前眼部非色素性腫瘍性病変─眼表面扁平上皮新生物,結膜悪性リンパ腫,副涙腺?胞AmelanoticTumorsoftheConjunctiva田邉美香*はじめに結膜は薄く透明であるため,結膜腫瘍においては腫瘍が露出しているか,結膜下に透見できることが多く,触診も可能である.それゆえ,細隙灯顕微鏡での観察,部位,触診などで鑑別可能なことが多い.しかしながら,扁平上皮癌の前段階である上皮内癌は,いまだに眼腫瘍専門医以外では認知度が低く,診断の遅れた症例にしばしば遭遇する.近年,光干渉断層計(opticalcoherencetomogra-phy:OCT)を用いた検査は,黄斑部網脈絡膜疾患,緑内障の診療に不可欠なものであり,その適応範囲は広がりつつある.前眼部に特化した前眼部光干渉断層計(anteriorsegmentOCT:AS-OCT)が進歩し,角膜移植や屈折矯正手術にも応用されている.結膜に対するAS-OCTの応用は,緑内障に対する線維柱帯切除術後の濾過胞の評価に始まった1)が,結膜腫瘍においても,その形態学的評価に有用であることが報告されている2).結膜腫瘍は,色素性と非色素性に分類される.欧米人を対象とした既報では,色素性が53%,非色素性が47%であったとされている3).そのうち,光を通す非色素性病変はOCT解析の恰好の対象になりうる.本稿においては,非色素性の結膜悪性腫瘍性病変のうち,頻度の高い扁平上皮癌と悪性リンパ腫について,また日常生活で遭遇する良性疾患である副涙腺?胞について,画像診断を交えながら解説する.I眼表面扁平上皮新生物眼表面扁平上皮新生物(ocularsurfacesquamousneoplasia:OSSN)は角結膜上皮内腫瘍(conjunctivalintraepithelialneoplasia:CIN)と扁平上皮癌(squamouscellcarcinoma:SCC)の総称で,Leeらが1995年に提唱したものである(表1).CINは異型細胞が上皮細胞層にとどまるものをいい,SCCは基底膜を越えて浸潤したものをいう.1.臨床所見細隙灯顕微鏡検査では,上下眼瞼結膜,球結膜から発生する乳頭状の腫瘤性病変として観察される.乳頭状の腫瘍表面を観察し,フルオレセイン染色にて腫瘍の範囲を確認する.腫瘍表面が異常角化すると白色のプラーク(leukoplakia)を呈する(図1).腫瘍内には打ち上げ花火状といわれる微細な蛇行血管が放射状に配列している角結膜上皮内新生物(CIN)扁平上皮癌(SCC)異形成(dysplasia)上皮内癌(CIS)表1OSSNの概念角結膜上皮内腫瘍(conjunctivalintraepithelialneoplasia:CIN)と扁平上皮癌(squamouscellcarcinoma:SCC)を総称して眼表面扁平上皮新生物(ocularsurfacesquamousneopla-sia:OSSN)とよぶ.◆MikaTanabe:九州大学大学院医学研究院眼科学分野〔別刷請求先〕田邉美香:〒812-8582福岡市東区馬出3-1-1九州大学大学院医学研究院眼科学分野(0910-1810/20/\100/頁/JCOPY(3)3図1結膜SCCの細隙灯顕微鏡写真腫瘍表面が異常角化すると白色のプラーク(leukoplakia)を呈する.図2結膜SCCの細隙灯顕微鏡写真腫瘍内には打ち上げ花火状といわれる微細な蛇行血管が放射状に配列している所見がみられることが多い.図3症例1:結膜CIN(81歳,男性,左眼)a:治療前の細隙灯顕微鏡写真.視力(0.02).正常角膜が全周,腫瘍により覆われている.b:治療前AS-OCT所見.高信号で示される腫瘍病変が角膜上皮のラインを越えていないようにみえる.c:0.04%MMC点眼3クール+冷凍凝固術後の細隙灯顕微鏡写真.視力(0.4).d:0.04%MMC点眼3クール+冷凍凝固術後のAS-OCT所見.角膜正常上皮と腫瘍の境界が鮮明になっているのがわかる.所見がみられることが多い.また,腫瘍に流入するやや太い栄養血管が特徴的である(図2).乳頭腫が有茎性であるの対し,広基性であることも鑑別ポイントの一つであるため,硝子棒などでの触診も重要となる.乳頭腫や肉芽腫,霰粒腫はSCCと比較し,柔らかい.結膜扁平上皮癌の患者の平均年齢は70歳代とCINの図4症例2:結膜SCC(79歳,女性,左眼)a:治療前の細隙灯顕微鏡写真.