———————————————————————- Page 1(121) 15610910-1810/09/\100/頁/JCOPY あたらしい眼科 26(11):1561 1565,2009cはじめに中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィ(central areolar choroi-dal dystrophy:CACD)は比較的まれな黄斑ジストロフィである.一般に,常染色体優性や常染色体劣性の遺伝形式を示す疾患であるが,孤発例もあるとされている1 8).病巣部の脈絡膜毛細血管板,ついで色素上皮(RPE)から障害が始まるとされ,黄斑部の RPE と脈絡膜毛細血管板の萎縮をきたすものの,病変部の脈絡膜中大血管は障害されないことが特徴とされる4,7).インドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)で,境界明瞭な低蛍光や虫食い状の低蛍光がみられる.また,フルオレセイン蛍光眼底造影(FA)の window defectと IA 後期の低蛍光の範囲を比較すると,同じ程度のものとFA より IA のほうが大きいものがあるとされる7).一般に30 歳代に発症するとされている4,8)が,遅発性の CACD もあ〔別刷請求先〕奥野高司:〒569-8686 高槻市大学町 2-7大阪医科大学眼科学教室Reprint requests:Takashi Okuno, M.D., Department of Ophthalmology, Osaka Medical College, 2-7 Daigaku-machi, Takatsuki, Osaka 569-8686, JAPAN長期間経過観察を行った遅発性中心性輪紋状脈絡膜 ジストロフィと考えられた 1 例奥野高司*1,2奥英弘*2佐藤文平*2,3菅澤淳*2池田恒彦*2*1 香里ヶ丘有恵会病院眼科*2 大阪医科大学眼科学教室*3 大阪回生病院眼科Features after a Long Period in Late-Onset Central Areolar Choroidal DystrophyTakashi Okuno1,2), Hidehiro Oku2), Bumpei Sato2,3), Jun Sugasawa2) and Tsunehiko Ikeda2)1)Department of Ophthalmology, Korigaoka-Yukeikai Hospital, 2)Department of Ophthalmology, Osaka Medical College, 3)Department of Ophthalmology, Osaka Kaisei Hospital萎縮型加齢黄斑変性(AMD)に類似した遅発性の中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィ(CACD)と考えられる 1 例につき長期間の経過観察を行ったので,その特徴と経過について報告する.症例:63 歳,男性.左眼視力低下のため大阪医科大学附属病院に紹介受診し,当初は萎縮型 AMD と診断されていたが,10 年以上の長期間にわたり経過観察を行ったところ,疾患の進行に伴い,左右差があるものの両眼に境界明瞭な網脈絡膜萎縮をきたした.高齢発症のCACD は比較的まれな疾患であり,萎縮型 AMD と鑑別が困難な場合がある.しかし,ドルーゼンがないこと,脈絡膜の大血管が温存されていること,インドシアニングリーン蛍光眼底造影とフルオレセイン蛍光眼底造影にて,脈絡膜毛細血管に虫食い状の障害があり,その範囲は網膜色素上皮の障害より先行していること,さらに眼球電図や網膜電図が軽度障害されていることなどより本症例は遅発性の CACD と考えられた.We report clinical features and progression in a case of late-onset central areolar choroidal dystrophy(CACD), which is similar to a dry type age-related macular degeneration(AMD)with geographic atrophy. The patient, a 63-year-old male, was referred to our hospital for visual disturbance in his left eye. The rst diagnosis was dry type AMD. However, after more than 10 years’ follow-up, well-demarcated chorio-retinal atrophy appeared in both eyes. Late-onset CACD is rare disease, and in some cases is di cult to clearly di erentiate from dry type AMD with geographic atrophy. However, the patient’s fundus showed relatively preserved choroidal large vessels with-out drusen. Indocyanine green angiography and uorescein angiography disclosed moth-eaten pattern atrophy in choroidal capillary vessels, the damaged area being larger than that of damaged retinal pigment epithelium. Addi-tionally, the electroretinogram and electrooculogram revealed mild attenuation. We therefore made a diagnosis of late-onset CACD.