《原著》あたらしい眼科34(3):433.437,2017c360°SutureTrabeculotomy施行後にサイトメガロウイルス角膜内皮炎と診断した2例森川幹郎*1細田進悟*2里見真衣子*3八木橋めぐみ*3窪野裕久*3渡辺一弘*3鈴木浩太郎*3川村真理*3*1東京都済生会中央病院眼科*2独立行政法人国立病院機構埼玉病院眼科*3財団法人神奈川県警友会けいゆう病院眼科TwoCasesofCytomegalovirusCornealEndotheliitisDiagnosedafter360-degreeSutureTrabeculotomyMikioMorikawa1),ShingoHosoda2),MaikoSatomi3),MegumiYagihashi3),HirohisaKubono3),KazuhiroWatanabe3),KotaroSuzuki3)andMariKawamura3)1)DepartmentofOphthalmology,TokyoSaiseikaiCentralHospital,2)DepartmentofOphthalmology,NationalHospitalOrganizationSaitamaNationalHospital,3)DepartmentofOphthalmology,KeiyuHospital360°スーチャートラベクロトミー(360°suture-trabeculotomy:S-LOT)施行後にサイトメガロウイルス(CMV)角膜内皮炎と診断した2例を報告する.2例とも虹彩炎・続発緑内障として治療され,角膜浮腫を伴う虹彩炎,角膜後面沈着物,角膜内皮細胞密度減少を認めていた.眼圧コントロール不良のため,S-LOTを施行した.術後眼圧は良好だったが,症例1は術後6カ月で炎症再燃,眼圧上昇し,トラベクレクトミー(trabeculectomy:LEC)施行に至った.同時に前房水PCR(polymerasechainreaction)検査を施行した.症例2は軽度炎症再燃に伴いPCR検査を行い,CMV角膜内皮炎と診断した.抗CMV治療導入後は所見の改善を認め,良好な眼圧経過と視野の維持を得ている.CMV角膜内皮炎に伴う続発緑内障に対しS-LOTは有効であったが,良好な眼圧コントロールを維持するには抗CMV治療を早期に始める必要があることが示唆された.Wereport2casesofcytomegalovirus(CMV)cornealendotheliitisdiagnosedafter360-degreesuturetrabecu-lotomy(S-LOT).Bothpatientsweretreatedassecondaryglaucomaassociatedwithiritis.Iritiswithcornealede-ma,keraticprecipitatesanddecreasedcornealendothelialcelldensitywereobserved.Intraocularpressure(IOP)wasuncontrollable;S-LOTwasthereforeperformedinbothcases.Inonecase,in.ammationrecurredwithIOPelevation6monthsafterS-LOT,sotrabeculectomywasperformed;wesimultaneouslyobtainedtheaqueoushumorsampleforpolymerasechainreaction(PCR).Intheothercase,wetookthesamplebeforeIOPelevation.CMVDNAwasrevealedbyPCR;in.ammationandIOPhavebeencontrolledundergancicloviradministration,withoutprogressionofvisual.elddefect.ThesecasesindicatethatS-LOTise.ectiveforsecondaryglaucomaassociatedwithCMVcornealendotheliitis;inextendingIOPcontrol,thesooneranti-CMVtherapyisinitiated,thebettertheresult.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)34(3):433.437,2017〕Keywords:サイトメガロウイルス,角膜内皮炎,360°スーチャートラベクロトミー.cytomegalovirus,cornealendotheliitis,360-degreesuturetrabeculotomy.はじめに近年,免疫不全ではない症例での角膜内皮炎にサイトメガロウイルス(cytomegarovirus:CMV)が関与している症例が複数報告されるようになった.CMV角膜内皮炎に伴う眼圧上昇により,続発緑内障に発展する症例も少なくない1).続発緑内障に対しては,360°スーチャートラベクロトミー(360°suturetrabeculotomy:S-LOT)が有効であることがすでに報告されているが2),CMV角膜内皮炎による続発緑内障に対しての成績を検討した報告はない.