《第26回日本緑内障学会原著》あたらしい眼科33(7):1037〜1043,2016©開放隅角緑内障に対する360°スーチャートラベクロトミー眼内法の術後1年成績佐藤智樹*1平田憲*2川路隆博*1溝口尚則*3*1佐藤眼科・内科*2林眼科病院*3溝口眼科SurgicalOutcomesof360°SutureTrabeculotomyAbInternoforOpen-angleGlaucomawithOne-yearFollow-upTomokiSato1),AkiraHirata2),TakahiroKawaji1)andTakanoriMizoguchi3)1)SatoEye&InternalMedicineClinic,2)HayashiEyeHospital,3)MizoguchiEyeClinic360°スーチャートラベクロトミー眼内法(以下,360°LOTabinterno)の術後1年成績について検討した.対象は,2014年2〜8月に開放隅角緑内障に対し,佐藤眼科・内科で360°LOTabinternoを施行した13例13眼で,術後12カ月の眼圧経過,緑内障点眼数,合併症を前向きに検討した.術前の平均眼圧は19.2±2.0mmHgで術12カ月後は13.5±2.4mmHgへ有意に下降した(pairedt検定にてp<0.0001).術前の緑内障点眼数は3.1±0.9で,術12カ月後は1.2±1.2へ減少した.(Wilcoxon符号順位検定にてp=0.0002).術後合併症は,一過性高眼圧が5眼,前房出血が7眼にみられたものの自然軽快し,2例は白内障の進行により白内障手術を施行した.360°LOTabinternoは開放隅角緑内障に対して,結膜と強膜を温存でき,短期的には有効と考えられる.Toinvestigatethesurgicalresultsof360°suturetrabeculotomyabinterno(360°LOTabinterno)withoneyearfollow-up.360°LOTabinternowasperformedon13eyesof13patientswithopen-angleglaucomaatSatoEyeandInternalMedicineClinicbetweenFebruaryandAugust2014.Time-courseofintraocularpressure(IOP),changesinnumberofanti-glaucomamedicationsandfrequencyofcomplicationswereprospectivelyevaluated.PreoperativeIOPdecreasedsignificantlyfrom19.2±2.0mmHgto13.5±2.4mmHgat12monthspostoperatively(p<0.0001,pairedt-test).Thenumberofanti-glaucomamedicationsreducedsignificantlyfrom3.1±0.9atbaselineto1.2±1.2at12monthspostoperatively(p=0.0002,Wilcoxonsigned-ranktest).PostoperativecomplicationsincludedtransientelevationofIOPtoabove30mmHgin5eyesandspontaneouslyresolvedhyphemain7eyes.Twoeyesshowedcataractprogressionrequiringcataractsurgery.360°LOTabinternoappearstobeavaluableoptionforthesurgicaltreatmentofopen-angleglaucoma.〔AtarashiiGanka(JournaloftheEye)33(7):1037〜1043,2016〕Keywords:360°スーチャートラベクロトミー,眼内法,開放隅角緑内障,白内障手術.360°suturetrabeculotomy,abinterno,openangle-glaucoma,cataractsurgery.はじめにトラベクロトミーは,Schlemm管内壁の眼外への房水流出抵抗を減らすことで,眼圧を下降させる手術であり,成人の開放隅角緑内障に対してその有効性が報告されている1,2).トラベクロトミー術後の眼圧は10台後半であり,トラベクレクトミーに比べ眼圧下降効果では劣るものの,トラベクレクトミーにみられる濾過胞からの漏れや感染,浅前房,低眼圧に伴う脈絡膜剝離や黄斑症などの重篤な合併症は認めない.Chinらは,1995年にBeckら3)が先天緑内障に対して報告した360°スーチャートラベクロトミーを改良し,360°スーチャートラベクロトミー変法を考案した4).