〔Atarashii Ganka(Journal of the Eye)26(11):1561 1565, 2009〕Key words:中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィ,萎縮型加齢黄斑変性,地図状萎縮,長期経過.central areolar choroidal dystrophy, dry type age-related macular degeneration, geographic atrophy, long period follow-up.———————————————————————- Page 21562あたらしい眼科Vol. 26,No. 11,2009(122)るとされている9).一方,萎縮型の加齢黄斑変性(AMD)は,ドルーゼンが兆候となり,RPE,Bruch 膜,脈絡膜毛細血管が障害される疾患である10).今回,60 歳代に発症し,片眼の萎縮型 AMD と考えられたが,10 年以上の長期間にわたり経過観察を行ったところ,両眼に CACD と考えられる眼底所見が出現し,遅発性の CACD と考えられた 1 例を経験した.今回,その臨床的特徴と経過について報告する.I症例呈示患者:63 歳,男性.主訴:左眼視力低下.既往歴:特記事項なし.家族歴:特記事項なし.現病歴:平成 7 年 8 月末頃に左眼視力障害に気づいたため近医を受診し,左眼眼底の異常精査のため平成 7 年 8 月 31日に大阪医科大学附属病院眼科(以下,当院)を紹介受診した.初診時所見:視力は右眼 1.0,左眼 0.3(0.4×cyl 0.75 D Ax90°),眼圧は左右眼とも 13 mmHg であった.左眼の黄斑部に RPE の萎縮があり(図 1-A),FA では両眼の黄斑部に顆粒状の window defect がみられた(図 1-B).ドルーゼンはなかったが,萎縮型 AMD と考え,近医にて経過観察した.経過:左眼視力は次第に低下し,平成 12 年 12 月 14 日の当院再受診時,視力は右眼 1.0,左眼 0.02(n.c.),眼圧は右眼 13 mmHg,左眼 11 mmHg であった.右眼黄斑部にも軽度に顆粒状の RPE の萎縮がみられた.左眼黄斑中央の萎縮は癒合し,円盤状の萎縮巣となっていた.両眼ともドルーゼンはなかった.FA では右眼は平成 7 年と同様に顆粒状にwindow defect がみられた.左眼は前回に比べ病変部位は拡大,癒合し,円盤状の萎縮部は FA の初期に充盈欠損,後期に組織染があり,その周辺部に window defect がみられた(図 1-C).IA で両眼とも脈絡膜大血管は温存されていた(図1-D).左眼の IA の背景蛍光に虫食い状の低蛍光があった(図 1-D).FA での左眼の window defect の領域に比べ IA後期の低蛍光は耳側に大きく,より広い範囲であった(図1-D). 眼 球 電 図(EOG)で は Arden 比 が 右 眼 1.43, 左 眼1.42 と当院の正常値下限の 1.8 以下に減弱していた(図2-A).網膜電図(ERG)は正常範囲内であった(右眼,a 波:486 μV,b 波 569 μV,左眼,a 波:431 μV,b 波 547 μV).以上より,CACD の可能性も考え経過観察した.平成 16 年7 月 14 日には,視力は右眼 1.0,左眼 0.07(n.c.),眼圧は左右眼とも 10 mmHg であった.右眼の RPE の萎縮は癒合し,左眼の RPE の萎縮も進行した(図 1-E).平成 17 年 7 月 7日 に は, 視 力 は 右 眼 1.0, 左 眼 0.06(n.c.), 眼 圧 は 右 眼9 mmHg,左眼 10 mmHg であった.FA では眼底所見に一致して病巣の拡大を認めた.右眼は平成 12 年に比べ病巣部が癒合し,左眼に比べると小さいものの,左眼と同様に初期には境界明瞭な円盤状の充盈欠損がみられ,後期には境界明瞭な円盤状の組織染を伴う過蛍光がみられた(図 1-F).IAでは平成 12 年と同様に,両眼とも脈絡膜大血管は温存されていた.平成 19 年 11 月 22 日には,視力は右眼 0.5p(0.5×sph+0.25 D(cyl 0.5 D Ax120°), 左 眼 0.05(0.06×cyl 1.25 D Ax75°),眼圧は右眼 10 mmHg,左眼 12 mmHg であった.両眼 RPE の萎縮がさらに進行し,右眼も円盤状の境界明瞭な萎縮部を認めた(図 1-G).最大の刺激光量(30 cd sec/m2)で 測 定 し た bright ash ERG は, 右 眼 は a 波:370 μV,b 波 450 μV, 左 眼 は a 波:285 μV,b 波 355 μVとやや減弱しており,他の刺激方法による ERG とともに,右眼に比べ左眼の振幅減弱を認めた(図 2-B).II考按CACD と鑑別を要する疾患として,錐体ジストロフィやStargardt 病があげられる11,12).脈絡膜血管萎縮を伴う錐体ジストロフィとは検眼鏡的に鑑別が困難な場合もあるが,錐体 ERG の反応があり,他の杆体系や混合 ERG と同程度の障害であったことより鑑別できた.