半月ひだ部を中心に球結膜,上下眼瞼結膜,涙丘部に及ぶ腫瘍性病変を認める.b:治療前AS-OCT所見.腫瘍と強膜の間に境界線が確認でき,強膜浸潤はないことが推測される.OSSNの特徴である結膜扁平上皮癌から正常結膜への急峻な変化(abrupttransition)がみられる.c:術中写真.病変部に安全域3mmをつけて切除した.d:SCC病理所見.核の濃染像など有糸分裂活性が高いことを示す所見を伴い,角質産生能をもつ分化度の高い異型上皮細胞で構成されている.e:術後2週間の細隙灯顕微鏡写真.腫瘍部が移植した口唇粘膜に置き換わっている.f:術後AS-OCT所見.移植した口唇粘膜と強膜が隙間なく合わさっていることがわかる.60歳代よりもやや高齢で,CINが進行して結膜扁平上皮癌が発症すると考えられていることと矛盾しない.部位としては,CINはおもに角膜輪部付近より生じることが多いが,SCCは角膜輪部のみならず瞼結膜にも生じる.CINと同様に紫外線への暴露やヒトパピローマウイルス(humanpapillomavirus:HPV)感染,後天性免疫不全症候群(acquiredimmunode?ciencysyndrome:AIDS),免疫抑制薬投与などに由来した免疫抑制状態などが危険因子とされている.2.AS?OCT(CASIA2)所見筆者が経験したOSSNのAS-OCT(CASIA2,トーメーコーポレーション)の画像を示す.CASIAは1,310nmの長波長光源を使用し,前眼部専用の撮影に特化した機種であり,CASIA2(SS-2000)は2015年12月に発売された後継機種である.CASIA2はフーリエドメイン方式であり,タイムドメイン方式に比べて撮影時間を大幅に短縮できる.さらにフーリエドメインのなかでもsweptsource方式を採用しているため,眼球の動きの影響を受けにくくなっている.図3にOSSNの症例(症例1:81歳,男性)とそのCASIA2の所見を示す.図3a,bが治療前,図3c,dが0.04%MMC(マイトマイシンC)点眼3クールと冷凍凝固術後である.肥厚した高反射上皮が腫瘍である.治療前(図3b)は腫瘍の厚みのために,異常上皮と正常上皮の同定がわかりにくいが,高信号で示される腫瘍病変が角膜上皮のラインを越えていないようにみえる.治療後は,角膜正常上皮と腫瘍の境界が鮮明になっているのがわかる.これまでOSSNが浸潤癌であるSCCなのか,上皮内に留まるCINなのかということは,生検しなければわからなかった.また生検をしても,表層の生検だけでは判断がむずかしかったが,今後はAS-OCTで推測することができ,非常に有用と考える.図4にSCCの症例(症例2:79歳,女性)とそのCASIA2の所見を示す.治療前,腫瘍と強膜の間に境界線が確認でき,強膜浸潤はないことが推測される.結膜扁平上皮癌から正常結膜への急峻な変化(abrupttransition)がOSSNの特徴4)という報告がある.翼状片ではこのような急峻な変化はみられない.手術では強膜半層切開などは行わず,安全域を3mm設けて結膜とTenon?膜を切除した(図4c).切除後,病理検査でも,深部断端は陽性であった.術後のCASIA2では,強膜と移植した口唇粘膜の境界が明瞭である(図4e,5f).臨床的に翼状片とCINの鑑別に苦慮することがあるだろう.過去に翼状片のAS-OCTを調べた報告4)では,翼状片は正常な薄い結膜上皮を有し,その下に皮下の高反射組織がある構造となっている.病理組織学的にも,翼状片では結膜上皮は正常で薄く,上皮下粘膜層が肥厚しており,AS-OCT所見とよく相関している.一方,CINでは,翼状片にみられるような正常結膜の低反射の構造物はみられない.図5にCINの症例を示す.病変は1時半部から6時部にみられる(図5a).フルオレセイン染色を行うと範囲がわかりやすい(図5b).さらにCASIA2で360°スキャンすることで病変の範囲が推測でき,手術計画を立てるうえで有用である.CASIA2では周辺部領域の撮影に特化したangle-HDやblebタイプのスキャンモードがあるため,検査時に眼位を指示することで,比較的周辺の病変も8mm径ではあるが,撮影可能である(図5d).3.病理組織学的検査正常結膜は,上皮と間質で構成されている.