OCTAngiographyを用いた新しい加齢黄斑変性の診断OCTAngiographyinAge-relatedMacularDegeneration森隆三郎*はじめにこれまで,脈絡膜新生血管(choroidalneovascular-ization:CNV)を伴う滲出型加齢黄斑変性(age-relatedmaculardegeneration:AMD)の診断や治療後の評価には,光干渉断層計(opticalcoherencetomography:OCT)のみでは不十分な症例も多いため,フルオレセイン蛍光造影(.uoresceinangiography:FA)やインドシアニングリーン蛍光造影(indocyaninegreenangiogra-phy:IA)を施行してきた.しかし,新しい機器である光干渉断層血管撮影(opticalcoherencetomographyangiography:OCTA)を用いることにより,FA,IAと同等の所見が描出でき,症例によってはFAやIAで検出できないCNVも検出できるようになった.また,造影剤を使用しないOCTAは全身的なリスクがないことから,高齢者に多い疾患であるAMDの診断における有用性に多大の期待がよせられている.本稿では,OCTAのAMDの診断についてRTVueXRAvanti(Optovue社)で撮影された画像を提示し解説する.IAMD診断におけるOCTAの有用性AMD診断におけるOCTAの有用性は,CNVの検出率が高いことにある.OCTAによるCNVの検出率についての海外での報告がいくつかあるが,わが国でも多施設で検討したものを野崎らが報告している1).その報告では,FAおよびIAとOCTAの有用性を比較しているが,滲出型AMD33眼のCNVの検出率はFA87.9%,IA84.9%,OCTA96.8%で,病変検出率に有意な差はなく,造影剤を用いずにCNVの観察が可能なOCTAはAMDの診療に有用であると述べている.つぎにOCTAの有用性として求められるのは,CNVの正確な大きさ,網膜色素上皮(retinalpigmentepithelium:RPE)の上下どの深さに存在するか(RPEより下にCNVが存在するtype1CNVか,RPEより上にCNVが存在するtype2CNVか)などCNVの状態を判定できることである.さらに,再治療の判定をOCTAで検出されたCNVの所見で判定できることである.OCTAは臨床で利用され,その有用性について報告されているが,実際にはFAやIAほど鮮明な画像が得られない場合もあり,またさまざまなアーチファクトにより,所見の読影や解釈に注意しなければならないことも報告されている2).CNVの存在の有無については,自動層別解析で得られる画像で簡便に確認できるが,CNVの大きさや位置の深さについては,マニュアル解析で詳細に確認する必要がある.II自動層別解析OCTAの強みは層別解析であるが,自動層別解析はsuper.cial層(表層),deep層(深層),outerretina層(網膜外層),choroidcapillary層(脈絡毛細血管板層)の4層のそれぞれの画像が自動に表示されるが,AMDのCNVの有無は,outerretina層とchoroidcapillary層で判定する.RTVueXRAvantiでは,解析ソフトの*RyusaburoMori:日本大学医学部視覚科学系眼科学分野〔別刷請求先〕森隆三郎:〒101-8309東京都千代田区神田駿河台1-6日本大学病院眼科0910-1810/19/\100/頁/JCOPY(11)141バージョンアップによりセグメンテーションラインの部位が変更されているが,outerretina層の画像は,外網状層(outerplexiformlayer:OPL)下部10μm.Bruch膜上部10μmの範囲となっている〔以前の同機種のセグメンテーションライン:内網状層(innerplexiformlayer:IPL)70μm.RPE30μmの範囲〕.Outerretina層は,正常眼では網膜血管が存在しないため血管が描出されればRPEから網膜側に隆起したCNVの存在が示唆されるが,下縁がBruch膜上部10μmまでの範囲で,RPEより上にCNVが存在するtype2CNVだけでなく,RPEより下にCNVが存在するtype1CNVも描出される.