11).このこともゲルの収縮が硝子体皮質の.離を引き起こす説明になる.図7硝子体ポケットと眼底ポケットの横径は約4乳頭径.222あたらしい眼科Vol.32,No.2,2015(50)図8ポケット内出血上:カラー眼底,下:OCT所見.図10硝子体と糖尿病網膜症ゲルの収縮により円錐形PVDが起こる.黄斑への牽引は硝子体皮質を介して起こる.Vポケット底では何が起こっているのか加齢に伴うPVDは,液化腔内の液体成分が硝子体皮質の穴から硝子体の後方に流出することにより急性に起こると考えられていた.Uchinoらは2001年に黄斑部ではPVDが起こる前に中心窩周囲にPVD(perifovealPVD)が生じていることを報告した10).当時のtimedomainOCTでは,網膜から.離した後部硝子体膜をとらえるのがやっとで,硝子体の内部構造は描出できなかった.このため,なぜ黄斑でperifovealPVDが起こるのかは説明できなかった.筆者らは加算平均によりスペックルノイズを減少させたSD-OCTまたはSS-OCTで12.89歳の正常者306人の黄斑前硝子体を観察した11).その結果,若年者ではPVDは生じておらず,ポケットが黄斑前にある(stage0).30歳代から黄斑周囲に部分PVDが生じ(stage1),それが加齢とともに中心窩周囲PVD(perifovealPVD)に進行する(stage2).(51)従来説ポケット説図9輪状増殖病変における硝子体所見の解釈PocketPocket図11SS.OCTでみた硝子体の線維構築〔23歳,男性(左眼)〕上:水平断,下:垂直断.ポケットの外側では硝子体線維が垂直に硝子体皮質に刺入している.その後,中心窩での接着がはずれて,ポケット後壁が黄斑から.離する(stage3),その後,視神経乳頭でも接着がはずれて完全PVD(stage4)へ移行する(図12).正常人の年齢別のPVDの分布をみると,完全PVDの頻度は60歳代では半数,70歳代では8割となっている.一方,中心窩周囲の部分PVDは40.60歳代では20.40%の頻度にあり,生理的にありふれた現象であることがわかる(図13).PerifovealPVDは黄斑円孔の病因となるが(図14),perifovealPVD自体は生理的な現象であり,けっして病的なものではない.PerifovealPVDは完全PVDへの進行過程に生じるが,ほとんどの人であたらしい眼科Vol.32,No.2,2015223bpapcppapcp図12黄斑での初発PVDa:paramacularPVD(stage1),b:perifovealPVD(stage2),c:macularPVD(stage3).p:pocket.〔文献9)より〕図14PerifovealPVDとstage1黄斑円孔は無症候性で中心窩に傷害を与えない(図15).中心窩での癒着が強い人が黄斑円孔12)や黄斑硝子体牽引症13)を生じると考えられる.VI糖尿病黄斑浮腫と硝子体ポケットDRの評価にPVDの有無は重要である.PVDがあれば単純網膜症に留まることが多く,視力も維持されるこ224あたらしい眼科Vol.32,No.2,2015■stage4■stage3■stage2100806040200SubjectsbyPVDStage%■stage1■stage010~1920~2930~3940~4950~5960~6970~7980~89(n=22)(n=23)(n=25)(n=46)(n=52)(n=91)(n=69)(n=40)SubjectsAge,y図13年齢別のPVDの頻度stage0:noPVD,stage1:paramacularPVD,stage2:perifovealPVD,stage3:macularPVD,stage4:completePVD.〔文献9)より〕図15無症候性のperifovealPVD〔65歳,男性(左眼).視力1.2X.7.0D〕上:perifovealPVDがあったが自覚症状なし.下:6カ月後,macularPVDとなった.他眼(右眼)はstage1黄斑円孔が初診時にあった.とは前述した2).黄斑における硝子体の状態は細隙灯顕微鏡では観察困難であったが,SS-OCTはそれを可能にした.糖尿病黄斑浮腫への硝子体の関与は以下の3型に分類される(図16).1)ERM型:ポケットの後壁の硝子体皮質が黄斑前膜(ERM)のように肥厚し収縮する(図17).これにより黄斑浮腫が増強する.硝子体が未.離で起こる場合と,黄斑でPVDが起こり,ポケット後壁が網膜面に残存する場合がある.2)PerifovealPVD型:中心窩の周囲でポケット後壁(52)3)トランポリン型:中心窩での牽引がはずれて,ポケット後壁が.離したもの.眼底は球面の一部であるため,硝子体皮質はトランポリン状で前方凸になる(図19).中心窩での硝子体牽引が解除された状態であり,黄斑浮腫の軽減が期待できる.ERM型PerifovealPVDトランポリン型VII糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術図16ポケット底の変化と糖尿病黄斑浮腫糖尿病黄斑浮腫(DME)への硝子体手術は,緊張したが.離したもの(図18)..胞様黄斑浮腫(CME)を生後部硝子体膜がある例に対して始まった.わが国では硝じる例ではこの形が最も多い.子体ポケットの存在が硝子体手術のrationale(合理的根図17症例〔34歳,男性.左眼,視力(0.9)〕:ERM型ポケット後壁の硝子体皮質がERMになっている.ODOS図18症例(59歳,女性)上:右眼,視力(0.1).ERM型.ポケット後壁は.離して一部欠損している.残存または分離した硝子体皮質がERMになっている.下:左眼,視力(0.3).PerifovealPVD型.中心窩にCMEがある.(53)あたらしい眼科Vol.32,No.2,2015225ODOSODOS図19症例(45歳,女性)上:右眼,視力(0.3).トランポリン型.ポケット後壁が黄斑部で.離している.小さいCMEがある.下:左眼,視力(0.5).PerifovealPVD型.CMEがある.1,2001,000硝子体牽引Finalthickness(μm)n=161800600400サイトカイン図20糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術の目的上:ポケット底を介した硝子体牽引の解除.