成人の開放隅角緑内障に対して施行,術後12カ月の眼圧は13.1mmHgであり,従来の金属トラベクロトームを用いた120°トラベクロトミーより良好な成績を示したが,予定どおりに360°のSchlemm管を切開できた完遂率は75%であったと報告している4).筆者らも,強膜深層弁切除術を併用した360°スーチャートラベクロトミー変法を開放隅角緑内障に対して施行したが,Chinら4)の報告と同等の眼圧下降効果と完遂率であった5,6).360°スーチャートラベクロトミー変法は,濾過胞を作製することなく13〜14mmHgの眼圧が得られるが,問題点として,手技的な困難さから完遂率がやや制限される点,眼外からアプローチしてSchlemm管を露出させるために結膜および強膜切開が必要であり,そのため将来の濾過手術に不利な影響を及ぼす可能性がある点などがある7).筆者らは,結膜と強膜を温存したうえで,より簡便で確実な手術を施行するため,角膜切開にて前房側より手術を行う360°スーチャートラベクロトミー眼内法(360°suturetrabecultotomyabinterno,以下360°LOTabinterno)を考案した8).開放隅角緑内障に対する術後6カ月の眼圧は13.8mmHg,完遂率は92%であり,360°スーチャートラベクロトミー変法の完遂率75%前後4,5)より高く,短期においては開放隅角緑内障に対して有効と思われた.今回は,開放隅角緑内障に対する360°LOTabinternoの術後1年の眼圧経過,投薬数の変化,術後合併症,完遂率について前向きに検討したので報告する.I対象および方法1.対象佐藤眼科・内科内に設置された倫理委員会の承認を得,ヘルシンキ宣言に基づき,前向き,無比較,非無作為試験を行った.対象は,2014年2〜8月に佐藤眼科・内科で360°LOTabinternoを施行した開放隅角緑内障13例13眼である.病型は,原発開放隅角緑内障または落屑緑内障で,緑内障点眼薬にて加療するも視野狭窄の進行がみられた症例に手術を施行した.すべての手術は当施設で同一術者が施行した.手術に際し,すべての患者本人と家族にて効果と危険性,この研究の目的を説明し,文書にて同意を得た.本研究の対象は1例1眼とし,両眼施行した場合は,先行眼を用いた.また,眼圧測定の支障となる前眼部病変眼,ぶどう膜炎,強膜炎,外傷や緑内障手術既往眼は除外した.すべての患者に,視力検査,細隙灯顕微鏡検査,隅角鏡検査,角膜内皮密度検査(SP-3000P,トプコン社),Goldmann圧平眼圧計による眼圧測定,Humphrey視野検査(HFAII740i,カールツァイス社),眼底検査,病歴聴取を行った.2.術式手術の1時間前から,2%ピロカルピン,4%リドカイン,モキシフロキサシンを5分ごとに点眼した.下鼻側に2%リドカイン2mlにてTenon囊下注射を行い,1.7mmの耳側角膜切開を行った(図1a).1%リドカインにて前房麻酔を行い,患者の頭を切開部の対側に傾け,Swan-Jacob隅角鏡をSchlemm管が見えるように設置し,前房内を粘弾性物質(ディスコビスク®,日本アルコン)で満たした.隅角鏡で観察しながらトラベクトームにて鼻側Schlemm管を15°ほど切開し(図1b),熱加工して先端を丸くした5-0ナイロン糸を23G鉗子(DSPforceps®,日本アルコン)を用いて耳側角膜創から前房内へ挿入し,内腔が露出されたSchlemm管内に糸の先端を挿入した(図1c,2a).Schlemm管に挿入した糸は,全周通糸できた場合は,糸の先端がSchlemm管切開部から出てくるので(図1d),その糸の先端を把持し(図1e,f),そのまま耳側角膜創から引き抜くことで(図1g,h),全周のSchlemm管を切開した.Schlemm管に挿入した糸は,糸の先端が半周以上挿入したところで動かなくなる場合がある.糸の先行部はその膨大部のため容易に逆行せずその場所で固定されているため,まずSchlemm管挿入部位(23ゲージ鉗子の把持部位)の糸を耳側角膜創から引き抜くことで,通糸できた半周のSchlemm管を切開した(図2b,c).続いて,Schlemm管切開部から最初と反対方向に糸を挿入し(図2d),同様の操作を行い,半周のSchlemm管を切開した(図2e,f).2例2眼において白内障手術も希望されたため同時手術を行った.上方に2.4mm角膜切開を作製し,超音波乳化吸引術および眼内レンズ挿入術(phacoemulsificationandaspirationandintraocularlensimplantation:PEA+IOL)を施行した.