特集●斜視診断の基本あたらしい眼科33(12):1687?1693,2016甲状腺眼症Thyroid-AssociatedOphthalmopathy東山智明*はじめに甲状腺眼症は,Basedow病や橋本病などの甲状腺疾患に関連して産生される甲状腺自己抗体により,眼窩組織に炎症・腫大が生じる自己免疫性炎症性疾患である.そのため甲状腺眼症では,結膜充血や眼瞼腫脹,眼球運動障害や斜視,眼球突出,上眼瞼後退など多彩な臨床症状を認める1~4).本稿では臨床上問題となりやすい甲状腺眼症による眼球運動障害・斜視について述べる.I甲状腺眼症における外眼筋病変眼窩組織に炎症が生じる甲状腺眼症では,外眼筋の炎症性腫大により外眼筋が拘縮し筋の伸展性が低下するため,眼球運動障害や斜視が生じる.甲状腺眼症の外眼筋病変は,下直筋,内直筋,上直筋,外直筋の順に罹患しやすいとされている.Wiersingaらは80例の甲状腺眼症の罹患筋を検討したところ,下直筋が60%,内直筋が50%,上直筋が40%,外直筋が22%に認められたと報告しており5),他の報告でも同様の結果であった6,7).したがって,臨床上は下直筋の罹患による上転障害を認めることが多く,ついで内直筋の罹患による外転障害や,上直筋の罹患による下転障害などを認める.また,外眼筋の腫大が著明になると,腫大した外眼筋により視神経が圧迫される圧迫性視神経症を認めることがある(図1).II問診甲状腺眼症は甲状腺疾患に関連した自己免疫性疾患であるため,以下の詳細な問診が甲状腺眼症の鑑別診断に有用となる.1.甲状腺疾患の既往甲状腺眼症は甲状腺自己抗体が眼窩組織に作用し炎症が生じる眼窩部の疾患である.一方,Basedow病や橋本病などの甲状腺疾患は,甲状腺自己抗体が甲状腺に作用することで甲状腺機能(fT3やfT4)に異常が生じる甲状腺の疾患である.したがって,どちらも甲状腺自己抗体を原因とする点で共通しており,甲状腺疾患の既往は甲状腺眼症を疑う一因となるため,眼球運動障害を有する患者では甲状腺疾患の既往を聴取する.一方,上述のように,甲状腺眼症と甲状腺疾患(Basedow病や橋本病など)の発症には甲状腺自己抗体が大きく関係しているが,甲状腺機能(fT3やfT4)自体は甲状腺眼症と直接的な関係はない.したがって,甲状腺機能が正常範囲内の場合でも,甲状腺自己抗体の上昇があれば甲状腺眼症を発症しうるため注意が必要である.また,甲状腺疾患の治療は甲状腺機能を正常化するが,甲状腺自己抗体には作用しないため,甲状腺疾患の治療は甲状腺眼症の直接的な治療とはならない.そのため,甲状腺疾患の治療とは別に甲状腺眼症に対する独自の治療が必要となる.ただし,fT3やfT4などの甲状腺機能に異常があると甲状腺眼症が悪化しやすいという報告もあるため,甲状腺機能の正常化は甲状腺眼症にとっても重要である8).2.日内変動甲状腺眼症は起床時にもっとも症状が悪く,日中に軽快する日内変動を示す9).一方,鑑別診断である重症筋無力症は夕方になるにつれ症状が増悪しやすく,眼運動神経麻痺は日内変動を比較的生じにくい.3.喫煙歴喫煙は甲状腺眼症と強い相間があり,喫煙者は非喫煙者より甲状腺眼症が重症であること,また禁煙により甲状腺眼症の予後がよりよくなることが報告されている8).III検査甲状腺眼症は甲状腺自己抗体を原因とした炎症性疾患であるため,検査は画像検査による外眼筋の炎症評価と,血液検査による甲状腺自己抗体の測定を中心に行う.1.画像検査MRIにより外眼筋の形態評価と炎症評価を行う(後述).2.血液検査甲状腺自己抗体や甲状腺機能を測定する.甲状腺自己抗体はTSH受容体自己抗体(TRAb,TSAb)だけでなく,抗Tg抗体(TgAb)や抗TPO抗体(TPOAb)も測定するとよい.また,眼球運動障害の鑑別診断として,重症筋無力症に対し抗Ach抗体を,IgG4関連眼疾患に対し血清IgG・IgG4を10,11),糖尿病による眼運動神経麻痺に対しHbA1cを測定する.3.細隙灯顕微鏡検査甲状腺眼症では結膜充血や眼瞼腫脹など前眼部炎症所見を認める.そのため甲状腺眼症の活動性評価には,前眼部の炎症所見を反映したClinicalActivityScore(CAS)8,12)などが用いられ,CASが3点以上あれば甲状腺眼症の活動性ありと評価される.