今回,S-LOT施行後にCMV角膜内皮炎と診断した2例を経験したので報〔別刷請求先〕森川幹郎:〒108-0073東京都港区三田1-4-17東京都済生会中央病院眼科Reprintrequests:MikioMorikawa,M.D.,DepartmentofOphthalmology,TokyoSaiseikaiCentralHospital,1-4-17Mita,Minato-ku,Tokyo108-0073,JAPAN告する.I症例[症例1]74歳,男性.主訴:左眼視力低下.現病歴:平成26年1月より左眼の虹彩炎および続発緑内障に対し近医で点眼治療を行うも眼圧は20mmHg台後半であった.平成26年2月に左眼SLT(selectivelasertrabecu-loplasty)を施行されたが,眼圧下降が得られず,視野も進行傾向のため,平成26年6月当院紹介受診となった.既往歴:不整脈に対し心臓ペースメーカー挿入術後.家族歴:特記すべきことなし.当院初診時所見:VD=0.5(1.5×sph.1.25D:cyl.0.50DAx100°).VS=0.1(0.3×sph.2.50D:cyl.0.75DAx100°).眼圧:右眼14mmHg,左眼34mmHg.前眼部:角膜浮腫は認めず.左眼はcell,少数の角膜後面沈着物を認めた.中間透光体:左眼にNS2度の核硬化および後.下白内障を認めた.眼底:左眼耳上側,耳下側の網膜神経線維層欠損を認めた.隅角:Sha.er4度,左眼は色素沈着が非常に強く,周辺虹彩前癒着(peripheralanteriorsynechia:PAS)は認めなか図1症例1の左眼細隙灯顕微鏡検査図2症例1の初診時左眼Goldmann視野検査小円形に配列する白色の角膜後面沈着物様病変(coinshaped湖崎分類IIIaの視野障害を認めた.lesion)がびまん性に出現した.H26.7.1.H26.12.4.H27.2.17.40302010前房水PCR0H27.2.17.H27.4.15.H27.7.23.LEC30前房水PCR2520レーザー切糸151050図3症例1の眼圧経過S-LOT術後5カ月で炎症再燃,スパイク状眼圧上昇を認め,LEC施行に至った.LECと同時に前房水PCRを施行し,抗CMV治療を導入した.LEC術後・抗CMV治療導入後6カ月間の平均眼圧は8.0mmHgであった.眼圧(mmHg)眼圧(mmHg)った.視野:Goldmann視野検査にて左眼に湖崎分類IIIaの視野障害を認めた(図2).経過:ステロイドレスポンダーの鑑別のため,ステロイド点眼を中止したところ炎症は増悪し,小円形に配列する白色の角膜後面沈着物様病変(coinshapedlesion)がびまん性に出現した(図1).角膜浮腫も出現し,角膜内皮炎が主体の前部ぶどう膜炎と考えられた.角膜内皮細胞密度は右眼2,725/mm2,左眼は角膜浮腫のため測定不可であった.単純または帯状ヘルペス角膜内皮炎の可能性を考慮し,バラシクロビル(バルトレックスR)内服を行ったが効果はなく,眼圧は20.30mmHgが持続した.ステロイド点眼,眼圧下降点眼による治療を行うも,眼圧下降が得られないため,平成26年7月にS-LOT,白内障同時手術を施行した.長期にわたる角膜内皮炎のため,tra-beculectomy(LEC)では術後の浅前房などで角膜内皮障害が起こる可能性も考慮し,初回手術としてS-LOTを選択した.白内障が主因と思われる視力低下も認めており,同時に白内障手術も施行した.術後の眼圧経過を図3に示す.術後一過性眼圧上昇により眼圧は20mmHg台前半となり0.005%ラタノプロスト(キサラタンR)点眼,0.1%ブリモニジン酒石酸塩(アイファガンR)点眼を術後3日より再開,その後眼圧は安定し,術後5カ月までの平均眼圧は15.6mmHgであった.術後5カ月で虹彩炎が再燃,眼圧は40mmHg台までスパイク状の上昇を認めた.そのため,平成27年2月にLECを施行した.同時に前房水PCR(polymerasechainreaction)検査を行ったところ,CMV-DNA陽性,単純ヘルペスウイルス(herpessimplexvirus:HSV)陰性であり,CMV角膜内皮炎と診断した.自家調整した0.5%ガンシクロビル(デノシンR)点眼および0.1%ベタメタゾン(リンデロンR)点眼を1日8回で開始し,バルガンシクロビル(バリキサR)450mg2錠2回/日を2週間内服した.その後,角膜は透明化し,角膜後面沈着物は減少,前房内炎症は改善した.角膜内皮細胞密度も1,400.1,700/mm2台で維持されていた.LEC術後6カ月間の平均眼圧は8.0mmHgであり,良好な眼圧経過と視野の維持を得ている.[症例2]58歳,男性.主訴:右眼視力低下.現病歴:平成15年より右眼の虹彩炎および続発緑内障に対し近医で点眼治療を行っていたが,右眼眼圧は20mmHg台が持続し,炎症出現時には30mmHg台まで上昇を認めていた.平成26年3月頃より眼圧上昇傾向となり,角膜浮腫も認めていた.眼圧下降が得られず,平成26年7月当院紹介受診となった.既往歴:特記すべきことなし.家族歴:特記すべきことなし.