最後に前房洗浄し,0.4%ベタメタゾンを結膜下に注射して手術を終了した.3.術後治療と観察期間術後2週間はモキシフロキサシン,0.1%ベタメタゾンと2%ピロカルピンを点眼し,PEA+IOLを併用施行した眼はブロムフェナクを術後3カ月間点眼した.術後の診察は,術1,2,3日後,術後1カ月以内は1週間ごと,術6カ月までは1カ月ごと,それ以降は1.5カ月ごとに行った.術後2週間までは,30mmHg以上の眼圧上昇時には炭酸脱水酵素阻害薬内服を適宜使用し,術2週間以降1カ月までは20mmHgを超えた場合,術1カ月以降は15mmHgを超えた場合に緑内障点眼を1剤ずつ追加した.前眼部検査,眼圧測定は毎回行い,視力検査,隅角検査,角膜内皮密度検査,Humphrey視野検査は適宜行った.4.検討項目,統計学的評価眼圧,ベースラインからの眼圧下降率,緑内障点眼数の経時変化,術中および術後合併症の種類と頻度,手術の完遂率について検討した.眼圧のベースラインは術前1カ月以内に日時を変えて3回測定した.術後眼圧は術後1日,1週間,2週間,1,3,6,9,12カ月の眼圧を用いた.緑内障点眼数は,通常の点眼は1,合剤は2,炭酸脱水酵素阻害薬内服は2とした.術後2週間使用した2%ピロカルピンは術後虹彩前癒着防止のために使用したもので,緑内障点眼数としては含めなかった.合併症は,術1カ月以内に30mmHg以上になった場合を一過性高眼圧とし,隅角鏡にて線維柱帯に及ぶ虹彩の癒着を虹彩前癒着とした.視力は少数視力をlogMAR(logarithmoftheminimumangleofresolution)視力に変換した値を用い,視力低下は0.2logMAR以上悪化した場合とした.手術の完遂率は,予定どおりに360°Schlemm管を切開することができた場合とした.統計学的評価は,Graph-PadPrism6.01(エムデーエフ)を用いて,連続するデータは平均値±標準偏差で表し,術前後の眼圧比較にはpairedt検定を,緑内障点眼数の比較にはWilcoxon符号順位検定を用いた.p<0.05を有意とした.II結果術前の患者背景を表1に示す.1.眼圧経過術後眼圧の経時変化を図3に示す.術前眼圧は19.2±2.0mmHg,術後12カ月の平均眼圧は13.5±2.4mmHgで29.7%の眼圧下降率であった.術1,3,6,9,12カ月の眼圧は,術前眼圧に比べて有意に低かった(それぞれpairedt検定にてp=0.0002,0.0010,<0.0001,0.0002,<0.0001).2.緑内障点眼数緑内障点眼数を図4に示す.術前の緑内障点眼数は3.1±0.9,術12カ月後は1.2±1.2で,術1,3,6,9,12カ月の緑内障点眼数は,術前眼圧に比べて有意に低かった(それぞれWilcoxon符号順位検定にてp=0.0005,0.0002,0.0002,0.0002,0.0002).3.術中および術後合併症と完遂率術中および術後合併症を表2に示す.術後7眼(54%)に前房出血を認めたが,前房洗浄を要したものはなく,術後平均4.3日で吸収された.5眼(38%)に30mmHg以上の一過性高眼圧を認め,炭酸脱水酵素阻害薬内服にて平均3.8日で30mmHg以下に下降した.術後2カ月時の隅角検査にて4眼(31%)に虹彩前癒着を認め,その範囲は平均21.3%であった.有水晶体眼10眼のうち2眼(20%)に白内障進行を認め,1眼は術2カ月後に,もう1眼は術10カ月後に白内障手術を追加した.術12カ月後の平均視力は0.09±0.10logMARで,術前に比べ0.2logMAR以上視力低下したものはなかった.角膜内皮細胞密度は2,479.3±248.0/mm2で,術前に比べて0.8%の減少率であった.Schlemm管切開は,3眼では単回の全周通糸による切開が可能であった.9眼では上下半周ずつの通糸により全周切開を完成させた.1眼は上方90°のSchlemm管に通糸できずに切開範囲が270°にとどまった.完遂率は92.3%であった.III考按筆者らは以前に開放隅角緑内障に対する360°LOTabinternoの術後6カ月の成績を報告したが8),今回の調査で,術後1年時点においても引き続き有意な眼圧下降効果と緑内障点眼薬の減少効果を認めた.原発開放隅角緑内障における房水流出抵抗は,集合管よりもSchlemm管内壁におもに存在するといわれており9〜11),落屑緑内障では,落屑物質や色素細胞がSchlemm管や細胞外マトリックスに蓄積していくことで房水流出抵抗が増すといわれている12,13).