結膜上皮は重層扁平上皮と円柱上皮とで構成されており,外界と接する角膜輪部では厚くなり重層扁平上皮となって眼球を守っており,円蓋部ではその必要はないため2?3層の円柱上皮となっている.OSSNの病理組織においては,核の大小不同や異型を伴った上皮細胞が基底膜を越えて増殖しているか否かを確認する.通常,結膜扁平上皮癌の組織中は,核の濃染像など有糸分裂活性が高いことを示す所見を伴い,角質産生能をもつ分化度の高い異型上皮細胞で構成されている.腫瘍細胞の細胞質は好酸性で細胞間の細胞突起を示す細胞間橋を伴う(図4d).こうした腫瘍細胞が密に敷石状に配列して存在する.腫瘍の周囲にはしばしば炎症細胞の浸潤を伴うことも多い.SCCの亜型である局所浸潤傾向が強い粘表皮癌ではHE染色で白く抜けた粘液杯細胞が散在している.粘表皮癌が疑わしいときは,PAS(periodicacid-schi?)染色で粘液産生細胞を探すのがよい.4.治療方針安全域を設けた完全切除が基本(図5e)であり,眼球6あたらしい眼科Vol.37,No.1,2020(6)図5症例3:結膜CIN(61歳,男性,右眼)a:治療前の細隙灯顕微鏡.角膜輪部から角膜に進入する白色病変が1時半部から6時部にみられる.b:治療前の細隙灯顕微鏡(フルオレセイン染色).フルオレセイン染色で観察すると正常と腫瘍部がよくわかる.c:治療前のCASIA2所見.360°スキャンすることで病変の位置が確認可能である.d:治療前のCASIA2所見.右眼の鼻側の病変であるため,右方視で撮影すると病変部がとらえやすい.e:術中所見(surgeon’sview).2mmの安全域を設けて切除した.点線は切除範囲.f:切除後.g:病理所見(HE染色).上皮内に異型を伴う腫瘍細胞を認める.内および眼窩内へ浸潤した症例に対しては,眼球摘出術や眼窩内容除去が必要になる.症例によっては冷凍凝固を併用する.術後の再発予防に対して,MMCや5-フルオウラシル(5-FU),インターフェロンa2bの点眼が用いられる.何らかの理由で手術が困難な場合や,術後のアジュバントとして放射線治療は有効である.II結膜悪性リンパ腫結膜は節外性悪性リンパ腫の発生の重要な部位であり,眼付属器悪性リンパ腫の25%を占めると報告されている9,10).結膜にみられるリンパ系腫瘍の大部分は低悪性度B細胞リンパ腫であるMALT(mucosa-associat-edlymphoidtissue)リンパ腫である.濾胞性リンパ腫,図6症例4:結膜MALTリンパ腫の前眼部写真(24歳,女性,両眼)両下眼瞼円蓋部にサーモンピンク色の充実性腫瘤を認める.図7症例5:結膜MALTリンパ腫の細隙灯顕微鏡写真とMRI画像(66歳,女性,左眼)MRIのT1WIで等信号,T2WIで軽度高信号,ガドリニウム造影で均一に増強される.図8症例6:結膜MALTリンパ腫の細隙灯顕微鏡写真とPET?CT画像(78歳,女性,左眼)上円蓋部より発生している結膜MALTリンパ腫にPET-CTで集積がみられる.びまん性大細胞リンパ腫はまれである.1.臨床所見MALTリンパ腫は低悪性度であり,比較的ゆっくりと年単位に増大する.円蓋部,球結膜部が好発部位であり,ときに涙丘にもみられる.上眼瞼円蓋部にも発生するため,必ず上眼瞼を翻転して観察する必要がある.両眼性は10?15%という報告がある11)が,当科のデータでは結膜MALTリンパ腫のうち38%が両眼性であった.表面が平滑でサーモンピンク色の腫瘤がみられる(図6).2.画像所見MRI(magneticresonanceimaging)にて,T1WI(T1強調画像)で等信号,T2WI(T2強調画像)で軽度高信号,ガドリニウム造影で均一に増強される(図7).ADC(apparentdi?usioncoe?cient)は一般に低くなる.PET-CT(positronemissiontomography:陽電子放出断層撮影)では病変部に集積を認める(図8).HR-OCTで結膜悪性リンパ腫を観察した報告では,リンパ腫病変は低反射腫瘤を示し,均一な低反射の点で構成されているようにみえると報告されている12).3.病理組織学的検査粘膜固有層に軽度の異型を伴う小型から中型のリンパ球の集簇を認める(図9).これらのリンパ球は抗CD20抗体陽性のB細胞性リンパ球である.結膜悪性リンパ腫と診断するためには,生検と病理診断が必須である.生検時には病理検査とともに,フローサイトメトリーとIgH遺伝子再構成検査(図10)が重要である.これは,他のリンパ増殖性疾患との鑑別のため,および悪性リンパ腫の病型分類のために重要である.4.