当院初診時所見:VD=0.03(0.04×sph.4.00D).VS=0.1p(1.2×sph.4.75D).眼圧:右眼33mmHg,左眼11mmHg.前眼部:右眼は広範囲に角膜上皮および実質浮腫を認めた.明らかなcellを認めず,複数の円形の角膜後面沈着物を認めた(図4).中間透光体:右眼NS1度の核硬化を認めた.眼底:右眼耳上側,耳下側の網膜神経線維層欠損を認めた.隅角:Sha.er4度,右眼は角膜浮腫が強いため詳細な観察は困難であったが,色素沈着が強く,下方にPASを認めていた.角膜内皮細胞密度:右眼1,988/mm2,左眼3,049/mm2.視野:Goldmann視野検査にて明らかな緑内障性変化は認めなかった(図5).経過:上記所見より角膜内皮炎が主体の前部ぶどう膜炎と考えられた.症例1と同様にヘルペス角膜内皮炎を考え,バラシクロビル(バルトレックスR)内服を行ったが,変化はなかった.ステロイド点眼,眼圧下降点眼による治療に抵抗し,眼圧は20mmHg台後半.30mmHg台と下降しなかったため,平成26年8月に右眼のS-LOTを施行した.術後の眼圧経過を図6に示す.術後2カ月で眼圧25mmHgと上昇傾向を認め,ドルゾラミド塩酸塩・チモロールマレイン酸塩(コソプトR)点眼,0.1%ブリモニジン酒石酸塩(アイファガンR)点眼を再開し,術後6カ月間の平均眼圧は13.5mmHgであった.軽度の虹彩炎の再燃に伴い,20mmHg程度の眼圧上昇と角膜内皮細胞密度の減少(742/mm2)を認めたため,術後6カ月に外来で前房水採取を行った.マルチプレックスPCRにてCMV-DNAのみ陽性であり,CMV角膜内皮炎と診断した.自家調整した0.5%ガンシクロビル(デノシンR)点眼および0.1%ベタメタゾン(リンデロンR)点眼を1日8回で開始した.ガンシクロビル点眼を開始後,角膜浮腫は改善した.角膜後面沈着物は減少し,前房内炎症は改善した.角膜内皮細胞密度は維持されていた.ガンシクロビル点眼開始後6カ月間の平均眼圧は14.0mmHgであった.抗ウイルス治療導入後は良好な眼圧経過と視野の維持を得ている.II考按角膜内皮炎は角膜内皮細胞に特異的な炎症を生じ,角膜浮図4症例2の初診時の右眼細隙灯顕微鏡検査右眼は広範囲に角膜上皮および実質浮腫を認めた,明らかなcellを認めず,円形の角膜後面沈着物をびまん性に認めた(矢印).H26.8.12.H26.10.9.40H27.1.8.図5症例2の初診時の左眼Goldmann視野検査明らかな緑内障性変化は認めなかった.H27.4.2.H27.8.20.眼圧(mmHg)35302520151050図6症例2の眼圧経過S-LOT術後軽度の炎症再燃は認めるものの,眼圧は維持できていた.その間に前房水PCRを施行し,抗CMV治療を導入した.抗CMV治療導入後6カ月間の平均眼圧は14.0mmHgであった.腫と浮腫領域に一致した角膜後面沈着物を特徴とする比較的新しい疾患概念である.眼圧上昇を繰り返しながら慢性の経過をたどり,続発緑内障や併発白内障,角膜内皮細胞密度減少を引き起こす難治性の疾患である.2006年にKoizumiらは免疫不全ではない症例での角膜内皮炎にCMVが関与している症例を報告し3),以後同様の報告が相次いでいる.CMV角膜内皮炎は,多くは片眼性で,小円形に配列する白色の角膜後面沈着物様病変および角膜後面沈着物を伴う角膜浮腫を特徴とするとされている.Cheeらは眼圧上昇を伴う前部ぶどう膜炎105例の前房水PCR検査を施行したところ,24眼(22.8%)でサイトメガロウイルスDNAが陽性となったと報告している1).なかでも18眼(75%)はPosner-Schlossman症候群と診断されていた.したがって,Posner-Schlossman症候群などの診断を受けた前部ぶどう膜炎の中にCMV角膜内皮炎が多数潜在している可能性が考えられる.また,Takaseらは単純ヘルペスウイルス(herpessimplexvirus:HSV),水痘・帯状疱疹ウイルス(vallicera-zostervirus:VZV),CMVによる前部ぶどう膜炎の臨床像を比較し,CMVによる群では前房内炎症は比較的軽度で角膜内皮細胞密度がより高度に減少,眼圧上昇も大きかったと報告している4).以上より,角膜後面沈着物や角膜内皮細胞密度の減少を伴う前部ぶどう膜炎では,CMV角膜内皮炎を鑑別するため,積極的に前房水PCRを施行するべきと考えられた.2012年に特発性角膜内皮炎研究班によりサイトメガロウイルス角膜内皮炎診断基準が作製された.CMV角膜内皮炎の診断には,前房水中の原因ウイルスDNAの同定が必要であり,特徴的な臨床所見と合わせて診断される.今回の2症例ではともに,角膜後面沈着物を伴う角膜浮腫があり,角膜内皮細胞密度の減少,再発性・慢性虹彩毛様体炎,眼圧上昇も認めていたが,前房水PCRを施行したことで,診断を確定できた.CMV角膜内皮炎の標準治療はいまだ十分に確立してはいない.しかしながら現在,点眼,内服,点滴,硝子体注射などのさまざまなガンシクロビル治療が試みられ,一定の有効性が報告されている1,4.11).ガンシクロビルはCMVに対する抗ウイルス薬であり,ウイルスDNAポリメラーゼを阻害してウイルスの複製を阻害する.