つまり,自動層別解析のouterretina層の画像は,CNVの有無を確認するためにある.Choroidcapillary層はBruch膜上部10μm.下部30μmの範囲となっているが(以前の当機種のセグメンテーションライン:RPE膜30.60μmの範囲),RPEよりやや深い部分に存在するtype1CNVやポリープ状脈絡膜血管症(polyp-oidalchoroidalvasculopathy:PCV)の異常血管網が検出される.症例1はPCVである(図1~3).カラー眼底写真の橙赤色隆起病巣とOCTのRPEの急峻な立ち上がりの所見からPCVと診断後,自動層別解析のouterretina層とchoroidcapillary層でポリープと異常血管網を確認している.ポリープは網膜下に突出しているためouterretina層で検出されている.異常血管網はouterretina層でも検出されているが,choroidcapillary層でBruch膜レベルのやや深部でより鮮明に検出されている.IA画像と比較してもポリープと異常血管網はほぼ同様の位置と大きさである.OCTAでは,PCVの異常血管網は平坦で検出しやすいのに対し,複数存在するポリープは大きさや深さがさまざまで,IAと比較してOCTAでは検出が困難な症例もあるが,OCTAのソフトの改良が進むにつれ,検出ができないポリープは少なくなってきていると思われる.症例2は,pachychoroidalneovasculopathy(PNV)である(図4,5).カラー眼底写真で黄斑部に漿液性網膜.離(serousretinaldetachment:SRD),黄斑部下方に長期に遷延化したSRDが存在したことを示唆するteardrop様のRPE萎縮であるdescendingtractの所見を認め,慢性中心性漿液性脈絡網膜症(centralserouschorioretinopathy:CSC)と診断したが,OCTでSRDと脈絡膜の肥厚はCSCの所見であり,RPEの丈の低い不整な隆起は,type1CNVを示唆する所見でもある.FAとIAで面状の過蛍光を認めるもCNVの存在が確定できず,OCTAの自動層別解析のouterretina層とchoroidcapillary層でCNVの血管構造が検出されたことからPNVと確定診断した.CNVは網膜下に扁平に突出しているため,outerretina層で検出されるが,choroidcapillary層でより鮮明に検出される場合は,RPE直下よりもBruch膜レベルのやや深部にCNVが大きく位置していることを示唆している.PNVは近年,提唱された疾患で,OCTAによりCNVの存在がFAとIAよりも鮮明に検出され,CSCとの鑑別に必須の検査となっている.筆者は,これまでは次項に記すマニュアル解析でOCTAを読影することの重要性を解説してきたが3,4),ソフトを含めOCTAの性能が進歩しているので,自動層別解析の画像のみでも簡便にさらに正確にCNVを診断できると考える.IIIマニュアル解析OCTAのマニュアル解析は,得られた画像を読影する際に,血流を示した赤色部位を表示したBスキャンの画像(cross-sectionalOCTA5))を確認しながら,セグメンテーションの幅を任意に設定し,それを上下にずらし解析する手法である.Cross-sectionalOCTAの画像を確認することで,CNVがRPEより上の網膜下にあるのかRPEの下にあるのかを証明できる6).さらにprojectionartifactによる偽血管の有無を確認できる(projectionartifactは,網膜内層血管がそれより深層に影となって映り込む現象で,実際にはその層には存在しない血管を描出してしまうので読影を困難にさせるアーチファクトの一つである2)).セグメンテーションの幅を任意に設定することにより,たとえばスキャン幅を大きくすることにより,部位により深さが異なるCNVでも全体像を描出でき,またそれを上下にずらすことで,その部位のCNVの構造をより鮮明に解析できる.症例3は,subretinalhyperre.ectivematerial142あたらしい眼科Vol.36,No.2,2019(12)図1症例1:ポリープ状脈絡膜血管症(PCV)a:カラー眼底写真.網膜下出血を伴う橙赤色隆起病巣を認める().b,c:OCT(①②).網膜下に出血とフィブリンの高反射病巣()とポリープ状病巣()を示唆するRPEの隆起病巣を認める.d:OCTA自動層別解析画像.