後極部に病変が限局している Stargardt 病の I 型との鑑別が検眼鏡的には困難な場合があり,特に,初診時の右眼のように比較的初期の CACDでは検眼鏡所見のみによる鑑別はできないと思われるが,蛍光眼底造影で dark choroid がないことより鑑別できた.しかし,今回の症例は高齢発症であり,孤発例のため,萎縮型AMD による地図状脈絡膜萎縮を除外することは困難であった.しかし,ドルーゼンがないこと,疾患の進行に伴い他の部位にびまん性の脈絡膜萎縮がほとんどないにもかかわらず境界明瞭な網脈絡膜萎縮をきたしていること,脈絡膜の大血管を温存した状態で萎縮が進んでいること,IA と FA にて,脈絡膜毛細血管に虫食い状の障害があり,その範囲は網膜色素上皮の障害より先行していること,EOG が軽度障害されていること,ERG が錐体系のみならず杆体系や混合反応も軽度障害されていることなどより,CACD と診断した.近年,CACD の病因となる遺伝子変異が次々に明らかになっている9,13 17).CACD の原因遺伝子についての最初の報告は,ペリフェリン・RDS 遺伝子の 172 番目のアミノ酸残基であるアルギニンがトリプトファンやグルタミンへの置換(Arg172Trp,Arg172Gln)であり13),その後,CACD の原因 遺 伝 子 と し て ペ リ フ ェ リ ン・RDS 遺 伝 子 の 142 番 目,172 番目,195 番目のアミノ酸残基であるアルギニンの変異が報告されている14,16,17).近年では,常染色体優性遺伝形式の CACD の原因遺伝子としてペリフェリン・RDS 遺伝子は代表的なものとなっており,日本人家系でもコドン 172 や195 の変異をもつ家系が報告されている14,17).本症例のよう———————————————————————- Page 3あたらしい眼科Vol. 26,No. 11,20091563(123)図 1眼底写真および蛍光眼底写真A,B:平成7年8月31日〔A:眼底写真,B:フルオレセイン蛍光眼底造影(FA)〕,C,D:平成12年12月14日〔C: F A( 上段:初期,下段:後期),D:インドシアニングリーン蛍光眼底造影(IA)(上段:初期,下段:後期),E:平成16年7月14日の眼底写真,F:平成 17 年 7 月 7 日の FA(上段:初期,下段:後期),G:平成 19 年 11 月 22 日の眼底写真.平成 7 年には右眼の病変は不明瞭で,左眼に RPE の萎縮があり,FA で window defect に伴う顆粒状の過蛍光があるのみであった(A,B).平成 12 年には左眼の病巣部は癒合した.IA では新生血管は認められず,脈絡膜の大血管は比較的温存され,脈絡膜毛細血管に虫食い状の障害があり,その範囲は網膜色素上皮の障害より先行していた(C,D).平成 16 年には右眼にも RPE の萎縮があり,左眼は境界明瞭な円盤状の萎縮巣を示した(E).平成 17 年からは左眼と同様に,比較的小さいものの右眼にも境界明瞭な円盤状の萎縮を認めた(F,G).AEGCDFB———————————————————————- Page 41564あたらしい眼科Vol. 26,No. 11,2009(124)な遅発性の CACD の原因遺伝子としては 307 番目のペリフェリン・RDS 遺伝子フレイムシフトが報告されている9).今回の症例でもこれらの遺伝子変異が確認できればより正確な診断をつけることが可能と考えられるが,遺伝子検査を行っても,視力改善の見込みのある治療を受けることができないことから,遺伝子検査の同意を得ることができなかった.図 2電気生理学的検査結果A:眼球電図(EOG),B:網膜電図(ERG).EOG の Arden 比は減弱していた(A).最大の光量による ERG は軽度減弱していた(B).また,すべての ERG で右眼に比べ左眼の振幅が減弱していた(B).右眼左眼52035(分)右眼暗順応15分明順応15分左眼900800700600500A?V200msec正常症例200?VScotopic 3.0 ERG(Standard ?ash)RLRLRLRLRLScotopic 30.0 ERG(Bright ?ash)Scotopic 0.01 ERGPhotopic 3.0 ERGPhotopic 3.0 ?icker200msec200?V40msec200?V20msec100?V20msec100?VB———————————————————————- Page 5あたらしい眼科Vol. 26,No. 11,20091565(125)一方,AMD は多因子疾患であるが,ABCA4 遺伝子との関連が報告されている18).しかし,日本人家系においては否定的な報告もあり19),他に関連する遺伝子がある可能性も考えられる.今回の症例のように CACD と AMD との鑑別が困難な場合もあることから考えると,それぞれの関連遺伝子が近傍にある可能性も考えられる.Krill20)による CACD の病期分類によると,I 期は傍中心窩の RPE にわずかな変化があり,II 期は中心窩を取り囲むように輪状の RPE のまだらな変化があり,III 期は脈絡膜血管板の萎縮を伴うものの,中心窩病変はなく,IV 期は III 期の所見に中心窩病変を伴うものとしている.したがって,今回の症例では,平成 7 年の初診時の右眼が I 期,左眼が II期,平成 12 年には右眼が II 期,左眼 IV 期,平成 19 年には右眼が III 期と考えられた.このように,両眼とも眼底の障害は次第に悪化しているにもかかわらず,左眼の矯正視力は,平成 7 年の初診時の(0.4)が平成 12 年には 0.02 まで低下した後,0.06 0.07 に改善している.