ただし日本人は欧米人よりCAS低い傾向があるため13),前眼部に炎症所見を認めなくても,眼球運動障害のみを生じるような甲状腺眼症もあり,注意が必要である.4.眼球突出度計測甲状腺眼症では脂肪組織や外眼筋が炎症性腫大をきたし眼窩内体積が増加する.骨に囲まれた部分である骨眼窩容積は一定の大きさであるため,眼窩組織は増加した体積に応じて骨眼窩容積より前方へ移動し,眼球突出が生じる14,15)(図2).そのため眼球突出度は,正常では平均14.2mmである16のに対し,甲状腺眼症では平均17.2mm17)と報告されている.したがって,眼球突出は甲状腺眼症などの眼窩内体積が増加する眼窩内疾患を疑う一因となるため,眼球運動障害を認める症例では眼球突出度の計測が有用となる場合がある.5.眼球牽引試験甲状腺眼症の眼球運動障害は罹患筋の伸展障害による機械的眼球運動障害であるため,眼球牽引試験では眼球運動障害を認める方向に抵抗を認める.一方,眼運動神経麻痺による眼球運動障害は眼球牽引試験で抵抗を認めない.6.中心フリッカー外眼筋腫大による圧迫性視神経症の判定に有用である.7.Hess赤緑試験片眼性の眼球運動障害の評価に有用である.一方,Hess赤緑試験はHeringの法則により左右差を評価する検査であるため,両眼の同方向に眼球運動障害が生じている症例は評価できない.したがって,甲状腺眼症で両眼とも罹患している症例では,Hess赤緑試験で眼球運動障害を正確に評価できない点に注意する.IVMRIによる画像診断甲状腺眼症は眼窩の炎症性疾患であるため,その評価には炎症評価が可能なMRIがCTよりも有用である.また,甲状腺眼症による眼球運動障害を評価する際の撮像条件は,以下の理由から眼窩部の冠状断T1またはT2強調画像と,冠状断shortT1inversionrecovery(STIR)画像がとくに有用である.ただし,ペースメーカー装着者など体内に金属がある患者にはMRIは禁忌であり,また長い検査時間に耐えられない患者ではMRIが施行できないため,その場合はCTで評価を行う.1.撮像方法甲状腺眼症による眼球運動障害・斜視は,外眼筋の炎症性腫大により生じるため,MRIでは形態評価と炎症評価の両方が必要となる.形態評価には,脂肪組織と外眼筋のコントラストが明瞭なT1強調画像やT2強調画像が有用である(図3a).一方,炎症評価には,脂肪抑制画像であるSTIR画像がとくに有用である(図3b).STIR画像は水を高信号に描出し脂肪組織を低信号に描出するため,外眼筋に炎症がある場合,組織の浮腫を反映して高信号に描出される.そのため脂肪組織も水も高信号に描出されるT2強調画像より,STIR画像は外眼筋の炎症をより明瞭に描出できる.2.撮像方向他の複数の外眼筋を同時に観察し,左右の外眼筋を比較できる冠状断がとくに有用である.ただし,両眼の外眼筋が同じレベルの断面となるように注意する.3.撮像範囲MRI撮像では撮像範囲を頭部全体ではなく眼窩に設定する.頭部全体の範囲で撮像すると,小さい組織である眼窩組織の詳細はわかりにくい(図4).また,撮像範囲が頭部全体の画像でも拡大すれば眼窩内を精査できるが,撮像範囲が眼窩の画像より空間分解能が劣るため画質が粗くなる(図5).したがって,撮像範囲は詳細かつ明瞭に観察できる眼窩に限定して撮像する.V治療甲状腺眼症による眼球運動障害がある症例で,MRIのT1またはT2強調画像で外眼筋の腫大を,STIR画像で外眼筋に高信号を認める場合,外眼筋に炎症があると判断できるため,ステロイドパルス療法を中心とした消炎治療を行う.その後,MRIで外眼筋が十分に消炎されていることが確認でき(図6),正面視で複視が残存していれば斜視手術を考慮する.一方,眼球運動障害がある症例で,初診時のMRIのT1またはT2強調画像で外眼筋の腫大があるにもかかわらず,STIR画像で高信号を認めない場合は,炎症はすでになく陳旧性の外眼筋腫大が残存していると判断できるため,ステロイドパルス療法は無効であり,斜視手術の適応と考える.1.ステロイド治療中等症から重症の活動期の甲状腺眼症では,ステロイドによる消炎治療を行う.