③super.cial層,④deep層,⑤outerretina層,⑥cho-riocapillaris層.図2症例1:PCVのOCTA自動層別解析画像(ポリープと異常血管網)図1b⑤outerretina層,⑥choriocapillaris層(症例retina層.①:outera).1外網状(OPL)層下部10μm.Bruch膜上部10μmの範囲に検出される血管.ポリープは網膜下に突出しているためこの層でポリープと異常血管網の一部を認める.②OCT水平ライン,③OCT垂直ライン.はセグメンテーションの範囲.b:④choriocapillaris層.Bruch膜上部10μm.下部30μmの範囲に検出される血管.④異常血管網を認める,⑤OCT水平ライン,⑥OCT垂直ライン.はセグメンテーションの範囲.異常血管網はBruch膜レベルのやや深部でより鮮明に検出されている.図3症例1:PCVのOCTA(cross.sectionalOCTA)とIA(ポリープと異常血管網)OCTAとIAのポリープと異常血管網の所見が一致している.a:outerretina層.3個のポリープを認める().b:choriocapillaris層.異常血管網を認める().c:cross-sectionalOCTA.outerretina層の範囲にポリープの血流を認める().d:cross-sec-tionalOCTA.choriocapil-laris層の範囲に異常血管網の血流を認める().e,f,g:IA.e(24秒),f(46秒),g(10分).3個のポリープ()と異常血管網を認める().図4症例2:pachycho-roidalneovasculo-pathy(PNV)a:カラー眼底写真.黄斑部に漿液性網膜.離(SRD)を認め(),下方に慢性中心性漿液性脈絡網膜症を示唆するteardrop様の網膜色素上皮(RPE)萎縮であるdescendingtractを認める().b:OCT.SRD(※)とRPEの不整な隆起()を認める.脈絡膜は肥厚している().c:FA(10分).面状の過蛍光を認める().d:IA(10分).面状の過蛍光を認める().e:OCTA.自動層別解析画像,①super.cial層,②deep層,③outerRetina層,④choriocapillaris層.図5症例2:PNVのOCTA自動層別解析画像(図4b⑤outerretina層,⑥choriocapillaris層)a:outerretina層.OPL下部10μm.Bruch膜上部10μmの範囲に検出される血管.CNVは網膜下に扁平に突出しているためこの層で検出されている.①CNVの一部を認める,②OCT水平ライン,③OCT垂直ライン.はセグメンテーションの範囲.b:choriocapillaris層.Bruch膜上部10μm.下部30μmの範囲に検出される血管.④CNVを認める,⑤OCT水平ライン,⑥OCT垂直ライン.はセグメンテーションの範囲.RPE直下よりもBruch膜レベルのやや深部にCNVが大きく位置していることが示唆される.図6症例3:Subretinalhyperre.ectivematerial(SHRM)内のCNVOCTで認めるSHRMの深部のみがCNVであることがcross-sectionalOCTAで確認できる.a:カラー眼底写真.黄斑部に出血を伴う灰白色病巣を認める.b:OCT.網膜下にCNVとフィブリンを示唆する高反射病巣(SHRM)を認める().c:OCTA.マニュアル解析画像.dの2本のライン()のセグメンテーションの範囲にCNVの円形の血管網を認める.d:cross-sectionalOCTA.SHRM内のCNVの血流が確認ができる().OCTで認めるSHRMの深部のみがCNVである.e,f:FA.e(19秒),f(5分).ClassicCNVの所見を呈する.(SHRM)を伴うCtype2CNVである(図6).カラー眼底写真で黄斑部に出血を伴う灰白色病巣を認め,OCTで網膜下にCCNVとフィブリンを示唆する高反射病巣(SHRM),FAでCclassicCNVを認める.OCT,FAではCSHRM内のフイブリンとCCNVは一塊となり所見の分離はできないため,OCTAマニュアル解析をする.CCross-sectionalOCTAでCSHRM内の深部にCCNVの血流が確認できる.OCTAでCSHRM内のCCNVの血流が確認でき7),その血流を認める症例のほうが,抗血管内皮増殖因子(anti.vascularCendothelialCgrowthfactor:VEGF)であるアフリベルセプト硝子体内投与(intravit-reala.ibercept:IVA)に対する反応が弱いとする報告もある8).