また,Koizumiらは0.5%ガンシクロビル点眼の有効性を報告しており3),筆者らもその報告に準じて,0.5%ガンシクロビル点眼を自家調整し使用した.抗ウイルス治療により有意に眼圧・炎症コントロールを達成できると考えられるものの,中止・減量すると再発する例も多い.また,抗ウイルス治療を行っても,最終的に手術治療が必要となった症例の報告も複数ある.Suらは2%ガンシクロビル点眼で治療した68眼のうち,25眼(37%)で眼圧上昇の再燃を認め,8眼はLECに至ったと報告している9).八幡らはぶどう膜炎に伴う続発緑内障に対し,S-LOTを施行した15例18眼を検討し,術後成績は比較的良好であり,初回手術として有用であると報告している12).CMV角膜内皮炎による続発緑内障のみのS-LOTの成績について検討した報告はないが,初回手術の良い適応となる可能性がある.今回,症例1ではS-LOT施行後に炎症再燃に伴うスパイク状の眼圧上昇を認め,LECを施行するに至った.一方,症例2でも軽度の炎症が再燃したが,前房水PCRにより確定診断を得て,早期に抗ウイルス治療を開始したため,良好な眼圧コントロールを維持していると考えられる.CMV角膜内皮炎による続発緑内障に対し,S-LOTは一定の有効性を示したが,所見からCMV角膜内皮炎を疑った場合はできるだけ早期に前房水PCRを行い,抗ウイルス治療を開始することが望ましいと考えられる.文献1)CheeSP,JapA:Cytomegalovirusanterioruveitis:out-comeoftreatment.BrJOphthalmol94:1648-1652,20102)ChinS,NittaT,ShinmeiYetal:Reductionofintraocularpressureusingamodi.ed360-degreesuturetrabeculoto-mytechniqueinprimaryandsecondaryopen-angleglau-coma:apilotstudy.JGlaucoma21:401-407,20123)KoizumiN,YamasakiK,KawasakiSetal:Cytomegalovi-rusinaqueoushumorfromaneyewithcornealendotheli-itis.AmJOphthalmol141:564-565,20064)TakaseH,KubonoR,TeradaYetal:Comparisonoftheocularcharacteristicsofanterioruveitiscausedbyherpessimplexvirus,varicella-zostervirus,andcytomegalovirus.JpnJOphthalmol58:473-482,20145)vanBoxtelLA,vanderLelijA,vanderMeerJetal:Cytomegalovirusasacauseofanterioruveitisinimmuno-competentpatients.Ophthalmology114:1358-1362,20076)唐下千寿,矢倉慶子,郭懽慧ほか:バルガンシクロビル内服が奏効した再発性サイトメガロウイルス角膜内皮炎の1例.あたらしい眼科27:367-370,20107)WongVW,ChanCK,LeungDYetal:Long-termresultsoforalvalganciclovirfortreatmentofanteriorsegmentin.ammationsecondarytocytomegalovirusinfection.ClinOphthalmol6:595-600,20128)山下和哉,松本幸裕,市橋慶之ほか:虹彩炎に伴う続発緑内障として加療されていたサイトメガロウイルス角膜内皮炎の2症例.あたらしい眼科29:1153-1158,20129)SuCC,HuFR,WangTHetal:Clinicaloutcomesincyto-megalovirus-positivePosner-Schlossmansyndromepatientstreatedwithtopicalganciclovirtherapy.AmJOphthalmol158:1024-1031,201410)SobolewskaB,DeuterC,DoychevaDetal:Long-termoraltherapywithvalganciclovirinpatientswithPosner-Schlossmansyndrome.GraefesArchClinExpOphthalmol252:1817-1824,201411)KoizumiN,InatomiT,SuzukiTetal:Clinicalfeaturesandmanagementofcytomegaloviruscornealendotheli-itis:analysisof106casesfromtheJapancornealendo-theliitisstudy.BrJOphthalmol99:54-58,201512)八幡健児,大黒伸行,奥野賢亮ほか:ぶどう膜炎続発緑内障に対する360°suturetrabeculotomyの術後成績.第25回日本緑内障学会抄録集,p112,2014***