したがって,360°スーチャートラベクロトミー変法や360°LOTabinternoはこれらの病型に対して理にかなった手術と思われる.Chinらや筆者らが報告しているように,眼外から施行する360°スーチャートラベクロトミー変法は開放隅角緑内障において,通常の金属トラベクロトームを使用する120°トラベクロトミーよりも低い術後眼圧を得ているが4〜6),その理由として,集合管は不規則に分布し,その多くは金属トラベクロトームでは切開しづらい鼻側や下方に多く存在している14,15)こと,全周のSchlemm管を切開することで直接全周の集合管に房水が最短で流れる16)ことが考えられる.しかしながら,Hepsenら17)が指摘しているように,眼外から施行する360°スーチャートラベクロトミー変法は結膜および強膜切開が必要であるため,その瘢痕化が将来の濾過手術に悪影響を及ぼす可能性があり7),また,手技がやや煩雑なため完遂率が75%前後に制限されるという欠点がある4,5).筆者らが報告した360°LOTabinternoは,結膜および強膜を切開しないため将来の濾過手術への影響が少なく,さらに手技の簡略化や改良によって,より高い完遂率で360°Schlemm管を切開できた8).完遂率が高かった理由としては,1)トラベクトームを用いて鼻側のSchlemm管を切開することで,Schlemm管外壁を損傷させずにSchlemm管内腔を大きく開放でき18),糸の挿入が容易であったこと,2)隅角鏡下でSchlemm管への糸の挿入の様子が直接確認できるため,360°スーチャートラベクロトミー変法でときに起こりうる前房内や脈絡膜下腔への糸の迷入がなく,正確にSchlemm管内に糸を挿入することができたこと,3)Schlemm管の太さは不均一である19)ため,今回の症例でも単回での全周通糸が困難な眼が多かったが,上下方向それぞれに切開し全周切開を完成させることにより,通糸率が向上したこと,などが考えられる.筆者らの報告した術式は,鼻側のSchlemm管切開にトラベクトームを使用するため,Groverらが報告した,針を用いたSchlemm管切開20)に比してコスト面で劣る.しかし,筆者らの経験では,トラベクトームによるSchlemm管の切開幅は針によるそれと比べ広いため,糸を挿入するうえではより簡便に遂行できる点では大いに有用であると考えた.また,本研究と同様の20mmHg前後の術前眼圧に対するトラベクトーム手術の過去の報告21)をみると,術後眼圧が12mmHgと低い報告もあるが22),15〜17mmHgの報告が多い23〜25).本研究と直接比較することはできないものの,術12カ月後の眼圧が13.5mmHgという結果からは,より有効な眼圧下降効果が期待できそうである.術後合併症は,前房出血が7眼(54%),30mmHg以上の一過性高眼圧が5眼(38%)にみられたが,ともに保存的加療により眼圧は下降した.虹彩前癒着は4眼(31%)に認めたが,その範囲は平均21%で後眼圧経過も良好であったため,眼圧への影響はないと考えられた.これらの合併症の頻度は,360°スーチャートラベクロトミー変法の報告と同等であったが4〜6,17),それらの報告では認められなかった術後白内障を2眼に認めた.術中の鉗子や糸の水晶体への接触による可能性もあるが,術中所見として,接触とは関係なく前囊下に軽度の水滴状の混濁を認める症例があり,今後も注意して観察を続けていく予定である.また,本研究では,360°LOTabinternoに白内障手術を併用した眼が2眼含まれている.白内障手術自体に眼圧下降効果があることは知られているが26),今回は症例も少ないため眼圧下降効果の相互作用の有無に関しては不明であり,360°LOTabinternoに白内障手術を併用した際の眼圧下降効果や合併症に関しては現在検討中である.今回の検討にて,開放隅角緑内障に対する360°LOTabinternoは,術後12カ月においても眼圧下降作用が維持されていることが確認され,結膜と強膜を温存できる有効な術式になる可能性がある.しかしながら,重篤ではないものの合併症の問題も残されており,今後もより多くの症例で長期的な検討が必要である.