症例C4はCtype1+2CNVである(図7,8).OCTで網膜下CRPE上にCtype2CNV,RPE下にCtype1CNVを示唆する高反射病巣を認める.OCTA自動層別解析でCouterretina層で黄斑部にC3個のCCNVが検出されているが,それぞれの部位のCCNVのCRPEの対する位置は確認できないため,OCTAマニュアル解析をする.スキャンラインの水平ラインを移動させ,cross-sectionalOCTAで部位別のCCNVの深さを確認すると,中央部水平ラインでは網膜下CRPE上にCtype2CNVの血流が確認でき,RPE下にCtype1CNVの血流が確認できる.症例C5は,.brovascularPEDを伴うCtype1CNVである(図9,10).OCTで網膜色素上皮.離(pigmentCepithelialdetachment:PED)のCRPEの隆起の辺縁にCtype1CNVを示唆する高反射病巣を認める.OCTA自動層別解析でCouterretina層とCchoriocapillaris層でCNVが検出されているが,RPEの隆起が高いとCBruch膜を基準としたセグメンテーションラインが設定できずセグメンテーションエラーとなり,CNVがCRPE下に存在しているかが確認できないため,OCTAマニュアル解析をする.RPEを基準とし,任意で幅を設定したラインでセグメンテーションすることにより,隆起したRPE下のCCNVを確認できる.FibrovascularPEDのCNVはCIAで検出するが,IA画像と比較してもCCNVはほぼ同様の大きさである.PEDを伴うCCNVの検出は,cross-sectionalOCTAが有効であるとの報告もあるが5),これまで,.brovascularPEDのCCNVなどRPEの起伏が大きい症例のCCNVは,cross-sectionalOCTAを用いたマニュアル解析をしてもCRPEの起伏に合わせたセグメンテーションができず検出が困難であったが,RPEを基準とするセグメンテーションがより正確になれば,本症例のように検出が可能となる症例も多くなる.CIV治療効果の確認滲出型CAMDに対して抗CVEGF薬硝子体注射や光線力学療法(photodynamicCtherapy:PDT)が行われているが,その治療効果を確認するために,OCTAでCCNVの消失や縮小あるいは再発や拡大の判定をしている.しかし,CNVの残存,拡大が再治療を行うかどうかの判定所見にはなっていない.症例C1のCPCVに対してCIVA併用CPDTを施行し,ポリープと異常血管網の治療後の毎月の経過をCMultiCScanViewのソフトを用いてCouterretina層とCchorio-capillaris層で確認した(図11,12).治療前にCouterretina層で認めたポリープは,1カ月後には消失したが,4カ月で再発,5カ月で拡大,6カ月でさらに拡大している.筆者の施設での本治療の再治療基準は,OCTでSRDの悪化,再発を認めた場合にCIVAのみを施行するとしているため,このC6カ月のCSRD出現時点でCIVAを追加したが,翌月にポリープが消失したことが確認できる.また,choriocapillaris層で認めた異常血管網は,1カ月後には縮小したが,4カ月で拡大,6カ月でさらに拡大している.IVAにより翌月に異常血管網が縮小しているのが確認できる.本症例のように治療によりOCTで滲出性所見が消失しても,サイレントに病巣が再発,拡大していることもあり,このような所見を認めた場合に追加治療を行うかは今後の検討課題である.現状ではCOCTA所見で追加治療の有無の判定はできないが,このような症例を多数検討することにより,再治療の基準となるCOCTによる滲出性所見の出現時期の予想がCOCTA所見で可能になれば,過剰治療とならない程度のCproactiveな治療が可能となる.146あたらしい眼科Vol.36,No.2,2019(16)図7症例4:type1+2CNVa:カラー眼底写真.