ステロイドによる消炎治療は,パルス療法,内服,Tenon?下注射による方法が報告されているが,そのなかでもステロイドパルス療法がもっとも効果的として推奨されている8).ただし,ステロイドパルス療法を施行する前には,肝機能障害,高血圧,消化管潰瘍の既往,糖尿病,感染症などのスクリーニングを行う.また投与量に関して,急性肝障害や肝不全のリスクの観点から1コースの治療でメチルプレドニゾロンの総投与量が8gを超えないよう推奨されているため8),筆者の施設ではステロイドパルス療法の1コースをメチルプレドニゾロン500mg/日×3日間×3クールとしている18,19).また,ステロイドパルス療法後は,テーパリング治療としてステロイド内服を行う.筆者の施設ではプレドニンを30mg/日から開始し,外眼筋の炎症や前眼部の炎症所見をみながら徐々に減量している.筆者らの過去の研究では,ステロイドパルス療法後にもかかわらず,一部の症例の外眼筋に炎症が残存していることを明らかにした.また,治療後に甲状腺眼症が再増悪した症例は,初回のステロイドパルス療法後に外眼筋の炎症が残存していた症例であった18).そのため,ステロイドパルス療法後は,適宜MRIにより外眼筋の炎症状態をモニタリングしながら,徐々にステロイド内服量を下げていくのがよいと考える.2.放射線治療甲状腺眼症に対する放射線治療は,ステロイドパルス療法との同時併用療法で用いられることが多い.ただし合併症として白内障などのリスクがあるため,筆者の施設では圧迫性視神経症を伴わない眼球運動障害に対する初回治療の場合,放射線治療は併用せずステロイドパルス療法のみを施行している.一方,圧迫性視神経症を認める場合や眼球運動障害の再増悪時は,患者の年齢などを考慮したうえでステロイドパルス療法と放射線治療の併用を考慮している.3.斜視手術甲状腺眼症ではステロイドにより外眼筋の炎症が消炎されても,すでに外眼筋が線維化を生じているため治療後も眼球運動障害が残存することが多い.そのため,ステロイド治療後に正面視で複視があり,MRIで炎症所見がなく牽引試験が陽性の場合,斜視手術を考慮する20).手術時期について,ステロイドパルス療法後6カ月未満に手術した症例(24例)と6カ月以上経過した後に手術した症例(20例)を比較した報告では,6カ月未満の再手術は5例(21%)であったのに対し,6カ月以上では再手術を認めなかった21).このように外眼筋が十分に消炎されていない時期での斜視手術は再手術のリスクがあるため,筆者の施設ではステロイドパルス療法後6カ月以上経過し,外眼筋に炎症がないことをMRIで確認してから斜視手術を施行している.斜視手術の術式は基本的に罹患筋の後転であり,回旋偏位を伴う場合は鼻側または耳側の水平移動を併施する20,22).ただし甲状腺眼症の斜視手術では罹患筋の拘縮が強いほど矯正効果が大きく出るため注意が必要であり23),下直筋後転量1mmあたりの矯正効果は2.7°であったと報告されている24).さらに実際の手術では甲状腺眼症の外眼筋は筋拘縮が著明なため,術野の展開が非常に困難であることや切腱後に容易に筋が眼窩側に後退することなど,通常の共同性斜視に対する後転術より難易度が高いことに留意する必要がある25).また,甲状腺眼症の斜視手術において術後に眼位を調整するadjustablesutureの有用性も報告されている26).文献1)PrummelMF,BakkerA,WiersingaWMetal:Multi-centerstudyonthecharacteristicsandtreatmentstrategiesofpatientswithGraves’orbitopathy:thefirstEuropeanGrouponGraves’Orbitopathyexperience.EurJEndocrinol148:491-495,20032)KuriyanAE,PhippsRP,FeldonSE:Theeyeandthyroiddisease.CurrOpinOphthalmol19:499-506,20083)BahnRS:Graves’ophthalmopathy.NEnglJMed362:726-738,20104)KuriyanAE,WoellerCF,O’LoughlinCWetal:Orbitalfibroblastsfromthyroideyediseasepatientsdifferinproliferativeandadipogenicresponsesdependingondiseasesubtype.InvestOphthalmolVisSci54:7370-7377,20135)WiersingaWM,SmitT,vanderGaagRetal:ClinicalpresentationofGraves’ophthalmopathy.OphthalmicRes21:73-82,19896)NugentRA,BelkinRI,NeigelJMetal:Gravesorbitopathy:correlationofCTandclinicalfindings.Radiology177:675-682,19907)EnzmannDR,DonaldsonSS,KrissJP:AppearanceofGraves’diseaseonorbitalcomputedtomography.JComputAssistTomogr3:815-819,19798)BartalenaL,BaldeschiL,DickinsonAetal:ConsensusstatementoftheEuropeanGrouponGraves’Orbitopathy(EUGOGO)onmanagementofGO.EurJEndocrinol158:273-285,20089)三村治:甲状腺眼症.神経眼科学を学ぶ人のために.p171-174,医学書院,東京,201410)HigashiyamaT,NishidaY,UgiSetal:AcaseofextraocularmuscleswellingduetoIgG4-relatedsclerosingdisease.JpnJOphthalmol55:315-317,201111)SogabeY,OhshimaK,AzumiAetal:LocationandfrequencyoflesionsinpatientswithIgG4-relatedophthalmicdiseases.GraefesArchClinExpOphthalmol252:531-538,201412)MouritsMP,KoornneefL,WiersingaWMetal:ClinicalcriteriafortheassessmentofdiseaseactivityinGraves’ophthalmopathy:anovelapproach.BrJOphthalmol73:639-644,198913)HiromatsuY,EguchiH,TaniJetal:Graves’ophthalmopathy:epidemiologyandnaturalhistory.InternMed53:353-360,201414)NishidaY,TianS,IsbergBetal:Significanceoforbitalfattytissueforexophthalmosinthyroid-associatedophthalmopathy.GraefesArchClinExpOphthalmol240:515-520,200215)HigashiyamaT,NishidaY,OhjiM:Changesoforbitaltissuevolumesandproptosisinpatientswiththyroidextraocularmuscleswellingaftermethylprednisolonepulsetherapy.JpnJOphthalmol59:430-435,201516)AminoN,YuasaT,YabuYetal:Exophthalmosinautoimmunethyroiddisease.JClinEndocrinolMetab51:1232-1234198017)KozakiA,InoueR,KomotoNetal:Proptosisindysthyroidophthalmopathy:acaseseriesof10,931Japanesecases.OptomVisSci87:200-204,201018)HigashiyamaT,NishidaY,MorinoKetal:UseofMRIsignalintensityofextraocularmusclestoevaluatemethylprednisolonepulsetherapyinthyroid-associatedophthalmopathy.JpnJOphthalmol59:124-130,201519)HigashiyamaT,NishidaY,OhjiM:Relationshipbetweenmagneticresonanceimagingsignalintensityandvolumeofextraocularmusclesinthyroid-associatedophthalmopathywithmethylprednisolonepulsetherapy.ClinOphthalmol10:721-729,201620)木村亜紀子,三村治:回旋複視に対する手術.眼科手術17:503-509,200421)木村亜紀子:基礎からわかる甲状腺眼症の臨床甲状腺眼症の治療「斜視手術」の巻!(その1)臨床眼科67:1452-1457,201322)橋本典子,古河雅也,三村治:甲状腺眼症の回旋斜視への垂直筋水平移動術の試み.眼科手術13:621-625,200023)木村亜紀子:複視の手術治療.あたらしい眼科27:889-896,201024)河野政信,三村治,新名亜紀子ほか:甲状腺眼症における斜視手術の定量的評価日眼紀48:502-505,199725)西田保裕:斜視手術.眼科手術26:329-333,201326)LuederGT,ScottWE,KutschkePJetal:Long-termresultsofadjustablesuturesurgeryforstrabismussecondarytothyroidophthalmopathy.Ophthalmology99:993-997,1992*TomoakiHigashiyama:滋賀医科大学医学部眼科学講座〔別刷請求先〕東山智明:〒520滋賀県大津市瀬田月輪町滋賀医科大学医学部眼科学講座0910-1810/16/\100/頁/JCOPY(9)1687図1外眼筋腫大による圧迫性視神経症(T2強調画像)a:正常者.b:圧迫性視神経症の甲状腺眼症.正常者と比較して著明に腫大した外眼筋のため視神経が圧迫されている.1688あたらしい眼科Vol.33,No.12,2016(10)図2眼球突出度の比較(T2強調画像)a:正常者.b:甲状腺眼症.眼窩組織である外眼筋や脂肪組織が増大することにより眼窩内の体積が増大し,その結果眼球が前方に押し出されることにより眼球突出が生じる.(11)あたらしい眼科Vol.33,No.12,20161689図3MRIによる外眼筋の評価方法a:T2強調画像.形態評価には,外眼筋と脂肪組織のコントラストが良好なT1強調画像やT2強調画像が有用である.b:STIR画像.炎症評価には,脂肪組織が黒く描出され,外眼筋の炎症による高信号がより目立つSTIR画像がとくに有用である.1690あたらしい眼科Vol.33,No.12,2016(12)図4撮像範囲の設定a:撮像範囲を頭部に合わしたMRI.b:撮像範囲を眼窩に合わしたMRI.頭部全体の撮像範囲のままで撮像すると,小さい組織である眼窩組織の詳細はわかりにくいため,眼窩内の観察に適した撮像範囲を設定する.図5撮像範囲が異なるMRIの比較a:撮像範囲が頭部全体のMRIを拡大した画像.b:撮像範囲が眼窩のMRI.頭部全体に合わせた撮像範囲の画像でも拡大すれば眼窩内を精査できるが,撮像範囲を眼窩に合わせた画像より空間分解能が劣るため画質が粗くなる.図6ステロイドパルス療法前後のSTIR画像a:治療前.両眼の外眼筋が高信号で描出されており,炎症による浮腫を認める.b:治療後.炎症のあった外眼筋の信号は低下しており,炎症の改善を認める.(13)あたらしい眼科Vol.33,No.12,201616911692あたらしい眼科Vol.33,No.12,2016(14)(15)あたらしい眼科Vol.33,No.12,20161693