利益相反:利益相反公表基準に該当なし文献1)ChiharaE,NishidaA,KodoMetal:Trabeculotomyabexterno:analternativetreatmentinadultpatientswithprimaryopen-angleglaucoma.OphthalmicSurg24:735-739,19932)WadaY,NakatsuA,KondoT:Long-termresultsoftrabeculotomyabexterno.OphthalmicSurg25:317-320,19943)BeckAD,LynchMG:360degreestrabeculotomyforprimarycongenitalglaucoma.ArchOphthalmol113:1200-1202,19954)ChinS,NittaT,ShinmeiYetal:Reductionofintraocularpressureusingamodified360-degreesuturetrabeculotomytechniqueinprimaryandsecondaryopen-angleglaucoma:apilotstudy.JGlaucoma21:401-407,20125)佐藤智樹,平田憲:原発開放隅角緑内障に対する強膜深層弁切除併用360°スーチャートラベクロトミー変法の治療成績.あたらしい眼科31:271-276,20146)SatoT,HirataA,MizoguchiT:Outcomesof360degreessuturetrabeculotomywithdeepsclerectomycombinedwithcataractsurgeryforprimaryopenangleglaucomaandcoexistingcataract.ClinOphthalmol8:1301-1310,20147)BroadwayDC,GriersonI,HitchingsRA:Localeffectsofpreviousconjunctivalincisionalsurgeryandthesubsequentoutcomeoffiltrationsurgery.AmJOphthalmol125:805-818,19988)SatoT,HirataA,MizoguchiT:Prospective,noncomparative,nonrandomizedcasestudyofshort-termoutcomesof360degreessuturetrabeculotomyabinternoinpatientswithopen-angleglaucoma.ClinOphthalmol9:63-68,20159)EthierCR,KammRD,PalaszewskiBAetal:Calculationsofflowresistanceinthejuxtacanalicularmeshwork.InvestOphthalmolVisSci27:1741-1750,198610)TammER:Functionalmorphologyoftheoutflowpathwaysofaqueoushumorandtheirchangesinopenangleglaucoma.Ophthalmologe110:1026-1035,201311)RosenquistR,EpsteinD,MelamedSetal:Outflowresistanceofenucleatedhumaneyesattwodifferentperfusionpressuresanddifferentextentsoftrabeculotomy.CurrEyeRes8:1233-1240,198912)KonstasAG,JayJL,MarshallGEetal:Prevalence,diagnosticfeatures,andresponsetotrabeculectomyinexfoliationglaucoma.Ophthalmology100:619-627,199313)RitchR,Schlotzer-SchrehardtU:Exfoliationsyndrome.SurvOphthalmol45:265-315,200114)Dvorak-TheobaldG:FurtherstudiesonthecanalofSchlemm;itsanastomosesandanatomicrelations.AmJOphthalmol39:65-89,195515)HannCR,BentleyMD,VercnockeAetal:Imagingtheaqueoushumoroutflowpathwayinhumaneyesbythreedimensionalmicro-computedtomography(3Dmicro-CT).ExpEyeRes92:104-111,201116)HannCR,FautschMP:Preferentialfluidflowinthehumantrabecularmeshworknearcolle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