出血を伴う灰白色病巣()を認める.Cb,c:OCT(①②).網膜下CRPE上にCtype2CNVを示唆する高反射病巣()とRPE下にCtype1CNVを示唆するRPEの隆起()を認める.Cd:OCTA自動層別解析画像.③super.cial層,④Cdeep層,⑤Couterretina層,⑥Cchoriocap-illaris層,⑤Couterretina層で3個のCCNVが検出されているが(),CNVのRPEの対する位置は確認できない.⑥choriocapillaris層ではCCNVは上鼻側に広範囲に認める().図8症例4:type1+2CNV(図7のマニュアル解析)水平ラインを移動させ,Bスキャンで部位別のCNVの深さを確認する.Ca:OCTAマニュアル解析画像.bの2本のライン()のセグメンテーションの範囲にCNVの血管網を認める.Cb:CCross-sectionalOCTA.①の水平ラインでは網膜下CRPE上にCtype2CNVの血流が確認できる().Cc:OCTAマニュアル解析画像.dのC2本のライン()のセグメンテーションの範囲にCNVの血管網を認める.Cd:CCross-sectionalOCTA.②の水平ラインではRPE下にtype1CNVの血流が確認できる().分),C1(f秒),C65(e:FA.Cfe,Bスキャン.①の水平ラインはCclassicCNV()と②の水平ラインではCoccuCltCNV()の所分).広C01A(CI:Cg見を呈する.い範囲に面状の過蛍光を認める.図9症例5:FibrovascularPEDを伴うtype1CNVa:カラー眼底写真.灰白色病巣(),網膜色素上皮.離(PED)(),SRD()を認める.Cb:OCT.①網膜下に灰白色病巣に一致するフィブリン()とCtype1CNVを示唆するRPEの隆起(),SRD(※)を認める.Cc:OCT.C②CPEDに一致するCRPEの隆起の辺縁にCNVを示唆する高反射病巣()とCSRD(※)を認める.Cd:OCTA.自動層別解析画像.C③super.cial層,④Cdeep層,C⑤Couterretina層,⑥Cchorio-capillaris層.⑤CouterCretina層で灰白色病巣のCCNVが検出され,⑥choriocapillaris層でさらに広範囲にCCNVが検出されているが,隆起したCRPE下に存在しているかは確認しにくい.図10症例5:FibrovascularPED(図9のマニュアル解析)RPEを基準にしたラインでセグメンテーションすることにより隆起したRPE下のCNVを検出する.Ca:OCTAマニュアル解析画像.灰白色病巣と網膜色素上皮.離の部位に,bのC2本のラインのセグメンテーションの範囲にCCNVを認める(,).cのCIA早期よりCCNVの構造が鮮明に検出されている.Cb:CCross-sectionalOCTA.RPEを基準にCRPE下部C16μm()からCRPE下部C44μm()の範囲にマニュアルでセグメンテーションの範囲を設定.Cc:IA(23秒).FibrovascularPED内のCNVもaのCOCTA画像と同部位に検出されている().分).CNVのC01A(CI:Cd像全体,の過蛍光を認める.Ce:FA(10分).occultCNV(.brovascularPED)を認める.図11症例1:PCVに対するアフリベルセプト硝子体注射(IVA)併用光線力学的療法(PDT)ポリープの経過をCouterretina層で確認する.CMultiScanViewのソフトを用いてCouterretina層で描出されるポリープの治療後の変化を確認したところ,治療C1カ月でポリ―プは消失したが,4カ月で再発,5カ月で拡大,6カ月でさらに拡大している.この時点で,OCTでCSRDを確認したため,IVAを追加するとC7カ月でポリープが消失しているのが確認できた.図12症例1:PCVに対するIVA併用PDT異常血管網の経過をchoriocapillaris層で確認する.図C10と同様にCMultiScanViewのソフトを用いてCchoriocapil-laris層で描出される異常血管網の治療後の変化を確認したところ,治療1カ月で異常血管網は縮小したが,4カ月で拡大,6カ月でさらに拡大している.この時点でCIVAを追加するとC7カ月で異常血管網が縮小しているのが確認できた.-