下:サイトカインの除去.拠)となった(図20).すなわち,①ポケットの後壁による接線方向あるいは前方への牽引の解除,②ポケット内に貯留したサイトカインの除去,③硝子体切除により,硝子体腔が酸素を含んだ房水により置換される,というものであった.その後,PVDが生じている例でもDMEへの硝子体手術が有効であることがわかった.PVDのあるDMEへ硝子体手術をしてみると,.離し226あたらしい眼科Vol.32,No.2,20152000Preoperativethickness(μm)図21糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術―術前後の中心窩厚たゲルの後方に粘稠性液体が貯留していることに気づく.硝子体切除により,これらが硝子体腔の外へ洗い流される一方,新鮮な房水に置き換わることが有利に働くのであろう.筆者らは214眼(152人)のDMEへ硝子体手術を行い,その視力と中心窩厚を測定した.経過観察は12.140カ月(平均37カ月)である.中心窩厚はほとんどの例で薄くなった(図20).一方で視力は術後(54)02004006008001,0001,20012カ月で,45%が2段階以上改善,46%が不変,9%が悪化という結果であった(図21).悪化の原因は血管新生緑内障,視細胞外節の喪失(図22)が主であった.おわりにDRは網膜血管病であるが,その病態は硝子体によって修飾される.PVDがあれば単純網膜症に留まることが多い.増殖網膜症では線維血管膜は黄斑を囲むように輪状になる傾向がある.これは増殖組織が,硝子体ポケットの外縁に沿って形成されるからである.硝子体ポケットの外側ではゲルの収縮により円錐型の部分PVDが起きやすく,線維血管膜はそれを足場に成長する.黄斑部では硝子体ポケットがあるため,ゲルの収縮による牽引は黄斑にかからない.黄斑への硝子体牽引は,ポケットの後壁によって生じる.ポケット後壁が黄斑前膜のように収縮すると,黄斑浮腫は増悪する.ポケット後壁がperifovealPVDを起こすと,CMEの原因になりやすい.DRの評価と手術適応の決定には硝子体ポケットの存在を念頭に置くべきである.文献1)ShimizuK,KobayashiY,MuraokaK:Midperipheralfundusinvolvementindiabeticretinopathy.Ophthalmology88:601-612,19812)大谷倫裕,飯田知弘,岸章治:糖尿病網膜症の予後決定因子としての後部硝子体.離.臨眼51:744-748,19973)大谷倫裕,丸山泰弘,豊川陽子ほか:硝子体未.離の糖尿病網膜症への汎網膜光凝固と後部硝子体.離の頻度.眼紀48:1300-1303,19974)KishiS,ShimizuK:Posteriorprecorticalvitreouspocket.ArchOphthalmol108:979-982,19905)SakamotoT,MiyazakiM,HisatomiTetal:Triamcinolone-assistedparsplanavitrectomyimprovesthesurgicalproceduresanddecreasesthepostoperativeblood-ocularbarrierbreakdown.GraefesArchClinExpOphthalmol240:423-429,20026M12MFinal404544504643109130%20%40%60%80%100%■Improved■Unchanged■Worsened図22糖尿病黄斑浮腫への硝子体手術後の視力6)FineHF,SpaideRF:Visualizationoftheposteriorprecorticalvitreouspocketinvivowithtriamcinolone.ArchOphthalmol124:1663,20067)ItakuraH,KishiS,LiDetal:Observationofposteriorprecorticalvitreouspocketusingswept-sourceopticalcoherencetomography.InvestOphthalmolVisSci54:3102-3107,20138)McMeelJW:Diabeticretinopathy:fibroticproliferationandretinaldetachment.TransAmOphthalmolSoc69:440-493,19719)KishiS,ShimizuK:Clinicalmanifestationsofposteriorprecorticalvitreouspocketinproliferativediabeticretinopathy.Ophthalmology100:225-229,199310)UchinoE,UemuraA,OhbaN:Initialstagesofposteriorvitreousdetachmentinhealthyeyesofolderpersonsevaluatedbyopticalcoherencetomography.ArchOphthalmol119:1475-1479,200111)ItakuraH,KishiS:Evolutionofvitreomaculardetachmentinhealthysubjects.JAMAOphthalmol131:13481352,201312)KishiS,HagimuraN,ShimizuK:Theroleofthepremacularliquefiedpocketandpremacularvitreouscortexinidiopathicmacularholedevelopment.AmJOphthalmol122:622-628,199613)SpaideRF,WongD,FisherYetal:Correlationofvitreousattachmentandfovealdeformationinearlymacularholestates.AmJOphthalmol133:226-229,2002☆☆☆(55)あたらしい眼科Vol.32,No.2,2015227