治療方針治療は原発部位や病期(限局期,進行期)によって異図9結膜MALTリンパ腫の病理所見(HE染色)粘膜固有層に軽度の異型を伴う小型から中型のリンパ球の集簇を認める.図10結膜MALTリンパ腫のIgH遺伝子再構成検査低悪性度のリンパ腫では,病理検査での判断がむずかしいことがあり,IgH遺伝子再構成の有無が診断に重要である.なる.結膜に限局する症例では,放射線治療によって病変は消失する.小病変の場合は,局所切除や冷凍凝固も有効である.III副涙腺?胞副涙腺であるWolfring腺9),またはKrause腺から発生した?胞を副涙腺?胞という.図11に眼瞼結膜周囲の腺組織の解剖図を示す.Wolfring腺は瞼板上縁付近にみられることがわかる.外傷,感染,結膜炎の後に慢性的に発症する13).解剖学的にWolfring腺?胞が大部分であるが,1980年頃まではKrause腺由来と考えられていた.Jacobiecら13)やWeatherheadら14)の報告によりWolfring腺?胞が認知され,Wolfringdacryopsともよばれるようになった.つまり,円蓋部の2層上皮からなる結膜下?胞の多くはWolfring腺由来の副涙腺マイボーム腺Zeis腺Moll腺涙腺Wolfring腺杯細胞Krause腺上結膜円蓋Henle係蹄杯細胞眼瞼結膜マイボーム腺下結膜円蓋Krause腺?胞と考えてよい.1.臨床所見副涙腺?胞は結膜円蓋部にみられる薄いピンク色?白色の腫瘤として認められる(図12a).厳密にいうと,Wolfring腺?胞は瞼板縁に癒着している?胞である.23例をまとめた報告では14),平均年齢39歳,上眼瞼発図11眼部の腺組織の位置関係副涙腺であるKrause腺とWolfring腺は,上下の円蓋部に存在する.図12症例7:Wolfring?胞(57歳,女性,左眼)a:前眼部写真.下眼瞼瞼板上縁から円蓋部に及ぶ?胞を認める.b:細隙灯顕微鏡写真.細いスリット光をあてると内容物が液体ということがわかる.c:AS-OCT所見(中央).結膜下に?胞壁を認め,内容物は低反射を呈している.充実性腫瘍ではないことが一目瞭然である.d:AS-OCT所見(鼻側).鼻側では一部多房性になっている.図13症例8:Wolfring?胞(40歳,女性,左眼)a:前眼部写真:症例7と比較しやや白色調にみえる.b:AS-OCT所見(横断面):結膜下にTenon?膜を認め,その下に?胞壁が確認できる.生が73.9%と,下眼瞼より上眼瞼に多かった.また,瞼板の中央?鼻側に好発するといわれている.通常,痛みなどは伴わず,無症状に増大した腫瘤として受診することが多い.2.AS?OCT所見細隙灯顕微鏡検査でもスリット光細くして観察すれば(図12b)内容物が液体であることがわかるが,CASIA2を用いると,結膜下に?胞壁を認め,内容物は低反射を呈している.充実性腫瘍ではないことが一目瞭然である図14Wolfring?胞の病理所見病理組織学的に2?3層の円柱上皮細胞からなり,杯細胞を認める.図15Wolfring?胞の病理所見多房性のものもある.図16下眼瞼Wolfring?胞の術中所見下眼瞼瞼板上縁に癒着していることがわかる.図17上眼瞼Wolfring?胞の術中所見上眼瞼瞼板上縁に癒着していることがわかる.(図12c).鼻側では一部多房性になっていることがわかり(図12d),外傷,感染,結膜炎のあとに慢性的に発症するといわれていることから,炎症により結膜が癒着し,複数のWolfring腺が閉塞したと考えられる.3.病理組織学的検査Wolfring腺は2層の繊毛のない円柱上皮細胞からなり,結膜の開口部に近づくと多層化する.ときに上皮内に杯細胞を認める.Wolfring腺?胞も同様の所見を有しており,病理組織学的に2?3層の円柱上皮細胞からなり,杯細胞を認める(図14).4.治療方針穿刺して内容物を排出するだけでは再発する.手術による?胞の切除が基本である.術中所見では?胞が瞼板縁に付着しており,円蓋部では結膜上皮と?胞壁が容易に分離できる(図16,17).おわりに本稿では前眼部の無色素性病変としてOSSN(SSC,CIN),結膜悪性リンパ腫,副涙腺?胞を取り上げ,AS-OCT所見を含む画像診断を中心に臨床所見を述べた.AS-OCTは無侵襲で短時間で撮影可能であり,患者の負担も少なく可能なため,治療前の病変の部位の評価や,治療効果判定や経過観察に有用である.