平成 12 年には左眼黄斑部の網脈絡膜障害が悪化したため急激に視力が低下したものの,その後,萎縮部以外での偏心固視が確立したため,視力が改善したものと考えられる.今回の症例では平成 12 年より平成 19 年の ERG の反応が小さく,平成 19 年の ERG は比較的進行程度の強い左眼の反応が減弱していた.CACD の大家族例での検討では,病期の進行に伴い ERG,EOG や視力が障害されており21),萎縮型 AMD での検討でも,ドルーゼンのみの場合に比べ地図状萎縮では ERG が障害されており14),平成 12 年と平成 19年は ERG 装置が異なるため直接の比較はできないが,今回の症例でも病状の進行に伴い ERG が減弱したと考えられる.一方,左眼の ERG は病状が右眼より進行しているため,右眼の ERG より減弱したものと考えられる.一般に高齢発症の CACD は比較的まれな疾患であり,萎縮型 AMD と鑑別が困難な場合がある.しかし,本症例をまとめると,ドルーゼンがないこと,脈絡膜の大血管が温存されていること,左眼の IA の背景蛍光に虫食い状の低蛍光があったこと,FA での左眼の window defect の領域に比べIA 後期の低蛍光は耳側に大きく,より広い範囲であったこと,さらに EOG や ERG が軽度障害されていることなどより,本症例はまれな遅発性の CACD と考えられた.文献 1) Nettleship E:Central areolar choroidal dystrophy. Trans Ophthalmol Soc UK 4:165-166, 1884 2) Carr RE:Central areolar choroidal dystrophy. Arch Oph-thalmol 73:32-35, 1965 3) Noble KG:Central areolar choroidal dystrophy. Am J Ophthalmol 84:310-318, 1977 4) 湯沢美都子,若菜恵一,松井瑞夫:中心性輪紋状脈絡膜萎縮症の病像の検討.臨眼 37:453-459, 1983 5) 内海隆,井村尚樹,菅澤淳ほか:1 家系にみられたCentral Areolar Choroidal Atrophy における諸種視機能の検討.眼紀 34:2035-2041, 1983 6) 大久保裕史,谷野洸:中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィーの 1 例.臨眼 41:383-386, 1987 7) 平田乃里子,湯沢美都子,川村昭之:中心性輪紋状脈絡膜萎縮症のインドシアニングリーン蛍光眼底造影.臨眼 50:815-819, 1996 8) 奥野高司,奥英弘,菅澤淳ほか:中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィの親子例.日眼会誌 112:688-694, 2008 9) Keilhauer CN, Meigen T, Stohr H et al:Late-onset cen-tral areolar choroidal dystrophy caused by a heterozygous frame-shift mutation a ecting codon 307 of the peripher-in/RDS gene. Ophthalmic Genet 27:139-144, 2006 10) 竹田宗泰:萎縮型加齢黄斑変性.NEW MOOK 眼科 9:43-53, 2005 11) 和田千穂里,清水暢夫:中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィーの 1 症例.眼臨 87:584-588, 1993 12) 岡本史樹,木内貴博,武井一夫ほか:中心性輪紋状脈絡膜ジストロフィーの長期観察例.臨眼 50:1621-1624, 1996 13) Wroblewski JJ, Wells JA 3rd, Eckstein A et al:Macular dystrophy associated with mutations at codon 172 in the human retinal degeneration slow gene. Ophthalmology 101:12-22, 1994 14) Nakazawa M, Wada Y, Tamai M:Macular dystrophy associated with monogenic Arg172Trp mutation of the peripherin/RDS gene in a Japanese family. Retina 15:518-523, 1995 15) Hoyng CB, Heutink P, Testers L et al:Autosomal domi-nant central areolar choroidal dystrophy caused by a mutation in codon 142 in the peripherin/RDS gene. Am J Ophthalmol 121:23-29, 1996 16) Piguet B, Heon E, Munier FL et al:Full characterization of the maculopathy associated with an Arg-172-Trp mutation in the RDS/peripherin gene. 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