しかしながら,後眼部疾患のOCTほど知見が得られていないのは事実であり,今後,前眼部の腫瘤性病変に対するAS-OCTの使用経験を集積し解析を行っていく必要がある.文献1)SinghM,ChewPT,FriedmanDSetal:Imagingoftrab-eculectomyblebsusinganteriorsegmentopticalcoher-encetomography.Ophthalmology114:47-53,20072)BianciottoC,ShieldsCL,GuzmanJMetal:Assessmentofanteriorsegmenttumorswithultrasoundbiomicrosco-pyversusanteriorsegmentopticalcoherencetomographyin200cases.Ophthalmology118:1297-1302,20113)ShieldsCL,DemirciH,KaratzaEetal:Clinicalsurveyof1643melanocyticandnonmelanocyticconjunctivaltumors.Ophthalmology111:1747-1754,20044)KievalJZ,KarpCL,AbouShoushaMetal:Ultra-highresolutionopticalcoherencetomographyfordi?erentiationofocularsurfacesquamousneoplasiaandpterygia.Oph-thalmology119:481-486,20125)LeeGA,HirstLW:Ocularsurfacesquamousneoplasia.SurvOphthalmol39:429-449,19956)ShieldsCL,KalikiS:Interferonforocularsurfacesqua-mousneoplasiain81cases:outcomesbasedontheAmericanJointCommitteeonCancerclassi?cation.Cor-nea32:248-256,20137)KirkegaardMM,CouplandSE,PrauseJUetal:Malig-nantlymphomaoftheconjunctiva.SurvOphthalmol60:444-458,20158)DalvinLA,Salom?oDR,PatelSV:Population-basedinci-denceofconjunctivaltumoursinOlmstedCounty,Minne-sota.BrJOphthalmol102:1728-1734,20189)FerreriAJ,DolcettiR,DuMQetal:OcularadnexalMALTlymphoma:anintriguingmodelforantigen-driv-enlymphomagenesisandmicrobial-targetedtherapy.AnnOncol19:835-846,200810)TanenbaumRE,GalorA,DubovySRetal:Classi?cation,diagnosis,andmanagementofconjunctivallymphoma.EyeVis(Lond)6:22,201911)EifrigCW,ChaudhryNA,TseDTetal:Lacrimalglandductalcystabscess.OphthalPlastReconstrSurg17:131-133,200112)Galindo-FerreiroA,AlkatanHM,Muinos-DiazYetal:Accessorylacrimalglandductcyst:23yearsofexperi-enceintheSaudipopulation.AnnSaudiMed35:394-399,201513)JakobiecFA,BonannoPA,SigelmanJ:Conjunctivaladnexalcystsanddermoids.ArchOphthalmol96:1404-1409,197814)WeatherheadRG:Wolfringdacryops.Ophthalmology99:1575-1581,1992